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USB-C Lightningケーブルの急速充電(USB-PD)はほんとに早い!iPhone 8 Plusで試してみた

USB-C Lightningケーブルで充電中
USB-C Lightningケーブルで充電中

iPhone 8シリーズ・iPhone Xはその見た目や、ワイヤレス充電(Qi)が比較的ピックアップされているが、隠れた目玉機能は、

USB Power Deliveryによる急速充電への対応

だと思っている。

USB Power Delivery(通称:USB-PD)は、Appleとしては2015年発売の12インチMacBookで初めて採用し、以来Macでの採用が進んでいる。

将来的にはほぼ全ての端子が『USB-TypeC』に集約されると言われているが、iPhoneは従来のLightningコネクタはそのままで対応してきている。

早速試してみたので紹介しようと思う。

この記事の掲載内容は、2021年1月2日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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USB Power Delivery(USB PD)とは

左からLightning、USB-TypeC、USB-TypeA
左からLightning、USB-TypeC、USB-TypeA
  • 従来のUSB-Type Aと比較して小型の端子
  • 表裏一体

という特徴をもつ、USB-Type Cは標準規格として、最大5V/3Aで充電可能となっている(従来のUSBでは最大5V/1.5A)。

そして、上位規格として最大20V/5Aの100W充電が可能となるのが、USB Power Deliveryだ。

100Wともなれば、かなりの製品に対して電力共有ができる。
これ1つでほとんどの機器が充電できるという夢の規格なのだが、その分条件は厳しい。

  • 充電器
  • ケーブル
  • 利用機器

この全てが対応している必要がある

2018年現在、数は増えているものの、対応機器はまだ少なく

が有名どころ。つまりApple製品を中心に採用が進んでいる。

そして、2017年以降は、

  • iPad Pro(2017年モデル)
  • iPhone 8、iPhone 8 Plus
  • iPhone X

とiOS機器でついに導入された。

USB-PD

USB-PD対応機器について

モバイルバッテリーでMacBookを充電
モバイルバッテリーでMacBookを充電

前述の通り、USB-PDで充電するには、充電器・ケーブル・利用機器の全てが対応しておく必要がある。

だが、逆に言えばそれさえクリアすれば、充電器・ケーブルは汎用的な製品が使える。

USB-PD対応の充電グッズはまだ少ないが、それでも2015年当時と比較すれば増えたし、値段も下がった。

100円ショップで扱われる日もそのうち来るかもしれないが、大容量の電流を扱うので、発火や爆発が一番怖いわけで、正直安物はお勧めできない。

僕が12インチMacBookで使用している、USB-PD対応機器は以下の4つだ。

基本的にApple純正品は使っていない
これで充電環境が整うことが魅力の1つでもあるわけだが、iPhone 8・iPhone Xで使う場合、1つだけ難点がある。

USB-C LightningケーブルはApple純正品しか存在しない

ということだ。
一般的なUSB-Cケーブルは、両端がUSB-TypeCだが、iOS機器用は片方がLightning端子になる。

まさに、Apple製品専用で、2018年7月時点としてはApple純正品しか存在しない(Appleから認定されたMFI認証付き製品すらない)。

Apple純正USB-C Lightningケーブルを買ってみた

USB-C - Lightningケーブルのパッケージは小さい
USB-C – Lightningケーブルのパッケージは小さい
USB-C - Lightningケーブルパッケージの裏面
USB-C – Lightningケーブルパッケージの裏面

というわけで先日入手したiPhone 8 Plusで使うべく、AppleでUSB-C Lightningケーブルを購入した。

ケーブルの外観
ケーブルの外観

価格は2018年7月時点で、

長さ 価格
1m 2,200円
2m 3,800円

という感じだ。

1mはUSB-A(iPhone本体に同梱されているケーブル)対応品と同一価格となっており、今から買うならUSB-C対応ケーブルの方がおすすめだ。

ちなみに、2mはかなり高くなっているが、これには理由がある。

以前はUSB-Aとよりも、3割程度高かったのだが、1mだけ2018年に値下げされたからだ

2018年モデルのiPhoneは、USB-C Lightningケーブルが同梱されると噂だが、その前触れだと思っている。

価格が高いので、MFI認証無し製品を購入したくなるかもしれないが、大電流を流す故に、正規品以外は絶対におすすめしない

粗悪品を使って、ケーブルが燃えるならまだしも、iPhoneが壊れては元も子もない。

一般的なUSB-TypeA
一般的なUSB-TypeA
USB-TypeC
USB-TypeC

で、このケーブルLightning端子の反対側が、USB-A(いつものUSB)からUSB-Cに変わるだけと思っていた。

当然端子は異なるが、

P1020743
左がUSB-C、右がUSB-A(従来モデル)対応ケーブル
比較すると少し太い
比較すると少し太い

よく見ると、Lightning端子の大きさやケーブルの太さも違う

全体的に大きく・太くなっていた

これは恐らく大電流を流すための対応だろう。

USB-PDでiPhone 8(iPhone Xも同様)を急速充電してみた

というわけで、早速急速充電の性能を試してみた。

画像はiPhone 8 Plusですが、iPhone 8およびiPhone Xでも同様です

iPhone 8 Plusはバッテリー残量がほぼゼロからフル充電するには、付属の5V/1A充電器だと、2~3時間かかる

これが、公称値の場合、

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30分で50%まで充電される

30分で50%充電されるという。

補足事項としてApple公式サイトには以下の記載がある。

iPhone 8、iPhone 8 Plusの試作ハードウェアとソフトウェア、Apple USB-C電源アダプタ(29WモデルA1540、61WモデルA1718、87WモデルA1719)アクセサリを使用し、2017年8月にAppleが実施したテスト結果によります。

高速充電のテストは、バッテリーを完全に消費したiPhoneハードウェアを使って実施しました。充電時間は環境条件によって変わり、実際の結果は異なる場合があります。

Appleの検証は純正のACアダプタだったが、僕は家で常用しているAnker社のマルチポート充電機を使用した。

この時の様子が以下。

USB-C Lightningケーブルで充電中
USB-C Lightningケーブルで充電中

電流チェッカーで計測するとわりと変動は激しかったが、上記画像のシーンで9.22V/2.02A

つまり18.6Wと通常のACアダプタの5Wと比較して『3倍以上』の速度で充電ていることが分かった。

そして、確かに1時間かからず80%まで充電されたのだが、その後勢いは低下。

USB-C - LightningケーブルでiPhone 8 Plusを充電
USB-C – LightningケーブルでiPhone 8 Plusを充電

12インチMacBookに付属しているApple 29WUSB-C電源アダプタに切り替えたが、満充電が近づくとほぼ通常の5Wの充電になった。

恐らく過充電を防ぐための対策と思われる。

しかし、80%ぐらいまでの充電速度は圧倒的で、これは便利だと思った。

ちなみに余談だが、 USB-C – LightningケーブルでUSB-PD非対応のiPhone(iPhone 7以前)も一応充電は可能だが、定格以上での充電は不可能となっている。

iPhone 8・iPhone Xの急速充電はモバイルでこそ生きる

この便利な急速充電機能。

じゃあ、常用するかと言えば僕はそのつもりが無い。理由は大きく分けて2つある。

1つは、就寝中の充電は最低でも5時間くらいあるので、急速充電は不要であること。

もう1つは、急速充電はバッテリーの寿命を縮めると思うので、常用するのはあまり好ましくないと思っているからだ。

では、いつ使うのかと言えば、モバイル(=外出中)だ。

外出中が一番バッテリー切れを起こしやすいが、モバイルバッテリーに繋ぎながら長時間使用するのは不便だ。

そんな時のために僕はサブスマホを持っているわけだが、

たった30分で50%くらいまで充電されるなら、ちょっとした移動中でもかなり回復するということだ。

これはかなり便利だと思う。
幸い僕は、USB-PD対応のモバイルバッテリーを持っている。

の組み合わせって最強じゃないかと思う。

終わりに

12インチMacBookを使い始めてから、

USB-PDに充電環境を統一できたら楽そう

とずっと思ってきた。

iPhone 8とiPhone XのUSB-PD対応で、これが一気に現実的になって来た。

外出先でいつでも急速充電できて、バッテリ切れと無縁な生活が間近になって来たと感じる。

モバイルバッテリーでMacBookを充電

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