2018年9月にApple Watch Series 4を購入した。
前モデルとなる「Apple Watch Series 3」からの機種変更として購入したのだが、以来約1年間ほぼ毎日身につけて使ってきた。
4代目となる「Apple Watch」だが、ウェアラブル端末なので見た目や機能が大きく変わらない。
そんな中でSeries 4は、
ディスプレイが大型化&薄型化
という見た目に分かり安い進化を遂げた。
この記事では、以下を紹介しようと思う。
- Apple Watch Series 4を使った感想
- Series 3と比較したメリット
- どんな方に購入がおすすめできるか
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2024年12月時点で「Series 4」販売終了したが、似た仕様の「Apple Watch SE」が登場
「Apple Watch Series 4」は、2018年9月11日に後継モデル「Apple Watch Series 5」の発表に伴い販売終了となり、2024年12月時点では家電量販店などの在庫販売も終了した。
しかし、2020年9月18日に最安モデルのSeries 3、ハイスペックモデルのSeries 6の中間的位置付けで、「Apple Watch SE」というモデルが登場した。
Apple Watchの販売状況は、簡単にまとめると以下のような感じ。
モデル名 | 販売状況 | 新品価格 | 中古価格 | |
---|---|---|---|---|
Appleストア | 家電量販店 | |||
Series 3 | ○ | ○ | 22,800円〜 | 15,000円前後 |
Series 4 | × | × | - | 25,000円前後 |
Series 5 | × | × | - | 30,000円前後 |
Series 6 | × | × | - | 40,000円前後 |
Series 7 | ○ | ○ | 48,800円〜 | - |
SE | ○ | ○ | 32,800円〜 | 25,000円前後 |
「SE」は「Special Edition」の略で、中身は2017年モデルの「Apple Watch Series 4」とほぼ同じ。
- プロセッサが「S5 SiP」
- 「GPS + Cellularモデル」は海外における緊急通報に対応
- ストレージが32GB
実使用上違いを感じることは少ないが、Series 4の販売当時より安いのはもちろん、スペックも上がっている。
Apple Watch Series 4ファーストインプレッション
Apple Watch Series 4は2018年9月に発売された。
僕はいつものようにApple Storeで予約し発売日に入手したのだが、近年のApple Watchとしては珍しく、発売当初品薄になっていた。
それもそのはず、小さな変化かもしれないが、初代モデルから3年間全く変わらなかった、画面サイズが変更となり、初めてのフルモデルチェンジと言えたのが「Apple Watch Series 4」。
このため、初代とかSeries 1から買い替えた人も多かったようだ。画面サイズを比較すると、以下のように大きくなって・薄くなった。
項目 | Series 4 | Series 3まで |
---|---|---|
コンパクトタイプ | 40mmケース 759平方ミリメートル |
38mmケース 563平方ミリメートル |
大型タイプ | 44mmケース 977平方ミリメートル |
42mmケース 740平方ミリメートル |
厚み | 10.7mm | 11.4mm |
そして、実際に使ってみて最初に思ったのは「画面が広くなった!」ということ。
スマホもそうだが、画面が大きくなったことによる「視認性の向上」は、端末の進化として最も体感しやすい。
そんなに大きな画面ではないし、「大して変わらないでしょ?」と思っていたが、予想以上に広く感じて見やすくなった。
画面が大型化してもバンドは従来品がそのまま使える
一見進化に見える大型化だが、不安を感じる人も多かった。
画面が大型化すると、スマホがそうであるように、ケースなどの流用が効かなくなるのが普通だ。
Apple Watchについても同じだろうなぁと思っていたのだが、そのまま使えるように配慮されている。
Series 3まで | Series 4 |
---|---|
38mm用バンド | 40mm用バンド |
42mm用バンド | 44mm用バンド |
「Apple Watch」がもつ魅力の1つは、バンドの種類が豊富で着せ替え感覚で楽しめること。
従来品でもバンドが使えるように配慮されているのは、素晴らしい。
Apple Watch Series 3とのスペック比較
画面の大型化が最大のトピックだが、前モデルとなる「Apple Watch Series 3」と比較して、以下のような機能が進化した。
- ディスプレイの大型化
- 全体的な薄型化
- デジタルクラウンのリニューアル
- プロセッサの進化(S3→S4。S3より2倍高速らしい)
- ワイヤレスチップの進化(W2→W3)
- 電気心拍センサー搭載
- 第2世代の光学式心拍センサー搭載
- 転倒検出搭載
- 加速度センサー、ジャイロスコープが進化
Series 2以降の進化は、フィットネス機能が中心だったと思っているが、Series 4になると「健康管理」の機能追加が目立ってきた。
機能的な進化は乏しいので「Series 3」を選ぶのが無難
このような状況なので、繰り返しになるがはじめて購入するなら「Apple Watch Series 3」の方がコスパが高いと思う。
「画面が大きいことによる視認性の向上」これをどう捉えるかだ。
Apple Watch Series 4・SEの魅力
このような感じで、正直「Apple Watch Series 4のここが魅力的!」という部分はあまりない。
僕が感じる、Apple Watch Series 4の魅力は以下の2点。
少ないと思うかもしれないが、たとえばバッテリー持続時間、「eSIM」対応などはSeries 3と同じなので敢えて記載してない。
- 画面が大きく視認性が高い(老眼でも見やすい)
- いざという時の安心に「転倒検出機能」
画面が大きく視認性が高い(老眼でも見やすい)
繰り返しになるが、「Apple Watch Series 4」最大の特徴は画面が大きくなったことだ。
たったそれだけと思うかもしれないが、驚く程画面が見やすくなった。
僕は初代モデル以来、Apple Watchとはこういうものと言い続けてきた。
理由として一番大きいのが、「画面が小さく操作しづらい」というものだったのだが、ほんのちょっと画面が大きくなっただけで、随分操作しやすくなった。
とくにボタン類のタッチ操作が快適になり、操作する気になる。大前提として「積極的に触るものじゃない」というのはあるにせよ、トランシーバー的にサッと触ることは増えた。
そして、画面が大きくなるということは、それだけ文字も大きくなる。
「Apple Watch」の購入を検討する方で、「老眼なので小さい文字が読みづらい」という声をよく聞くが、検討する価値が出てくる方もいるかもしれない。
いざという時の安心に「転倒検出機能」
近年のApple Watchは、健康管理機能が充実している。
心拍数などは勝手に取得しているし、常時身につけているガジェットならではの特徴ともいえるが、突発的な事故・病気に対応する機能も充実してきている。
Apple Watch Series 3で「eSIM」によるモバイル通信に対応したのもそうだが、いざという時役に立つ機能が強力だ。
モバイル通信は、誘拐のように事件性の高いものに襲われたとき、瞬時に通報する仕組みとして役立つと思った。
これに加えて「転倒検出機能」は、倒れたりして一定期間経過(1分間)すると自動的に、緊急連絡先にメッセージなどを送信するという機能。
「保険」に近いサービスだが、いざという時役に立つと思うので、是非活用して欲しい。
ただ、誤検知・誤通報を防止するためか、「デフォルトではオフ」になっているため、内容を理解した上で「オン」に設定することをおすすめする。
「Apple Watchの設定」→「緊急SOS」内の「転倒検出」を有効にすることで利用できる。
スペックの選び方
では、Apple Watch Series 4の購入を決めたとして、スペックをどう決めるか。
選定ポイントは大きく分けて4つある。
- ケースの素材はアルミニウムかステンレスか
- バンドは何にするか
- GPS版か通信機能を内蔵した「GPS+Cellular版」か
- ケースのサイズは40mmか44mmか
これらについて僕の考えを紹介しておこうと思う。
ケースの素材は安い「アルミニウム」、バンドはお好みで
Apple Watchのケースは、伝統的に2種類の素材が主流となっている。
- 安価なアルミニウム
- 少し高価なステンレス
僕は初代モデルではステンレス、その後はアルミニウムを買い続けている。
理由は単純で、安いからアルミニウムケースを選択している。
発売当初のApple Watchは、スーツで身につけても見劣りしないような高級感を持ち合わせていたが、徐々にカジュアルな製品に変わっていった。
同時に、
iPhoneと同じく数年に1度買い替える製品
という位置付けに変わっていったので、高級な素材を選ぶ理由がなくなった。
Apple Watchの特徴として、素材が変わってもスペックや機能に差はない。ステンレスだから高機能とかではないので、積極的に高いモデルを選ぶ理由は薄い。
また、バンドについては完全に好みなので、お好きなものを選択すればよいと思う。
僕は最近「スポーツバンド」を選び続けている。
- 安価であること
- 汚れやすいが、洗いやすいので汚れも落としやすい
この辺りが選択理由だ。
「GPS+Cellular版」は基本的に不要だが「保険」としては優秀
なので、通信モジュールについても基本は「GPS版」でよいと思う。
- 単体で通信できない「GPS版」
- eSIMに対応し、単体で通信できる「GPS+Cellular版」
もちろんあるか無いかであれば、「GPS+Cellular版」の方がよいのだが、以下の3点が理由で正直おすすめしづらい状況だ。
- 値段がGPS版と比較して、1万円程度高い
- 本体代金に加えて、eSIMの利用料が発生する(=ランニングコストがかかる)
- ドコモ・au・SoftBankでしか使えない(=格安SIMでは使えない)
やはりコスト面は気になるところだろう……。
キャリア | サービス名 | 月額利用料(税込) | 登録手数料(税込) |
---|---|---|---|
docomo | ワンナンバーサービス | 550円 | 550円 |
au | ナンバーシェア | 385円 | 0円 |
SoftBank | Apple Watchモバイル通信サービス | 385円 | 0円 |
eSIMの利用料は上記の通りで、高くないがランニングコストがかかることは、大きなデメリットと思う。
ただ、転倒検出機能など緊急時の機能は、iPhoneとセットでないと通信できない「GPS版」より、単体で通信可能な「GPS+Cellular版」の方が有効なのは言うまでもない。
ケースは画面の大きい「44mmケース」がおすすめ
- ケース素材は安価なアルミニウム
- バンドは一番安いスポーツバンド
- LTE通信非対応の「GPS版」
ここまでとにかく「安いモデル」をおすすめしてきたが、ケースサイズだけは「大型の44mmケース」をおすすめしたい。
僕は初代モデル以来、コンパクトな38mmケースを購入し続けていたので、Series 4においても40mmケースを購入した。
ただ、前述の通りSeries 4は画面サイズが拡大したのが最大のトピックで、それによって視認性がかなり向上した。
「見やすさ」は老眼でなくても重要だし、これがApple Watchを使い込んで行くきっかけにもなると思うので、正直40mmケースを購入して後悔した。
終わりに
Apple Watchも4世代目になり、いよいよ普及の段階に入ってきたなと感じる。
2015年の発売当初、購入したのは僕のような「Appleファン」と「ガジェット好き」に集中していたが、今はそんな人じゃなくても普通に使っているのを見かける。
当時、「スマホの次は、ウェアラブルデバイス」と言われていて、各社スマートウォッチをこぞって発売していた。
ただ、結果として残ったのはApple Watchだけだった。
- iPhoneとセットでの利用を訴求
- 新モデル発売もiPhoneと同時
iPadでも使えるようにして欲しいなんて声も多い中、実質的に「iPhoneとセット販売」するという戦略は正解だったということだろう。
スマートウォッチといえばランニングなど運動量を計測するもの、というイメージが強い中、健康管理や利用者の身を守る機能を充実させているのは、他社製品と比較した強みだ。
iPhoneユーザーであれば、是非一度Apple Watchを使ってみて欲しい。
Apple Watch Series SEを購入する
Apple WatchはAmazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Apple Watchはどこで買うのが安いのか?
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | GPS | 48,800円 | - | 48,800円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | - | 60,800円 | |
Amazon | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 | |
ビックカメラ.com | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 |
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