こんにちは、世界遺産宮島のプロフェッショナルガイドの三重野です。
2020東京オリンピック・パラリンピックも、いよいよ来年(2020年)に迫ってきましたね。
ここにきてマラソンが札幌に変更!?
果たしてこの決断、吉と出るか・・・。オリンピックへの関心が、もう一つ増えました(笑)
2019年はラグビーW杯もあり、宮島に訪れる外国人観光客が、明らかに多くなってきたことを実感しています。
2024年12月現在、様々な多言語翻訳機が登場しています。それぞれの機種には、一長一短があり、決定版とも言える機種は「まだ無い」と思います。
また、使い勝手はさておき、スマホアプリでも音声翻訳はできます。実際、それでこと足りる方も多いと思いでしょう。
しかし、観光現場ではやはり「専用機」が必要です。
今回レビューするスマート翻訳機「Tern Touch」の特徴は以下の通り。
- 108言語に対応
- 旅の会話・ライブスピーチの翻訳、録音、画像、文章などを適切な言語に翻訳
特に、音声だけでなく、画像の即時翻訳で他機種との差別化を図っているようです。
多機能な翻訳機ですが、今回は基本機能のファーストインプレッションです。
本機が、「観光地の現場」で、一体どのくらい使い物になるのか、その実用性をレビューします。
「音声翻訳機選びのヒント」になることを期待しています。
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スマート翻訳機「Tern Touch」スペック概要
スマート翻訳機「Tern Touch」のスペック概要は、以下の通りです。
製品型番 | Tern Touch |
---|---|
搭載OS | Android 7.0 |
対応言語 | 108言語 |
画面サイズ | 2.4インチ 240*320ピクセル |
サイズ | 123×57×12.5mm |
重量 | 104g |
バッテリー容量 | 1,200mAh |
ストレージ | 8GB |
対応する通信方式 | Wi-Fi 802.11 b/g/n |
充電時間 | 2時間 |
連続使用時間 | 6時間 |
価格 | 35,000円 クラウドファンディングでは最大61%オフ |
音声翻訳機は現在多くの製品が販売されていますが、スペック的には標準的なものと思います。
スマート翻訳機「Tern Touch」開封レポート
簡単に開封レポートをします。
といっても、クラウドファンディングで販売している、つまり「正式販売前」なので、パッケージは本体と充電ケーブル(micro-USB)のみという、最低限のものです。
また、マニュアルは同梱されていません。
WEBでは「英語版」が公開されているようですが、日本語マニュアルはこの記事を作成した2019年11月時点では準備中です。
スマホなど「ガジェット」に詳しい方は、マニュアルなしでも「ある程度察する」ことができますが、「Tern Touch」はWi-Fi接続が必要で「あけたらすぐ使える」わけではありません。
製品版としては日本語マニュアルは必須でしょう。使いやすいマニュアルを期待しています。
本体は、とってもコンパクトで、丸くて持ちやすいです。
マニュアルがないので、なんとなくそれらしい設定をして使い始めました。
まず最初に充電。翻訳機を使う時は、満充電にしておくのが重要です!
電源ボタンは、右側面です。本機の物理ボタンはこれ一つです。シンプル!
音声翻訳機は「eSIM」を内蔵し、翻訳機能は数年間無料で使える機種が多いです。以前レビューした「Langogo」もそうでした。
が、本機はeSIM対応機種でないので、Wi-Fi接続が必要です。
ただ、設定らしい設定はこれだけです。
とりあえず「Wi−Fiでネットに繋げば」使えます。
音声翻訳機の初歩的な使い方
今回は、「日本語→英語翻訳」でのレビューをします。
画面の「音声翻訳」を押してから、
左下の「赤いマイクアイコン(タッチセンサー部分)」を押しながら話すだけです。
注意点としては、しっかりと押さえないといけません。
反応が少し鈍いなと感じました。
少し間を置いて、翻訳された英語が再生されます。音量も充分ではっきりと聞こえます。
スマート翻訳機「Tern Touch」を使った感想
しばらく使ってみた感想として、機能的なものよりまず気になったのは、画面の小ささです。
「2.4インチディスプレイ」は、大画面スマホに慣れた僕には、少々小さく見づらい印象です。老眼には、ちょっと辛いかな(笑)
また、Wi-Fi接続している先の通信速度の問題なのか、レスポンスがいまいちかもしれません。
安定した高速Wi-Fi環境があれば問題ないと思います。テザリングだと要注意かもしれません。
翻訳精度は、日常会話程度なら問題ないレベルです。使い勝手も、画面の小ささ、タッチセンサーの反応を除けば、気になりませんでした。
- Microsoft
- Nuance
など、8つの翻訳データベースを自動的に切り替え、最適化された結果を生成しているらしいので、精度は高いなと感じました。
バッテリーはあまりもたないです。
丸1日は厳しいかなぁという印象でしょうか。
スマート翻訳機「Tern Touch」のメリット・デメリットをまとめると、以下のような感じです。
- 【日本語→英語翻訳】日常会話程度なら完成度は高い
- コンパクトで丸いから扱いやすい
- 「eSIM」非対応なので、Wi-Fi環境が必須
- バッテリーの持ちがイマイチ
- 日本語マニュアルがない
クラウドファンディングで販売中
「Tern Touch」はクラウドファンディングで資金調達する商品です。
注目の分野とは言え、まだまだニッチな「音声翻訳機市場」にクラファンで挑む。なかなか面白いじゃないですか!
「究極のスマート翻訳機」を目指す開発姿勢に好感が持てます。
特定のWi-Fi環境で使うだけなら、「eSIM」は不要です。
また、他メーカーのeSIM対応は、最初の2〜3年間通信料込みというものが多いですが、その期間が過ぎれば当然、通信コストは発生します。
本機は「Wi-Fi対応」だから、買ってしまえばランニングコストはタダに近いです。
現時点で使い勝手にほぼ差はなく、長期的に使うのならむしろ割り切った仕様かもしれないですね。
終わりに
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、音声翻訳機市場は活性化しています。
家電量販店にも専用コーナーが作られ、たくさんの機種が並び、ネットにもレビュー記事がたくさん溢れていますが、正直多すぎて、いったいどれが良いのか、わからなくなりますよね。
僕の感想としては、現時点では「完璧な音声翻訳機」はありません。
ハードも、ソフトも、アプリもどんどん進化しています。
そんな状況の中、本機の「開発姿勢」はユニークだと思います。
クラウドファンディングで資金調達、というチャレンジにも期待しながら、「究極のスマート翻訳機」を目指す彼らを応援出来ることにもワクワクしますよね。
このレビューが、音声翻訳機選びの参考になればうれしいです。
それでは、世界遺産・秋(安芸)の宮島でお待ちしていま〜す(笑)