2017年12月に解散し、2019年5月に再結成されたアイドルグループ「ハニースパイスRe.」の独占インタビュー記事です。
第1弾は「ハニースパイス解散の真相と再結成の舞台裏」、第2弾「新旧ハニースパイスで残したこと・変えたこと」をお届けしました。
ひなたななこさんは、インタビュー当日スケジュールの関係でお休み。
2020年2月12日付けで脱退した、姫乃萌さんも取材には参加していました。
- Vol.1「ハニースパイス解散の真相と再結成の舞台裏」
- Vol.2「新旧ハニースパイスで残したこと・変えたこと」
- Vol.3「大成功の1stワンマンライブと2020年の目標」
この記事は最終回として「大成功の1stワンマンライブと2020年の目標」を、ハニースパイスメンバーの話を中心にお届けします！
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
EDM・トランスは新しくないが、これをやめたら「ハニスパは普通のアイドル」になってしまう
ハニスパの楽曲と言えば、EDM・トランス。
結成された2012年当時は、モーニング娘。がEDM楽曲で再ブレイクしていたり、流行っていた面はありますよね。
ただ、2020年現在はそうでもないというか……。
へなぎ
そうなんです。
結成当時(2012年)のキャッチコピーが「初のトランス系アイドル」で、それで露出したから、今でもそのイメージは強いんですよね。
だけど、2020年時点としては、古いとは言わないけど、別にかっこよくはない。
なのでアピールポイントにはならないんですが、かといって「EDM・トランス楽曲」を取っ払ってしまうと「ハニスパは普通のアイドル」になってしまいます。
なので、「EDM・トランス楽曲」というコンセプトは守らないといけないと思ってます。
大衆受けはしないでしょうけどね。
メンバーから見たハニスパ楽曲の印象と歌いたい曲
平野ほのか
私はメンバー(白石ゆの)が好きなことがきっかけで、ハニスパのファンになりました。
その後、「Happy」っていう曲をYouTubeできいて、楽曲も好きになったので、昔の曲も今の曲も好きです。
桜井まあか
ハニスパはダンスとかが激しい曲が多いんですけど、バラードとか、歌い込む感じの曲はやってみたいなって思います
木咲りん
明るい曲が多いから、スタフィオさんみたいなエモい曲とかあれば、ファンの方にも新しい側面を見せられるかなって思います。
へなぎ
「ハニーとスパイス」なので、甘いかわいらしい曲とカッコイイ曲は両立しなきゃいけないとは思ってます。
振り幅を広げたいとは思いつつ、1曲1曲大事に作っていきたいので、一気には増やせないんです。
なので、既存曲にも頼りつつ、今のスタイルを作っていく感じにはなるでしょうね。
新規楽曲の制作で苦労していること
へなぎ
どれだけ生意気なことを言っても、僕はやっぱり「外注プロデューサー」です。
なので、「結果が出なかったらおわり」なんですよね。
自社ではなかなかそうならないですけど、そこはシビアですよ。
- へなぎの外注費が高いから固定費削れ
- 社長と大げんかして「もうやめろ」って言われる
どんな事情があっても、そうなったら僕は去るしかない。
ちゃんと結果を出し続ける必要があるので、メンバーにも厳しくあたってます。
自社のタレント(キラフォレ・スタフィオなど)には、過保護なので基本怒らないんですよ。
「外の人間」だからこそ、僕は全力でやるし、楽曲も僕が一番信頼している「利根川貴之さん」にお願いして制作してます。
再結成時のリード曲といえる「RENEW」は最高だったと思っています。
利根川貴之さんはメンバーやステージをしっかり見て、曲を制作してくださる方です。なのでとても信頼しています。
- でんぱ組.inc
- 妄想キャリブレーション
- 神宿
- 煌めき☆アンフォレント
- 綺星★フィオレナード
- Wicky.Records
曲数は増やしていかなきゃいけないんですが、ハニスパの場合は、予算が下りてこない(笑)
自社だったら、やるべき時は赤字でもやっちゃうんですけどね。
なので、ここは内部でやりくりしながら、今のハニスパにあった楽曲をセレクトするようにしています。
大成功だった2019年10月13日「ハニースパイスRe. 1stワンマンLIVE -RENEW-」の感想
満員になり、ライブとしても大成功だったと思いますが、苦労もあったと思います。
ハロプロ・AKBなど大手所属ではなく、5月のお披露目からわずか半年で、500人集めたのは、「快挙」ともいえるでしょう。
1stワンマンライブの前後で変わったこと、感じたことがあればお聞かせください
へなぎ
まず、今の時代半年で500人のワンマンライブを満員にして、成功させたグループってほぼありません。
自分達でいうのもなんですが「快挙」です。
もちろんこれで終わりじゃないですけど、メンバーも含めてここは本当に自信を持っていいことですよ。
木咲りん
正直ここまでのグループに入ったことがなくて、どうやったらのびるのかとか全く分からずやってたんですね。
なので、「ハニスパで自分は始まった」と思っていて、色々あったんですけど、チケットを一人で100枚売るとかもやって、成長に繋がったなと思いました。
桜井まあか
私はTOKYO SWEET PARTY(トスパリ)出身だったんですけど、あの時は1年経ったくらいで初めてワンマンライブをやったんですね。
渋谷DESEOだったんですけど、お客さんは150人くらい。
その次のワンマンが、ハニスパの新宿ReNYで、まさに怒濤の日々でした。
でも、素敵なメンバーとへなぎさんなどスタッフの皆さんのお陰で、500人くらいのお客さんが入っている様子をみて、
こんなすごいところに立てているんだな
と感謝しつつ、もっと頑張らなきゃいけないなって思いました
平野ほのか
前のハニスパは1年半かけて、やっと新宿ReNYを埋めたんですけど、再結成して半年で実現して、当日迎えても「もう？」っていうくらいあっという間でした。
スピード感も早くて、次から次へと新しいことがあって、本当にめまぐるしかったです。
前は大きいワンマンがあると、その後はお客さんが減ることが多かったんです。
でも、今回は「楽しかった」と言って、むしろファンが増えたという実感があります。
まだまだ、これからハニスパできるなと実感しました。
宮花もも
ライブの日は、台風が直撃して、開催はできるけど、電車とかが動くのか不安だったんです。
ですけど、実際始まったらすごくたくさんの人が見に来てくれていて、こういう状況でもハニースパイスのために、駆けつけてくれるファンの皆さんの愛情が嬉しかったです。
それだけ思ってもらえるグループじゃないと、仮にチケットを買っていたとしても、来ないじゃないですか。
愛されるグループにハニスパがなれているんだなっていうことを、ワンマンは実感しましたし、ここで終わりたくないなと思いました。
もっともっと、たくさんの人に愛される存在になりたいです
満員のステージを見るのは「テンションが上がる！」
ステージに立つ人として、やはり500人集まってる客席を、ステージ上から見るのは気持ちいいものですか？
宮花もも
上がりますね！
大きい会場で、人がたくさんいればいるほど、テンションはあがります
逢沢ありあ
実はワンマンの日、あまり体調がよくなかったんですけど、アドレナリン出て持っていかれましたね。
平野ほのか
プレデビューの日が、ワンマンした新宿ReNYだったんですけど、その日は「豪華な対バン」で満員だったんですね。
ですけど、それから5ヶ月後に今度はワンマンライブで、満員にできるかって考えたら、正直不安でしかなかったです。
しかも、当日は台風で、誰も来ないかと思ってましたけど、SEが流れた瞬間に、パンパンの客席が見えて本当に嬉しかったです。
2020年の目標・活動方針
どんな1年にしたいですか？
宮花もも
2019年はデビューして、それまで大きな舞台に立ったことはなくて、埼玉の小さいところでしかライブしたことしかありませんでした。
だから、不安もあって、思うように活動できなかったんです。
でも、約半年たって、つかんできたので、2020年は結果を出す1年にしたいと思っています。
宮花もも
例えば、CD出したら「1万枚」くらい売れるようにはなりたいです。
「ここで突き抜けなかったらヤバいな」という気持ちで、1日1日頑張っていきたいと思ってます。
逢沢ありあ
1年目ってへなぎさんも、モチベーション高いと思うんですけど、やっぱり時間が経つと下がってくることはあると思うですよ。
でも、キラフォレ・スタフィオより「ハニスパをプッシュしよう」って思ってもらえるくらい、頑張りたいです！
木咲りん
2019年は大きなイベントにも出演できたりして、ハニスパを知ってもらえたと思います。
ただ、大きなイベントではまだ「トップバッター」なんですね。
2020年は、大きいイベントの「ラスト」に出られるように頑張りたいなって思います。
桜井まあか
2019年は再結成いう話題と勢いがあって、走って来られたと思います。
2020年はそういうのもなくなるので、自分達の頑張りで走って行かなきゃいいけないです。
ハニスパのファン以外にも、
「2020年ハニスパこんなことやってたよね」
って覚えてもらえることができるように、頑張ります。
平野ほのか
繰り返しになっちゃうんですけど、2019年はへなぎさんなどスタッフの皆さんが引いてくれたレールに乗って、ある程度「勢い」で突っ走っていたところはあると思います。
なので、2020年は自分達で本当に頑張る年だと思ってます。
あと、個人的にはデビューして以来、自分のことだけで一杯一杯だったんですね。
メンバーのことをもっと……考えてなかったわけじゃないんですけど、メンバーからこんなことやりたいとか言われても「そうだね」くらいしか言えなかったんです。
今年はメンバーが言ってくれたことも、ちゃんと実践できたらいいなって思っています。
終わりに
2020年5月で再結成から1年経つ「ハニースパイスRe.」は、メンバーも話すとおり再結成や1年目の話題性が薄れる時期に突入します。
インタビュー後に、へなぎさんがメンバーに話をしていました。
そのためには、メンバーそれぞれがレベルアップして、グループ全体を底上げしないといけない。
その話を聞くメンバーの目は真剣で、「まだまだ行くぞ」という意思を感じました。
- 煌めき☆アンフォレント
- 綺星★フィオレナード
- ハニースパイスRe.
の3グループは合同でライブするなどセットとみられることが多いですが、煌めき☆アンフォレントは2020年2月26日にメジャーデビューし、1歩先へ行きます。
リーダー格のグループに引っ張られるのか、追いつく勢いで成長するのか。
活動2年目に入る「ハニースパイスRe.」は、その岐路に立つでしょう。
2020年のハニースパイスRe.に注目してみてください！
写真ギャラリー
記事内で使用した写真および、その他の写真をまとめて掲載します。
| 写真撮影 | 吉野なこ |
|---|---|
| カメラ | SONY α7R III |
| レンズ | Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z |
TOY Planet*代表「へなぎさん」関連記事
ハロプロヲタク時代の友人「へなぎさん」がプロデュースする、アイドルを様々な角度から応援しています。
