2016年1月1日で3歳になった長男だが、毎年年末年始は体調を崩すことが多い。
2015年末も例年通り体調を崩したのだが、今回は親の判断ミスもありかなり大変だった。
嘔吐なのでノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎と高をくくっていたが、実際は細菌性の腸炎であわや入院という状態になった。
今回の出来事を紹介しながら、今回の反省ポイント(次回以降への対応策)を紹介しようと思う。
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時系列での出来事
今回の件を時系列で紹介すると以下のような感じになる。
時期 | 症状 | 通院先 | 診断結果 |
---|---|---|---|
12/18(金) | 嘔吐 | なし | |
12/19(土) | 嘔吐・熱 | かかりつけ医 | ウイルス性胃腸炎 |
12/20(日) | 腹痛・下痢・熱 | 休日夜間診療所 | – |
12/21(月) | 腹痛・下痢・熱 | かかりつけ医 | ウイルス性胃腸炎 |
12/22(火) | 腹痛・熱 | なし | – |
12/23(水) | 腹痛・熱 | 休日夜間診療所 | 血液検査の結果「細菌性の腸炎」と判明 |
12/24(木) | 腹痛 | かかりつけ医 | 腸炎 |
12/25(金) | 腹痛 | かかりつけ医 | 腸炎 |
最初の嘔吐からほぼ治るまで1週間かかってしまった。
しかも腸炎という部分で名前は似ているが、ウイルス性と細菌性では処置内容が随分違っていた。
ウイルス性(ノロウイルス・ロタウイルスなど)は基本的に特効薬はないため、経過観察となる。細菌性は抗生物質による治療が必要なんだそうだ。
今回はここの判断が遅れてしまったことが、長引いた理由の1つと言える。
【初日と2日目】冬期の「嘔吐と下痢」に対する油断
始まりは2015年12月18日の夕方だった。保育園から帰ってきてしばらくして、長男が軽い嘔吐をした。
- 冬期(12月)の嘔吐
- 保育園で数日前から嘔吐下痢で休んでいる子が1人いる
これらの状況から、ノロウイルス・ロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎だと思った。
実際その後も嘔吐は続き、特に12月18日の夜間は3度くらい嘔吐した(下痢はなかった)。で、翌日(12月19日)の午前中にかかりつけの小児科へ。
症状を説明したら、小児科の先生も「まあ、ウイルス性胃腸炎でしょうねぇ」という話で、それで納得した。
ウイルス性胃腸炎であれば、薬による治療は基本的に行われず、経過観察となる(大体2〜3日で症状は治まる)。
なので、脱水症状ならないようにOS-1などの経口補水液を飲ませてとだけ言われた。
※そのような薬(ソリターT配合顆粒2号)も処方された
【3日目】39度くらいの高熱と腹痛で2回目の病院へ
そして更に翌日の12月20日。この日は日曜日だが、午前中は調子がよかったものの、午後になり熱が上がり39度近い熱となった。
また、12月18日からうんちが出なくなり、軽い便秘状態だったのだが、本来なら嘔吐と下痢になりそうなのに、下痢がないことが気になっていた。
さらに、本人の申告として「お腹が痛い」ということが増えていた。なので、「うんちが出ないことが原因かな」と思った。
この為、休日夜間診療所へ行き、症状を説明したら「とりあえず浣腸をしましょう」という話になり、早速浣腸を行った。
そうすると、うんちが出たのだがものすごい量の下痢。
そして、その後は下痢が続くようになる。
これで機嫌は大分よくなったので、一安心と思ったのだが、そうはならなかった。
【4日目】「お腹が痛い」を繰り返す息子
12月21日は平日だったが、とりあえず面倒を見とけば大丈夫だろうと思い、僕が仕事を休み、妻は仕事に行ってもらって看病していた。
ところが、朝からとにかく機嫌が悪い。
お腹が痛い〜
病院連れて行って〜
を連呼する。とはいえ、病院には2日続けて行っているし、もう経過観察しかないだろうと思っていた。そうこうしたら寝てしまったので様子を見ていた。
ところが夕方近くになると、再びお腹が痛いと言い始める。熱も再び39度くらいまで高くなった。
息子は、怒られたり・都合の悪い事があるとこの言葉をいう悪癖があった。
なので、調子も悪いから構って欲しくて言ってるのかなと思ったが、とりあえず連れて行く事に。
そして、病院に行くと何事もなかったかのようにケロッとしている。
症状としては前日に浣腸して以来下痢が続いていること、腹痛を訴えていることを伝えて、じゃあとりあえずという感じでビオフェルミンが処方された。
【5日目】午前中は元気、午後から高熱が続く
12月22日は午前中比較的調子がよかったが、午後になるとまた熱が高くなる。そして、
お腹が痛い〜
この頃嘔吐も下痢もなくなっていた。だが、一向に症状がよくなる気配がない。とはいえ、また病院に行っても変わるとも思えず、この日は様子を見る事にした。
【6日目】寝られないほどお腹が痛いと訴え、病院で診察すると「細菌性」の腸炎だった
そして12月23日の午後。
大体12時半くらいからお昼寝をするのだが、この日は「お腹が痛い」と言い続け、一向に寝ようとしない。というか、お腹が痛くて寝られないのだろう。
これは流石におかしいと言うことで、急患で休日夜間診療所に向かった。
この時は病院に向かう車内でもお腹が痛いと言い続け、胃ではなく腸の辺りをさすってあげると少し楽そうな顔をしていた。
病院についてその旨を伝えると、とりあえず血液検査をしましょうとなった。指先から少量の血液を採取するタイプの検査だったのだが、その結果がこれ。
この中で異常な数値として説明されたのは以下の2つ。
白血球(WBC)の数値
白血球(はっけっきゅう、White blood cell)の数値が、18300/μlと平均の倍くらいの数値となっていた。
以下のサイトを見ると正常値は3500〜9000くらいらしい。
病院の先生曰く、これは「何らかの細菌感染をおこしている証拠」という話だった。
C反応性たんぱく(CRP)の数値
C反応性たんぱく(CRP)の数値が、9.0と非常に高い数値となっていた。
こちらも以下のサイトを見ると正常値は0.3以下らしい。
病院の先生曰く、
「この数値はかなり高くて、入院が必要かもしれないが、とりあえず抗生物質を出すので1日だけ様子を見てください」
という話。要するに、
- ウイルス性胃腸炎ではなく、細菌性の腸炎
- 細菌性なので抗生物質による治療が必要
- CRPの数値がかなり高く入院寸前
ということだ。正直ビックリした、、、
というわけで、ホスミシンドライシロップという抗生物質が処方された。効果があるかを判断するには2日程度かかると言われた。
ちなみにこの時、便も念のため検査しましょうということで浣腸を行った。
だが、出てきた便は普通のもので「これなら検査の必要は無いね」ってことで、検査は行わなかった。
【7日目】抗生物質の治療で症状が改善
最初に抗生物質を飲んだのが12月23日の夕方だったが、翌日朝はかなり機嫌もよく効果が出ていることを感じさせた。
ただ、前日は急患として診察を受けており、翌日にかかりつけ医に行ってくださいと言われたため、足を運ぶことに。
前日のことを伝えると、それは盲腸も疑われるということで、再度血液検査を実施。
ただ、前日は指先から血液を採取するタイプだったが、ここでは注射器でかなり多めの血液を採取した。
当然の事ながら、息子は号泣。前日にやった検査と同じタイプじゃダメなのかなぁとは思ったが、理由は不明、、、
その結果がこれ。
C反応性たんぱく(CRP)の数値は全く改善していないが、白血球数(WBC)は改善していた。
ただ、まだよくないので抗生物質治療を続けて、明日もう一度受診してくださいといわれた。
【8日】再検査で血液検査の数値も改善
そして、翌日再び同じ血液検査を行い、出た結果がこれ。
白血球数(WBC)については前日より上がっているが、これは注射を激しく嫌がった為高くなった可能性が高いとのことだった。
C反応性たんぱく(CRP)については数値がかなり改善していた。抗生物質の効果が出ているようだし、これなら盲腸ってこともないのでもう大丈夫でしょうとなった。
「抗生物質についてはもう数日続けてください。特に変わった事がなければこれで大丈夫です」と言われ、これでようやく治療が終わった。
※実際その後、嘔吐・腹痛・下痢は発生しなかった
終わりに
1週間に及ぶ息子の闘病は本当に大変だったが、いくつかの反省点とノウハウが残った。
それは、
- 冬期の嘔吐・下痢を見て、ノロウイルス・ロタウイルスと決め付けるのは危険
- 小児科の先生もこの時期は、ウイルス性胃腸炎と判断しやすいので、少しでも症状がおかしいと思ったらすぐに病院へ
- 「おかしい症状」の1つとして、子供が腹痛を訴えるまたはそう言うそぶりを見せる(お腹ばかり触るとか)場合は要注意。この場合は血液検査をお願いするのが無難
- ウイルス性胃腸炎と違い、細菌性胃腸炎は抗生物質による治療が必要で、ほっといてもなかなか治らない
ということだ。
特に冬場に子供が嘔吐や下痢をした場合は、こういうこともあるというのを頭に置いておいた方がよいかと思う。
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2013年1月生まれの長男、2014年8月生まれの長女、2児の子育て中なので、インフルエンザなどの感染症にも数多く襲われました。
その体験談や、自分なりの対策の記録です。