Apple Watchは初代モデルが2015年4月に発売し以降、以下のモデルが登場した。
2021年3月時点ではSeries 3・6・SEが併売されている。
ウェアラブル端末ということで、モデル毎での劇的な進化は乏しく、iPhoneを毎年買うようなファンでも、Apple Watchを毎年買う人は珍しい。
1度購入すれば最低2年は使うと考えた場合、「最新モデル」を選択する人も多いようだ。
僕は、初めて購入する場合、値段の安いSeries 3をおすすめしているが、この記事では最新モデル(Apple Watch Series 6)を購入する場合のおすすめを紹介しようと思う。
結論を先に書いておくと、
「44mmケースGPS版」の購入がおすすめ!
と思っている。
目次
2021年3月時点の最新モデルは「Apple Watch Series 6」

2021年3月時点のApple Watch最新モデルは「Apple Watch Series 6」。
2020年8月までは「Apple Watch Series 5」が最新だったのだが、2020年9月15日の「」発表に合わせて販売終了となった。
同時発表された「Apple Watch SE」は実質的に2017年モデルのSeries 4なので、安価なSeries 3とそれ以外のモデルは何が違うのかは、「Series 4の進化」をみると分かりやすい。
では、「Apple Watch Series 4」は何が変わったのかといえば、2015年の初代モデル発売以来初めて見た目が変わった「リニューアル版」といえるモデルだった。
- ディスプレイの大型化
- 全体的な薄型化
- デジタルクラウンのリニューアル
- プロセッサの進化(S3→S4。S3より2倍高速らしい)
- ワイヤレスチップの進化(W2→W3)
- 電気心拍センサー搭載
- 第2世代の光学式心拍センサー搭載
- 転倒検出機能
- 加速度センサー、ジャイロスコープが進化
そして、Series 5と最新モデルSeries 6で何が変わったのかといえば、プロセッサの進化は当然として、大きく3点。
- 常時表示Retinaディスプレイ搭載
- コンパスを搭載
- Cellular版は海外での緊急通報機能に対応
僕が近年のApple Watchで重視しているのは、転倒検出機能など「命を守る機能」。
これらは、Apple Watch SEでも対応しているので、価格と機能のバランスがよいのは「Apple Watch SE」だと思う。

Series 5以降の目玉機能は「常時表示ディスプレイ」

では、SEになくて、上位モデルSeries 6にある機能は何なのか?
常時表示Retinaディスプレイ搭載
僕はこの1点で感動してしまう(笑)
僕は2015年4月の第1世代Apple Watchが発売して以来、ほぼ毎年機種変更しながら、Apple Watchは毎日身につけて使っている。
- バッテリー駆動時間が短い(理想は充電なしで3日持って欲しい)
- iPhoneとセットでないと使えない
- 価格が案外高い
なんて不満はあったが、価格以外は世代を重ねる毎に改善されていた。しかし、いつまで経っても実現しなかったのが「常時表示ディスプレイ」。
Apple Watchは文字通り「時計」だ。
見たいときにすぐ確認できないと意味が無いのだが、バッテリー駆動時間を延ばすために、基本はスリープしており、腕を傾けるとディスプレイがオンになる。
5年も使えばさすがになれたが、やはり不便であることには変わりない。
だからこそ「常時表示ディスプレイ」は待望の機能だった。
ちなみに、Series 6においては、省電力モード時の視認性が高まっており、機能的な進化はとぼしいが、使い勝手が向上している。

「40mmケース」と「44mmケース」はどちらがおすすめ?

「Apple Watch Series 4以降」最大の特徴は、本体サイズはほぼそのままで画面が大きくなったこと。
項目 | Series 4以降 | Series 3まで |
---|---|---|
コンパクトタイプ | 40mmケース 759平方ミリメートル | 38mmケース 563平方ミリメートル |
大型タイプ | 44mmケース 977平方ミリメートル | 42mmケース 740平方ミリメートル |
厚み | 10.7mm | 11.4mm |
画面が大きくなり、薄くなった
特に注目なのは、Series 3の42mmケースより、Series 4以降の40mmケースの方が画面領域が広いということで、表示領域が広くなったことは強く実感できると思う。
とはいえ、小さな画面だ。
僕は初代モデルからコンパクトタイプの「38mmケース」を買い続けていたので、「大して変わらないだろう」と思い、Series 4では40mmケースを購入した。

正直「44mmケースにしておくべきだった」と思っているわけで、女性ならコンパクトな「40mmケース」がよいかと思うが、男性は「44mmケース」を選ぶのが無難かもしれない。
※その分価格も高くなるが……
「GPS版」と「GPS+Cellular版」はどちらがおすすめ?

「Apple Watch Series 6とSE」、2モデル展開となっている。
- GPS版
- GPS+Cellular版
GPS+Cellular版は「eSIM」による、Apple Watch単体でのモバイルデータ通信や通話に対応する。
しかし、欠点もある。
ユーザーが増えている「格安SIM」ではY!mobileなどのサブブランドも含めて利用不可で、大手キャリアでしか契約できないことだ。
2019年7月に大手の「IIJmio」が「データ通信専用SIM eSIMプラン」をスタートしたが、Apple Watchは対象外となっている。
そして、ドコモなどの大手キャリアは、これをオプションサービスとして展開してる。
キャリア | サービス名 | 月額利用料(税別) | 登録手数料(税別) |
---|---|---|---|
docomo | ワンナンバーサービス | 500円 | 500円 |
au | ナンバーシェア | 350円 | 0円 |
SoftBank | Apple Watchモバイル通信サービス | 350円 | 0円 |
- 月額350~500円のランニングコストが発生する
- 本体価格も1万円程度高い
ことを考えると、余程強い理由がない限り「GPS版」を選択するのが無難かと思う。
Apple Watch Series 3以降のよいところ

2021年3月現在、新品として販売しているのはSeries 3・Series 6・SEだ。
中古ではSeries 2など古いモデルがより安価に購入できるが、最新OS「watchOS 7」が非対応であるためおすすめしないし、Series 3以降は以下のメリットがある。
- 海外版のApple Watchでも日本でApple Payが使える
- ディスプレイの視認性が高く、バッテリーも良くもつ
- 動作速度が速い

海外版のApple Watchでも日本でApple Payが使える

「Apple Watch Series 2」から対応した、Apple Payは、Apple Watch Series 3以降を使う大きな動機になると思う。
「Apple Watch Series 2」と比較した大きな違いは、海外版のApple Watchでも日本のApple Pay(FeliCa方式)が使えること。
「Apple Watch Series 2」は日本専売モデルのみFeliCaに対応していたが、Series 3以降は海外版を含む前モデルでFeliCa方式に対応している。
これは、2021年東京オリンピックなどを意識した対応と思われるが、
海外版でもSuicaが使える
と覚えておけばよいかと思う。
また、案外誤解している人が多いが、Apple WatchのApple Payは単独動作可能だ。
つまり、ペアリングしているiPhoneが、FeliCaのApple Pay対応機種(iPhone 7以降の機種)である必要はない。
そして、このApple Payは特に、ガラケーやAndroidのおサイフケータイを使ったことがある方には、『面倒くさい』というイメージを持つ人も多いだろう。
- 申込み手続き
- 機種変更時の移行手続き
僕も使っていたことがあるが、本当に面倒だった。
だが、Apple Payはこの辺り、後発ということもありよく考えられている。

基本的に申込み手続きは不要で、クレジットカードを撮影すれば、あとは最低限の情報(セキュリティキーなど)を入力すれば、利用可能となる。
機種変更時も、iCloudに情報が残っているので、再度セキュリティ情報を入力すれば利用可能となる。
移行手続きなどは基本的に不要
これには驚いた。
なので、おサイフケータイを使ったことがない方でも、導入する価値は十分ある。
ディスプレイの視認性が高く、バッテリーも良くもつ

Apple Watchは有機EL(OLED)ディスプレイを採用している。
省電力性能は高いが、それでも小さな本体に搭載出来るバッテリーはたかがしれており、初代モデルが発売した2015年から、公称値は変わっていない。
ただ、Series 2以降のApple Watchは、明るさが増しており、視認性が非常に高い。
何だかんだ言ってApple Watchは時計なので、ディスプレイを見て、時間や通知を確認する。
その時に、圧倒的に見やすいと感じるのが、Series 3以降だ。特に屋外での視認性の高さはかなり違う。
そして、公称値としては変わっていないが、僕が使っていた初代モデルと比較すると、バッテリー駆動時間も長くなっていると感じる。
僕の印象では、以下のような感じ。
- 初代・Series 1は『おおむね1日半』
- Series 3以降は『おおむね2日』
1泊2日の出張や旅行で、バッテリー切れリスクが低い
というのはかなり大きいと、僕自身が使っていて感じる。
動作速度が速い

最後が、動作速度が速いこと。
『早い』とか『遅い』というのは主観的だし、初めて購入する人には比較対象がないので、早いと言われてもいまいちピンと来ないと思う。
はっきり言えば、僕もApple Watchを『操作』することはほとんどないので、操作上の早さを識したことは、あまりない。
ただ、Apple WatchをもつiPhoneユーザーは、同時にMacを所有していることが多い。
僕がまさにそうだが、Apple Watchを使うと、Macのロックが自動解除出来る機能がある。
機能そのものは、初代の頃から搭載されているが、ロック解除スピードが『爆速』なので非常に使い勝手が良い。
これだけ早くなったというのは、すなわち内部処理も速くなっていることを意味する。
もしかしたら、この違いはSeries 3以降が搭載している、ワイヤレスチップ「W2・W3」の影響かもしれない。
Macを使っている人なら、迷わずSeries 3以降を使うべきと思う。
コスパが高いのは「19,800円〜」に値下げされたSeries 3の新品

そして、2020年9月以降は最新モデルのSeries 6、SE、型落ち(旧モデル)のSeries 3の3モデル構成となり、比較検討している方も多いだろう。
僕が考える、基本方針は以下かと思う。
- 価格重視なら「Series 3」
- 機能と価格のバランス重視なら「SE」
- 健康管理機能をより重視するなら、Series 6もよいが高いです
Apple Watchはスマートウォッチと呼ばれる製品のなかでは、リセール価値が高く下取りも1万円を超えるものが珍しくなかった。
しかし2019年9月のSeries 3値下げ以来、相場が下がっているのだが、中古ショップのApple Watchは本体のみ販売していることが多い。
- バンド
- 充電ケーブル
などのアクセサリは別途購入する必要があり、その場合Apple純正品の場合1万円程度かかる。

となるわけで、Apple Watchを購入する場合中古はあまりおすすめしない。
Apple Watchは「命を守る」ガジェット

ここまで長々と書いて来たが、総合して言いたいのは、
Apple Watchは時計では無く、ガジェット
ということだ。
つまり、使うことで『何か』が便利になる。
- iPhoneに届いた通知の確認が楽になる
- コンビニなどでの支払いが楽になる
スマホと違って絶対必要かと問われたらそうでもないが、あれば確実に便利なものという感じだ。
例えば、Apple Payの起動方法にしても、以下のように違いがある。
- iPhoneはTouch IDかFace ID認証が必要
- Apple Payはサイドボタン、ダブルクリックのみ
僕はApple Watch支払いの方が素早くて、確実だと感じている。
さらに、Series 4以降は「転倒検出機能」に対応するなど、いざという時に「命を守る」ためのデバイスに進化しようとしている。
実際僕は、2019年10月「早朝に倒れるという経験」をして以来、「転倒検出機能」を設定し、24時間365日Apple Watchを身につける運用に切り替えた。
その結果、「目覚まし時計」に活用できたり、さらに便利にあったと感じている。
終わりに

Apple WatchはApple製品なので、購入した時に化粧箱をあける『体験』など、所有欲を満たしてくれるガジェットだ。
だが、ある程度こなれてしまった上に、見た目上の区別が付かないことから、自慢するにはあまり適していない。
そういう意味でも、ガジェットだが家電っぽい雰囲気があるかもしれない。
2015年の初代モデル発売時は、
使うかどうかも分からない時計に、5万円近く払うのはかなりの勇気が必要
と思って購入したし、実際購入してからも半信半疑だった。
ただ、今ではiPhoneとセットのデバイスとしてすっかり定着したし、使い勝手も年々よくなっている。
iPhoneはあまり進化を感じないが、Apple Watchは買い替えると進化を実感できるし、そういう喜びはiPhoneより大きいとすら思う。
最新モデルのApple Watch購入の参考になればと思う。
Apple Watchを購入する
「Apple Watch」はAmazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。

Apple Watchはどこで買うのが安いのか?

店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | GPS | 47,080円 | - | 47,080円 |
GPS + Cellular | 59,180円 | - | 59,180円 | |
Amazon | GPS | 47,080円 | 1,413ポイント | 45,667円 |
GPS + Cellular | 59,180円 | 1,776ポイント | 57,404円 | |
ビックカメラ.com | GPS | 47,080円 | 1,413ポイント | 45,667円 |
GPS + Cellular | 59,180円 | 1,776ポイント | 57,404円 |
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