ワークライフバランスを考え、チームの意識を向上するために私が実践した事

9月末くらいから仕事が非常に忙しくて、この間の平均帰宅時間は22時。さらに休日出勤を4回という生活だった。IT業界では長時間労働が常態化したシステム開発プロジェクトを「デスマーチ」なんて呼んだりするが、まあそこまでではないものの(22時帰宅はまだ早い部類)中々厳しいプロジェクトだった。

加えて私的な用事も週末に入ってくるため、休みらしい休みがこの2ヶ月間はなかったのだが、ある程度のバランスを保って乗り越えられたのは「ワークライフバランス」という考えを根底に持っていたからかもしれない。

この「ワークライフバランス」という言葉を初めて知ったのは数ヶ月前。うつ病による休職→復職→現在に至る中で仕事とどうやって付き合えば良いか、もやもやと考えている中で、固まりつつあったスタンスを一言で表現する概念がこの「ワークライフバランス」。

中々難しいものではあるが、この意識を持っているか否かでも仕事や家庭に対する考え方は随分変わると思っていて、実際僕が実践している事など含めて紹介してみる。

ワークライフバランスとは?

ワークライフバランスという考え方が生まれる背景など詳しい事は、僕があれこれ語るよりこの動画を見てもらうのが一番分かりやすいと思う。10分弱なのでまず見てみて欲しい。

ちょっと感動しませんか?
この講演を行っている小室淑恵氏は現在ワークライフバランスという会社を立ち上げ、企業のコンサルや講演・執筆活動を行っている方だ。この講演時は第二子の妊娠中だが、つい数日前出産されたらしい。

イフバランスを考える上で一番に実践することが「長時間労働を無くす」という事。これだけなら、どんな企業でも減らしたいのは当たり前だが、その背景や効果などを具体的に示す話ってお金以外の事は案外聞かない。理想論かもしれないが非常に納得できる話。

長時間労働の悪循環

僕は3年程前にうつ病にかかった。一番の原因は長時間労働だと思う。

この時関東に住んでいたが、平均残業時間は滞在中の2年間を通じて数十時間だった。IT業界に限らず納期というのは必ず存在する。だから納期近くというのは残業等が多くなるというのはある意味仕方ない面もある。でも、納期前とかの短期間負荷が高いのは、納期という分かりやすいゴールがあるので案外乗り越えられる。人間そんなに弱くない。

一番つらいのは負荷の高い状態が数ヶ月、数年と常態化してしまう事だ。これは病む。僕が体調を崩したのもまさにそういう時だった。いくらやっても終わらない、納期が延びるのは良いがそれでも結局楽にならない。いつになったらこの生活から抜けられるのか、、、こんな事を考え始めたら要注意だ。

こういう時嫌だと思いつつも、頭にあるのは仕事の事ばかりとなる。例えばセミナーに行ってみるなど自己啓発なんてやろうとも思わない。当時は独身だったが他人はもちろん家族に構う事すら面倒になってくる。

このブログをよく見てくださる方ならご存じだろうがITガジェットヲタクの僕が、当時はほとんどその手のアイテムを購入していないと言えば、その異常性が分かるかもしれない。ほんとそういうのを調べる事すら面倒になる。

こうなると東京というIT業界としては最先端と思われる所で仕事していながら、全く成長しなくなる。モチベーションもあるが結局ルーチンワークとしてこなすことが目的になり、他の事を考えない。今にして思っても、最初の1年は勉強になった事も多かったが、最後の1年は自分の事だけ考えれば完全に無駄にした1年だったと思う。

どうしたらいいか?

とはいえ長時間労働を完全にやめるのは中々難しい。重要なのはやはり一緒に仕事をするメンバーの意識と行動だと思う。関東で仕事をしている時、いわゆるスーパーマン的な人が数名いた。この人に聞けばなんとかなるという安心感はあるが、逆に言えば依存してしまうところがあり、最後は「あの人が言ったから」なんて責任転嫁するようになった。

仕事にしても家庭にしても共同で作業する事は、それぞれが責任持ってやらないといけないと今は心から思う。やらされている感ではなく問題意識を持って積極的に行動する。そこには体制上、上司と部下という関係であったとしても、目的が共有出来なければスピード感重視となった21世紀の仕事は成り立たない。

そして、これは待ってても出来ない。そういう意識を持って仕事が出来るチームを自分で作るしかないと思う。

実践してみると

今年やっている仕事は入社1〜3年程度の若手社員と組むことが多かった。このクラスってまだまだ上司やリーダーと呼ばれる人達に頼り、責任を持たせたがる。自分を振り返っても当時は「ケツ拭くのが上司の仕事だろ〜」、「上司のいない隙に帰っちゃえ!」みたいな事をよく思っていた。

そんな人に僕はまず今携わっている仕事の情報を基本的に全て展開することにした。例えばコスト的なもの、報告資料などいわゆるリーダー層にしか関係ない情報もとりあえずは閲覧できるようにして、意見を聞いた。最初はかなり戸惑っていたと思う。ただ、小さなことだが変化が出たこともある。

  • 作業時間に対する意識が強くなった
  • 報告資料の内容がより具体的で、自分の担当分以外に対する見解も入れるようになった

そんな事があった。目の前の与えられた作業だけではなく、仕事全体を見る意識が芽生えた証拠なのかもしれない。業界によってはこんなの当たり前でしょ、と思うだろうがシステム開発をする会社では、最初の頃はプログラムだけ組んでればそれでいい、というスタンスで教育する会社も多い。

まあこれが正しいなんて話ではなくて、今の時代情報を展開するのは非常に簡単なので、変なフィルタリングかけるくらいなら、全部展開した方が見る人は見て自分で考えるから、結果としてチーム力は上がるんじゃないかと思った。

これから

理想論かもしれないが人間の幸せって仕事も家庭など私生活も充実してこそだと思う。だからこそワークライフバランスという概念に共感するし、これからもその理想を追い求めていきたい。

僕にとっては仕事をちゃんとして、家族と会話し、ブログなどで自分の体験をアウトプットし、セミナーに参加したり勉強して新しい技術などを身につける、これこそが充実した生活。そして、100%でないにしてもいくつかが出来るだけでも自分の存在価値を再認識できる。それがあればうつ病なんてならない、と僕は思う。仕事が忙しくても、質を若干落としながらこの期間ブログ更新を続けてきたのはそういう理由だ。

充実した生活というのは人によって様々だと思うが、ここまで読んでくださった皆さんには一度考えて見て欲しいなと思う。

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