スタビライザーという製品をご存じだろうか?
スマートフォンで動画を撮影する際に、手ぶれを補正して安定した映像を撮影するためのアクセサリで、自撮り棒に近いものだと思う。
カメラ用機材の「ジンバル」という製品がベースにあり、カメラマンにはお馴染みのようだが、正直僕もよく分かっていなかった。
スタビライザーの代表格と言えるのが「DJI Osmo Mobile」で、2018年2月に第2世代となる「Osmo Mobile 2」が発売された。
勢いで発売日に購入し、以来半年以上経過している。
この感想は事実なのだが、一家に一台あると便利と感じたのも事実だ。
この記事では、
- スタビライザーがあると何が便利か
- Osmo Mobile 2レビュー
を紹介しようと思う。
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スタビライザーって何?
そもそも、スタビライザーという製品がなんなのか分かっていない方も多いと思う。
メーカーによって様々だが、形状は大体上記画像のようなものだ。
宙に浮いたような状態で、振動を吸収し、安定した撮影をする機材の、スマートフォン向け製品を「スタビライザー」と呼ぶ、くらいの理解で良いかと思う。
定番と言える製品は、「DJI Osmo Mobile 2」で、定価は17,050円(税込)となっている。
この分野の製品が増えてきた、2016年頃は3万円を超えるものが多かったが、2018年時点では、1万円台が中心的な価格帯となっている。
決して安くはないが、スマートフォンアクセサリとしては、特別高いわけではないと思う。
また、スマートフォン向けと言うと、iPhone専用など特定モデルのみ対応するものが多いが、
iPhone・Androidはもちろん、大きすぎたり・小さすぎなければ何でも使える
というのはポイント。
僕は購入当時「iPhone X」を使用しておりもちろん対応していたが、2018年11月時点では「iPhone XS Max」を使っている。
「iPhone XS Max」はかなり大型のスマホだが、こちらも問題なく使える。
特定機種に依存しないというのは、長く使えることを意味するので、安心して購入できる。
スタビライザーは何に使うと便利なのか?
このように紹介されても、多くの方は、
と答えるかと思う。
僕もその考えだった。
僕は、この記事を書いているように、ブロガーだし、SNSなども運用しているので、動画を撮影する機会は多い方だと思う。
だが、僕はYouTuberでもないし、自撮りをしたりして、顔を売り出しているわけでもない。
時々動画を撮影する程度なので、購入以来使った回数は多くない。
それでも、「あったら便利!助かった!」というシーンがあった。
- 動画を長時間撮影する時
- 運動会、学芸会のような子供のイベントでの撮影
こんなシーンだ。
動画を長時間撮影する時
動画を撮影する機会が少ないとは言え、ゼロと言い切れる人は少ないと思う。
日常的に動画を撮る方は、
- 設定
- 構え方
- 構図
などが体に染みついているので、長時間の撮影も楽にこなす。
だが、慣れていない人は、5分も撮影すると腕がしんどくなるし、疲れるのでブレてくる。
普通はこんな感じで、片手または両手で持って撮影すると思うが、この状態で「静止」するのは意外と大変だ。
これが、スタビライザーを使うと、こんな感じで持っておけばいい。
スタビライザーの売りである「ブレない」ことも重要だが、持つのが楽というのはポイント。
経験上、手持ちなら5分でもしんどいが、スタビライザーなら10分でもそれほどしんどくない
それくらい、大きな違いがあった。
運動会、学芸会のような子供のイベントでの撮影
そして、長時間の撮影するシーンとして、我が家の場合もっとも多いのが、「子供のイベント」だ。
保育園児だが、運動会がやはり一番多い。
この時、三脚に設置して撮り続けるのも1つの作戦としてはありだと思う。
小学校くらいになるとその方がよいのかもしれないが、保育園だと案外動き回ることが多い。
この時、スタビライザーを使うと、動きながらでも自然に撮影出来る。
少ないながらも、スタビライザーを使うメリットを実感した瞬間だ。
「DJI Osmo Mobile 2」開封レビュー
というわけで、「DJI Osmo Mobile 2」を紹介しようと思う。
パッケージは白ベース。
2018年2月の発売当初はAppleストア限定だったこともあってか、Apple製品のパッケージに近い雰囲気に感じる。
開封するとケースが登場。
一応持ち運びにも使えそうな感じだ。
中身は本体と、充電用のmicro-USBケーブルのみ。
これが「DJI Osmo Mobile 2」の本体。
先代となる「DJI Osmo Mobile」と比較すると、価格が半額近くに安くなったのだが、その分コストダウンされているそうで、一番分かりやすいのはプラスチックっぽさらしい。
だが、僕は「DJI Osmo Mobile 2」で初めて触ったので、安っぽいとは感じなかった。
側面には、充電用のmicro-USB端子がある。
USB充電できるので、モバイルバッテリーなどからも給電が可能だ。
本体の裏側にはUSB-A端子があり、ここから充電も可能となっている(2600 mAhのバッテリー搭載)。
なので、このようにiPhoneなどスマホを充電しながら、撮影可能だ。
三脚用の穴があるため、一般的な三脚に接続することも可能。
「DJI Osmo Mobile 2」で撮影してみた
「DJI Osmo Mobile 2」での撮影は大きく分けると2パターンだ。
- 専用アプリ「DJI GO」を使う
- 標準のカメラアプリなど、その他のアプリを使う
「DJI Osmo Mobile 2」とスマートフォンはBluetoothで接続するのだが、「DJI GO」を使う場合は必須、それ以外は接続無しで利用可能となっている。
カテゴリ: エンターテインメント
販売元: DJI – SZ DJI TECHNOLOGY CO., LTD(サイズ: 588.4 MB)
そして、「DJI Osmo Mobile 2」のスイッチ類は4つあり、使うアプリによってできること、できないことがある。
- 電源ボタン
- 上下左右の移動用レバー
- 撮影ボタン
- ズーム操作レバー
使用可否をまとめると以下のような感じだ。
操作内容 | DJI GO | その他 |
---|---|---|
Bluetooth接続 | 必須 | 不要 |
電源ボタンのON・OFF | ○ | ○ |
上下左右の移動用レバー | ○ | ○ |
撮影ボタン | ○ | × |
ズーム操作レバー | ○ | × |
専用アプリなので「DJI GO」を使った方がもちろん便利だ。
特に、ズーム操作をスタビライザー側で操作できるのは、ポイントが高い。
専用アプリ「DJI GO」の欠点
ただ、僕は「DJI GO」をあまり使っていない。
理由は大きく分けて2つ。
- 本体がかなり熱くなる
- 撮影データの保存がアプリ内なので、カメラロールに移すにはいちいち操作が必要
1つ目の「熱くなる」という話は、使用するOS・スマホ・アプリのバージョンにも変わると思うので、参考程度として欲しい。
僕の場合は、
- iOS 11
- iPhone X
- 2018年4月頃の「DJI GO」アプリ
という環境では、かなり熱くなるため、使用を中止した経過がある。
2つ目は、明確に不便と感じた部分だ。
撮影後のデータが、カメラロールになく、
と焦ったが、実はアプリ内に保存されていたというオチ。
その後の利用を考えたら撮影データを「いちいち」カメラロールに移す必要があり、そのために一時的とはいえスマホ内に2倍の容量が必要になることが面倒だなと感じた。
なので、僕は余程のことがない限り「DJI GO」は使っていない。
だが、使わなくてもスタビライザーの「手ぶれを吸収する」というメイン機能は、問題なく使えるので困ることはない。
終わりに
初めて購入したスタビライザーだが、冒頭でも記載した通り、常に持ち歩くほど使いこんでいないが、
一家に一台あると便利
これくらいは言えるのではないかと思う。
僕が便利と感じた、運動会など子供のイベントでは、昔も今もハンディカム(ビデオカメラ)を使う人が多い。
だが、今や1人1台は必ず持っているスマホに、1万円程度プラスするだけで、ハンディカムのような使い勝手が実現出来ると考えたら印象は変わるのではないだろうか。
今後も、我が家では季節毎に活躍することになりそうだ。