うつ病になって変わった働き方。サラリーマンとして会社で働くメリット・意味を考えたことありますか【うつを受け入れて強く生きる方法-6-】

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うつ病を患い、様々なものを失い、同時に人付き合いなどに考え方が変わった。
だが、一番変わったのは会社という存在との付き合い方、さらに言えば 働き方そのものに対する意識 だと思う。

これはもう180度変わったと言っても良いかもしれない。

連載「うつを受け入れて強く生きる方法」の目次

良い会社(=大きな会社)で働いて、高い給料をもらう事が正しいと思っていた

僕は22歳で大学を卒業して、社会人になった。

大学は京都にある立命館大学で、まあそこそこ有名な私立大学と言う事もあり、同級生には一部上場企業など大企業に就職した人も多かった。というか、僕の友達はそう言う人がほとんどだった。

そんな中僕は、2001年当時アイドル(モーニング娘。)に夢中になっていたこともあり、ろくに就職活動もやらず、地元岡山の 適当な IT企業に就職した。就職理由は単に内定を1番最初にもらったからってだけだ。ただ、ここは今で言う ブラック企業 で、半年で退職。別の会社に転職する事になる。

その頃から会社に対するコンプレックスが生まれていた。
同時に、「やっぱりちゃんと就職活動しておくべきだった」という後悔も生まれた。なので、転職の機会は常に伺っていたし、実際2回転職している。その時も、まずは大企業から探そうとしてしまう。

さらに言えば、大企業で働きたいと思う理由として、給料があった。僕が働いているIT業界は、IT土方なんて揶揄されるくらい、大手から下請けまでのピラミッド構造がハッキリしている。どんなに優秀でも(自分が優秀かはともかく)、所属している会社で立場や評価が決まるような業界だ。

そんな考えに染まっていたので、うつ病になるくらい無理して働いてでも、

  • 会社に評価されたい
  • 給料をあげたい
  • もっと良い会社に就職したい

と思っていた。今にして思えば、随分浅はかな考えだなと思うが、20代後半の当時(2007〜2010年くらい)は本気で思っていた。

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うつ病で変わった会社に対する認識

そんな事を思いながら働いて、うつ病となった。

そうなった時、結局守ってくれたのは、社会であり、会社だった。と同時に現実も知った。

社会や会社はうつ病などで働け無くなった社員を、一定期間 は守る義務がある。だが、その期間は会社によって様々で、一生面倒をみる義務は勿論無い(どの会社でも恐らく就業規則で明文化されているはず)。

僕はうつ病で休職したのは半年程度だったが、これが1年、もっと長くなった場合、恐らく退職(解雇)となっただろう。傷病手当金など社会(保険)が守ってくれる仕組みも一定期間で終わる。

1年で回復しないほど働かせる企業は勿論悪いと思うが、逆に言えばそこまで無理する人も悪い。最後の最後は、自分で自分を守るしかない。そう考えた時に、会社や仕事に対する認識は大きく変わった。

サラリーマンとして組織で働く意味考えて仕事への意識が変わった

サラリーマンとして働いていると、どうも会社に依存する傾向が強くなる。違うと思う人も多いだろう。
ただ、仮に今は違っていても、サラリーマンを長く続けると絶対そうなる。当然だ、会社という組織で戦うのがサラリーマンだからだ。なので、その事自体を悪い事とは思わない。

ただ、会社という小さな世界ばかり見ていると、自分しか出来ない仕事 を作る事で、会社での立場や評価を上げようと考えがち。10年以上社会人をしていると、そう言う人は沢山見たし、僕もそういう傾向があった。

だが、そういうのは一切やめた。教えて欲しいと言われたら躊躇無く教えるし、任せられるものはどんどん任せる。逆に教えて欲しいことも、躊躇無く聞く。手順やノウハウは、綺麗な資料までは作らないが、必ず残すようにする。目的は、誰にでも出来るようにするためだ。

そうすることで、僕は自分自身に対する負荷や、プレッシャーを減らそうとしている。僕が1日くらい仕事を休もうが、仮に退職しようが、変わりはいるって状態を目指している。この人はなくてはならないキーマン なんて思われないように、仕事をするようになった。

格好良く書いているように読み取れるかもしれないが、これは自分を必要以上に大きく見せないという意味でもある。つまり、結果的に会社員としての 出世願望は捨てた ことになると思う。

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サラリーマンとして働くメリットは給与の安定性と有給休暇

同時に、会社で働くこと。サラリーマンとしての身分の ありがたさ もこの時初めて認識した。今までは考えた事もなかった。当たり前と思っていた。

どんなに暇だったとしても、毎月決まった日に給料が入る安心感。
さらに言えば、有給休暇という恐ろしく強力な権利。冷静に考えたら有休って凄い。

事前に了承さえ取り付ければ、休んで良いし。体調不良で突然休んでも、大抵は他の人がフォローしてくれる。その上、給料まで出るのだ。それは、子育てするようになってさらに強く実感した(子供が小さいと、子供の体調不良で休むことが増えるので)。

これが自営業、フリーランスならそうは行かない。例えば、自身の講演があったりするなら、ちょっとくらい体調が悪くても行かないとダメだろう。組織(=会社の名前)で働くことと、個人(=自分の名前)で働く事はそういう違いがある。

サラリーマンとして働くメリットを認識した上で働く

サラリーマンを辞めて自由に働きたい なんて考える人は多いし、よく聞くし、僕もそう思う。ただ、隣の芝生は青いもの。そう言っている人に共通しているのは、今の立場(多くの場合はサラリーマンという立場)をダメなものと決めつけているように思う。

勿論、デメリットはあると思うが、果たして全てがデメリットなんだろうかとも思う。うつ病になって「仕事辞めたい」、「この業界はもう無理」と思っていたが、冷静になると悪い事ばかりではないことに僕は気がついた。

特に元含むうつ病患者にとって、安定性 というのは重要だ。少し体調が悪くても休める、定期的にお金が手に入る事は、安定性を実現するポイント。そのてっとり早い手段として、サラリーマンは有効だ。

もちろん会社を辞めて自由になることで本来の自分を取り戻し、活躍している人を僕は実際に知っている。どっちが良いとか悪いという話ではなく、メリット・デメリットを自分で分析して判断するしかないとのだと思う。

終わりに

僕が今働いている会社は、地方の中小企業だ。
今ではこの会社に就職して本当によかったと思っている。例えば、Facebookでは会社の同僚・上司も友達になっており、見る見ないは本人の自由だがこの記事含めてブログの更新情報は全て配信している。

大企業勤務だったら、恐らくこんなことは出来ない。サラリーマンとして過ごしながら、ブログというフィールドで自由に活動できるのは、比較的緩い中小企業勤務のお陰だろう(単に黙認されてるだけだろうが)。

そんなことは昔は考えた事がなかった。大企業に憧れ、中小企業を見下していたからだ。今は寧ろそんな考えは一切無くなった。

うつ病という挫折 は僕とって、会社や仕事を冷静に考える時間にはなったようだ。
ドライに割り切った面もあるが、結果として寧ろ会社や仕事と上手くつきあえるようになったかなと思っていて、逆説的だが前よりも仕事が上手く進められるようになった気すらする。

もちろんそれは、ここまで紹介してきた精神的な部分だけでなく、技術・方法論的にも変えた部分がある。そこには、僕の一番得意分野である スマホ は重要な役割を担っている。次回はその辺りを紹介しようと思う。

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