スマートフォンのカメラは今や世界で一番使われているカメラと言っても過言ではない。
少なくとも安価なコンパクトデジカメ(コンデジ)の市場を奪い、カメラ市場の主戦場は一眼レフや大型センサーを搭載した高級コンデジに移り、カメラメーカーはスマホとの差別化に必死という状況を作り出した。
僕はというと、普段はiPhoneのカメラを利用するが、旅行などの外出や子供の撮影は高級コンデジのRX100M3を使っている。
確かにスマホのカメラは便利だし、スナップショットとして使うには十分過ぎるほどの画質だが、専用機としてのカメラが持つ『越えられない壁』も実感するため、カメラも使っている。
しかし、僕が今応援しているアイドルグループ「わーすた」では、
ライブ・イベントにおいて『スマートフォンでのみ撮影可能』
というプロモーション手法を採用しており、アイドルにおいて同じことを行う事例が増え始めている。
そうなると、
スマホでどこまで頑張れるか・おすすめのスマホは?
という話になっていくのだが、2018年現在の日本におけるスマホ市場を見渡すと、
iPhone(iOS)かAndroidか
に集約されると思う。
スマホのカメラは年々進化しており、2018年現在はデュアルカメラ搭載モデルが増えて来ている。
だが、iPhoneかAndroidか議論について僕の見解はかわっていない。
この記事では、
- 2015年末時点の最新モデルiPhone 6s PlusとXperia Z5 Compact(E5823)との撮影比較
- 2018年時点でおすすめの、iPhone Xの作例
などを紹介しようと思う。
なお、今回の検証は『写真撮影のみ』で動画は対象外とする。
ライブという空間なので、撮影はついでという位置付けで、細かい設定は行わずオートのみのデフォルト設定で撮影してどの程度違うかを検証してみた。
結論を先に紹介すると、100点の撮影を目指すならAndroidだが、80点の写真を安定して撮りたいならiPhoneという印象だ。
以下検証内容を紹介する。
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iPhone 6s PlusとXperia Z5 Compact(E5823)のカメラスペック比較
まず、今回使用する機材であるiPhone 6s PlusとXperia Z5 Compact(E5823)のカメラ機能部分を、簡単にスペック比較する。
仕様 | iPhone 6s Plus | Xperia Z5 Compact |
---|---|---|
画素数 | 1200万画素 | 2300万画素 |
F値(開放) | F2.2 | F2.0 |
センサー | 裏面照射型センサー | 裏面照射積層型センサー |
画角 | 29mm相当 | 24mm相当 |
光学ズーム | なし | なし |
光学式手ぶれ補正 | あり | なし |
スペック面から見ると、Xperiaのカメラが圧倒しているといっても過言じゃないと思う。
- 画素数が高い
- レンズが明るい(iPhone 6sはƒ/2.2、Xperia Z5はƒ/2.0)
- 広角24mm
と僕も使っているRX100M3など、高級コンデジや一眼レフの技術を盛り込んだ最強のスマホカメラと言っても良い。
少なくとも、夜景撮影や屋外など被写体が動かない場所での手持ち撮影では、ほぼXperiaの方が高画質になるんじゃないかと思う。
iPhone 6s Plusが優れているのは光学式手ぶれ補正を搭載しことのみといっても良い。
なお、2016年9月に発売したiPhone 7シリーズ以降は、共通仕様として、
- F値がF1.8と明るいレンズに
- 従来Plusのみだった光学式手ぶれ補正が標準搭載
という進化を遂げ、iPhone 7 Plusはデュアルカメラにより『光学2倍ズーム』を実現している。
ライブハウスでのスマホ撮影は難しい
まずお伝えしておきたいことは、今回の撮影シーンはライブということだ。
つまり、
- 暗所
- スポットライトなどの照明により撮影環境がめまぐるしく変わる
- 被写体が動く(アイドルは歌って踊っている)
という非常に厳しい条件。
この状態での撮影は正直凄く難しい。
僕は取材として入ったアイドルライブで、RX100M3を使って撮影をしたことがある。
カメラに関しては素人で、あまり細かい調整ができる知識もスキルもないのだが、高級コンデジというスマホよりは遙かに恵まれた機材でも、難しかった。
10枚中1枚使えたらいいレベル。
普通の環境での撮影であればよいが、この条件は予想以上に厳しいというのが実感で、スマホで上手に撮影するというのは非常に難しい。
この点は大前提として認識いただけたらと思う。
撮影条件や設定の比較
Xperiaは標準のカメラアプリでマニュアル撮影が可能となっており、ISO感度や絞りなどを変更しながら撮影可能となっている。
しかし、iPhoneでは標準のカメラアプリでこのような操作はできないため(サードパーティー製のアプリを使えば可能)、条件を合わせるという意味で、以下の条件で撮影した。
- 標準のカメラアプリを使用する
- 撮影は「オート」で行う
- 設定はデフォルトのまま(撮影サイズがiPhoneは4:3、Xperiaは16:9となる)
- 写真(静止画)の撮影のみで、動画については検証しない
- バーストなどの連写はしない
特にXperiaでは設定をいじることで色々変わるとは思うが、ここではライブを見るのが目的であり、撮影が目的ではない。
なので、
- ポケットに入れていたスマホをサッと出して
- そのまま撮影した時にどの程度のものが撮影出来るか
これを検証のメインにしているし、実際そういう撮影を行った。
何故なら、大多数の人はこの設定で撮影すると思うからだ。
何度か撮影しながらベスト設定を探り、スマホ(カメラ)を構えてその瞬間を待ち続ければ、もっといい写真は撮れるだろう。
だが、今回はそういう撮影シーンは考慮しないこととしている。
iPhone 6s Plus VS Xperia Z5 Compact撮影比較
というわけで、撮影した画像の比較。
撮影したライブは、2016年9月3日に東京のShibuya O-EASTで開催された、わーすた定期ライブ「わーすたランド わー3(わのさん)」。
なお、僕はわーすたファンなので、当然ライブも見ており撮影ばかりはしていない(それどころじゃない)。
なので、撮影比較という割には写真の枚数が少ないし、品質も良くないことはご了承いただきたい。
撮影シーンは大きく分けて4パターン。
- 開始前のステージ
- ライブ中(動きが多い)
- MC中(動きが少ない)
- 客席
開始前のステージ
1枚目がiPhone 6s Plus、2枚目がXperia Z5 Compact。
ライブ開始前ということで、一番落ち着いて撮影出来る状況だったのだが、画質的には両者それほど差異はないと思う。
最も違いを感じるのは撮影範囲。
Xperia Z5 Compactの広角24mmの効果がハッキリ出ていて、圧倒的に広範囲の撮影が可能となっていることは分かると思う。
※16:9のワイドであるためそう見えやすいが、ステージ袖まできちんと撮影出来ている
ライブ中(動きが多い)
1枚目・2枚目がiPhone 6s Plus、3枚目・4枚目がXperia Z5 Compact。
ライブでの撮影としては一番多く、撮影するファンとしてもいい写真を撮りたい、歌やダンスのパフォーマンス中。
写真として比べるとそれほど違いがないように感じるが、実は結構大きな違いがある。
iPhone 6s Plusはそれなりにいい写真が撮影出来た。逆に、Xperia Z5 Compactは撮影に苦労した。
その違いが何かと言えば、シャッターボタンを押してから撮影するまでの時間。
これはかなり感覚的なものだが、iPhoneは、
- シャッターボタンを押す
- ほぼその瞬間に撮影する
という感じだが、Xperiaは、
- シャッターボタンを押す
- そこからオートフォーカスする
- 撮影する
という感じで、シャッターボタンを押してからのタイムラグが大きかった。
なので、今撮りたいと思った時になかなか上手く撮影出来ない。設定を上手く駆使すれば行けるのかもしれないが、なかなか難しいなと思った。
上手くタイミングが合えば、Xperiaの方がキレイだと思う。
だが、80点くらいで安定してそれなりの写真が撮れるのはiPhoneと感じた。
MC中(動きが少ない)
1枚目がiPhone 6s Plus、2枚目がXperia Z5 Compact。
続いて同じくライブ中ではあるが、MCなど比較的動きが少ない時。
どちらも比較的きれいに撮影出来ているが、iPhoneの方がキレイかなと感じる。Xperiaは照明の角度によって白飛びしてしまっている。
iPhoneでもこのような写真になることは当然あるのだが、環境変化への対応が早いというのは実感として感じた。
ライブ中と同じくタイミングをバッチリ合わせれば、Xperiaの方がキレイに撮れそうな感覚はある。だが、あまり深く考えず撮影してもそれなりの写真が撮れるのが、iPhoneの特徴なんだなと改めて感じる。
客席
1枚目がiPhone 6s Plus、2枚目がXperia Z5 Compact。
客席を撮影する時は基本的に、暗い状態で安定している。
なので、写真をみればハッキリ分かるが、Xperiaの方がきれいに撮影されている。
ƒ/2.0の明るいレンズであること、製品としても夜景など暗所での撮影性能を売りにしているが、その宣伝文句は伊達じゃないと感じる。
Xperiaに関して総じて言えるのは、風景など動きの少ない被写体であれば、昼間でも夜景でも安定してきれいに撮影出来るということかもしれない。
iPhoneの連写機能(バースト機能)は案外使えない
iPhoneとXperiaの撮影機能として大きな違いが、連写機能だ。
XperiaはZ3の頃まで連写機能が搭載されていたが、Z5では「タイムシフト連写」という超高速連写機能を除き、姿を消してしまった。
この機能はモードを選ぶ必要がありライブ中での利用には向かないのだが、iPhoneの連写機能(バースト機能)はシャッターボタンを長押しするだけなので、非常に使いやすい。
奇跡の1枚を撮るには向いているのだが、バースト機能を使うとシャッタースピードが上がるためか、ぶれた写真になりやすいという印象がある。
なので、上記写真のように限定されたシーン(客席にものを放り投げるようなシーン)であれば良いが、普通に撮影する分にはシャッターボタンを1回ずつ押した方がキレイに撮影出来ると思う。
デュアルカメラの『ポートレート』は強烈
最後に、2016年以降スマートフォンカメラの新たなトレンドとして増えて来た、『デュアルカメラ』搭載スマートフォンに関して紹介しようと思う。
デュアルカメラの思想はメーカー・モデルによって異なるのだが、基本思想は、
複数のカメラを使い、ソフトウエアで写真を合成し、画質を高める
という機能だ。
目玉はiPhone 7 Plusで初めて搭載された、『ポートレートモード』だろう。
一眼レフで撮影したような、背景をボカした写真が撮影出来るので、**上手くハマれば驚くほどキレイな写真が撮影出来る。
この写真は「iPhone 8 Plus」で撮影、
この写真は「iPhone X」で撮影。
iPhone 8 Plus(7 Plusを含む)とiPhone Xでは、同じデュアルカメラでもスペックが異なるのだが、その違いを体感する機会は少ないと思う。
だが、
圧倒的な美しさ
だけは理解できるかと思う。
だが、ポートレートは距離感が全てだ。
- 狭いライブハウスの場合、3列以内
- 広いライブハウスの場合、最前列
でないと効果は発揮できないと思う
確かに便利だが、撮影出来るシーンは限定されることをご認識いただけたらと思う。
iPhoneとXperiaの撮影思想の違い
ベタな比較ではあるが、ライブという条件の悪い場所で撮影してみると、両製品の思想の違いを強く感じた。
iPhoneというかiOSは基本的に、設定など細かい事が分からない人が撮影しても、それなりにいい写真が撮影出来ることがコンセプトと感じる。
- シャッターボタンを押してから撮影するまでのタイムラグの少なさ
- 環境に合わせてオートでいい感じに調整してくれる
という部分が、さすが『元祖スマホ』と思ったし、Appleらしいシンプルな考え方だと思った。
逆にXperiaは、動く被写体など環境変化には弱いが、安定した環境なら抜群にきれいだと思った。特に夜景撮影では力を発揮しそう。
これは、スマホのカメラがどういう用途が多いかと考えた時に、
- 人の写真や自撮り(セルフィー)
- 風景や食べ物のスナップショット
が中心と考えているからで、オートはそれに最適化されているのだと思う。逆に、激しく動く被写体など特殊な環境は、マニュアルで頑張ってということなのだろう。
つまり、どんなシーンでも80点くらいの写真が撮影出来るiPhone、基本はスナップショット向けでそれ以上のことは設定でカバーさせるXperiaという違いなのかなと思った。
終わりに
大前提としてスマホのカメラでライブの写真を撮ろうと思ったら、近くにいくしかない。
iPhone 7 PlusやZenFone Zoomなど一部のモデルは光学ズームを搭載しているが、倍率が2~3倍としれている。
デジカメや一眼レフと違い、高倍率の光学ズームが存在しない以上、自分が被写体に近づくことがいい写真を撮影する一番の方法だ。
補足情報としてわーすたのライブ会場で前方で撮影している人はほぼiPhoneユーザーだった。
実際何名かに話を聞いたこともあるが、
- iPhoneの方がそれなりにいい写真が撮れる
- Androidは特に動画を撮影すると熱暴走して使えなくなる
という声が多く、やはり『それなりにいいもの』が撮れるというのがポイントなんだろうなと思った。
スマホでライブを撮影するなんてかなりニッチな分野だが、参考になればと思う。
今一番コスパの高いモデルは「iPhone 12」
iPhoneの最新モデルの「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」は、価格が高いです。
2019年モデルの「iPhone 11」は、2度目の値下げが実施され今が底値ですが、高コスパモデルとしては「iPhone 12」をオススメします。
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