2020年は「新型コロナウイルス」の話題一色ですが、平時であれば2020年4月8日は歴史に残る日でした。
第4のキャリア「楽天モバイル」の誕生
docomo・au・SoftBankに続く携帯キャリアで、過去には「イーアクセス」、「ウィルコム」など第4のキャリアは存在しましたが、いずれもSoftBankグループに吸収合併となります。
日本において携帯キャリアは3キャリアで十分という証拠と思いますし、楽天がダメならどこがやってもダメでしょう。
そういう意味で、
日本では最後となる携帯キャリアの誕生
ともいえるわけです。
ただ、「楽天モバイル」は今までも格安SIMとしてサービスを提供していました。
このような疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、第4のキャリア「楽天モバイル」について、以下を紹介します。
- 「楽天モバイル」のサービス概要
- 格安SIM「楽天モバイル」はどうなった?
- 既存ユーザーの扱い
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携帯キャリア(MNO)「楽天モバイル」のサービス概要
2019年から携帯業界は激変しました。
- 分離プランの義務化
- 端末値引きの制限
「4割値下げの旗印」のもと、政治主導でおこなわれ、2019年10月の改正電気通信事業法の施行で完成します。
これらは、元々「楽天モバイル」の参入による、強力な値下げ圧力を期待したものでしたが、サービス開始をズルズル延期し、2020年4月8日にようやく開始しました。
携帯キャリア(MNO)としての楽天モバイルは、今まで提供していた「格安SIM」とは全く異なります。
簡単にまとめると、以下のような感じです。
サービス提供時期 | 種別 | 利用する回線 | 備考 |
---|---|---|---|
2020年4月7日まで | 格安SIM (MVNO) |
docomo・au | 新規受付中止 |
2020年4月8日〜 | 携帯キャリア (MNO) |
自社回線 +パートナー回線(au) |
そして、2020年4月8日に開始した、楽天モバイルは予想通り(?)革新的な料金プラン「UN-LIMIT」を発表しました。
日本国内で利用する場合のポイントは、以下の5点。
- プラン料金は月額「3,278円(税込)」
- 楽天回線エリアは、データ通信無制限
- パートナー回線エリア(au)は、月5GBまで無料(4/22〜)
- 「Rakuten Linkアプリ」の利用で、国内通話かけ放題
- 契約解除手数料「0円」
料金プランは「1種類」、割引条件無し
大手キャリアが複数回線・期間を限定した割引で、「見せかけの安さ」を追求しているのに対して、「シンプルで分かりやすい料金プラン」であることは、楽天モバイル最大の魅力でしょう。
というインパクトが先行しているけど、オプションもプランに全て内包されているのが分かりやすくていい!
- データ通信無制限。「Rakuten Link」を使えば国内通話も無料
- 1GBまでの通信なら「無料」
- eSIMでもSIM交換手数料が無料
- 最新キャンペーンをチェック
最大の目玉は「楽天回線エリアでのデータ通信無制限」
その名の通り「データ通信無制限」が目玉ですが、実は条件があります。
楽天回線エリアでの通信は無制限
では、「楽天回線エリア」とはどれくらいなんでしょう?
4G LTE・5Gなど新しい通信サービス開始時は、東名阪および各県庁所在地くらいというイメージがあります。
僕が住むのは岡山県倉敷市。
岡山県では2番目の都市ですが、県庁所在地ではないので無理だろうと思いつつ、岡山市は対応しているかと思えば……。
2020年4月のサービス開始当初で対応しているのは、「全国主要都市」のみでした。
徐々に広がるでしょうが、なかなか厳しいですね……。
これでは、地方在住の人間には使い物にならないし、そもそもエリア外では契約する価値もなくなってしまう。
それを解消するために、「パートナー回線エリア」というものが用意されています。
パートナー回線とは、「au回線」のことです。auならほぼ全国をサポートしていますよね。
ただ、楽天モバイルから見れば「他社回線」なので利用料がかかります。これは「1GB500円」なんですが、4月21日までは「2GB」、4月22日以降は「5GB」まで無料で使えます。
実際契約してみましたが、岡山県倉敷市では「パートナー回線エリア」が利用されていました。
通信スピードも速く、いたって普通に使えます。
ただし、無料で使えるのは「5GB」まで。
楽天回線エリアはまだまだ狭いですが、
全国で5GBまで無料で通信できる
そう考えたら「お試し契約」としてもありかもしれません。
- データ通信無制限。「Rakuten Link」を使えば国内通話も無料
- 1GBまでの通信なら「無料」
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SMS・留守番電話・着信転送・テザリングなどほぼ全てのオプションが「無料」
「データ通信無制限」ばかり注目されがちですが、実はオプションサービスがかなり充実しています。
特に「電話関連機能」の充実っぷりはすごい!
大手キャリア・主要な格安SIMで比較してみます。(価格は税込)
キャリア | 通話定額 | 留守番電話 | 着信転送 | 割込通話/通話保留 |
---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 0円 | |||
docomo | 5分:770円 かけ放題:1,870円 |
330円 | 0円 | 220円 |
au | 330円 | 0円 | 220円 | |
SoftBank | 5分:880円 かけ放題:1,980円 |
|||
Y!mobile | 10分:0円 かけ放題:1,100円 |
0円 or 330円 | 0円 | 220円 |
UQ mobile | 月60分:550円 10分:770円 かけ放題:1,870円 |
418円 | 0円 | 220円 |
楽天モバイルは全て無料!
このインパクトは大きいですよね。
通話定額は「Rakuten Linkアプリ」を利用した場合のみとはいえ(Androidのみ対応なので、iPhoneはサポートされない)、Androidで使う分には大した問題にはなりません。
格安SIMに分類される、SoftBankのサブブランド「Y!mobile」が通話機能としてはかなり強かったんですが、楽天モバイルの登場で勢力図が変わったと思います。
データ通信をメインに考えると、エリア面でまだまだ弱いですが、通話に関しては楽天エリア・サポート回線エリア(au)関係なく「0円(UN-LIMITプランに含まれる)」。
ちなみに、SoftBankは2020年3月に開始した「メリハリプラン」で、通話関連オプションに対する考え方を大きく変えましたが、それまでは他キャリアと同じでした。
おそらく、SoftBankは楽天モバイルの料金プランを意識して、「100円増額」した上で、その他オプションを実質無料化したのでしょう。
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格安SIM「楽天モバイル」はどうなった?
冒頭でも記載しましたが、2020年4月7日まで提供されていた、「格安SIMの楽天モバイル」と「携帯キャリア(MNO)楽天モバイル」のサービスは全く異なります。
サービス提供時期 | 種別 | 利用する回線 | 備考 |
---|---|---|---|
2020年4月7日まで | 格安SIM (MVNO) |
docomo・au | 新規受付中止 |
2020年4月8日〜 | 携帯キャリア (MNO) |
自社回線 +パートナー回線(au) |
ポイントは「自社回線」を使っていること
サービス名としては同じ「楽天モバイル」ですが、利用する回線が異なります。
携帯キャリア(MNO)になるというのはそういう意味なんです。
このため通称として、以下のように呼ばれています。
- 2020年4月7日までのサービスは、「格安SIM楽天モバイル」
- 2020年4月8日以降のサービスは、「MNO楽天モバイル」
そして、「格安SIM楽天モバイル」は新規受付を停止しました。
このため、今後「楽天モバイル」といえば、全て「MNO楽天モバイル」を意味します。
ただ、新規受付を停止しただけで、「スーパーホーダイ」など格安SIM楽天モバイル契約者は、今まで通りサービスが提供されます。
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格安SIM楽天モバイルの既存ユーザーは移行が必要か?
格安SIM楽天モバイルユーザーは、今まで通りサービスが提供されますが、「MNO楽天モバイル」へ移行したい場合どうなるのか?
実は、結構複雑なんですね……。
移行の取り扱いは、楽天モバイルの契約種別によります。
- 楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)の、「通話SIM」を使っている
- 楽天モバイル(旧FREETEL)の、「通話SIM」を使っている
- DMMモバイルの、「通話SIM」を使っている
- 上記3キャリアの「データSIM」を使っている
対応方針としては、通話SIMはMNP移行手続きが必要、データSIMは解約の上で新規契約という感じになります。
簡単にまとめると以下の通り。
契約先 | SIM種別 | MNP予約番号番号 取得要否 |
契約解除料 | MNP手数料 |
---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 通話SIM | 不要 | 無料 | 無料 |
楽天モバイル(旧FREETEL) | 必要 | |||
DMMモバイル | ||||
上記キャリアの「データSIM」 | 解約の上、新規でMNO楽天モバイルを申込み |
楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)の「通話SIM」ユーザー
「スーパーホーダイ」、「組み合わせプラン」など格安SIM楽天モバイルのユーザーは、移行手続きが簡単になっています。
「メンバーズステーション(会員ページ)から移行手続きを行う
これだけ。
- MNP予約番号の取得は不要
- 契約解除料は不要
- MNP転出手数料は不要
なので、手続き含めてもっとも簡単に移行できる既存ユーザーと思います。
楽天モバイル(旧FREETEL)の「通話SIM」ユーザー
楽天モバイルは、他社サービスと統合するなどして大きくなってきました。
その1つが「FREETEL」。
FREETELについては「旧FREETELマイページ」から、MNP予約番号を取得しMNP手続きが必要となります。
- 契約解除料は不要
- MNP転出手数料は不要
という感じで手数料はかからないが、格安SIM楽天モバイルユーザーよりは手間がかかると思われます。
DMMモバイルの「通話SIM」ユーザー
もう1つの楽天モバイル統合サービスが「DMMモバイル」。
こちらも、基本的にはFREETELと同じ流れです。
「DMMモバイルマイページ」から、MNP予約番号を取得しMNP手続きが必要となります。
- 契約解除料は不要
- MNP転出手数料は不要
という感じで手数料はかからないですが、格安SIM楽天モバイルユーザーよりは手間がかかると思われます。
「データSIM」ユーザー
契約先が楽天モバイル・FREETEL・DMMモバイル関係なく、「データSIM」については全て、解約の上で「新規契約」として再申込みが必要です。
データSIMは通話SIMと異なり、「1年 or 2年縛り」がなく、契約解除料もかからないためでしょう。
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格安SIM楽天モバイルから、MNO楽天モバイルへ移行するメリットはあるか?
楽天モバイルについては、2020年4月時点では「1年間無料」という特典があるのでコスト面からいえば、移行メリットは「あります」。
ただ、正直「楽天回線エリア」が狭すぎるので、ちゃんと使おうと思ったら移行するリスクは高かったと思います。
楽天モバイルは店頭での受付も多いので、特に店頭スタッフからは不満の声が上がっていたそうです。
そんな声を受けてか、2020年4月22日から「Rakuten UN-LIMIT 2.0」と称して、データ通信サービスが大きく強化されました。
- パートナー回線でのデータ通信量を「5GB」に増量
- 通信制限になっても「1Mbps」で通信可能に(従来は128kbsp)
かなり使いやすくなったと思います。
余談ですが、パートナー回線の利用にあたり、楽天はauに「1GB 500円のローミング料」を支払っているとか……。
2,500円をauに払うと、480円しか残らない
しかも1年間無料なので、「大盤振る舞い」といえば聞こえはいいですが、「赤字覚悟の捨て身」とも受け取れるので、ちょっと心配な感じではあります……。
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終わりに
おそらく日本では最後になるであろう、通信キャリアの誕生。
これが成功するかどうか気になりますが、後発ゆえにサービスとしては、分かりやすくよくできていると思います。
特に、家族の契約・半年程度限定の値引きなど、見せかけの安さではなく、シンプルに「2,980円」というのは高評価!
さらにいえば、付帯条件が多くなりそうなものですが、国内通話も無料(「Rakuten Linkアプリ」利用時)、契約解除料も0円など、ユーザーにとってはメリットが大きいと思いました。
MNO楽天モバイルの契約を考えている方の、参考になればと思います。
僕はそれで契約しました。
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第4のキャリア「楽天モバイル」はお得?
2020年4月に、第4のキャリアとして登場した「楽天モバイル」は以下のような特徴があります。
- 料金プランは「UN-LIMIT Ⅵ」1種類
- 通信量が1GB以下なら無料
- 「Rakuten Link」を使えば、国内通話・SMSが無料
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