2GHz帯のLTEは混雑エリアへのスポット。au版iPhone 5は過渡期端末に

2013年5月KDDIの決算発表があり、その中で先日発生したメール障害などに対する謝罪が田中孝司社長からあったそうだ。

久しぶりにこういう場に登場した田中孝司社長だが、半年前と比べて随分メッキが剥がれてしまったなぁと思った。さらに、極めつけの発言があった。

2GHz帯のLTEに対するKDDIのスタンス

au(KDDI)のLTEエリアは800MHz帯を中心に整備されていて、このエリアはdocomo・SoftBankと比較しても圧倒的に広い。ただ、難点としてはAndroid端末でしかそのメリットは享受出来ないことで、auで現在主流のLTE端末であるiPhone 5では2GHz帯しか使えない。

これがauのLTEエリアは狭い、3G→LTEの切替などでパケ詰まりが多発と言われて、昨年末辺りから叩かれている理由。そこにこのような発言が出た。

800MHz帯は、隅々までつながることを重視し、2GHz帯は、トラフィックが集中するところに重点的に打っていき、都心部から郊外、地方へと広げている。無線ネットワークのキャパシティは、ユーザーがシェアすることになる。
2GHz帯の通信ネットワークを考えたときには、ユーザーがたくさんいるところに重点的に配置し、地方などの人が少ないところでは3Gでも十分使える速度を確保する。今後の端末の発表を考えても、この考え方で間違いはないと考えている。

要するに2GHz帯は混雑するエリアにスポットで展開するという事で、エリアを大幅に広げる気は無いと言うことだ。正直この発言にはau版iPhone 5ユーザーとしてはガッカリした。

客観的な感想

この発言改めて出てきたから多少話題になっているが、KDDIのLTEエリア整備方針は800MHz帯中心なので別にぶれたわけじゃあない。穿った見方をすれば、都会はLTEを整備するが田舎は3Gで十分だろ、というような発言ともとれるが、重要度は増したとは言え携帯キャリアのサービスはライフラインではないので、投資効果が薄い田舎の隅々まで都会と同じ条件でエリアを整備する義務はない。

全国サービスとなると特に田舎の人は不公平だと騒ぐが、当然だと思う。

主観的な感想

だが、auはiPhone 4Sの時も5の時も繋がる・高速通信をアピールしていた。LTEは使えばもはや3Gなんて耐えられないと感じるほど快適だ。現在2GHz帯しか使えない端末を中心に売っておいて、その発言はないよなぁと思う。

KDDIにとって次期iPhone(iPhone 5S?)で800MHz帯のLTEをサポートする確約がとれたから、もはやiPhone 5には興味が無いという風に思える。正直iPhone 5を発売した時、こんな笑顔で今回は準備万端です!と、自信満々に紹介しておいてやっぱり不完全だったんですねと思ってしまう。
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終わりに

と、色々思う所はあるがLTEは実質的に昨年開始されたばかりで、整備はまだまだこれからというサービスだ。ただ、2G(PDC)→3Gの時と違い、サービス開始当初から思ったよりエリアは広いし、通信速度が段違いで快適なだけに、少しでも使える機会が増えたらという思いは、使った人は皆が持つと思う。

そういう状況では中途半端なサービスにしか対応出来ない、過渡期端末が産まれてしまうのはある意味仕方ないとも言える。au版iPhone 5は残念ながらその過渡期端末だったという事だろう。おそらく次期iPhoneではサポートするLTEの周波数・バンドは増えるので、この問題は遅くても今年中には解決する。ただ、既存ユーザーで恨みを持つ人も多いと思われ、この対応によってダメージを受けるのはauはもちろん、AppleのiPhoneというブランド自体かもしれない。

2011年10月にauがiPhoneを発売して2013年3月までで、MNPの転入超過は約130万回線あるそうだ。ここに僕も含まれるが、大半はau版iPhoneを購入したユーザーと思われ、その人達が何を期待してauに来たかといえば、何と言っても回線品質なんですよね。3Gに関しては間違いなくSoftBankより品質が高いがメール・通信障害の多発で信頼が落ち、LTEも今は悪くても改善する気概はあると思っていたがそれもない。エリア・品質の両面でauには裏切られた感がある。

一番最初にauへMNPした人達が2年契約を迎え始めるのが今年9月から。さて、どういう動きをするのか注目だ。docomoがiPhoneを出すならこのタイミングがベストだと思うが、、、

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