人が倒れた!救急車!!
こんなシーンに遭遇したことありますか?
僕は約40年の人生で1度だけある。おそらく大多数の方が焦るし、冷静な判断なんてなかなかできないのだが、冷静になるにつれて困ることがある。
この人は誰なのか?
当時大学生で、たまたま知りあいが近くにいたから何者か分かったのだが、カバンに身分証明書でも入っていればよいものの、そうとも限らない。
そんな時、2024年現在として一番役に立つのは「スマホ」だと思う。
- iPhoneはメディカルID
- Androidは緊急時情報
として、氏名・アレルギーなど医療情報・緊急連絡先を登録しておけば、スマホがロック中でも参照できるようになる。
この記事では、「iPhoneのメディカルID登録と確認(参照)方法」を紹介しようと思う。
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「メディカルID」は個人情報漏洩にも繋がる
設定方法・参照方法は後ほど紹介するが、iPhoneのメディカルIDでは、以下の情報が登録できる。
- 氏名
- 生年月日
- 病気/けがについて
- 医療メモ
- アレルギーと反応
- 使用中の薬
- 血液型
- 臓器提供
- 体重
- 身長
- 緊急連絡先
例えば緊急連絡先は、配偶者・両親・子どもなどの家族を登録するケースが多いだろう。
機能の存在は随分前から知っていたのだが、「個人情報」の観点から登録を控えていた。
そんな考えが変わった出来事が、2019年に発生する。
家族みんなが寝ている、早朝に自宅内で倒れた
僕は現在、フリーランスとして自宅で仕事をするし、行動も一人が多い。
この時はたまたま、倒れて数分後に目が覚めたが、自宅・外出先でバタッと倒れた時、知りあいが近くにいる可能性が低いと考えたら怖くなった。
それ以来、命を守るために、緊急時対策はできるだけのことをやっておこうと考えるようになった。
iPhoneでメディカルIDを参照する方法(iPadは不可)
ただ、このメディカルIDは利用者が「保険」のような感じで登録しておくのも大事だが、参照する方法を大多数の人が知らないと意味が無い。
参照方法は大きく分けると3パターンある。
ロック画面からのアクセス
ロックの設定有無は人によるが、2024年現在は大多数の方が設定していると思う。
ロック中でもアクセス可能
というのがポイントで、導線は「ロック画面」に用意されている。
ロック画面にある「緊急」をタップ。
緊急通報(Emergency Call)の画面が立ち上がるので、ここから119番などに連絡もできるが、「メディカルID」を選択する。
すると「メディカルID」が表示される。
電源オフ画面(これが一番確実)
ロック画面からのアクセスは、わりとステップが多い。
一番手っ取り早い参照方法は「電源オフ画面」ではないかと思う。
iPhoneは「電源オフ」の操作をすると、以下の選択肢が表示される。
- 電源オフ
- メディカルID
- 緊急SOS
緊急連絡するにしても、メディカルIDを確認するにしても、ダイレクトにアクセスできるので、こちらの方法の方がおすすめだ。
ただ、電源オフ画面の表示方法がモデルによって異なる。
モデル名 | 操作方法 |
---|---|
iPhone 8までの「Touch ID」搭載モデル | 「スリープボタン」を長押し |
iPhone X以降の「Face ID」搭載モデル | 「スリープボタン」と「ボリュームアップボタン」を長押し |
▼iPhone X以降(画面はiPhone 11 Pro)
▼iPhone 8まで(画面はiPhone 8 Plus)
Apple WatchでもメディカルIDは参照できる
ちなみに、もしApple Watchを持っていれば、Apple WatchでもメディカルIDは確認できる。
操作方法は基本的にiPhoneと同様。
スリープボタンを長押しする
これで参照可能だ。
メディカルIDを登録する方法
最後に、メディカルIDの登録方法。
登録は「ヘルスケアアプリ」を使用して行う。
手順はいたって簡単。
「ヘルスケアアプリ」を起動する。
右上のユーザーアイコンをタップする。
「メディカルID」を選択する。
右上の「編集」をタップして入力する。入力項目は以下。
- 氏名
- 生年月日
- 病気/けがについて
- 医療メモ
- アレルギーと反応
- 使用中の薬
- 血液型
- 臓器提供
- 体重
- 身長
- 緊急連絡先
必須項目は無いのだが、氏名・生年月日・アレルギー・血液型・緊急連絡先くらいは入力することをおすすめする。
ちなみに、緊急連絡先としては妻と母を設定した。
あとは、ロック画面からアクセス許可を設定するかどうかを選択する。
僕は「あり」にしている。
設定は端末毎に必要。設定情報は定期的に見直しを
メディカルIDの便利なところは、OSが提供する標準機能なので、バージョンアップしても確実にサポートされること。
ただ、注意点がある。
おそらく個人情報保護の観点から、iCloudによる設定情報の同期は行われない。
- 複数のiPhoneを使っている
- 機種変更した
- 故障修理による初期化、交換
このようなケースでは、メディカルIDを再設定する必要がある。
また、同じiPhoneを長く使い続けている方も、一度入力したら「更新」を忘れてしまいがち。
- アレルギー
- 使用中の薬
- 体重
- 緊急連絡先
は定期的に見直した方がよいかと思う。
終わりに
僕自身が「死」を意識したことをきっかけに、設定することにした「メディカルID」。
思った以上に、色んな情報が入力できるので、プライバシーとの兼ね合いは難しいところだ。
僕は日中1人でいることが多いので、ほぼ全ての情報を入力することにしたが、どこまで入力するかはご自身で判断いたただく必要がある。
そして、万一急病で倒れた・事故にあったなんて人を見かけたとき、緊急通報と合わせて、これらの情報の有無を確認することで、設定されていれば命を救う確率が少しでもあがるだろう。
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