動画撮影にスタビライザー(ジンバル)を使う人が増えてきているのは、観光地を歩いてみるとよく分かる。
特に外国人観光客には多いのだが、最大の欠点はわりと大型でかさばることだと思う。
スタビライザーの代表格と言えるのが、「DJI Osmo Mobile 2」。
僕自身も所有しているが、気軽に持ち歩ける大きさではない。
重さよりも、大きさの方が問題と思う。
今回紹介する「Snoppa Atom」は、スタビライザーとして一通りの機能は抑えつつ、
折りたたんでコンパクトに収納できる
これが最大の魅力だ。
早速紹介しようと思う。
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「Snoppa Atom (アトム)スマートフォン3軸ジンバル」とは
「Snoppa Atom スマートフォン3軸ジンバル」は、中国 深センにある「Shenzhen Snoppa Co. Ltd」によって、独自にデザインされた製品だ。
- 操作が難しい
- スマートフォンのセットアップがややこしい
- 重い
- 大きい
というのは、ジンバルを使ったことがある方なら、1度は感じたことがある不満と思う。
僕も、「DJI Osmo Mobile 2」を所有しているが、ほとんど持ち歩いていない。
カメラ用ならともかく、スマホ用は「気軽に使えること」が何よりも重要なので、「Atom」はこのことを何よりも重視して作られたというのが、実際使ってみるとよく分かった。
日本では、クラウドファンディングによる販売が、2018年12月15日まで行われていて、その際の定価は「19,800円」だった。
その後の販売アナウンスは行われていないが、2019年1月以降にAmazon等で正式に販売開始すると思われる。
「Snoppa Atom」の他製品と比較した特徴
僕が感じた、「Snoppa Atom」が優れているポイントは沢山あるが、大きく分けると3点ある。
- 折りたたんでコンパクトに収納できる
- ワイヤレス充電対応
- 充電ケーブルが付属していること
折りたたんでコンパクトに収納できる
「Snoppa Atom」最大の特徴は、この製品のコンセプトとも言える、「コンパクトさ」だと思う。
本体重量そのものは、「DJI Osmo Mobile 2」と比較しても、若干軽い程度だ。
製品名 | 重量 | 積載量 |
---|---|---|
DJI Osmo Mobile 2 | 485グラム | 210グラム |
Snoppa Atom | 440グラム | 300グラム |
しかし、積載量は「Snoppa Atom」の方が高い。
とはいえ、200グラムを超えるスマホはそんなに多くない。
僕が今使っている、「iPhone XS Max」はまさにそんなスマホで、実はケースなどをつけていると「Osmo Mobile 2」では少し不安定な動作になる。
これは、積載量オーバーに起因すると思われるが、「Snoppa Atom」ではそれがない。
そして、なんと言っても、そのような筐体でありながら、折りたためる。
「折りたためるだけじゃないか」というツッコミはあるだろうが、これはかなりのインパクトがあった。
スタビライザーを毎日持ち歩く人は少ない。
だが、コンパクトに収納できれば、持ち歩くのを躊躇しなくなるというメリットがある。
やはり、デカくて重いものは、どんなに便利でも、面倒だからだ。
ワイヤレス充電対応
マニアックだが、僕が一番驚いたのはワイヤレス充電「Qi」に対応していたことだ。
スタビライザーを使うシーンは、動画撮影時が多い。
つまり、バッテリー消費が多いわけで、長時間撮影になれば、充電しながら使いたくなるが、ケーブルの取り回しは色々面倒だ。
「Snoppa Atom」はそれを、ホルダー部分にワイヤレス充電モジュールを内蔵することで解決してしまった。
ありそうでなかった、便利機能だと思う。
充電ケーブルが付属していること
ただ、ワイヤレス充電に対応しているスマホは、増えたとは言え、全てではない。
特に、格安スマホに関して、この部分の対応は弱い。
有線接続の場合、どうなるのか?
「Snoppa Atom」はここもちゃんと考慮している。
スタビライザーは、縦・横どちら向きでも撮影出来るが、基本は「横向き」が多いと思う。
この場合、スマホに付属しているケーブルでは、ホルダーが邪魔して上手く充電できないことが多い。
なんて思うこともあったわけだが、USB-C端子経由で、Lightning・USB-C接続できるL字型ケーブルが付属している。
「Snoppa Atom」だけで、全てこと足りるというのは嬉しいポイントだ。
「Snoppa Atom」開封レポート
というわけで、前置きが長くなったが、簡単な開封レポートを。
パッケージはいたって普通だが、これもスタビライザーにしては案外コンパクト。
コンパクトな理由は、開封すると分かる。
折りたたんで収納されている
前述の通り、これこそが「Snoppa Atom」最大の魅力と言える。
同梱品は以下の通りで、かなり充実している。
- 本体
- ポーチ
- 取扱説明書
- USB Type C-Lightningケーブル
- USB Type C-USB Type Cケーブル
- USB Type A-USB Type Cケーブル(本体充電用)
- マイク転送ケーブル
側面にはマイク転送ケーブル端子、
ストラップホールがある。
本体下は三脚用の穴があり、一般的な三脚が接続可能。
その近くに、本体充電用のUSB-C端子がある。
ホルダー側にも、USB-C端子があり、本体内蔵のバッテリーから、スマホを充電することが可能。
持ち手の裏側には、ボタンがあり、それを押下することで、ワイヤレス充電のON・OFFが制御可能となっていた。
「DJI Osmo Mobile 2」と大きさ比較
では、スタビライザーの代名詞である「DJI Osmo Mobile 2」と比較するとどうなのか。
通常状態で比較すると、このような感じ。
大きさ、重さが多少違うものの、ほとんど違いはない。
ただ、「Snoppa Atom」は折りたたみ可能となっている。
折りたたむと、こんなに大きさが違う。
コンパクトになるだけで、軽くなるわけじゃない
だが、かさばらないというのは、「DJI Osmo Mobile 2」と比較して大きなメリットではないかと思う。
ジンバルとしての性能は?
コンパクトさが売りと言っても、ジンバルとしての性能はちゃんと満たしてくれないと意味が無い。
- 手持ちで
- 手振れを吸収しながら撮影する
これが、ジンバルの基本機能と思う。
とはいえ、実売2万円程度のスタビライザーを使って、本格的な撮影をする方も少ないだろう。
あくまでも、スマホを固定することが前提。
ちなみに僕がスタビライザーを使うケースで言うと、子供の行事(運動会など)が多い。
あくまでもその程度の用途で撮影する場合、「違いは感じなかった」という感想になる。
個人的には、より本格的な撮影の場合、ジンバルとしての性能は「DJI Osmo Mobile 2」の方が上だと思う。
しかし、その差が出るような撮影をする方は少ないと思うので、どちらを選ぶべきか悩んだ場合、
- 折りたたみできる、ワイヤレス充電対応など高機能重視なら「Snoppa Atom」
- ジンバルとしての性能、安心感なら「DJI Osmo Mobile 2」
という感じで選べばよいのではないかと思う。
ちなみに、操作性の面では大差ないと感じたが、
と感じた。
側面のボタンを押すと、自動的に切り替わるので、いちいち付け替える必要がないので便利だった。
専用アプリ「Snoppa」を使えばさらに便利に使える
また、ジンバルとしてはスマートフォンデフォルトの、カメラアプリなどを利用できるのだが、専用アプリ「Snoppa」を使えばさらに便利になる。
「Snoppa Atom」との接続はBluetooth経由で行う。
カテゴリ: 写真/ビデオ
販売元: Snoppa Technology Co., Ltd. – ShenZhen Snoppa Technology Co.,LTD.(サイズ: 89.3 MB)
「Snoppa Atom」のファームウェアアップデートなども、このアプリを経由するため、できれば1度はダウンロードしておいた方が良いだろう。
そして、「Snoppa」を使えば以下の操作が、「Snoppa Atom」のボタン経由で可能となる。
- 撮影モードの切り替え
- 撮影の開始・終了
- ズーム
このような機能は、「DJI Osmo Mobile 2」でも同様に実現されていた。
ただ、大きな違いは、
「Snoppa」の撮影データは、iPhoneの写真アプリ上ですぐに閲覧できる
というのが、「DJI Osmo Mobile 2」と異なっていた。
※DJIの専用アプリ「DJI GO」は、アプリ内に保存されていた
個人的には、こちらの方が使い勝手がよいと感じた。
終わりに
「Snoppa Atomスマートフォン3軸ジンバル」の商品説明をみると、随所に「DJI Osmo Mobile 2」が登場する。
かなり意識しているのは間違いないし、これを超えることを目標にして開発されたのだろう。
それゆえに、よく研究された製品だと感じた。
日本ではあまり聞き覚えのないメーカーだが、しっかりした製品で、
- ジンバルとしての性能
- 操作性
は申し分ない。
日本での正式発売は2019年1月以降で、価格は恐らく「19,800円」くらいと予想される。
購入を検討している方の参考になればと思う。