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Dropbox プロをお勧めする理由は信頼性とバージョン管理機能。無料版との違いとリスクとは

2010年くらいから僕はクラウドストレージを利用している。

2014年まではSugarSync、2015年10月まではOneDriveを利用していた。クラウドストレージといえば、DropBoxを思い浮かべる人が多いだろうが、僕は今まで使ってこなかった。

理由はなんとなくとしか言いようが無いのだが、色々使ってきて思ったのは 使うならお金を払って有料版としてきちんと使った方が無難 ということだ。

その結果として、僕はDropboxの有料版「Dropbox プロ」を契約する事にした。その理由やDropboxというサービスそのものの魅力を紹介しようと思う。

この記事の掲載内容は、2018年12月8日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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無料版クラウドストレージサービスを利用するリスクと注意点

Dropboxは勿論、他のクラウドストレージサービスにも無料版サービスは存在する事が多い。だが、クラウドストレージって 無料とか無制限 という部分が強調され過ぎているイメージがある。

この辺りは携帯業界にも似ているが、無料で100GB使えます!! なんて言ってユーザを集めて、1年後にはサービス終了なんてザラだからだ。なので僕はサービスの信頼性と事業の継続性を重視し、今まで大手のサービスしか使っていない。

一時的なデータのバックアップだからそれでもいいよって人もいるかと思う。だが、終了したサービスにそのまま残したデータってどうなるのだろう。仮に消したとして、本当に削除されているのか。悪用されるかはともかく、何となく気持ち悪い。

また、大手でも結構酷いことをする。
わずか1年前「Office 365ユーザーは容量無制限にします」と言っていたのに、あっさり撤回し、さらに無料版の容量を減らす措置を発表したMicrosoftのOneDrive。

理由は「著しく沢山使う人がいるから」って事で、理由としてはもっともだが最初から分かっていたはず。それでユーザーを集めておきながら、後出しで変更って結構酷い話だ。

そんなサービス安心して使えないし、大切なデータの預け先として信頼性に欠ける。となると、ベタだが、老舗であり、ビジネス向けサービスも充実している、Dropboxが一番と思うようになった。

さらに言えば有料版を契約し、お金を払うこと でリスクを分散しようという意図もある(いざという時課金ユーザーには文句をいう権利があると思うし、会社としてもそういうユーザーをまず救おうとするはずなので)。

Dropbox ベーシック(無料版)とプロ(有料版)の違い

クラウドストレージはiCloud・OneDrive・Google Driveなど色々あるが、これらは容量ごとに価格が異なる。

だが、Dropboxはシンプルで、ベーシック(無料版)かプロ(有料版)かの違いしかない。他に法人向けのビジネスも存在するが、ここでは説明を割愛する。

少ない容量で十分なので安い方がいいって人もいるだろうが、料金プランがシンプルなのはDropboxの魅力だと思う。料金プランについては以下をご覧いただきたい。

僕がポイント思う部分を抜粋して比較すると以下のような感じだ。

Dropbox ベーシック Dropbox プロ
容量 2GB 1TB
費用 無料 年額:12,000円
月額:1,200円
共有リンク 可能 有効期限などより細かい設定が可能
遠隔削除 ×
優先サポート ×

一番わかりやすい違いは容量。
1TBと圧倒的に容量が多い。そして、共同作業を行う場合などの共有リンク、端末にダウンロードしていたデータを、紛失などに伴い遠隔操作で削除できる機能が魅力だ。

そういう意味で、ビジネスプランもあることからプロは セキュリティが非常に高い といえる。これは、クラウドストレージを使う上では非常に重要なことだ。

Dropboxを使って見ての感想は「素晴らしい!」

Dropbox プロを契約したのは2015年8月の話だ。

つまり3ヶ月程使っているわけだが、非常にいい。さっさとDropboxにしておけば良かったと思った。

魅力をいくつかピックアップする。ちなみに、今のところデメリットらしいものは無い。

同期が早くデータの信頼性が高い

OneDriveを使っていた時の不満は、同期が遅い事と、ファイルの更新が不安定だったからだ。

Dropboxではそれがほとんど無い。実に安定していて、非常に安心して使える。

WEB版のDropboxが案外使いやすい

Dropboxなどクラウドストレージは、WindowsやMacで使用する場合、クライアントアプリケーションをインストールし、そこから同期するのが通常だと思う。

僕も基本はそうなのだが、会社でブログ記事を書いたりする場合、WEB版Dropboxにアクセスして編集する事が多い。

ドラフト Dropbox
こんな感じだ。
対象ファイルを開くと、使用しているPCに紐付いたアプリケーション(テキストエディタなど)が起動し、そのまま編集が出来る。

これが地味に便利だ。この機能は他のサービスでもあったのだが、どうも使い勝手が悪かった。

PC/Macから同期状況が分かり易く表示される

特にWindowsからクラウドストレージを使う方はお分かりいただけると思うのだが、クライアントアプリケーションをインストールすると、エクスプローラー上にチェックマークなどが表示され、同期状況が視覚的に分かり易くなる(アイコンオーバーレイ表示機能)。

これ、Mac(OS X)では実現するのが意外に難しいのか、OneDriveやSugarSyncでは実現されていなかった。だが、DropboxではFinder上に同期状態が表示される。

Dropbox
これは凄く便利!

ファイルの種類に関係無くバージョン履歴を30日間無料で保持してくれる

Dropboxの魅力が ファイルの更新履歴(バージョン履歴)を勝手に保持してくれる事

これ、プログラマーなら一般的なGitやSVNのようなバージョン管理機能でこれらのアプリほど強力ではないが、バージョン管理機能のあるとないのとでは安心感が全く違う。

  • 1度消したけど、前使ってた文章、図表、コードを使いたい
  • 書きかけのファイルに、コピペで意図しないものを貼り付けてそのまま保存してしまった

特にOfficeドキュメント・ソースコードの作成などでこんな経験はないだろうか。OneDriveの場合はOfficeドキュメントに限ってバージョン管理が働く のだが、Dropboxはファイルの種類に関係無くバージョン履歴を保持 してくれる。

Dropboxに同期しているファイルであれば、「以前のバージョンを表示」を実行すると(Windows・Macのクライアントアプリケーションからも起動可能)、WEBブラウザが立ち上がり以下のような画面が表示される。

更新 Dropbox

後は、目的に応じてその時期のバージョンを探して、表示するなりダウンロードすればオッケーだ。

この機能は無料提供されるのだが、プロユーザー向けには 年4,500円の追加費用 を支払えば、更に高度なバージョン管理機能「エクステンデッド バージョン履歴」というオプションサービスがある。

これ、2014年10月までは「Packrat 機能」と呼ばれ、無制限・無期限でバージョン履歴を保持する というとんでもない機能だった。

しかし、流石に採算が合わないのか2014年11月以降は 1年間バージョン履歴を保持する 「エクステンデッド バージョン履歴」機能と名前が変わってしまった(従来のユーザーには2014年11月1日までに申し出ることで、無制限のサービスが継続可能だった)。

はっきり言ってここまでのバージョン履歴が必要な人は少ないと思う。なので、必要なら契約するスタンスで、僕は契約していない。

スマートフォンアプリケーションなどとの連携機能が強い

僕がOneDriveを使用していて一番不便と感じたのが、iPhone・iPad・Androidのアプリからデータを参照する場合に、ほとんどの場合OneDriveは対応していなかった事だ。

iOSならiCloudとDropbox、AndroidならGoogle DriveとDropboxという棲み分けで、OneDriveの入る要素がない。唯一便利だったのはOfficeだったが、これはDropboxも対応済み。

PCやMacからのみ利用するならあまり連携機能を気にする必要は無いが、スマートデバイスから利用する場合ここは重要なポイントで、Dropboxを使うメリットだと感じた。

終わりに

僕がクラウドストレージの存在を知った2010年頃から存在していて、サービスを向上させながら、2015年現在続いているDropbox。

現在はビジネス向けの訴求を強めているし、Microsoft Officeとの統合も進み、まさに、クラウドストレージのトップとなっている。

僕は今まで何となく利用してこなかったが、これだけのユーザーを集めている理由がよく分かる。クラウドストレージという一見分かりにくいサービスを、なるべくシンプルにしているし、何よりサービスとしての安定性・信頼性が他より高い。

細かい機能や容量単価で見ると、他社のサービスの方が優れていると思うが、トータルバランスではやはりDropboxが圧倒的。ベタだが、大切なデータを預けるサービスとしては、Dropboxを選んでおけば間違いないなと思う。