「iTunes Match」は便利なのか?1年使った感想と音楽をクラウド化するメリット・デメリットとは

先日Appleから「iTunes Matchの登録が自動更新されました。」というようなメールが届いた。
日本でのサービスインからちょうど1年経ったのかぁと、感慨深い感じがした。「iTunes Match」は僕が心待ちにしていたサービス。

で、実際1年間使って来てやはり便利だなと実感する。今や無くてはならないサービスだ。年間3,980円かかる有料サービスだが、迷わず契約は更新した。

基本的に大きな不満はない。が、「iTunes Match」を使って感じたメリット・デメリットはいくつかある。その辺りを紹介しようと思う。

「iTunes Match」のメリットと利用に向いている人

まずは、「iTunes Match」を利用するメリットとどんな人が向いているか。

全楽曲を常に持ち歩ける

「iTunes Match」は簡単に言えばクラウド(iCloud)上に、iTunesに保存している音楽ライブラリを全て保存してしまうというサービスだ。

その結果、iTunesライブラリは全てクラウドに保存され、実データは端末上には保存されない(ダウンロードは必要に応じて可能)。アクセスもネットワーク経由で行う事となるため、ネットワークに接続できる環境さえあれば、何十GBに及ぶ音楽データでも持ち歩く事が可能になる。

このメリットは計り知れない。
移動中に音楽をよく聴く人程、気分によって聴きたい楽曲があったりするはずだ。そんな時、iPhoneなどに転送していないから聴けないというようなシーンは、「iTunes Match」を使う限りなくなる。

そういう人ではなくても、例えばTSUTAYAとかでレンタルしたCDをiTunesで取り込んだ後、その都度端末に転送していたりするだろうが、それはもう必要無い。取り込み後一定時間経過すれば、iCloudに取り込まれるため、手持ちのスマホで瞬時に再生が出来てしまう。

iPhoneやMacのストレージを節約できる

前述の通り「iTunes Match」はiCloud上に音楽ライブラリを保存する。
この為、Mac・PC・iPhoneなど個別の端末に存在するデータは管理データのみとなるため、ライブラリの容量は劇的に少なくなる。

今やMacにしてもiPhoneにしても、ストレージを一番消費するのは写真と音楽データって人がほとんどだ。その内1つが無くなる事で、MacやiPhoneで音楽ライブラリ用に大きなストレージを持つバージョンを購入する必要がなくなる。

iPhone 6では16GBの次が64GBとなったが、それまで僕はずっと32GBを使って来た。価格と容量のバランスが良いからと言う判断だが、近年は容量的には結構ギリギリだった。この為、音楽データはある程度厳選していたが、それがなくなってしまい32GBでも余裕があるレベルになってしまった。

データのクラウド化とデータ通信の利用に抵抗がない人

クラウド化というと、「Winnyみたいなもの?」と、未だに、抵抗を持つ人は存在する(あれは使い方が悪かっただけで、技術的には非常に有用なものと個人的には思うのだが)。

また、データ通信を使うためバッテリー消費が大きくなるのは現実問題として存在するが、バッテリー消費に異常に敏感な人も多い。

そういう人には向かないと思うが、逆に今EvernoteやDropboxを使ったり、MVNOを使ったりするような人なら全く問題はないと思う。そういう人は「iTunes Match」を是非使ってみて欲しいと思う。

「iTunes Match」のデメリットと利用に向いていない人

次は、「iTunes Match」を利用するデメリットと利用に向いていない人について。

マッチングの精度が怪しいことがある

「iTunes Match」は取り込んだ楽曲データをもとに、iTunes Storeにある楽曲とマッチングして、iTunes Storeが提供する高音質の楽曲データが使えるようになるメリットがある。

だが、このマッチング精度は結構怪しい場合がある。僕が直面したシーンとしては、

  • 取り込んだ楽曲のカラオケ版(instrumental版)にマッチングしてしまうケース
  • 取り込んだ楽曲を別のアーティストがカバーしたバージョンにマッチングしてしまうケース

ぐらいがあった。基本的には、取り込む際の音質をより高品質にしておけば、解決することもあるのだが、これは案外面倒だった。

さらに言えば、「iTunes Match」を使うようなってアートワークの扱いが微妙に変わったようで、アートワーク取得の精度が怪しくなった。具体的には、小さい子供を持つ親なら1度くらいは見たことがあるであろう「おかあさんといっしょ」のCDを購入して、取り込んだのだが、
iTunes
なぜか、アートワークが「平清盛」、、、
ポップでキャッチーなジャケット写真が、赤いバックの毛筆体という渋いというか、終末かよと突っ込みたくなるような事があった。
iTunes 2
結局ジャケット写真を入手して、個別に設定したが、こういうのが増えた印象がある。

音質重視の人

「iTunes Match」はiTunes Storeで提供している楽曲であれば、iTunes Plus(256 kbps AAC エンコーディング)の音質にバージョンアップしてくれる。

が、Appleロスレスなど、より音質劣化が少ないバージョンで取り込んでいる場合は、圧縮音源となるため音質は落ちることになる。最近SONYが頑張って売り込んでいる、ハイレゾも基本的には同じ考え方になるが(現状Apple製品はハイレゾの再生にデフォルトでは対応していない)、音質重視の人に「iTunes Match」は向かないと思う。

僕は、音楽はインスタントに聴けることを重視するため、ヘッドフォンやイヤフォンにも特別拘らない人間だが(どちらかと言えばワイヤレスであることに拘る)、音楽に関してはそうじゃない人もまた多いと思うので、そこはどちらを重視するかという話になるかと思う。

Apple縛りになってしまう

「iTunes Match」はAppleが提供しているサービスなのだから仕方ないとは思うが、現状「iTunes Match」はiTunesが使えるパソコン(Mac・Windows PC)と、iOS機器(iPhone・iPad)でしか基本的に使えない。

Windowsで使えるのだから、せめてAndroidでは何とか対応して欲しいと思ってしまうが、iTunes Store自体にAndroidが対応していないのだから、現状は難しいと言わざるを得ない。

結果、実質的にiPhoneユーザー向けのサービスになってしまうため、Apple縛りを受け入れられる人しかこのサービスは使えない。

データ通信を余り使わない人(=使えない人)

LTE時代になって、データ通信は一定の制限が加わることとなった。
また、昨年からdocomoが音声定額とパケットシェアを中心とした新料金プランに舵を切った関係で、より小容量のデータ通信プランも増えた。

こういうプランを使っている人にとって、データ通信が増え過ぎる事は色々困ることになるわけだが、やはり「iTunes Match」を使っているとデータ通信料は増える。

再生する楽曲、使用する時間によっても大きく変わるとは思うが、僕が平日に片道40分程度の通勤で「iTunes Match」を使用すると、20日を過ぎる頃には2GBを余裕で超えていた。もちろん通勤中にTwitterなど他のデータ通信も使用しているのだが、何もない場合1ヶ月でせいぜい2GB程度なので、やはりデータ通信料が増えていることは間違いない。

特に首都圏在住の人とかだと、片道1時間以上の電車通勤って人も珍しく無いため、そういう人は「iTunes Match」だけでデータ通信量を使い切ってしまう可能性もあり、注意が必要だ。

ちなみに、通勤時間帯などは通信が混雑するため速度低下も発生するが、感覚的には500kbpsも出ていれば、「iTunes Match」を使う分には大きな問題はなさそうだ(再生が途切れたりする事はほとんど無い)。

終わりに

というわけで、「iTunes Match」を1年間使ってみた感想をまとめて見た。

Apple好きの人以外でこのサービスを使っている人は現状聞いた事がなく、認知度もさることながら、年間3,980円払うメリットがどこにあるの?と思っている人も多いかと思う。

そんな人に、検討するヒントになれば幸いです。
個人的にはめっちゃ便利だから、是非使ってみて!
ですw

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