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落とし物防止タグ「MAMORIO(マモリオ) 第1世代」レビュー。スマホで貴重品管理【PR】

2016年辺りから増えて来た、スマホ用アクセサリとして、

落とし物防止タグ

というものがある。
Bluetooth LE(Low Energy)の通信モジュールを内蔵した小型のタグで、スマホとペアリング設定を行った上で、キーケースや財布に入れておくことで紛失時にサーチ出来るというもの。

この手の製品は海外メーカーが手がけていることが多いのだが、日本発で企画〜販売を行っている『MAMORIO(マモリオ)』という製品を紹介しようと思う。

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スマホアクセサリとしての『落とし物防止タグ』とは

落とし物防止タグ『MAMORIO(マモリオ)』
落とし物防止タグ『MAMORIO(マモリオ)』

スマートフォン・タブレットはインターネットを始めとする、あらゆる情報が集約されている。

今やメール・ネット・電話をするだけの機械ではなく、ドキュメントを作成したり、情報を集約し管理するなど、電話がついでの機能という状態になっている。

そんな状況になってスマートフォンアクセサリは数多く生まれたが、2015年辺りからわりときくようになって来たのが、『落とし物防止タグ』というアクセサリ。

基本的に海外メーカーが販売する事が多いのだが、どのメーカーでも大体共通しているのが、

  • 『Bluetooth Low Energy(BLE)』で通信する
  • バッテリーは内蔵するが、充電や交換ができず『使い捨て』
  • バッテリー寿命は『1年程度』
  • 軽量・コンパクト
  • 価格は1つ税込3,300円〜5,500円程度

といったあたり。
この分野の製品として一番有名なのは『TrackR(トラックR)じゃ無いかと思う。

『MAMORIO(マモリオ)』の特徴

MAMORIO(マモリオ)の概要
MAMORIO(マモリオ)の概要

そんな特徴をもつ『落とし物防止タグ』のなかで、MAMORIO(マモリオ)の特徴は何なのか。

まずは、スペックを紹介しようと思う。

分類 内容
通信方式 Bluetooth 4.0 (Bluetooth Low Energy)
サイズ 縦35.5mm×横19mm×厚さ3.4mm
重量 3g
有効距離 30m
電池タイプ 内蔵リチウム電池
電池寿命 約1年

価格は1つ3,850円(税込)となっている。

最大の特徴でもあり同時に欠点とも言えるのは、電池内蔵で非常に軽いということだと思う。

例えばTrackRと比較すると、

MAMORIO TrackR
重量 3g 6g
電池タイプ 内蔵リチウム電池 ボタン電池
電池交換 不可能 可能

という感じで、電池の交換有無に対する対応が大きく分かれる。

使い捨て製品として見るか、電池交換で長く使うか、、、これは非常に悩ましいところだが、2017年2月時点での判断としては、使い捨て製品ととらえた方が『無難』だと思う。

理由として一番大きいのが、成熟した製品ではなく過渡期という印象が強いことだ。例えば、『通信が不安定』といった口コミは多く見かけていて、それはスマホ側の問題の可能性もあるのだが、その辺りをトータルで見た時に『過渡期』という印象が強い。

なので、使い捨てと割り切って様子見が無難では無いかと思う。まだまだこの分野は進化の余地がある。

そういう意味で、MAMORIOは日本のメーカーなので、サポートなど日本語の情報が充実しており、落とし物防止タグという製品を試してみるには最適だ。

『MAMORIO(マモリオ)』の開封レポート

パッケージ
パッケージ

これがパッケージ。

中身はシンプル
中身はシンプル

ちなみに、今回はレビュー用のサンプルということで、パッケージについては製品版と以下が異なっているため、その点はご了承いただきたい。機能的な違いは無い

  • 本体に初回起動用の絶縁シートを引抜く加工が追加されている
  • パッケージデザイン・同梱マニュアルが異なる
  • 本体カラーバリエーションが追加されている(赤、青、灰)
  • 無料で1個MAMORIOがもらえるスペシャルチケットが同梱されている
落とし物防止タグ『MAMORIO(マモリオ)』
落とし物防止タグ『MAMORIO(マモリオ)』

これがMAMORIO本体。
まさにタグの形状をしている。

iPhone 7と比較
iPhone 7と比較

iPhone 7との大きさ比較。非常にコンパクト。

で、これを使う為には設定が必要となる。その為には専用をアプリをダウンロードする必要がある。

対応OSは、

  • iOS:Bluetooth4.0対応 / iOS9以上(iPhone5以降)
  • Android:Bluetooth4.0対応 / Android4.3以降

となっている。

MAMORIO
カテゴリ: ライフスタイル, ソーシャルネットワーキング

MAMORIOの設定

専用アプリダウンロード後は、アプリ上でセットアップを行う。
※僕はiPhoneユーザーであるためiOS版の画面となるが、Androidも基本は同じ

アプリトップ
アプリトップ

これがアプリのトップ画面

通知は『許可』を推奨
通知は『許可』を推奨

初期セットアップはウィザードに従ってやっていけば基本はOKだが、通知は『許可』に設定がおすすめだ。

ペアリング画面
ペアリング画面
ペアリングは『スマホと重ねる』
ペアリングは『スマホと重ねる』

利用するスマホとMAMORIOの紐付け(ペアリング)は、このようにスマホとMAMORIOを重ね合わせる形で行う。

機器を選択
機器を選択
名前や写真を登録
名前や写真を登録

その後MAMORIOをどこに設置するかを選択する。

  • 財布
  • バッグ
  • 自転車
  • ペット
  • 電子機器

など代表的なカテゴリーが既に登録されており、製品の性質上だいたいこの辺りになるのでは無いかと思う。

ペアリングは財布とキーケース
ペアリングは財布とキーケース

ちなみに僕は、財布と鍵(キーケース)に忍ばせておくことにした。

キーケースに付けた様子
キーケースに付けた様子

こんな感じだ。

登録完了
登録完了

写真も登録出来るので、視覚的にも非常に分かり易い。

紛失時にMAMORIOがどのように通知してくるか試してみた

手元から離れると通知が送られる
手元から離れると通知が送られる

ここからがこの製品の肝となる部分だが、セットアップ後MAMORIOとスマホはBluetooth LEで常時通信している状態となる。

つまり、通信が切れる(=一定距離より離れる)と、身近からなくなったと言うことで、

MAMORIOがはなれました

という通知を送ってくる。
重要なのは、物理的に紛失した状態ではなく、通信できなかった時に通知を送ってるので例えば、

  • 自宅1階のリビングにMAMORIOがあり、スマホを持って2階に行ったり、庭に出る
  • 自宅にMAMORIOを置いたまま出かける
  • MAMORIOを車やカバンに入れたまま、出かける

なんてシーンでも無くしたのでは?と通知してくる。

ちょっと「ウザイ」と感じるくらいに

逆に言えば、正しく動作しているとも言えるが。

MAMORIOを使ってみての感想

MAMORIO(マモリオ)の概要
MAMORIO(マモリオ)の概要

僕は今回落とし物防止タグを初めて使った。

恐らくこれはMAMORIOに限った話ではないと思うが、便利な所と不便な所を、メリット・デメリットという形でいくつか紹介しようと思う。

まずはよかったことが2つ。

忘れたことにすぐ気づけるのは便利

僕は財布と鍵にMAMORIOを付けているのだが、例えば、財布を持って出るのを忘れた時、少し家から離れたら通知が届く。

手元から離れるとすぐに通知される
手元から離れるとすぐに通知される

ちょっとした外出で財布を敢えて置いていくことだって当然あるし、本当に忘れた時もある。どちらにせよ、『気づくことができる』というのは非常に便利だ。

そう言う意味で、落とし物防止タグというよりは、

忘れ物防止タグ

といった方が普段使いとしては正しいかもしれない。

無くなったと思ったときも、近くにあるかどうかがすぐ分かる

こんな感じで場所もある程度分かる
こんな感じで場所もある程度分かる

これも前述の話に近いことだが、例えば「財布をなくした!」って思った時、どうするかの行動が変わる。

MAMORIOが通知したと言うことは、離れた場所に置きっ放しになっていることになる。逆に通知しないのであれば、どこかはすぐに分からなくても、近くにあることはわかると言うことになる。

これだけで安心感がかなり違う。
財布や鍵はもちろんだが、最近なら社員証(IDカード)に付けることもできる。これらは紛失するとヤバいものだ。

一瞬でも「どこにいったかわからない」って思うと、人は当然焦る。そうなると冷静な判断ができなくなったりするが、MAMORIOの通知有無とアプリからの検索で一先ず大まかな場所が把握できる事は非常に大きい。

続いてイマイチだったところ。

通知が頻繁すぎてウザイ

MAMORIOはBluetoothでスマホと通信出来なくなって、一定時間経過すると通知を送る。これが人によっては頻繁すぎてウザイと感じる。

例えば、マンションであれば自宅内で通信が切れることはあまりないだろう。だが、2階建て以上の一戸建てだとわりと頻繁に発生する。

僕は戸建て住宅住まいなので、家に帰ったら鍵は玄関に置いて、寝る時は2階の寝室に行くわけだが、2階に行くと大抵通知が届く

当たり前だが紛失したわけじゃない。物理的な距離が離れたことにより、単にBluetoothの通信が不安定になっただけだ。

通知の設定画面
通知の設定画面

MAMORIOは通知タイミングを設定する仕組みと、自動調整する仕組みの2つが用意されているので、ある程度は使って行くうちに改善する。

頻繁に通知すると言うことは正しく動作しているとも言えるわけだが、この辺りのさじ加減は住居環境によって異なるため、難しいところだなと感じた。

みんなで探す『クラウドトラッキング機能』は未知数

クラウドトラッキング機能は面白い
クラウドトラッキング機能は面白い

MAMORIOに限らず、落とし物防止タグの目玉機能と言えるし、IoT時代らしい機能と言えるのが『クラウドトラッキング機能』。

簡単に言えば、もしMAMORIOを付けた財布などを紛失して、本当にどこに行ったか分からなかった場合、この機能をONに設定すると、MAMORIOを持つ赤の他人から情報が届くという機能。

検知が早いがその分通知も多い
検知が早いがその分通知も多い

個人を特定される心配は無く、技術的にはこの機能をオンにすると他人のスマホを通じて位置情報を通知できるようになる機能のようなのだが、MAMORIOユーザーが増えない限り意味が無い

日本では比較的ユーザーが多いだろうが、それでもまだまだニッチな製品。
普及すればものすごく大きな力を発揮するだろう。ただ、使いようによっては発信器とレーダーのような使い方もできるわけで、普及と同時にプライバシーとの兼ね合いが今後の課題だと思う。

バッテリー問題

低消費電力のBluetooth Low Energyを使用しているとはいえ、常時通信する機器が増えるという事実は変わりない。

つまり、スマホのバッテリーの持ちが悪くなることが懸念されるわけだが、やはりバッテリーの持ちは悪くなったと思う。

僕が使っているスマホは2016年10月に購入したiPhone 7。
購入から半年程度しか経過していないため、バッテリーが摩耗している可能性は低い。だが、MAMORIOを使うようになって明らかにバッテリーの減りが早くなった

僕は今回2つのMAMORIOを設定している。
仕様上は1つのアカウントに対して、20個程度ペアリング可能となっているのだが、数が増えれば当然通信が増えるのでバッテリー消費は早くなる。現実的には5個くらいが限界かなと感じた。

また、MAMORIOのバッテリーについても懸念がある。
1年くらい使えるという話なのだが、じゃあ今バッテリーがどれくらい残っているのかを判断する術がない。

一応アプリ上には『バッテリー診断』というメニューがあり、

バッテリー診断
バッテリー診断

そこでバッテリー残量が確認可能なのかと思ったが、表示されたのは、

重ね合わせることでチェック可能
重ね合わせることでチェック可能
結果は『正常動作するかどうかだけ』
結果は『正常動作するかどうかだけ』

正常に動作しているか否かだけという状態だった。

ちなみに、メーカーさんに問い合わせて見たところ、以下の方法で確認は可能との回答だったが操作は前述のものと同じ。

バッテリーが切れると『電池が切れている可能性があります』というような表示がされるとのことだったが、利用者が能動的に調べない限りわからないというのは、不便だなと思った。しかも、どれくらい残っているのかもわからないでは、交換時期の判断もできない。

1年程度バッテリーが持つというのは、買った本人が存在を忘れてしまうのに十分な期間だ。

いざ使おうと思ったらバッテリー切れてました

では話にならない。
バッテリーが減ったら切れる前にアプリ上で通知するなど、交換を促すような仕組みは欲しいと思った。

さらに言えば、1年程度で確実に買い替えとなるわけなので、買い替えの場合は安価に購入できるなどの仕組みを用意して欲しいと思った。

例えば、家庭用浄水器のフィルターとか定期購入という仕組みがあるが、そういうものがあれば安心して利用できるのでは無いかと思った。

終わりに

スマホとセットで使う落とし物防止タグは意外と便利
スマホとセットで使う落とし物防止タグは意外と便利

MAMORIOは使えるか?

初めて使う製品なのでどんなものかと思いながら使った。
アプリの通知タイミングやバッテリー問題など、まだまだ過渡期の製品と感じる部分はあるが、思った以上に便利というのが正直な感想だ。

交換不可のバッテリー内蔵型というのは欠点ともとれるが、ポートなどが無い分衝撃・耐水性能は高い(防水対応を謳っているわけではない)と思われ、

  • ペットの首輪に付ける
  • 自転車に付ける

なんて用途でも使いやすい。

さらに、日本のメーカーが手がけているため、サポートサイトやアプリなど全てが『違和感のない日本語』であることも大きい。

この手の製品は、メーカーによって機能的に大きな差があるわけでは無いので、お試しとして使ってみるにしても一番信頼できるのではないかと思う。

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