2020年9月15日(日本時間16日)のAppleスペシャルイベントで、2020年モデルApple WatchとiPadが発表された。
Apple Watchは近年iPhoneと同時発表が定番だったが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で製造が遅れ、発表と発売が10月以降とされており、同時発表が見送られた。
しかも、発表もウェビナー形式なのでどうしても盛り上がりにかけるのだが、Apple Watchは着実な進化を遂げ、以下のモデルを発表している。
- 最新モデルの「Apple Watch Series 6」
- 廉価モデルの「Apple Watch SE」
「SE」と名の付くモデルは初登場だが、仕様的には2018年モデルとなる「Apple Watch Series 4」とほぼ同一仕様と思って間違いない。
最安モデルとして「Apple Watch Series 3」も併売されるが、Series 4と思えば価格的にも妥当と思われる。
この記事では、Apple Watch Series 6の概要と、僕の気になったポイントを紹介しようと思う。
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「Apple Watch Series 6」の概要
2015年4月に発売されたApple Watchは、以来新モデルが毎年発売され、2020年版は第6世代となる。
- 防水対応
- GPS内蔵
- Apple Pay対応(FeliCaなどSuica対応)
- 「eSIM」による単体でのモバイルデータ通信対応
- サイズ感はそのままで、画面だけ大きく
- ディスプレイ常時表示
- 海外での緊急通報機能対応
という感じで、世代を重ねる毎に着実に進化しているが、近年のトレンドは転倒検出機能などの「命を守る機能」だった。
そんなことを思いつつ、目玉は健康管理機能だろうと思っていたし、僕自身も倒れた経験からその方向制を望んでいた。
Series 6での進化ポイントは以下。
- 血中酸素濃度センサーを搭載
- 電気心拍センサーを搭載
- 省電力時の常時表示ディスプレイがより「明るく」
- プロセッサの進化(S5→S6)
- アルミニウムケースに新色「ブルー」と「レッド」が登場
ビックリするくらい少ない……。ガジェット的に進化したと感じるのは、ディスプレイが明るくなったことくらい。
それ以外の進化は、普段の生活でメリットを体感する機会も少なく、いざという時に役立つ「保険」みたいなものだ。
ただ、これこそがApple Watchの目指している方向性なのだろう。
血中酸素濃度アプリと心拍数測定
Series 6の目玉機能とされているのは、「血中酸素濃度センサー」と「血中酸素濃度アプリ」を組み合わせて測定できるようになったこと。
合わせて、「電気心拍センサー」を搭載し心拍数測定もより正確になったようだ。
そう思う方は多いだろう。ぼくもそう思う。
僕は医者ではないので、「血中酸素濃度」とかいきなり言われても、これの大小が体にどう影響するのか分からない。
もちろん、健康に関するものなので知っていて損はないのだろうが、知ることが目的ではない。
Apple Watchを身につけていれば勝手に測定され、異常があれば教えてくれる
教えてもらえば「病院に行こうかな」と思うかもしれない。
そこに「気づける」というのが重要。
究極の進化としては、医療機関とも連携し、医師から通院を促すような機能だろうが、これはプライバシーとの絡みもありなかなか実現はしないだろう。
省電力時の常時表示ディスプレイがより「明るく」
僕がApple Watch Series 5で、「最高の進化」と思っていたのが「常時表示Retinaディスプレイ」。
実際に使ってみると、スリープ時は画面が暗くなり(うっすら見える)、秒針など常時書き換わる情報は表示しなくなるなど、ある程度割り切った仕様だった。
それは理解できるのだが、暗くて若干見づらかったのは事実。
特に夏場の屋外は、結局腕を傾けたり、ボタンを押して「スリープ状態を解除」しないと画面が見えなかったので、スリープ時の画面が明るくなったのは、地味だが嬉しい進化だ。
アルミニウムケースに新色「ブルー」と「レッド」が登場
Apple Watchは内部スペックは同じで、素材によってカラーバリエーションや価格が変わる。
- アルミニウム
- ステンレス
- チタニウム
が主な構成だが、一番人気は定番の「アルミニウムケース」。
僕自身もアルミニウムケースを使い続けている。
アルミニウムケースは、「シルバー、スペースグレイ、ゴールド」というMacでもお馴染みのカラーバリエーションだったのだが、久しぶりに新色が追加された。
- ブルー
- レッド
製品としての進化が少なくなった結果、カラーバリエーションを増やすのは、近年のApple製品では定番。
販売終了となったモデル、値下げして販売継続したモデル
このような感じで、個人的には望ましい方向性ではあるものの、「進化」としては地味なものなので、ラインアップも少し変わった動きとなった。
- 2019年モデル「Series 5」は販売終了
- 2018年モデル「Series 4」相当スペックの、「Apple Watch SE」が新登場
- 2017年モデル「Series 3」は最安モデルとして販売継続(値下げなし)
まとめると以下のようになる。
モデル名 | 販売状況 | 新品価格 | 中古価格 | |
---|---|---|---|---|
Appleストア | 家電量販店 | |||
Series 3 | ○ | ○ | 22,800円〜 | 15,000円前後 |
Series 4 | × | × | - | 25,000円前後 |
Series 5 | × | × | - | 30,000円前後 |
Series 6 | × | × | - | 40,000円前後 |
Series 7 | ○ | ○ | 48,800円〜 | - |
SE | ○ | ○ | 32,800円〜 | 25,000円前後 |
「Series 3」の値段は2019年9月の値下げから変わっていないが、発売から3年以上経過しスペック的には見劣りするようになった。
このため、「間」を埋めるモデルとして「Apple Watch SE」が登場したようだ。
- ディスプレイの大型化
- GPS + Cellularモデルを用意
- 海外における緊急通報、転倒検出機能など近年のトレンドに対応
という感じで、対応していないのは「常時表示ディスプレイ」と「血中酸素濃度測定」くらい。
価格は「32,780円(税込み)〜」なので、2020年4月に発売された「iPhone SE(第2世代)」と同じく、高コスパモデルとしてかなり売れるだろう。
僕は長年Apple Watchは安いモデルがおすすめということで、Series 3をおすすめしていたけど、今後はSEになるかなと感じている。
さすがにSeries 2より古いモデルをおすすめする理由はなくなりました。
全体的な感想
iPhoneと同時発表されないApple Watchは、2015年4月の第1世代の発売以来。
イレギュラーな年というのは理解しているが、「お祭り感」が薄く少し寂しい感じだ……。
「ファミリー共有設定」という新たな機能に対応し、iPhoneなしでも使える機能が増えているが、「iPhoneとセット」という構図はいまだに変わらない。
どうせなら、これを機にiPhoneなしでも使えるようになって欲しかったが(笑)
ただ、Apple Watchをどのようなデバイスと位置付けているかは、Series 6でハッキリした。
健康管理と命を守る機能
iPhoneの通知確認、フィットネス、Apple Payなど生活機能、と様々な機能を搭載したが、「身につける」ことを強みにした、よい進化の方向性だと思う。
難点は、誰もが気にしているものの、何かが起こらないと関心を持ちづらい機能であること。
おそらく「いらない機能が増えた」という評価も増えるだろう。
僕自身も「健康管理機能はあれば便利だよね」くらいの認識だったが、2019年10月に倒れてから意識が変わり、以来24時間身につけるようにしている。
チーは何を買うか
で、僕は何を買うのかと言えば、
Apple Watch Series 6(GPS + Cellularモデル)- 44mmブルーアルミニウムケースとアトランティックブルーブレイデッドソロループ
と決めている、というかもう注文した(笑)
終わりに
Series 6唯一の不満は、バッテリー駆動時間の改善がなにもなかったこと。
今でも1日使う分には問題ないが、逆に言えば「毎日充電は必要」なわけで、旅行の時に専用充電器を持ち歩くのが面倒なので、もう少し持って欲しいなぁと感じる。
だが、「次はいよいよ」とも思ったので、まだまだApple Watchは進化するのだろう。
Apple Watch Series 6は機能的進化には乏しいが、2回目以降の購入なら絶対幸せになれると思うし、健康に不安がある方は是非選択して欲しいモデルだと思う
Apple Watch Series 6を購入する
Apple Watch Series 6は販売終了しました
2024年11月現在は後継モデルとして「Apple Watch Series 7」が販売されています。Amazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Apple Watchはどこで買うのが安いのか?
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | GPS | 48,800円 | - | 48,800円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | - | 60,800円 | |
Amazon | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 | |
ビックカメラ.com | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 |
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