2019年9月に発売した、Apple Watch Series 5。
前モデルとなる「Apple Watch Series 4」とスペックだけ比較すると進化にとぼしいのだが、待望の機能に対応した。
- iPhoneに届いた通知を見る
- 「転倒検出機能」などいざという時のための保険
これらの目玉機能は便利だが、Apple Watchはその名の通り「時計」なので、時計としての使い勝手は重要。
しかし、Apple Watchは2015年発売の第1世代から1日程度しかバッテリーが持たず、常時表示もできなかった。
時計を確認するために、腕を傾けたり、ボタンを押したりするのは面倒……。
これが第5世代(Series 5)になりようやく解消したのだが、その代わりに気になるのは「バッテリーがどれくらい持つのか?」ということ。
常時表示の結果、バッテリー持ちが著しく悪くなっては本末転倒。
この記事では以下を紹介しようと思う。
- Apple Watch Series 5の「常時表示対応」
- バッテリー駆動時間の検証
- 前モデル(Series 4まで)と比較して、バッテリー持ちは悪くなったのか?
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Apple Watch Series 5の「ディスプレイ常時表示対応」はどんなもの?
第5世代にしてようやく対応した、Apple Watchの「ディスプレイ常時表示対応」はどんなものなのか?
近年のスマホディスプレイは、液晶(LCD)から有機EL(OLED)に変わりつつあり、発色の美しさと省電力性能が強みと言われている。
有機ELで実現した機能の1つは「アンビエント表示(Always On Display)」。
Galaxyシリーズから始まり、今やPixel 3aなどAndroidスマホでは普通の機能になった。
では、Apple Watch Series 5の「ディスプレイ常時表示対応」は有機EL対応によって実現したのかと問われたら、そうではない。
Apple Watchは、2015年発売の第一世代から「ずっと有機EL」
ソフトウェアだけで実現しているなら、過去モデルも対応できるはずなので、最新プロセッサと有機ELディスプレイを組み合わせることで実現したと思われる。
実際、確かに常時表示するのだが、「仕掛け」がある。
▼これが通常状態
▼これがバックライトが消灯した省電力状態
違いがお分かりだろうか?
「時分」などは普通に確認できるので、実使用上はなんの不便もないと思う。
たったこれだけの制限で、常時表示が実現していることには感心してしまった。
Apple Watchバッテリー駆動時間の公称値「18時間」は初代から変わらず
とはいえ、常時表示すればバッテリー駆動時間に影響することは間違いない。
では、バッテリー駆動時間は落ちたのか?
過去モデルと比較すると以下の通り。
モデル名 | バッテリー駆動時間 |
---|---|
初代Apple Watch(第1世代) | 18時間 |
Series 1 | |
Series 2 | |
Series 3 | |
Series 4 | |
Series 5 |
本体に内蔵されるバッテリーは大きくなっているし、センサー類も増えている。
機能はどんどん増えているのに、バッテリー駆動時間が減らないというのはすごいことだと思う。ただ、増えてもいない。
公称値「18時間」は本当か?バッテリー持ちを検証
というわけで、バッテリー持ちを検証してみた。
条件は以下の通り。
- Apple Watch Series 5(GPS+Cellular版)を利用
- iPhoneと常にセットで利用(=Cellular通信は使わない)
- 通知は各種メッセンジャーの通知を中心に、1日50件程度
- 入浴中以外、常に身につける(就寝中も)
- 就寝は「22時〜5時」
- 「転倒検出機能」を有効化
- 「ワークアウト」は使わない
僕は初代モデルからSeries 2以外全て購入しており、過去モデルでも何度か検証を行っている。
おおむね1日(24時間)、というのが僕の印象
公称値より長くなるのだが、全体的な印象として、Series 3が実使用上のバッテリー駆動時間は一番長く、Series 4では若干落ちたという印象がある。
そして気になる「Apple Watch Series 5」だが、結果をまとめると以下のような感じ。
日 | 時間 | バッテリー残量 | モード |
---|---|---|---|
4月3日 | 8時30分 | 100% | 通常 |
18時20分 | 69% | ||
21時10分 | 60% | ||
4月4日 | 8時00分 | 30% | |
12時00分 | 10% | 省電力モード | |
19時00分 | 10%未満 | ||
21時00分 |
この結果から見えるポイントは以下。
- 使い方にもよるが、公称値の18時間よりは長く使える
- 50%あたりまで、バッテリーの減りは緩やか
- 50%を切ると、減るのが速くなった「気がする」
- 省電力モードに移行してからは、長持ちするが、時間以外確認できない(常時表示も無効化される)
通常バッテリー駆動時間は、公称値よりも短いことが多いのだが、Apple Watchは公称値より長くなる傾向になる。
これは初代モデルから続く傾向で、実はAppleの検証方法はホームページにも記載があるとおり、かなり厳しい条件だ。
ここまでヘビーに使う人は少数派と思われ、僕の印象としては……
という感じだろうか。
1日目の8時「100%」(計測開始)
1日目の18時「69%」(10時間経過)
1日目の21時「60%」(13時間経過)
2日目の8時「30%」(24時間経過)
2日目の12時「10%」(28時間経過で省電力モードへ移行)
2日目の21時「省電力モード」(37時間経過)
ちなみにこの後、バッテリーが完全に切れた。
前モデル(Series 4まで)と比較して、バッテリー持ちは悪くなったが気にならないレベル
省電力モードへ移行するとほぼ使い物にならないので、それまでの時間で言えば、Apple Watch Series 5は「28時間程度」使える。
ちなみに、Apple Watch Series 3と4は「36時間」くらいは使えた印象なので、バッテリー持ちは少し悪くなったという印象。
ただ、昔も今もApple Watchは1日1回は充電するのが「常識」。
そういう意味では、たいして変わらないし、常時表示のメリットを考えたらApple Watch Series 5の方が断然使い勝手がいい。
終わりに
今回の検証結果としては、以下のような感じになる。
- 24時間程度は使える
- バッテリー持ちは「若干悪くなった」
- しかし、ディスプレイ常時表示のメリットの方が、圧倒的に上!
バッテリー駆動時間を理由に、Apple Watch Series 5の購入をためらっていた方の参考になればと思う。
Apple Watch Series 5を購入する
Apple Watch Series 5は販売終了しました
2024年11月現在は後継モデルとして「Apple Watch Series 7」が販売されています。Amazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Apple Watchはどこで買うのが安いのか?
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | GPS | 48,800円 | - | 48,800円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | - | 60,800円 | |
Amazon | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 | |
ビックカメラ.com | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 |
Apple Watchに関する記事
オプションサービスについて
初代モデルからApple Watchを使い続けている管理人が、これまで書いて来たサービスの解説・お得な使い方などを、Apple Watchカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
▼以下の画像をクリック!