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SONY Eマウントレンズ「SEL55F18Z」レビュー。描写力の高さに大満足なレンズ

SEL55F18Z使用レビュー

SONYのカメラを買う前から、憧れていたレンズがありました。
それが、「SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」。

「傑作」とも呼ばれる単焦点レンズで、発売から6年以上経った2024年現在でも人気は衰えていません。

一眼写真の楽しさを、王道に味わえるレンズのレビューを紹介します。

SONY α7RⅢを使った感想
作例は、RAW撮影後Lightroomで現像し、WEB向けに画像データを最適化しています。
この記事の掲載内容は、2021年3月28日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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SONY Eマウントレンズ「SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」のスペック

SEL55F18Zレビュー

SONY Eマウントレンズ「SEL55F18Z」のスペックは以下のとおりです。

価格は2020年6月時点のものです
名称 SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
型名 SEL55F18Z
レンズマウント ソニー Eマウント
対応撮像画面サイズ 35mmフルサイズ
焦点距離 55mm
開放絞り(F値) 1.8
最短撮影距離 0.5m
手ブレ補正 なし
外形寸法 最大径x長さ 64.4 x 70.5mm
質量 281g
発売日 2013年12月20日
ソニーストア価格 98,266円(税込み)

SEL24105Gの良いところ

SEL55F18Zレビュー

「カールツァイス」は170年以上の歴史を持つレンズメーカーです。

昔は「暗室の中で浮かび上がってくる画像を見ただけで、ツァイスレンズで撮影したか否かが分かる」と言われていたそうです。

今でもツァイスレンズの評価は高く、その描写力は、長年写真好きの憧れ。

SONY Eマウントのツァイスレンズは、αシリーズ用に作られた、ツァイスとSONYの共同開発によるレンズ群です

SEL55F18Zのここがいい!
  • シャープな写りで解像感がすごい
  • AF(オートフォーカス)が速い
  • 軽い
  • ボケがきれい
  • 手が出せる価格
  • 歪みが少ない

シャープな写りで解像感がすごい

SEL55F18Zレビュー

ツァイスレンズは、その描写のシャープさと高いコントラストが評判。

SEL55F18Zレビュー

たとえばこの写真の「けい留用ボラード」部分を、原寸で見るとこんな感じ。

SEL55F18Zレビュー

層になったサビがパキっと写っています。

SEL55F18Zレビュー

お花も見てみましょう。

SEL55F18Zレビュー

花びらの厚みも感じますし、質感描写がすごい!

AF(オートフォーカス)が速い

SEL55F18Zレビュー
煌めき☆アンフォレント 茉井良菜さん

AF(オートフォーカス)も速いです。

驚いたのは、煌めき☆アンフォレントの茉井良菜さんを撮影したとき。

髪がふわっと広がるほどの速めのスピードで、振り返ってもらいました。

後ろを向いているときにはピントを合わせていなかったのに、振り返る一瞬のあいだに、瞳AFでピントはバッチリ!

SONYの優秀な瞳AFを存分に活用できます。

茉井良菜インタビュー8

軽い

SEL55F18Zレビュー

重量は281g。軽くて、持ち運びが楽です。

SONY α7R IIIとのバランスも良い感じ。

ミラーレスカメラは本体がせっかく軽いので、レンズも軽いと嬉しいですね。

ボケがきれい

SEL55F18Zレビュー

ボケかたが、ふんわりとろっとしていて、きれいです。

F値1.8のボケは楽しい!

F値4.0の写真と比べてみました。

SEL55F18Zレビュー
F値1.8
SEL55F18Zレビュー
F値4.0

次に、以前レビューした別のレンズ「SEL24105G」と比べてみましょう。

SEL55F18Zレビュー
SEL24105G f値4.0
SEL55F18Zレビューボケかた比較

よく比べてみると「SEL55F18Z」のほうが花びらのコントラストが高く、ボケかたがなめらかです。

(ズームレンズなのに「SEL24105G」もきれいで、すごい)

周辺のボケはレモン型になりますが、そんなに嫌な感じもしないかなと、わたしは思います。

SEL55F18Zレビュー
ハニースパイスRe. 木咲りんさん
ハニースパイスRe.26

手が出しやすい価格

SEL55F18Zレビュー

ツァイスレンズはいくつかありますが、「SEL55F18Z」はその中で安いほうです

似たようなスペックのツァイスレンズと比べてみましょう。

商品名マウント税込価格(2020年6月現在)
SEL55F18Zソニー Eマウント98,266円
MILVUS 2/50M ZEキヤノン EFマウント約14万円
Otus 1.4/55 ZF.2キヤノン EFマウント約39万円

SEL55F18Zは、憧れのツァイスレンズを、ほどほどの価格で使えるといえます。

歪みが少ない

SEL55F18Zレビュー

撮影時の歪み補正オフでも、それほど歪みません。

吉野なこ
ピントが合う部分はパキっと、ボケはとろっとして、大きな画面で見ても良い感じです

SEL24105Gのここがイマイチ

SEL55F18Zレビュー

写りの美しさにとても満足していますが、イマイチだと感じる点もあります。

SEL24105Gのここがイマイチ
  • 近接撮影に弱い
  • AFとMFを切り替えるボタンがない

近接撮影に弱い

SEL55F18Zレビュー

SEL55F18Zは、最短撮影距離が「0.5m」

つまり、ピントを合わせるには、イメージセンサー面から被写体までの距離が50cm必要です。

これが、絶妙に「ギリギリなんとかなったり、ならなかったりする」長さ。

わたしは一人旅中、「左手で持ったものを右手で撮る」ことが多いです。

わたしの体格(身長156cm)だと、SEL55F18Zは「全力で左手を伸ばして上半身を精一杯のけぞったら、なんとかピントが合うかな」くらい

SEL55F18Zレビュー

たとえば、落ちていた桜の小枝を撮ったもの。

しっかりのけぞったので、一応ピントは合っています。
でも、ささっとは撮れず、1分ほどはなんとかピントを合わせようと頑張っていました

カフェなどでテーブルの上の料理を撮るのも、ふつうに座ったままだと難しく、席を立つか椅子を引くかしたい距離感です。

AFとMFを切り替えるボタンがない

レンズに、物理的なフォーカス切替スイッチがありません

わたしはこれまでAF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)はレンズのスイッチで切り替えてきたので、カメラ本体のメニューで切り替えるのは、ちょっと手間だなと感じます。

55mmの焦点距離ってどんな感じ?

SEL55F18Zレビュー

焦点距離55mmとは、どのようなときに使えるレンズなのでしょうか?

焦点距離が「フルサイズ換算 40-60mm」のレンズのことを、「標準レンズ」といいます。目で見ている大きさや感覚に近いといわれます。

つまり、「標準レンズ」の単焦点は、見たものを、そのままの感覚できれいに写してくれるレンズといえるでしょう。

1本目のレンズに、「標準単焦点レンズ」をおすすめする人は多いんです。

街のスナップに便利

SEL55F18Zレビュー

50mmや55mmは、フォトウォークや街角スナップに使いやすい画角です。

ある程度は風景も撮れます。

SEL55F18Zレビュー

ポートレートも撮れる

SEL55F18Zレビュー
煌めき☆アンフォレント 茉井良菜さん

ポートレート撮影の王道な焦点距離は、85mm。

55mmだとモデルさんとの距離は近くなるのですが、ポートレートもじゅうぶん撮影できます。

SEL55F18Zレビュー

建物や風景は撮りにくい

SEL55F18Zレビュー

広々とした景色や、近くにある大きな建物などは、写りません

道路のすぐ脇にあった鳥居は、このとおり見切れました。

わたしは「もっと全体を撮りたい」と思ってしまうので、旅行ではあまり活躍できていません。

でも、大好きなフォトグラファーさんは、このレンズをメインに使って素敵な旅写真を撮っています。

吉野なこ
広大な景色には向きませんが、素直で使いやすい焦点距離です

まとめ

SEL55F18Zレビュー

SEL55F18Zは、シャープできりっとした写りが美しいレンズ。

満足度が高く、使えば使うほど好きになり、「あぁ写真って楽しいなあ」としみじみ感じています。

吉野なこ
ツァイスレンズの美しさを堪能してください

吉野なこのカメラの話

吉野なこのカメラの話

当ブログでは、写真を愛する吉野なこ(@naco_ysn)さんが、大好きな写真や機材(カメラやアクセサリ)について解説する記事を連載しています。

メインの使用機材について

メインで使っているカメラは、SONY「α7R III(α7RM3 ILCE-7RM3)」。

SONYのフルサイズミラーレスを購入した理由
  • ミラーレスの開発力と技術力にわくわくする
  • 瞳AFが優秀、動物瞳AFもある
  • 動画の評判が良い
SONY α7RⅢを購入した理由

「こんなシーンも撮れるの?」「撮影が楽」と思うシーンは数知れず。

吉野なこ
賢くてとっても頼れるカメラ!

どんどん使って、学びながら気づいたことなどを詳しく解説していきます。

SONY α7RⅢを使った感想
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ABOUT US
吉野 なこ
倉敷市在住のフォトグラファー&ライター&デザイナー。ときどき旅人。 マイペースに写真を撮り続けて、気がついたら写真歴約20年になりました。 24年来の堂本剛さん&KinKi Kidsファン。ライブが生きがいです。