緊急事態宣言下、皆様いかがお過ごしですか?
世界遺産厳島神社プロフェッショナルガイドの三重野です。
2020東京オリンピック・パラリンピックが、まさかの延期、
世界遺産の島宮島も、観光客が激減
大変なことになっています。
ガイドをしている「厳島神社大鳥居ナイトクルーズ」は、アフターコロナに向けて、今できる準備を淡々と進めています。
1日も早く、コロナ戦争が終息してくれることを祈るばかりの今日この頃です。
それでは本題に入ります。
2024年12月現在、2019ラグビーW杯、2020東京オリンピック・パラリンピックを起爆剤として、様々な多言語音声翻訳機が登場しています。それぞれの機種には、一長一短あり、決定版と言える機種は「無い」と思います。
また、使い勝手はさておき、スマホアプリでも音声翻訳はできます。
実際、それでこと足りる方も多いと思います。しかし、観光現場ではやはり「専用機」が必要です。
一般的な翻訳機は単体で機能しますが、今回レビューするスマート翻訳機「Zero(ゼロ)」は、スマホに挿す「アタッチメントタイプ」!
最大のポイントは、大きさ。専用ホルダーは、なんとカードサイズです(笑)
こんなに小さい!
それでは、「観光地の現場」でどのくらい使えるのかレビューします。
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スマート翻訳機「Zero」スペック概要
スマート翻訳機「Zero」のスペック概要は、以下の通りです。
製品型番 | Zero |
---|---|
対応言語 | 93言語(53アクセントを含む 2020年4月現在) |
画面サイズ | なし |
サイズ | 本体 : 40×15×7mm 専用ケース : クレジットカードサイズ |
重量 | 6.5g |
バッテリー | なし |
価格 | 6,380円〜 クラウドファンディングでは最大45%オフ |
アメリカと台湾のクラウドファンディングで、合計18,210人、141,656,850円以上の支援を得た、「話題の翻訳機」らしいです。
翻訳機としての特徴は、以下の通り。
- 世界最小:親指サイズで財布に収納可能
- スマホに挿せばすぐ使える:アプリ連動型、充電不要、ペアリング不要
- 話すだけでラクラク翻訳:ボタン操作要らず、音声を自動で認識
- 会議モード:録音しながら4方向の音声を自動で識別してテキスト化
- インタビューモード:2方向の音声を録音&テキスト化、あとで簡単共有
- ノイキャン機能搭載:騒がしい場所でも使える
ディスプレイなどを搭載する専用機より機能は劣るのかなと思いましたが、かなり高機能。
ですが、最大のポイントは、大きさです。専用ホルダーは、なんとカードサイズ(笑)
これはかなり大きな特徴と思います。
スマート翻訳機「Zero」開封レポート
簡単に開封レポートをします。
クラウドファンディングで販売している、つまり「正式販売前」です。
吊り下げタイプのシンプルな箱の中は、本体とケース(カードサイズ)、英語版マニュアルだけでした。
専用アプリは日本語対応しており、インストール後、本体をスマホに挿してアプリを立ち上げるだけで使えます。
今回は、「Android(USB-C端子)用」をGalaxy Note8でレビューします。
まず、専用アプリ「Timekettle」をインストールします。
Galaxy Note8に挿して、アプリをタップして、言語を選択
翻訳モードを確認して、
話しかけると、
どんどん翻訳されます(笑)
電源は、スマホ側から給電されるので充電不要。
本機をスマホに挿すだけで使えます。
音声翻訳機「Zero」の初歩的な使い方
観光シチュエーションで、「日本語→英語翻訳」をしてみます。
「出港」や「乗船」などの専門用語も文脈から理解して、聞き易い女性の声で通訳されます。
スマホ画面にテキストも表示されるので、わかり易いです。
翻訳精度は、かなり高いレベルと思います。
アプリ起動直後は、反応が少し鈍い感じがしましたが、すぐに安定してスムースに翻訳されました。
音声ボリュームは、スマホで自由に調整できます。
スマート翻訳機「Zero」を使った感想
しばらく使ってみた感想として、英語の翻訳精度は、日常会話程度なら問題ないレベルと感じました。
専門用語も期待以上です。
スマート翻訳機「Zero」のメリット・デメリットをまとめると、以下のような感じです。
- 【日本語→英語翻訳】日常会話はもちろん、専門用語でも完成度は高い
- 翻訳が必要な時、スマホに挿すだけ
- 専用カードケースに入れてポケットや財布に入れられる、超小型サイズ
- 「Zero」自体には充電不要
スマホの通信コストは発生しますが、本機自体のランニングコストはタダです。
逆にイマイチと感じたのは、以下の3点です。
- 「Zero」は充電不要でも、スマホ側のバッテリーには要注意
- 専用アプリのインストールが必須
- 端子部分がポキッと折れそう
特にスマホの充電端子に直接接続するので、カバンに入れたりしても、何かの衝撃で端子部分が折れてしまいそうで、すこし気をつかいます……。
クラウドファンディングで販売中
注目の分野とは言え、まだまだニッチな「音声翻訳機市場」、とにかく開発にはお金が掛かります。
「Zero」はクラウドファンディングで資金調達する商品です。
「理想のスマート翻訳機」を目指す開発姿勢にも好感が持てます。
終わりに
2021年、仕切り直しの東京オリンピック・パラリンピックに向けて、音声翻訳機市場は改めて盛り上がることでしょう。
家電量販店の専用コーナーで実際に触ってみても、ネットレビュー記事を読み比べてみても、選択肢が多すぎます。
一番売れているからいいとも限りませんよね。
現時点では「完璧な音声翻訳機」はありません。
ハードも、ソフトも、アプリもこれから更に進化していきます。
「Zero」は、世界最小を謳う商品コンセプトだけでなく、「開発姿勢」もユニークだと思います。
クラウドファンディングで資金調達、というチャレンジにも期待しながら、「理想のスマート翻訳機」を目指す彼らを応援するのも面白いかもしれません。
このレビューが、音声翻訳機選びの参考になればうれしいです。
コロナウイルスが終息したら、世界遺産・秋(安芸)の宮島でお待ちしています!