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Nikon Z6利用レビュー。使い心地の良い、快適で頼れるカメラ

Nikon Z6使用レビュー

Nikonのミラーレスカメラ「Z6」は「使ってみて良さがわかるカメラ」とも言われ、じわじわ人気が広がってます。
わたしの周りでも、撮ってみて虜になる人が続出!

Z6を16日間使う機会に恵まれました。

この記事では16日の間、できるだけお出かけし、たっぷり使った感想として以下を紹介します。

  • Nikon Z6の良いところ
  • Nikon Z6のイマイチなところ

以前はAPS-C機である「Nikon D7200」を、現在は「SONY α7R III」を使用しているので、主にそれらと比較しています。

作例は、RAW撮影後Lightroomで現像し、WEB向けに画像データを最適化しています。
イベント『伊佐知美と古性のちとGENICと Nikon Z6スペシャルトーク』の「Nikon Z6の16日間無料スペシャル体験企画」に当選し、使用しました。PR依頼は受けていませんが、とても良かったので勝手に紹介します。
吉野なこ
使っていて気持ちのよい、本格的に撮影したい人にも、楽しく遊びたい人にも優しいカメラです。
この記事の掲載内容は、2021年1月4日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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Nikon Z6のスペック概要

Nikon Z6

「Nikon Z6」は、Nikonのミラーレス一眼カメラです。

主なスペック(仕様)は以下のとおり。

レンズマウントニコン Z マウント
撮像素子35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー、ニコンFXフォーマット
カメラ有効画素数2450万画素
スロットXQDカード、CFexpressカード(Type B) 1スロット
ISO感度100-51200
ファインダー形式1.3cm (0.5型) 電子式ビューファインダー
液晶モニター形式3.2型TFT液晶モニター
可動式モニタチルト式
瞳AF
手ブレ補正方式イメージセンサーシフト方式5軸補正
連続撮影速度最高約12コマ/秒
本体質量約585g
外形寸法約134(幅) x 100.5(高さ) x 67.5(奥行き)mm
発売日2017年11月25日

高感度性能にも優れたミラーレス一眼です。

Nikon Z6の良いところ

はじめて手にとったときから「使いやすい!」と感動し、撮るのが楽しかったZ6。
実際に日常の中で使用し、どんどん愛着がわき、良いなと感じたところがいっぱいあります。

特に伝えたいのは、以下の点です。

Nikon Z6のここがいい!
  • ホールドしやすい
  • 操作性がいい
  • 電子ビューファインダー(EVF)が自然で美しい
  • クリエイティブピクチャーがセンス良く使いやすい
  • NASAで使われ続けるほど丈夫で信頼性が高い
  • 暗所で使いやすい
  • Zマウントならではのレンズが使える

ホールドしやすい

Nikon Z6 ホールドしやすい

Nikon Z6のサイズ感は、一眼レフと比べるとコンパクトで軽く、他社のミラーレス一眼と比べると少し大きめかなと感じます。

しかし、ホールドしやすい形状なので、重さを感じにくいと思いました。

旅行や街スナップでは、長時間手にカメラを持ったまま移動することもあります。
そんなとき、Z6のしっかりしたグリップは頼りになります。

やや手が小さめなわたしも「握りやすい」と感じましたし、人よりかなり手が大きい男性も「安定する」と言っていました。

Nikon Z6 SONY α7RⅢとの比較
SONY α7R III (左)とのサイズ比較

コンパクトで軽くあってほしいけど、カメラを安定して持てる大きさもほしい。
そんなワガママを、私にとってはちょうど良いバランスで叶えてくれています

吉野なこ
持ちやすさとコンパクトさのバランスが、すごく良い!

操作性がいい

Nikon Z6 背面

Z6を含むNikonの上位機種は、「撮影時の設定が、右手だけで操作できる」よう作られているそうです。

カメラを構えてから絞りやシャッタースピードを変えたりするとき、画面から目を離さず、カメラを持ち直さず、素早く設定が変えられます

また、上位機種は露出・絞り・シャッタースピードなどの撮影設定が、不用意に変わらないような仕組みなのも嬉しいポイントです。

吉野なこ
ボタンの角度も絶妙で、操作しやすい

電子ビューファインダー(EVF)が自然で美しい

Nikon Z6

Z6の電子ビューファインダー(EVF)は約369万ドットで、数値だけ見ると一般的といえるでしょう。

でも、数値で表しにくい「自然でクリアな写り」が素晴らしい

一眼レフからの乗り換えでも違和感を感じにくい、見やすいファインダーです。

ファインダーを覗くのが楽しくて、わくわくしました。

ピクチャーコントロールが、センス良く使いやすい

「ピクチャーコントロール」とは、カラーフィルターのような効果をかけられる機能です。
中でも、「クリエイティブピクチャーコントロール(通称クリピク)」は、多彩な色表現を作ることができます。

RAW撮影でも使えて、細かい調整ができるので、初心者でも上級者でも使えるんです。

たとえばこんな写真ができます。

Nikon Z6 クリエイティブピクチャーコントロール
Nikon Z6 クリエイティブピクチャーコントロール

他のメーカーにも同じような機能はありますが、Nikonのクリピクは、センスがいい
簡単に、おしゃれな色に仕上げることができます。

私はこれまで「自分でレタッチするからカメラ付属の加工は不要」と思っていましたが、Z6のクリピクは以下の理由から「使いたい」と感じました。

  • 細かく調整ができ、好みに合わせられる
  • 撮影前にも撮影後にも適応できる
  • クリピクを使って撮っても、元データをニュートラルな状態で保持できる

ニュートラルなデータが残るなら気軽に遊べるし、写真が楽しくなるなあと感じます。

「写真初心者が使う機能」と思われがちでしたが、中級者以降も使える機能になりました。

Nikon Z6
クリエイティブピクチャーコントロール使用なし
Nikon Z6 クリエイティブピクチャーコントロール
クリエイティブピクチャーコントロール 40%適応後
吉野なこ
「今楽しい」も「撮った写真を数年後に再発見したときの扱いやすさ」も両立させてくれます。

NASAで使われ続けるほど丈夫で信頼性が高い

Nikon Z6

Nikonのカメラは、実はNASAで使われ続けています

NASAでは「耐久性があり信頼できる優秀なカメラ」を毎回テストして選んでいて、その結果Nikonのカメラが採用され続けているそうなんです。

これまで10年以上Nikonのカメラを使ってきたわたしも、「Nikonのカメラは丈夫」という実感がありました。
一緒に出歩くカメラだから、丈夫なのはとても嬉しいです。

暗所で使いやすい

Nikon Z6 暗所

NikonZ6は、暗いシーンにも強いカメラです。

ほとんど光が当たっていない暗い廊下でも、狙ったところにすっとAF(オートフォーカス)が合い、撮影できました。

Nikon Z6

上の夜景は、標準ズームレンズで手持ちで撮ったもの。
手ブレ補正もあり、暗所のスナップにも使えるなと感じました。

Zマウントレンズが使える

Nikon Z6
Z6 + NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

Nikonは1959年から「Fマウント」のカメラを開発し続けてきました。

そんな中、現在とこれからのカメラ・レンズを考え、高い光学性能とカメラとしてのバランスの最適解を導き出したのが、新しいマウント「Zマウント」。
F1.0を切るレンズも出るなど、新次元の光学性能を有しているそうです。

わたしが借りたのは、以下の2本でした。

  • ズームレンズ NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
  • 単焦点レンズ NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

24-70mmは、標準ズームレンズとして便利なのに充分きれい。
そして、85mmの美しさは、撮りながらみとれるほど!

Nikon Z6
Z6 + NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

これまで何度も撮影している場所でも、NIKKOR Z 85mm f/1.8 Sが切り取る画は今までよりきれいで、感動しました。


瞳AFが使える

Nikon Z6

Z6は、人物と動物の瞳AF(オートフォーカス)に対応しています。

個人的には「SONYの瞳AFのほうが優秀かな」と感じましたが、Nikonもかなり優秀!
Nikonの瞳AFは、「どちらの瞳にピントを合わせるか」を選べるのが便利なポイントです。

上の写真はオートフォーカス任せで撮影しましたが、等倍で見るとこのとおり。

Nikon Z6 瞳AF

しっかり瞳をとらえてくれました。

Nikon Z6

動物も撮れます。

その他の良いところ

Nikon Z6 Zマウント

詳細は省略しますが、他にも以下のような点を良いなあと感じました。

  • XQDカードならではの高速書き込みを活かした撮影ができる
  • メニュー画面がわかりやすく、タッチ操作できる
  • 簡単に動画にしてくれるタイムラプスと、のちのち調整しやすいインターバル撮影の両方が使える
  • ミラーレスなのでサイレント撮影が使える
  • 上部に表示パネルがある
  • 静止画/動画切り換えレバーがあり、操作ミスが起こりにくい
  • 低速限界シャッタースピードが細かく設定できる
  • 画像サイズの選択肢が多い
  • レザーや布などアナログ感あるストラップも合うデザイン

Nikon Z6のここがイマイチ

楽しくて頼れるZ6ですが、気になるところもありました。

Nikon Z6のここがイマイチ
  • XQDシングルスロットである
  • Zマウントの将来性が未知数
  • 起動時間と撮影後の画像表示がやや遅い
  • カスタマイズできる項目が少なめ

XQDシングルスロットである

Nikon Z6 XQDカード

わたしが2019年にカメラを買い替えたとき、候補のひとつだったNikon Z6を購入しなかった理由が、このスロットです。

XQDカードが使えるからこその利点も、あるんです。
書き込み速度が早いため、連写に強いし、1秒間隔のタイムラプスだって撮れます

ただ、それほど書き込み速度を必要としていない人にとってはSDカードのほうが、安価だし販売場所も多いし、便利なことも確かです。

そして何より、仕事で使うにはシングルスロットが辛い

XQDカードはSDカードよりも堅牢ですが、それでも怖い。
また、わたしのようなうっかり者は、間違えて消してしまう可能性もあります。
撮影してから取り込むまでの間、「データが1か所にしかない」って状況はリスキーです。

ただ、2020年8月に発売されたNikon Z5は「SDカード ダブルスロット」
Z6より機能は劣るものの、Z6の操作性やEVFの美しさは健在だそうなので、Z5も良さそうだなと思います。

Nikon
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Zマウントの将来性が未知数

Nikon Z6

「Zマウント」には新しいからこその魅力もあるのですが、「本当にこれから良いレンズは増えるの??」という不安も、正直あります。

マウントアダプターを使えばFマウントレンズも他のマウントレンズでも撮れるため、すぐに困ることはありません。

でも、マウントとはこの先10年、20年と付き合っていくかもしれないので、ラインナップがどれほど出るか未知数なのはネックといえるでしょう。

起動時間と撮影後の画像表示がやや遅い

Nikon Z6

電源を入れてから撮影できるようになるまで、ちょっとだけ待たされる感じがあります。

ミラーレスは電源消耗が激しいので、旅行やスナップなどで歩いているとき、わたしは基本電源を切っています。
ほとんど困らないのですが、とっさの「撮りたい」に、少し間に合いません。

また、SONY α7R IIIと比べ、撮影直後の画像表示に少し時間がかかります。(EOS Rよりはだいぶ速いそうです。)

カスタマイズできる項目が少なめ

Nikon Z6

ボタンやメニューに好きな項目を登録できるのですが、割り当てられる機能が少なめです。

たとえばZ6は、瞳AF(オートフォーカス)対象の人物/動物切替を、すぐにアクセスできる場所に割り当てられません。

作例

Z6で撮影した写真をいくつか紹介します。

Nikon Z6 作例
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Nikon Z6 作例
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
Nikon Z6 作例
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

まとめ

Nikon Z6

Nikon Z6は、使っていてとても気持ちの良いカメラです。

本格的な撮影がしたい人にも、楽しく遊びたい人にも、気軽に撮りたい人にも、優しいと感じました。

Z6を借りるにあたり、Nikonのかたと直接お話したり機能を教えてもらったりする機会がありました。
とても親切で誠実で。ますますNikonが好きになりました。

素敵な機会をくださったNikonさん・GENICさんに改めて感謝。

吉野なこ
「愛機」って言葉の似合う、頼れるカメラです

モデル:おおたけ愛花(@a20075251)ほか

SONY α7RⅢを購入した理由

吉野なこのカメラの話

吉野なこのカメラの話

当ブログでは、写真を愛する吉野なこ(@naco_ysn)さんが、大好きな写真や機材(カメラやアクセサリ)について解説する記事を連載しています。

メインの使用機材について

メインで使っているカメラは、SONY「α7R III(α7RM3 ILCE-7RM3)」。

SONYのフルサイズミラーレスを購入した理由
  • ミラーレスの開発力と技術力にわくわくする
  • 瞳AFが優秀、動物瞳AFもある
  • 動画の評判が良い
SONY α7RⅢを購入した理由

「こんなシーンも撮れるの?」「撮影が楽」と思うシーンは数知れず。

吉野なこ
賢くてとっても頼れるカメラ!

どんどん使って、学びながら気づいたことなどを詳しく解説していきます。

SONY α7RⅢを使った感想
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ABOUT US
吉野 なこ
倉敷市在住のフォトグラファー&ライター&デザイナー。ときどき旅人。 マイペースに写真を撮り続けて、気がついたら写真歴約20年になりました。 24年来の堂本剛さん&KinKi Kidsファン。ライブが生きがいです。