iPad Air 2を購入してから、タブレットで色んなサービスを試しているが、一番やりたかったことは電子書籍ビューアーとして何処まで使えるかということ。
特にアイドルオタク全盛期だった2000年代前半は、アイドル(主にモーニング娘。・松浦亜弥)のインタービューとかグラビア目的で雑誌をよく買っていた。仕事の出張とかでも買っていた。
ただ、多くの方もそうだと思うが、スマートフォンやSNSの普及で「隙間時間に雑誌を読む」という習慣は薄れ、その時間は全てスマホに持って行かれた。
結果、ここ数年は時間潰しで立ち読みする時以外、雑誌を買うどころか読むことすらなくなっていた。
で、2014年にdocomoが開始した「dマガジン」というサービス。
このサービス開始当初からかなり魅力的に感じたし、タブレットを購入したら是非試そうと思っていたのだが、使うとその便利さの安さに驚き、以来1年以上契約し続けている。
「dマガジン」を実際に使った感想、人に紹介した評判を紹介しようと思う。
目次
「dマガジン」のサービス概要
「dマガジン」はdocomoが提供する「dマーケット」(通称:dなんとかサービス)の1つで、dビデオと並ぶ最もユーザーの多い人気のサービスだ。
2016年3月にdocomoが発表した数値としては、契約者数は300万人というこの手のサービスでは驚きの契約者数を誇る。
同種のサービスとしてSoftBankの「ビューン」、auの「ブックパス」が有名だが、契約者数ではdマガジンの足下にも及ばない。
docomoがこのサービスを始めたのは、2014年6月と他社と比較すれば遅く、最後発と言えた。
なので、この契約者数は驚異的なのだが、それもそのはずコンテンツの充実度が段違いなのだ。宣伝文句としては、
多彩なジャンルの人気雑誌250誌以上の最新号、バックナンバーを含めると1,000冊以上が月額400円で読み放題のサービス。
というものだが、実際利用してもそれは嘘じゃ無いと感じる。1年以上利用して感じるdマガジンの特徴は、
- 月400円(税抜)で雑誌が読み放題
- 対象の雑誌は250誌以上で、今も増え続けている
- バックナンバーも一定期間閲覧可能
- スマートフォン、タブレットだけでなくPCからも閲覧可能(2016年2月~)
という感じだ。
一番驚くのは僕が利用を始めた2014年11月頃と比較して、サービスが進化し続けていることにある。
1つは参入雑誌が増え続けていることで、これは理由ははっきりしていて電子雑誌サービスとして勝ち馬に乗っているからだと思う。
つまり、出版社から見てもdマガジンは既に無視できない存在となっており、ライバルになり得るサービスが登場しない限りこの流れは続くだろう。
正直、この手のサービスとしては「dマガジンの勝ち」で勝負ありな感じすらする。
この為、サービスがどんどん充実しており、特に驚いたのはPC対応で僕はこれで非常に利用しやすくなった。
「dマガジン」ではどんな雑誌が閲覧出来るのか
250誌以上と言われても、実際どんな雑誌が閲覧出来るか気になると思う。
数だけは多くても、ジャンルが偏っていたり、あまり知られていないマイナー雑誌ばかりというのも珍しくないからだ。ジャンルとしては以下が存在する。
- 総合週刊誌
- 女性ファッション
- 男性ライフスタイル
- 女性ライフスタイル
- お出かけ・グルメ
- ビジネス・IT・国際
- スポーツ・車
- エンタメ・趣味
- 男性ファッション
見ての通り多岐に渡っている。
週刊誌であれば週刊文春、IT系であれば日経~など、お出かけ系であれば~Walkerなど、年齢・性別・趣味嗜好は人によって違うが、ほぼ全ての人に1つくらいは興味がある雑誌が見つかると思う。
雑誌の定価は300円~800円くらいが多い。つまり、1冊でも定期定期購読に値するものがあれば、月額400円の元は取れる。
「dマガジン」を使って感じた良いところ
僕は実際「dマガジン」を1年以上契約し続けているが、それだけの価値があるサービスと思っているからだ。
前述のとおりサービスが進化(改善し続けている)ことなど満足度が高い事もあるが、やはりコンテンツがキモとなるサービスだ。
コンテンツ面にピックアップして良い面を紹介しようと思う。
趣味嗜好に合う雑誌が最低1冊は見つかる
「dマガジン」は160種類以上の雑誌が閲覧出来る。
ただ、それを全て読む人は皆無だろう。やはりその人の趣味嗜好に合うものを読むはずだ。
例えば僕の属性的なものを紹介すれば、
- 30代男性
- 仕事はIT関係(システムエンジニア)
- iPhoneなどデジタルガジェットが好き
- アイドルも好き
という感じなので、このあたりのネタは大好物。PC系の雑誌やエンタメ系の雑誌を本屋さんなどでは手に取ることが多かった。
具体的には、Mac Fan・週刊アスキーや日経トレンディ・日経エンタテインメンなんかは、流し読みレベルでも目を通している。
これらの情報については、ある意味僕の得意分野でもあるので、知っている情報も多い。ただ、僕はいわゆるガジェット系ブロガーでもあるので、
- 説明文の表現方法
- ネットを見るだけでは知らなかったガジェット情報
など、知識をより深めたり、広げることに役立っている。
ただ、「dマガジンを契約するメリットはむしろ違うところにあると、1年以上使うと感じるようになった。
あまり興味のない分野の雑誌も「無料で読める」という感覚
それは、普段あまり興味のないテーマの雑誌も気軽に目を通せることだ。
僕の場合、週刊文春などの週刊誌はほぼ読まないし、メンズノンノなどのファッション誌もほぼ読まない。
少なくとも買うことは無いし、立ち読みすることすら稀だ。世間でものすごく話題になった時くらいだろう。
だが、dマガジンならどれを読んでも追加料金がかからない。これなら、時間がある時は目を通す気になる。
結果、情報収集の幅が広がる。
今はネットで色んな情報が気軽に入手出来る時代だが、自分から得られるが故に、**興味のあるテーマしか目を通さなくなる。
これが悪いとは言わないが、やはり視野は狭くなってしまうと僕は思うのだ。
さらに言えば、僕は男性なので「日経WOMAN」ごか女性ファッション誌とか、買うことはもちろん、立ち読みすらためらわれる雑誌というのがある。女性にしても、男性向け雑誌とか見づらいと思う。
そういうのを気にせず好きなものを自由に読めるというのが、「dマガジン」を始めとした電子雑誌サービス最大の魅力だと思う。
「dマガジン」を使って感じたイマイチなところ
逆にイマイチなところ、デメリットもある。
これは「dマガジン」というより、電子雑誌サービス全般に言えることだ。
「電子書籍」と肖像権の問題
電子雑誌は確かに便利だ。コストパフォーマンスという意味でも非常に他界。
だが、雑誌が読み放題とはいうものの、店頭で販売されてる雑誌と全く同じ内容かと言えばそうじゃない。
基本的には「電子版向け」として再編集されたもので、雑誌にもよるがコンテンツがかなりカットされていることが多い。具体的には、
- ジャニーズなど肖像権に厳しいタレント・アーティストの画像が表示されない
- 一部ページがカットされている
- グラビアなどアダルトコンテンツに近いものはほぼ全てカットされている
特にガッカリするのは画像だ。
上記画像はSMAPの木村拓哉さんが載っているはずだが、こんな感じで掲載される。
僕はアイドルファンでもあるため、雑誌を買う動機の1つとして、好きなアイドルの写真やインタビューが掲載されているというのはかなり大きい。
男性であればグラビアを期待する人も多いだろう。
だが、そういうものは「dマガジン」など電子雑誌サービスで期待するのは厳しい。
これはある程度時間が解決してくれる面もあるだろうが、幅広い年代が閲覧することを考えると、アダルト系は今後とも厳しいと言わざるを得ない。
その点は深く認識しておく必要がある。
閲覧用アプリのクリッピング機能の使い勝手が悪い
「dマガジン」は専用アプリを経由してサービスを利用する。
アプリ自体はiOS・Android両方用意されており、iOS版はiPadにも対応したユニバーサルアプリだ。更に2016年2月からはPC版も存在する。
2014年のサービス開始当初はそもそもアプリの動作が重く、雑誌を読む際のデータ取得が遅いなど、不安定だったのだが、徐々に改善されて2016年現在は非常に使い勝手がよくなった。
ただ、いまだに解決しないというか、前述の問題とも関係するのだが、大きな欠点はクリッピング機能の使い勝手の悪さ。
気に入ったページをクリッピングして、後でまとめて読むというよくある機能だが色々問題がある。
1つは今も昔もクリッピング可能な件数は100件となっており、件数が少ない。
現在では解決したが、当初は全削除しかできないなんて問題もあった(現在は選択削除が可能)。
もう1つが一番致命的なのだが、恐らくこれも前述の肖像権とか著作権の絡みで、雑誌(またはページ)によってクリッピングできない事があり、しかもそれがかなり多い。
これは本当になんとかして欲しいと思う。
クリッピング機能を補うのはスマホ・タブレットの「スクリーンショット」

そんな感じなので、特にクリッピング機能を補完する意味合いで、スマホ・タブレットのスクリーンショット機能がかなり役に立つ。
これはありなんだ、と驚いてしまうが特に制限無く普通に撮影が可能だ。
しかし、日本国内で販売するスマートフォン・タブレットはiPhone・iPad・Android関係無く、欠点がある。シャッター音が必ず鳴動するという仕様だ。
これ、本当にうっとうしいんですよね。
カメラ撮影については一部のアプリで無音化が可能だが、スクリーンショットについては現状ほぼ解決策がない。
これを解決する唯一の方法は、海外で販売するスマートフォン・タブレットを購入すること。
僕は実際に海外版SIMフリーiPhone 6s Plusを所有しているが、カメラ撮影はもちろんスクリーンショット撮影も無音かが可能で、非常に使いやすい。
「dマガジン」を利用する人は、iPadなどのタブレットを利用している人が多いと思うが、海外版を輸入するなどの対応を検討する価値があると思う。
ちなみにAndroid端末の場合だが、端末によるが例えばNexusやXperiaの場合、海外版ではシャッター音が鳴動しないのだが、日本のキャリアのSIM(docomo・au・SoftBank)を刺すとシャッター音が鳴動するため、SIMなし運用をするしかない。
iPad Air 2での使い勝手はどうか
dマガジンはマルチデバイス対応しているため、普段持ち歩いているiPhoneはもちろん、Macでも利用出来る。
だが、一番使い勝手がよいと感じるのはやはりiPad Air 2。ただの電子書籍ならiPadとiPad miniのサイズ差はそれほど問題にならないだろうが、雑誌だと断然iPadの方が見やすい。
理由は単純で書籍のサイズに近いから。
だが、欠点もある。
雑誌なので横向きで見開きにして読みたくなるのだが、正直iPadの画面サイズですら、文字が小さくて読みにくいことがある。
もちろんピンチイン・ピンチアウトを駆使して拡大すればよいし、縦持ちにすれば解決ではあるが、やはり雑誌は見開きで読みたいと思う。
そう言う場合にお勧めなのは大型iPadである、iPad Proの導入だ。
iPad Proの圧倒的な閲覧性の高さ

上記画像はiPad Air 2とiPad Proで全く同じページを開いた時の比較画像。
スペック的に言うと、iPad Air 2は9.7インチ、iPad Proは12.9インチで画面サイズの差は3インチなのだが、圧倒的に広いということがよく分かる。
iPad Proでは文字が小さいと感じることはほぼ無い。この快適さは計り知れない。
またこれはdマガジンとは関係無いが、iPad Proで新聞を表示した場合の画像
さすがに新聞の1ページを全て表示することは出来ないが、横幅をぴったりあわせて表示しても、十分に読む事が出来る。
この事でスクロールは上下に限定されるため、思った以上に快適に読む事が出来た。
iPhoneでもiPadでも新聞は読んだことがあるが、正直読むのがめんどくさくなる感じだった。iPad Proではそれがない。
自宅据え置きのビューアーとしては最強過ぎると思った。
dマガジンで雑誌を読むのは自宅だけと言う人は、iPad Proの導入を強くお勧めする。
終わりに
細かい使い勝手の部分に問題はあるものの、たった月額400円でこれだけのコンテンツが閲覧出来るというのは凄くいい。
やっぱり雑誌は紙の本で見た方が色々便利と思うこともある。
だが、この価格差は圧倒的で、雑誌1冊買う値段で、1ヶ月間100種類以上の雑誌が読めるという、価格メリットはデカ過ぎる。そして何よりゴミにならない。
「dマガジン」はキャリアフリーのサービスなので、docomoユーザー以外でも契約する事は可能だ。雑誌を読むのが好きだけど、コスト面で断念してたような人にはお勧めです!
現在はキャンペーンで30日間の利用は無料なので、興味がある方は1度試してみてはいかがだろうか。


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