2018年11月3日はうさぎや岡山店で開催された、万年筆画家・絵本作家である「サトウヒロシさん」の、
万年筆ラクガキ体験
に参加してきました。
- 毎年iPhoneを買うような、「ガジェットオタク」
- アナログより、デジタルが好き
- イラストなんて描けないし、描かない
僕はそんな人なので、「何故、万年筆を?」と思うかもしれません。
単純な理由は講師である、サトウヒロシさんは僕の大学時代の友人です。
しかも普通の友人ではなく、お互いの結婚式も行くような、わりと深い関係にある友人です。
そんな彼が、岡山でイベントを開催するというので、参加したわけです。
まあ、わざわざ行かなくても大盛況だったんですけどね(笑)
この記事では、
- イベントの様子
- 1時間で描けた「それらしいイラスト」
- 僕が「万年筆」というアナログツールに興味を持った理由
をレポートします。
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サトウヒロシ先生の「万年筆ラクガキ体験」とは
今回参加した「万年筆ラクガキ体験」というイベントは、サトウヒロシさんが2017年から東京を中心に開催している、ワークショップです。
筆記具というイメージの強い「万年筆」を使って、イラストを描きます。
「万年筆イラスト」そのものは昔からあったそうですが、
初心者が「ラクガキ」感覚で描く
というアプローチは初めてだそうで、それを現代らしくSNSなどを通じて発信しているため、日本全国で愛好家が増えているそうですよ。
2018年時点では、
が主な活動になっているようです。
▼著書も発売されました
イベント会場は岡山県の文具店「うさぎや」
今回の会場は文房具店の、
- うさぎや倉敷店
- うさぎや岡山店
の店舗内でした。
岡山・倉敷在住の方なら大抵知っているお店ですが、最初会場を聞いたとき「なんで?」って思い、サトウさんに聞きました。
すると、以下のように教えてくれました。
Appleファンにとっての、Appleストアみたいなものなんだな!
と理解しました(笑)
しかし、昔から知っている「地元のお店」で、岡山に来たことのない学生時代の友人がイベントを開催するというのは、不思議な感覚です。
サトウヒロシ「万年筆ラクガキ体験」レポート
というわけで、ワークショップに参加してきました。
今回は店舗内での開催ということで、定員が6名と少なかったこともあり、募集開始後の数日で満員になったそうです。
会費は「2,000円」ですが、約1,000円の万年筆インク(すなおいろ・インク)が1つもらえるためかなりお得なプライス設定でした。
僕が参加したのは岡山店で、15時ちょっと前に着くと、既に他の参加者さんが勢揃いしていました。
最初は、サトウヒロシさんから自己紹介などの挨拶があり、
その後「万年筆イラスト」について、簡単な説明をしてくれました。
そして、
というわけで、開始10分程度でワークに入っていきます。
まずは「万年筆で線を書く」練習
最初は基本編ということで、線を書いてみます。
万年筆に慣れている方も多かったですが、僕はそもそも初めて使うと言っても過言じゃないので、書き方から分かりません。
こんな感じで持って、書くのが基本らしいです。
簡単に書けました。
染料インクの特性を活かした「ぼかし」
続いて「ぼかし」を教えてもらいました。
なんだか難しい感じもしますが、サトウヒロシさんの万年筆イラストは「染料インク」を使います。
つまり、水に溶けるという特性があるわけですが、それを使うわけです。
「水筆」と呼ばれるアイテムを使い、水でのばせば「ぼかせ」ます。
まず、ざっくり濃いめの線を描き、
水筆に水をつけ、ティッシュで軽く拭き、
インクを溶かしてのばします。
簡単にできました!
この技法を使って、「雲」を描きました。
適当に描いて、ぼかすと、それっぽい感じになります(笑)
奥義「色を抜く」
そして、最後が「色を抜く」という技です。
これまでの技法とは少し異なるんですが、組み合わせたようなテクニックです。
まず、「もじゃもじゃ」をたくさん描きます。
その後、通常の「ぼかし」よりも多めに水をのせます。
最後にティッシュペーパーをのせて、3秒程度待ちます。
要するに水に溶けたインクを、ティッシュで抜き取ってしまうんですね。
キレイに抜けるかは、若干テクニックが必要ですが、その後は水筆で調整すれば、それっぽい感じになります。
「アジサイ」が描けました!
今回のテクニックを使い「イノシシ」を描く
最後は、この日学んだ3つのテクニックを使い、「イノシシ」を描きました。
ざっくりとした手順は説明してくれるので、あとはやってみる感じで描けます。
僕が描いたのはこんな感じです。
ちょっと楽しかったです(笑)
万年筆イラストの魅力は「短い時間で描ける」こと
今回の「万年筆ラクガキ体験」は1時間弱のワークショップでしたが、説明を受けながら2つイラストを描きました。
ポイントがお分かりでしょうか?
- 小さなイラストを描く
- 短時間で描ける
ということです。
今回のイラストは、5分もあれば描けます。
要するに、気分転換や暇つぶしで描くのにちょうどいいということなんです。
まさに「ラクガキ」ですね。
講師のサトウヒロシさんは、まとめとして以下のようなことを言っていました。
大きなイラストを描く場合、構図などのテクニックも必要になりますし、何より「時間」がかかります。
小さな絵は1時間かかりませんが、大きな絵は日単位で掛かるので、その間に飽きてしまうんです。
小さな絵をたくさん描いて、テクニックを磨きつつ、「ラクガキ」を楽しんでください
僕も含めて、ほとんどの方は、イラストレーター(=イラストを描くのが仕事)じゃありません。
趣味なので楽しんでやるべきだし、小さな成功体験を積み重ねることで、継続できるし、楽しめるということなんだと思います。
デジタルだけでないアナログツールの魅力
冒頭の話に戻りますが、僕はスマートフォンなどデジタルガジェットが大好きで、基本的なスタンスは紙とペンをなくしたいと考えている人間です。
実際、2017年10月にiPad ProとApple Pencilを購入以来、紙とペンを持ち歩くことをやめました。
ですが、最近復活したんです。
理由の1つは、西日本豪雨で災害ボランティアセンターに関わったことです。
ボランティアセンターで働く人は、本当に多種多様で、会社組織のような統制が効きません。
システム1つとっても導入が極めて難しく、最強のツールは紙とペンなんです。
スマホもメールアドレスも持っていない(わからない)ような方に、何かを伝えるとき、プリントアウトした紙を渡すか、最終手段は用件を書いた紙を渡します。
汎用性の高さは紙とペンの「強み」なんだ
と気づいたので、ノートとボールペンを持ち歩くようになりました。
もう1つは、「倉敷とことこ」のようなWEBメディアで取材をするからです。
ただ、同時に思いました。
「万年筆」ってまさにそういうアイテムのような気がして、イラストもそうですが、「万年筆というツール」に興味がでたので、今回のワークショップに参加しました。
1つ驚いたのが、万年筆のインクって色が多種多様なんです。
ボールペンのインクって大体「黒・赤・青」くらいじゃないですか。
多様な色から、お気に入りの色を選べる
というのは、面白いなと思いました。
終わりに
「万年筆イラスト」楽しかったです。
本格的に絵を描きたい人には、物足りないかもしれません。
ただ、僕の場合で言えば「気分転換になりそう」というのが一番大きいです。
今はフリーランスとして仕事をしており、基本はパソコンで作業をします。
会社と違って、息抜きがいつでもできるといえばそうだけど、ずっと続けてしまう傾向も強いんです。
- パソコンから離れる
- 10分くらいでも別のことを考える
これだけでも、今の僕の生活スタイルには価値がある気がします。
1時間かかるようなものはちょっと厳しいですが、10分くらいならどうとでもなります。
その時に「万年筆でラクガキする」というのはよいかもな、と思いました。
気分転換に最適と思うので、興味ある方は是非チャレンジしてみてください。
簡単に描けますよ。