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PHPカンファレンス2011レポート(感想中心)

先週PHPカンファレンス2011に参加するために東京に行ってきた。今回はこれをメインに多くの友人に会った事もありとても充実していたのだが、その反動で今週は疲れががっつり溜まってしまい、ブログを更新する元気が無くなってしまっていた。

少々今更感があるが自分用の備忘録も兼ねているため感想等をまとめようと思う。

この記事の掲載内容は、2020年12月23日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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開発者系のイベントというのは数多くあるが僕が参加するのは始めてであった。で、いきなり当日スタッフとして参加してみた。今回レポート担当として技術評論社さんのHPにリアルタイムレポートを執筆することになったのだが、これにはちょっとだけしたたかな計算があって、聴きたいと思っていたセッションを確実に聴けると思ったからだった。
結果的にはこの作戦は成功で、今回は3セッションを異なる部屋で同時進行という形で行われていたが、メイン会場以外はキャパが小さく定員オーバーで入れないという自体が続発した。そこは運営委員の人たちがUstをみることができる部屋を用意したりして対策はしていたのだが、そんな中レポート担当ということで無理して部屋に入れれもらうことができた。

廣川 類氏:基調講演

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PHPの歴史と今月中にRC1が出ると言われているPHP5.4の新機能についての紹介が中心であった。配列定義が[1,2,3]とかで書けるようになるなど、新機能は盛りだくさんなのだなと感じたがこれを業務で使う機会があるかって言うと、多分2年くらい先になっちゃうのかな、、、
現状、携わっているPHP開発は改訂案件が中心でPHP5.2かPHP5.3が中心。ミドルのバージョンアップまでは顧客が嫌がって中々難しいのが現状だ。ただ、この情報は随時仕入れる形でいつでも対応できるように準備だけはしておきたいと思った。

田窪亜矢氏・有滝貴広氏:ウェブデザイナー向けPHP解説&入門

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ここからが僕もレポートを担当した部分。当日のレポートはこちら参照。

WEBデザイナー向けのPHP入門ということで、WEBデザイナーがPHPを習得するメリットと言語仕様の簡単な紹介が行われた。システム会社と同じくデザイン業界も単金アップや外注比率を減らす目的でPHPを習得しようという動きは強いらしい。僕はシステム開発側の人間だが、こちらはデザイン力をつけてWEBアプリ全体での案件獲得を目指す動きが最近出ているので、考えることはどちらも同じと言うか、専門領域を強化しておかないとこれからはどんどん仕事がとれなくなるなと感じた。

中村 智洋氏:スタート Sphinx

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Sphinxというものは名前くらい聞いたことがあったが、恥ずかしながらどんなものかは全く知らなかった。Sphinxは簡単にいうとドキュメンテーションツールで、メジャーなもので言えばwikiのようなものだろうか。そのインストール方法の紹介が中心であった。
仕様書のようなものとは違う、社内の情報共有的なものとして構造化したドキュメントを作りたい場合に使えるかもと思ったが、この話を聞いただけではSphinxをどう活用すればいいかまでは見えなかったというのが正直なところだ。

亀井 亜佐夫氏:Cena-DTA:HTML5のローカルDBを使ったアプリ開発

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HTML5の目玉技術の一つであるローカルDBを利用した技術の紹介であった。HTML5はまだまだ勉強不足というかあまり知らないのだが、先日白石俊平氏の講演を聞いて素朴な疑問に感じていたのがオフラインで更新したものを、サーバーサイドのDBとどのように同期するのかということであった。その疑問を解決する技術の一つだったと思うのだが、内容的には少し難易度が高く講演の内容だけでは理解するに至れなかった。

澤田 径氏:アジャイル開発とTDDを半年間実践してみた顛末と、これから

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今回一番興味のあったセッションであった。
システム業界で仕事をして10年。基本大手SI企業の中で働くことが多かったので、開発といえばウォーターフォール。問題点も色々感じてはいるが、会社的にもウォータフォール以外ありえない、そんな状況である。そんな中で最近よく聞くようになったのがアジャイル開発。
話題なのはもちろんだが所詮は開発手法の一つ。どちらかと言えば、開発者よりのものだと思っていた。ところが、このセッションの中で紹介された目的として、「価値のあるソフトウェアを早く継続的に顧客に提供すること」という話があった。そう、アジャイルはウォータフォールでよくある「仕様FIX」と言う名の契約により顧客に納得させるのではなく、継続的にソフトウェアを提供することで顧客にもメリットを与えるという考え方だった。正直大手のSIerではできないであろう考え方だが、僕の会社のような中小企業であればうまくマッチする考え方になるかもしれないと思った。
アジャイル開発。ちょっと勉強してみようと思った。

yamashiro氏:PHPとテストとCIと私~愛するあなたのため~

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このタイトル見た時に思ったのは松浦亜弥のアルバム曲である「私と私と私」にかけてんのか?ってことだった。いやいや、まさか〜と思っていたのだが、yamashiro氏は元ハロプロヲタの方で、僕が昔からサイトを見ていたとりっこだよさんの同僚の方で、かつ昔僕がやっていたサイトの読者さんでしたw
今回一番驚いた出来事で、日本は狭いなと思い知らされた。

以上は余談だが、話はとても有意義なものでTDDとCIの話が中心であった。TDDとCIこれまたキーワードとしては最近聞くようになっていたが、自分では試したことがないし、どんなものかもよく分かっていなかった。yamashiro氏の話を聞いて晴天の霹靂というか、自分がいかに遅れてたかを思い知らされた気がした。コンピューターがこれだけ進化した現在、コンピューターにできることはやらせてしまえ。当然だ。それを人の手でやろうとするから無駄に時間がかかるし、それによって新たなバグを生んだりする。
ちょっと時間を作って、一人でこっそりやってみようかと思った。多分、うちの会社ではこの話をいきなり持ってきてやろうという人は一人もいないので、、、

窪田 博昭氏:PHP+MongoDBで作ったメディアプラットフォーム

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楽天といえば日本でも最大級のECサイトであると思うが、ここではPHPが使われていて大量のアクセスを捌くために作成したフレームワークAlbatrossの紹介が中心であった。詳細な説明は省くが、大規模サイトならではの課題とそれを解決するための手法、そしてその中で生まれたAlbatrossというフレームワークは話を聞いただけでもものすごく高機能だ。
重要な話しとしてはAlbatrossは将来オープンソース化を検討しているらしく、もしそうなれば大規模サイト構築のコストが大きく低減できるかもしれない。Albatrossには少しアンテナを貼っておこうと思った。

cakephper氏:CakePHP x MongoDB

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この辺りでさすがに疲れが出てきて、集中力も低下して正直話しをあまり覚えていなかったりする、、、

CakePHPはPHPのフレームワークとしてはおそらく最もメジャーなもので、最近Version2.0がリリースされた。そのCakePHPとMongoDBでの設定方法等をソースコード中心でかなり詳しく説明されていたのだが、CakePHPもMongoDBもあまり知らない僕には?な話であった、、、

梶原大輔氏:PHP at GREE

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レポート担当としてはラストのセッション。

GREEといえばPHPみたいなイメージを勝手に持っていたのだが、やはりGREEの中ではPHPでの開発が圧倒的に多いようでその活用事例やその他の言語がどのように使われているかという紹介が行われた。GREEのような会社はスピード感が命みたいなところがあると思うが、そういう会社ではPHPが多いんだなと感じた。

ここまでがメインセッションで、その後ライトニングトークが行われPHPカンファレンスは終了した。10時半から18時までの長丁場。さすがに最後の数時間は疲れてしまったが、これほど盛りだくさんの話を無料で聴けるというのはすごいと言うか、PHPコミュニティの大きさには恐れいったという感じであった。

そして、終了後は懇親会へ。
レポート担当の方と話をしたり、yamashiro氏に空気を読まずハロプロトークを仕掛けてみたり、タバコを吸いながらいろんな業界の話を聞いてみたり、非常に有意義な時間であった。
お決まりのじゃんけん大会では、iTunesカードとTシャツをゲットすることができた。

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来年もきっとあるだろうからその時は都合さえ合えばまた参加したい。
そのうちここで喋れるくらいにはなりたい。