災害など非常時のための予備電源が欲しい
僕が住む岡山県倉敷市は、平成30年7月豪雨で被災した。
災害発生直後に問題になったのが、食料などと共に、今やライフラインとなった「スマホのバッテリー」。
このことをきっかけに、我が家ではバックアップ電源として「Anker PowerHouse」を購入したのだが、正直かなり大きくて重い……。
もう少し、コンパクトで非常用ライトとしても使えるようなバッテリーが欲しかった。
この記事で紹介する「cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)」は、そんな僕がまさに探していたモバイルバッテリー。
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「cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)」の概要
「cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)」の製品概要は以下の通り。
寸法 | 約105 × 84 × 75 mm |
---|---|
重量 | 約602g |
バッテリー容量 | 30000mAh |
入力ポート | USB-C (PD) : 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A (60W max.) |
出力ポート | USB-A × 2 USB-C(PD) × 1 |
出力 | USB-C 1(PD) : 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A (60W max.) USB-A : 5V/2.4A max. (Auto-IC機能搭載) 同時利用時は最大60W |
ワイヤレス充電 | ○ |
価格 | 11,400円 |
備考 | AUTO-IC機能により、接続された機器を自動的に検知し、最大2.4Aで最適な電流を流します |
特徴をピックアップすると、以下のあたりだろうか。
- 30000mAhの大容量バッテリー搭載だが、意外とコンパクト
- 最大60WのUSB-PD急速充電に対応するので、13インチMacBook Pro・12インチMacBook・MacBook Airなどがフルスピード充電できる
- ワイヤレス充電対応
- LEDライトを搭載し、非常時に役立つ
- デジタルインジケーター搭載
- PSEマークなど複数の認証を取得済
2024年現在、モバイルバッテリーは「10000mAhで3,000円程度」が主流なので、「11,400円」という価格はちょっと高く感じるかもしれない。
しかし、「cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)」はカバンに持ち歩くバッテリーではなく、自宅やオフィスに据え置きで使うバッテリー。
このため、安定感やデザインもポイントで、机の上においても違和感のないデザインであることが特徴だ。
そして、個人的に便利だと思うのが「デジタルインジケーター搭載」であること。
2019年から増えて来た見せ方だが、LEDインジケータよりは、数値で表示された方が圧倒的に分かりやすい。
もちろん、急速充電規格の「USB-PD」にも対応している。このことでさらに高くなるのだが、、今から買うならこのタイプを僕はおすすめする。
「cheero Power Mountain mini」の開封レポート
簡単な開封レポートを。
パッケージはしっかりした作りとなっている。
開封すると以下が入っていた。
- 本体
- デバイススタンド
- 防滴カバー
- 本体充電用USB-CtoCケーブル
- 取扱説明書
- 保証書(1年保証)
このタイプの製品は最近海外メーカーも多く、パッケージなど「グローバル仕様」が多いのだが、cheeroブランドはパッケージ含めて「日本語対応している」というのが、嬉しいポイント。
三角形の「山形」であるのが、デザイン的には最大の特徴だろう。
製品の外観をチェック。
モバイルバッテリーの大きさ・重さは容量に比例する。
「iPhone 11 Pro」と比較するとこんな感じ。
30000mAhなので結構大きいし、602gという重量は手にのせると「ずっしり重い」。
USB端子には防滴カバーがついており、取り外すことで利用可能となる。
シリコンのような柔らかい素材なので、簡単に取り外し可能で、アウトドア・災害などで利用することを考えたら、カバーがあるのは嬉しい。
「電源ボタン2回押し」でLEDライトが点灯する。
普段使いとしては不要だが、このような機能も「非常時」を考えたら必要と思う。
この製品がどのような用途を想定しているかがよく分かる
デバイススタンドを装着すれば、ワイヤレス充電も利用可能となる。
また、最大の特徴がバッテリー残量が分かる「デジタルインジケーター」。
なんでもない「液晶」だが、これがあるとないとでは大違い。
PSEマーク(電気用品安全法)など複数の認証を取得している
モバイルバッテリーは、リチウムイオンバッテリーを搭載した製品だが、近年多種多様な製品が販売されている。
数年前と比較すれば、劇的に価格が安くなっており、競争の激しい分野なので、粗悪品も増えた。
- 既定値通りの動作をしない
- 壊れた
- 炎上・爆発した
このような事故が後を絶たない状況なので、2018年2月1日以降に電気用品安全法の適用対象となり、1年間の猶予期間を経て、2019年2月1日以降「PSEマークがない製品は違法」となる。
「cheero Power Mountain mini」は、PSEマークはもちろん、複数の認証をしているので信頼性は非常に高い。
- PSE
- CE
- FCC
- RoHS
上記4種類を取得しているため安心して購入して欲しい。
充電性能をチェック
「cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)」は、USB-PDによる急速充電に対応している。
特にUSB-PDはパソコンでも主流になりつつある充電規格なので、充電性能をチェックしてみた。
ワイヤレス充電対応
最大の特徴は、USBによる有線充電だけでなく、ワイヤレス充電にも対応していること。
スマホの場合、デバイススタンドをつけて「横向き」にする必要はあるが、置けばすぐに使える。
【非対応】16インチMacBook ProをUSB-PDで充電
まずは、現在のメインPC「16インチMacBook Pro」を充電してみた。
「96W」の充電に対応しているが、「cheero Power Mountain mini」は60W出力までなので、充電できるか不安だったが……。
一応充電されているものの、かなり不安定で、手持ちの計測器では数値が表示されなかった。
おそらく「出力不足」で安定した充電ができないためだろう。
MacBook AirをUSB-PDで充電
続いて、MacBook Airを充電してみた。
最大30Wでの充電が可能だが、「29.6W」で充電されており、定格ギリギリのフルスピードで動作していることが確認できた。
iPhone 11 ProをUSB-PDで充電
次は「iPhone 11 Pro」を充電してみた。
iPhoneは2017年に発売した、iPhone 8・iPhone X以降、充電端子はLightningのままだが、USB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
「6.7W」程度なので、通常(5W)よりは早く、急速充電が動作していることが確認できる。
iPad ProをUSB-PDで充電
さらに、第3世代iPad Proを充電してみる。
USB-C対応の、第3世代iPad Proなので「最大30W充電」に対応している。
「17W」程度なので、急速充電が動作していることが確認できる。
Pixel 3をUSB-PDで充電
最後にAndroidの「Pixel 4」でも試してみた。
- Quick Charge
- USB-PD
Androidについては、メーカーによって対応する充電規格が異なるのだが、Pixel 4はUSB-PDに対応している。
「7.9W」程度なので、Pixel 4も急速充電が動作していることが確認できる。
「cheero Power Mountain mini」を使った感想
- 30000mAhの大容量バッテリー搭載だが、意外とコンパクト
- 最大60WのUSB-PD急速充電に対応するので、13インチMacBook Pro・12インチMacBook・MacBook Airなどがフルスピード充電できる
- ワイヤレス充電対応
- LEDライトを搭載し、非常時に役立つ
- デジタルインジケーター搭載
- PSEマークなど複数の認証を取得済
これだけのスペックを詰め込んでおり、据え置き型のバッテリーとしてはかなり優秀だと思う。
我が家にもう1つあるバックアップ電源は「Anker PowerHouse」。
12万mAh程度の容量があり、価格も約5万円。
スペックが全く違うので単純比較はできないのだが、用途を分けることでバックアップ電源としては心強くなる。
- 「Anker PowerHouse」はコンセントが必要な家電に使う
- 「cheero Power Mountain mini」は、スマホの充電と照明に利用する
災害時は食料含めて「1週間」支援無しで持ちこたえられたら、生き延びられると僕は考えている。
逆に言えば、それだけの備蓄が必要。
そして、ライフラインといえる「スマホの電源」は食料と同じくらい重要なので、あって困ることはないだろう。
終わりに
モバイルバッテリーもすっかり一般的になったが、毎年のように災害が発生するようになり、その重要性は増している。
倉敷市災害ボランティアセンターのお手伝いをしていたときに驚いたが、モバイルバッテリーなんかもプッシュ支援として送られて来たりする。
どちらかといえば、スマホ・ガジェットに詳しい人向けの製品と思っていたが、思った以上に一般的になったんだなと感じた。
「cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)」は、家庭内の全ての電源を満たすには不十分だが、持ち運びしやすく、LEDライトもあるので、非常時にはきっと役立つだろう。
もちろん、普段使うのにも便利。
リビングなどに置いても違和感のないデザインなので、いつでも使えるように置いておくのがよいと思う。
モバイルバッテリー買うならUSB PD対応製品がおすすめ
2019年以降、USB-Cを搭載した充電器が急速に増えてきました。充電規格の違いなどややこしい面がありますが、便利なのはもちろん、将来性があるので長く使えるので購入をおすすめします。
- USB-Cポートを最低1つ搭載していること
- 高速充電規格(USB PD・Quick Charge3.0)に対応していること
- 高出力の充電器なので、信頼できるメーカーと品質重視
▼バッテリー内蔵の充電器
▼最新規格はいらない。とにかく安さ重視ならこれ(1,599円)!
USB-Cケーブルは高品質なものを選ぼう
「USB-PD」による急速充電は、本体・充電器・ケーブルがすべて対応して初めて動作します。「急速充電=高出力」なので発火などの危険もあります。安価な製品には注意しましょう。
自宅でお手軽充電ならワイヤレス充電器も便利
実は最新規格に対応していれば「最大15W」とかなり高出力!