Apple WatchはiPhoneの通知を見るアクセサリ
そのように思っていませんか?
2015年4月に発売したApple Watchは、発売当初確かに「iPhoneの通知を見る」程度にしか使えなかった。
これはこれで便利だったのだが、その後Apple Watchは「健康管理」をメインにしたガジェットに変わっていく。
- 歩数計
- 心拍数計測(心拍センサー搭載)
- 心電図(ECG)も取れる電気心拍センサー搭載(日本では利用不可)
など、正直普段使う上で重要な機能ではないが、身につけることでいざという時役に立つもの。
極めつけが「Apple Watch Series 4」で搭載された「転倒検出機能」だと思う。
機能を有効にして、倒れてから一定時間応答がないと、緊急通報を行い、同時に「メディカルID」に登録した緊急連絡先にメッセージする。
本当にヤバいときにしか役に立たない。
ただ、実際そんな体験をしてから、僕は命を守るために、転倒検出機能を有効にしたApple Watchを常に身につけるようにした。
この記事ではApple Watchの「転倒検出機能」を紹介しようと思う。
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Apple Watchの「転倒検出機能」とは
Apple Watchの「転倒検出機能」とは、着用者が転倒した場合、そのことを検知して、必要に応じて緊急通報サービスに連絡してくれる機能。
「倒れたから通報する機能」と文字にすると大したことがない気がするが、命を守るためにものすごく重要な機能だと思う。
注意点としては「事前設定が必要」で、Apple Watch Series 4以降でないと動作しないのだが、対応モデルを使っている方は是非有効活用して欲しい。
機能としては以下の流れで動作する。
- 着用者が転倒した場合にそのことを検知し、手首を叩いたり、警告音を鳴らし、画面にメッセージを表示する
- 「1分間」なんの動きもないことを検知した場合、30秒のカウントダウンが始まり、その間着用者の手首を叩き続け、警告音を鳴らす
- カウントダウンが終わると、自動的に緊急通報サービスに電話をかける
- 電話がつながると、着用者の転倒が検知されたことを知らせる音声メッセージが再生され、着用者の現在地 (緯度経度座標)が伝えられる
- 転倒検出機能が働いて緊急通報サービスに連絡したことを知らせるメッセージが、着用者の位置情報を添えて、「メディカルIDに設定された緊急連絡先」に宛てて送信される
色々やってくれるのだが、ポイントはこれらの操作を「Apple Watchが自動で行ってくれる」こと。
1人が多いので命を守るために設定することを決意
「転倒検出機能」がなぜ便利だと思うのか?
当たり前だが、倒れた本人が冷静に緊急通報できるとは限らない。
近くに家族などがいればよいが、1人だったら?
僕は2019年10月にまさにそんな体験をした。
いつものように早朝に起きて仕事しようとしたら、原因不明のしびれが発生し倒れて、10分程度意識を失っていた。
自宅内の出来事だが、早朝なので家族は寝静まっており、幸い意識が戻ったので、その後妻を起こしてなんとかしてもらえた。
- 意識が戻らなかったら?
- 家族が誰もいない、日中だったら?
そう考えたら背筋が寒くなった。多分、死んでいたと思う。
実はその時まで機能自体は知っていたが、設定していなかったので、その日のうちに設定した。
対応するApple Watchは「Series 4」以降で事前設定が必要
命を守るために便利な「転倒検出機能」だが、利用にあたって注意点が2つある。
- 事前設定が必要(転倒検出機能を「有効化」する)
- 対応モデルが少ない
特に対応モデルの少なさはある意味欠点で、時間が解決する面はあるのだが、2024年12月時点での対応モデルは以下の通り。
- Apple Watch Series SE
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 6
最も安価な「Apple Watch Series 3」は非対応
という点だけ注意して欲しい。
転倒検出機能は「命を守るための保険」
最新モデルでないと使えない「転倒検出機能」は必要か?
コスパの観点から言えば、不要だと思う。
Apple Watchを今から購入するなら、21,780円(税込)と大幅値下げされている、Apple Watch Series 3の方がおすすめ。
ただ、転倒検出機能は「命を守るための保険」と考えたら、コスパは高いかもしれない。
- 2〜3年で4万円程度の掛け捨て
- 普段も使える
- GPS版ならランニングコストは発生しない
作動する条件は?緊急通報はどんな風に行われる?
では、「転倒検出機能」はどんな風に動作するのか?
本当に倒れるシーンなんて起こって欲しくも無いし、検証のために緊急通報するわけにもいかないのだが、バタンと倒れてみると案外簡単に検出する。
▼検出されたときの画面
▼「大丈夫です」を選択したあとの画面
その後の動作は、Apple公式サイトの説明では以下のように記載されている。
- 着用者が転倒した場合にそのことを検知し、手首を叩いたり、警告音を鳴らし、画面にメッセージを表示する
- 「1分間」なんの動きもないことを検知した場合、30秒のカウントダウンが始まり、その間着用者の手首を叩き続け、警告音を鳴らす
- カウントダウンが終わると、自動的に緊急通報サービスに電話をかける
- 電話がつながると、着用者の転倒が検知されたことを知らせる音声メッセージが再生され、着用者の現在地 (緯度経度座標)が伝えられる
- 転倒検出機能が働いて緊急通報サービスに連絡したことを知らせるメッセージが、着用者の位置情報を添えて、「メディカルID」に設定された緊急連絡先」に宛てて送信される
ポイントは以下だろうか。
- 転倒検出後「1分間」は待機する
- 手首を叩いて、意識が戻るように動作する
- 警告音を鳴らし、周りに知らせる
- 自動的に緊急通報サービスへ電話する
- 位置情報が通知される
- 「メディカルID」に設定した緊急連絡先(主に家族)へ、メッセージが送信される
思った以上に色んな事をやってくれるので、非常時の対応としてはかなり心強いと感じる。
ちなみに、緊急通報サービスは日本だと「119番」に該当するが、「Apple Watch Series 5 GPS + Cellular版」場合は、別の国や地域にいるときでも、現地の緊急通報サービスに電話してくれる。
転倒検出機能の設定方法
「転倒検出機能」の設定は簡単に行える。
大きく分けると2ステップ。
- iPhoneの「Apple Watchアプリ」から設定
- ヘルスケアアプリから「メディカルID」を設定する
iPhoneの「Apple Watchアプリ」から設定
まずは、iPhoneの「Apple Watchアプリ」から転倒検出を有効化する。
「Apple Watchアプリ→緊急SOS」と進み、「転倒検出」を有効化するだけだ。
ヘルスケアアプリから「メディカルID」を設定する
この時、緊急連絡先の設定もできるのだが、これは「メディカルID」から読み込むイメージとなる。
メディカルIDは、利用者の個人情報・医療情報・緊急連絡先をあらかじめ設定しておけば、ロック解除すること無く参照できるようになる機能。
- 氏名
- 生年月日
- 病気/けがについて
- 医療メモ
- アレルギーと反応
- 使用中の薬
- 血液型
- 臓器提供
- 体重
- 身長
- 緊急連絡先
プライバシーとの兼ね合いが難しい機能で、僕は設定していなかったが、早朝に倒れたことをきっかけに設定することにした。
終わりに
2015年の発売当初、iPhoneの通知を見ることがメインで、便利だけど必須ではないと感じていた。
なので、僕は周りの人に聞かれても、
と答えていた。
しかし、僕も40歳になった。
白髪も増え、食べたいものを好きなだけ食べれば太るし、健康は意識しないと維持できない年齢になったことを実感する。
- 普段は歩数など、健康維持管理
- 急病で倒れたなど、いざという時のお守り
と考えたらApple Watchは恐ろしく有能なデバイスになったと感じる。
Apple Watch Series 6を購入する
Apple Watch Series 6は販売終了しました
2024年12月現在は後継モデルとして「Apple Watch Series 7」が販売されています。Amazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Apple Watchはどこで買うのが安いのか?
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | GPS | 48,800円 | - | 48,800円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | - | 60,800円 | |
Amazon | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 | |
ビックカメラ.com | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 |
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