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「社畜」と呼ぶにふさわしかった1年で、仕事というものを改めて考える

昨日で仕事納めとなり、今日から1/5まで8連休!

今年は3月から2015年1月まで続く大きなプロジェクトに参画していて、とにかく仕事が忙しい年だった。どれくらいかって、まとまった休みは今回ようやくとれている感じ(=GWも夏休みもなかった)といえば少しは伝わるだろうか。

残業も月100時間くらいが常態化。まさに「社畜」という言葉がふさわしい状態だ。
ここまで来ると、普段は本当に自宅と会社を往復するだけの日々になってしまう。そんな中で、仕事ってものについて色々考えさせられた1年でもあった。今日はそんなあたりを、思うがままに綴ってみようと思う。

この記事の掲載内容は、2020年12月25日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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仕事が好きか嫌いか

こういうことを書くと「仕事嫌いなんだね。会社辞めたいの?」って思われそうだが、仕事は好きだし、会社にも大きな不満はない。

元々はそんなに好きではなかった。まあ、生きるためには必要だし、納税は国民の義務だし、って程度の認識しかなかった。ただ、3年ほど前うつ病にかかり、休職などを経て仕事がまともに出来ない状態が続いた。

絶不調の時は「もうこんな仕事はしたくない」と思っていたものの、徐々に回復する中で「普通に仕事がしたい」と思うようになった。休職中は傷病手当金とかもらって「社会から守られる立場」になったが、「普通に働く」という事のありがたさというか、大切さを実感した事が理由としては大きい。

なので、きつい状況でも「ちゃんと仕事ができてる」と思える今は、幸せとまでは言わないが、これが理由で仕事が嫌いにはならない。

ただ、やはり家族持ちにはつらい面はある。

子育てしながら夫婦共働きをする条件

1年間子育てをしてきて、思うことがある。

子育てしながらの夫婦共働きに、夫の協力は不可欠

ということだ。
今、嫁は育休中で(1月で育休は終わるが保育園に入所できなかったため、3月一杯まで延長)専業主婦状態。僕が毎日夜中に帰宅し、休日も仕事なんて生活をしても、なんとか子育てできたのは専業主婦状態だったからだ。

これが職場復帰して夫婦共働きになったら、特に家事の部分が相当厳しい事は目に見えている。家事まではしないまでも、せめて夫が子供を見てるだけでもだいぶ違うと思う。こう考えると、少子化問題って女性の社会進出とか保育所不足が色々クローズアップされるが、実はそれだけが問題じゃないことに気づく。

保育所を充実させ、育休や時短勤務などの制度を充実させたところで、特に子供が小さい頃は1人では非常に厳しい。母親だけじゃなくて、父親の職場環境って重要なのだ。

ワークライフバランスという考え方

こういう時「ワークライフバランス」という考え方をよく聞く。実際僕自身もうつ病による1つの挫折を経て、仕事一辺倒の考え方はダメだと思い、色々実践している事はある。

だが、これってある程度自分の裁量で仕事をコントロールできる時じゃないと難しい事を、今年は嫌と言うほど思い知らされた。

大規模プロジェクトというのはリスクが大きいため、管理が厳しくなりがちだ。工程とかはもちろん、週次・日次で進捗を厳しく管理されたりする。そうなると、自分の仕事をほどんど自分でコントロール出来ない。

スケジュールありきで仕事量を決められてしまうし、そういう時は到底1日じゃ出来ない量が割り当てられがち。仮にすごく効率よく作業して早く終わっても、今度は遅れている人のリカバリーに即入らなければならない。

個人として考えたらそういう仕事はNOだが、チームとして考えたらやはり見捨てることなんて出来ない。こうなると、良くないと分かりつつも流されて目の前の仕事を片付けることばかり考えてしまう。

定時で仕事を上がるなんて夢のまた夢となり、自身のストレスも増すが、家族も同様でまあ荒れる。

どうすれば良いか

正直この事に対する答えを僕は持っていない。
我が家に関して言えば、たまたま忙しくなる時期に一軒家のマイホームに引っ越しして、環境がよくなったことと、実家が近くなったことから母親のサポートがあったため、なんとか乗り切ることが出来た。

ただ、今同じ仕事をしている人で、僕と同じく今年1月に子供が産まれた人は、嫁と子供を実家に帰らせたりせざるを得なかったようで、こっちの方がありがちじゃないかと思う。

まあこの言い方からも伝わるかもしれないが、今思っているのは「この荒波をいかにしてやり過ごすか」なんですね。これは僕だけじゃなく他の人にも言えることだが、正直こういう考えになってしまう自分は嫌だ。やるからには顧客に満足してもらえるものを作りたい。仕事としてやるならそれくらいのプライドは持っていたいのだが、現実はそれ以上に厳しい。

こういう時の仕事に対するモチベーションの持っていき場所には、正直悩んでいる。

仕事が忙しすぎる時に自分を支えたもの

そんな状態だと、自分を奮い立たせるものが何か必要になってくる。
僕の場合、家族はいうに及ばずだが、何気に大きかったのは「ブログを続けていた事」だ。

さすがに更新に多くの時間は避けなくなってしまったが(今年、1エントリーの平均執筆時間は45分くらいと思う)、仕事が忙しい期間も基本は1日1エントリーという方針は崩さず、ここまで来ることが出来た。普通だったら忙しくなってまずやめるのはこういう事なのだが、僕はここだけは残し続けた。

理由は明確だ。僕はブログを通じて外との接点を求めていた。
仕事が忙しい時期というのは家と会社の往復以外、何もしなくなる事が多い。僕もかつてはそうだった。しかし、これはダメだと断言できる。理由は内にこもりがちになるからだ。結果うつ病とかにもなりやすいと個人的には思う。

ブログを続ける事で、そのネタを得るためには情報をインプットする必要がある。ブログという形でアウトプットした情報には、SNSなどを通じて何らかの反応がある。こうやって外部との接点を持つ事で、「仕事しかやっていない」という気分になることも無かった。

もうひとつは、今年から始めた岡スマ

これも大きかった。やはりリアルな交流はへこむこともあるが、元気をもらう事の方が多い。

終わりに

思いのままに色々書いたが、子育て家庭に限らず、仕事というのは人間が生きていくために必要なもの。単純に長時間労働の全てが悪だとは思わない。時には死ぬ気でやらないきゃいけないことはあるので。

ただ、それは労働者として考えるのはありだと思うが、経営としてこの力を前提にするのはダメだと思う。今年ワタミの渡邉美樹氏がブラック企業批判を色々浴びたが、あの人の言っていることは基本間違っていないと思う。だが、こういう思想を経営者として社員に強要するからダメだと思っていて、多分本人にはそれが分かっていないように思う。

社会人を10年程やれば、社会には2種類の人がいることに気づく。

仕事を作る人と作業をこなす人だ

この違いはもしかしたら「才能」というものに起因するのかもしれないが、同じ仕事でも目線が全く違う事はよく分かる。どちらが楽とかいう話ではないが、今の僕はもちろん後者だ。

どっちの生き方をしていくべきか、考える時期に来ているのかもしれない。そんな事を思った1年だった。