先日PHPカンファレンス2011に行った時、レポート担当ということで一応写真を撮っていたのだが、この時Eye-Fiが大活躍であった。もちろんWimaxルーターも持って行っていたが、撮影してからしばらくすればWEBにアップされているので、いちいちカードの出し入れとか必要ないし、UPしたURLを伝えれば瞬時に共有も可能。
まあこういう機会はそんなにないかもしれないが、写真は撮るだけとって後は放置してしまう事が多いので、Eye-Fiってだるがりな僕に向いてるなぁと改めて思った。
ちょっとまとめてみる。
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Eye-Fiをお勧めできる方は以下のような方と思われる。
・スマホの便利さにつられて、デジカメを使う機会が減った方
・デジカメで写真をとってそのままにしてしまう方
・写真の加工なんてほとんどやらない方
・メモリーカードを何枚も使っている方
・メモリーカードの容量を気にせず使いたい方
まず、Eye-Fiという商品は名前から連想されるとおり、Wi-Fi(無線LAN)の使用が前提となる。なので、自宅で無線LAN環境が構築されていることまたはモバイルWi-Fiルーターが必須となる。ここだけはなんとかして欲しい。
1.設定
Eye-Fiは無線LANでの使用が前提なので、アクセスポイントの設定が必要。この地点で若干ハードルが高く感じるかもしれないが、案外簡単。海外の商品ということで、説明書とかはかなりアバウトだが、WEBページにはちゃんとセットアップ手順が掲載されているし、基本的には専用アプリをインストールしてウィザードに従っていくだけで設定は可能。
<参考リンク>
・公式サイトのサポート
・デジカメの使い方が変わる?Eye-Fi Mobile X2をセットアップ
2.オンラインアルバムへの保存
Eye-Fiを利用すれば、iPhoneなどに転送もできるし、パソコンに転送ももちろんできる。だが、ここはあえてオンラインアルバムへの保存をお勧めしたい。代表的なサービスは以下だ。
・Picasa(2GBまで無料、20GBに増量すれば年間$5)
・Eye-Fi Premium(容量無制限、月額480円/年額4,800円)
・flickr(容量無制限、無料版は月のアップロード容量に制限あり、日本語非対応)
この手のサービスを全く使ったことのない方も多いと思うので、そういう方はまずEye-Fi Viewを試してみるといいかもしれない。無料版は7日間で削除されるが、とりあえずどんな感じかはつかめると思う。
ちなみに僕はPicasaを利用している。Picasaの利点は日本語に対応していること、iPhoneなどでもビューアーアプリが多数存在すること、追加容量が安い事だ。これらの設定も全てEye-Fiのアプリで可能。
オンラインアルバムを使うメリットは外出先のPCでもiPhoneなどのスマートフォンでも閲覧が可能なこと。そして、万一PCとかが壊れても画像データがなくなる心配がないし、買い替えなどに伴うデータ移行の必要もないからだ。
画像の加工をガンガンやる方だとダウンロードの手間とかがかかるので微妙かもしれないが、基本とったらそのままという人にはこの使い方は非常に楽だ。旅行とかに行って友人に写真を送りたい時も、頑張ってメールで添付したり、CD-Rとかに焼いて郵送する必要もない。オンラインアルバムのURLをメールに書いて送れば、後はご自由にとできる。
実はこのEye-FiとPicasaを使った写真の保存法は、僕が勝手にクラウド活用術の師と仰いでいる小山龍介氏の著書「クラウドHACKS!」で取り上げられている内容だったりする。
3.ダイレクトモードの利用
モバイルWi-Fiルーターを使えば出先でもオンラインアルバムに画像はどんどんアップロードできるが、圏外のこともあるしバッテリー切れという事もある。そもそもモバイルWi-Fiルーター自体持っていなければ、結局自宅に帰るまでアップロードはできない。
そんな時でもダイレクトモードを設定すれば、iPhoneなどに転送しすぐに閲覧することができる。これはEye-Fi自体が無線LANのアクセスポイントになって、そこにアクセスすることで画像を取得するようなイメージなので、圏外とかになることは基本的にありえないし(近距離のはずなので)、インターネットに繋がっている必要もない。
<参考リンク>
・Eye-Fiのダイレクトモードを設定。出先からiPhoneを通じて高画質な写真をSNSに投稿
4.どのデジカメでも使える
ここまでに取り上げたような設定はEye-Fi内に保存することになる。
つまり、SDカードに対応したデジカメであれば差し替えるだけで特別な設定も必要なく使えるということだ。多分、今後は無線LAN機能を搭載したデジカメも増えてくるだろうが、機種が変わるたびに設定するというのは案外面倒で、Eye-Fiであればそういった問題もない。対応機種も豊富でここ数年で発売されたデジカメであれば、コンデジでもデジイチでも大抵は対応しているようだ。
<参考リンク>
・公式サイトサポート機種情報
5.エンドレスモードで実質容量無制限に
Eye-Fiの設定で「エンドレスモード」というものがある。これはメモリーの残容量が一定以下になるとアップロードが完了した画像を自動的に削除するという機能だ。上記の様な設定をしていれば、基本的に撮影した写真はオンラインアルバムに保存されているためわざわざメモリー内に残しておく必要はない。だからと言っていちいち個別に削除するのは面倒なのだが、Eye-Fiはこれを自動でやってくれる。
メモリーカードを複数枚持ち歩き、容量不足の不安を持ちながら写真を撮っている方にはお勧めの設定だ。ただし、この設定はモバイルWi-Fiルーターを使って、出先でもオンラインストレージにアップできる人の方が向いているかもしれない。
こんな感じだ。このエントリーを読んでEye-Fiに興味が出てくれたら嬉しいものだ(以前エントリーした時もEye-Fiって何に使うのかわからなかったなんて方もいたので)。
携帯のカメラが高機能化し、自宅で最近ホコリをかぶり始めたデジカメがあれば、Eye-Fiを使ってもう一度活用してあげてほしい。
ちなみにEye-Fiのデメリットはというと、一番大きいのはデジカメのバッテリー消費が早くなることだ。こればっかりはもうどうしようもない、、、