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スティーブ・ジョブズの死。ジョブズから学んだクリエイターに必要な意識

10月5日にAppleの前CEOスティーブ・ジョブズが亡くなったという衝撃のニュースが流れた。

以前から体調不良が伝えられていたし、実際ここ数年の痩せっぷりは体調の悪さを物語っていて、プレゼンに立つ度に心配されていた。なので、それほど遠くない未来にこういう日が訪れることは誰もが覚悟していたと思う。

ただ、CEOを退いてわずか1ヶ月程度。
こんなに早いとは思っていなかった。
物凄くショックで悲しかった。

僕は元々Appleフリークではないし、スティーブ・ジョブズと言う人を知ったのもiPodが出た頃くらいだ。昔からのファンは初代iMacとかG4 Cubeとかで賞賛する人が多いが、当時はコンピューターといえばWindowsしか考えられなかったし、どちらかと言えばMacなんか使ってる人を馬鹿にしてたくらいだ。なので、Macを生み出したということについては、それほど知らない。

スティーブ・ジョブズのすごいと思うところはクリエイターとしての先見性とそれを伝える技術だ。

この記事の掲載内容は、2020年12月23日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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モノ作りの楽しみ

SEというかプログラマーの仕事をするようになって初めてモノづくりの楽しみを知った。

自分が全てを作ったわけではなくても、それが市場に出たり、ユーザーに使ってもらって生の声を聞けるというのは、時にへこまされるが、大抵は励みになる。

ただ、仕事をする中でいつしか作ることだけに執着するようになってきた。簡単に言えば、PGするのは好きだけど、仕様書を書きそれを説明したり、顧客と折衝するのを避けるようになった。

プログラマーと呼ばれる人にはそういう人が結構多いのだが、僕も多分に漏れずそうなっていた。

その考えが変わったのは東京で仕事をしたこと、そしてiPhoneを発表する時のスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを見たからだ。あれにはかなり驚いた。

自分達が作ったものの魅力を一番理解しているのは自分自身。「電話を再発明する」なんて言葉は、広告代理店とかに任せたのでは絶対に出てこない言葉だと思った。

そう、クリエイターもビジネスというフィールドで戦う以上、ものをひたすら作っているだけではダメで、それをちゃんと説明し使ってもらえるようにその魅力を伝える努力をしなくてはならない。

そして、それは自分自身で行うべきで他者に任せるべきなんだ。

そのことに気づいて、仕事に対する意識が随分変わった。きつかったし、体調も崩したが東京の仕事をやり切ることはできた。そして、岡山に帰ってきた今でもそれは他の人に対する自分のアドバンテージだと思っている。

ジョブズ最大の功績は「iPhone」

しかし、スティーブ・ジョブズの最大の功績はやはりiPhoneを作ったことだと思う。

ガラケーの開発に携わっていた時、こんな事ができたらいいのになんて思っていたことの殆どをiPhoneは実現してしまった。お陰で今はこれなしの生活は考えられないし、本当に便利になった。

ポケットに入るインターネット端末を「電話」の延長としてしか考えられなかった日本企業と、「電話を再発明」するために全面タッチパネルを採用したiPhoneの違いはここだと思う。

一度発表してしまえば技術的には他者でも十分真似ができるから、わずか数年でスマートフォンというものが普及した。

でも、多少強引な言い方をするとiPhoneが出なければAndroidはなかったと思うし、スマートフォンという言葉も生まれなかったと思う。

ご冥福を心から祈りたい、、、

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