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【ノウハウ】日経新聞の読み方とは。プロにきいた新聞を読む意味とコツ

関東で暮らしていた頃、通勤時の暇つぶしがてら新聞を読んでいたが、岡山に戻ってから読まなくなった。

ただ、やっぱりそうなると世の中の事情に疎くなってしまう気がして今年から日経新聞を購読するようになった。今やニュースはWEBを見ていたら普通に入手出来る。そんな中、新聞紙を読むというのはある意味ダサい事なのかもしれない。

テレビや新聞なんてオワコン

といってしまうのは簡単なのだが、WEBに溢れかえっている情報を取捨選択するのは案外難しい。

そして、大抵の場合は自分が関心のある記事ばかり見てしまう。一応会社員として働いている以上、それじゃあいかんよなぁと思った。

実際読み始めて半年ほど経つが、日経新聞だけに経済情勢には若干詳しくなった気がする。そんな頃、「日本経済新聞の本当の読み方がわかるセミナー」というものが岡山で行われるという案内が届き、無料という事なので行ってきた。

これが面白かったのでざっくりとレポートを書いてみる。

この記事の掲載内容は、2020年12月24日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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「日本経済新聞の本当の読み方がわかるセミナー」公演概要

講師は経営コンサルタントの小宮一慶氏。

日経新聞の読み方のコツとして以下の5点を上げた。

  • 一面とトップ記事をある程度きっちり読む
  • 1日に1つでもいいので気になる数字、記事を記録する
  • 記事を関連づけながら読む
  • 新聞にでてない事が何なのかと思いながら読む
  • 景気指標を読む

以下、このコツについて解説する。

一面とトップ記事をある程度きっちり読む

新聞の一面というのは、聞社の独断と偏見だが一番知って欲しいこと掲載される。

これをメディアに統制された情報と断じるのは簡単だが、社会の関心事であることは間違いない。

例えば孫正義氏のようにその人の関心事が大きな影響力や新たな関心を生む人もいる。しかし、大多数の人はあなたの関心事に興味はないし、社会や会社も同様。

一面を読むことは社会の関心事に自分の関心を合わせる訓練と思って欲しい。

また、2面は社説が掲載される。これもせめてタイトルとテーマだけ(最初の10行程度)でも目にいれる。

これも訓練だと思って欲しい。
自分の関心がある記事だけ見ていたら意味が無い。

そういう意味で電子版というのは便利なのだが、記事の重要度が分かりづらく、興味のある記事しか読まなくなる傾向が強いので、紙で新聞を読むというのは意味があると思う。

1日に1つでもいいので気になる数字、記事を記録する

あなたは昨日の晩ご飯を覚えているだろうか

昨日の事ですら案外覚えいていないことが多い。

新聞記事となればなおさらで、3日くらい前だと覚えていない事の方が多いと思う。大半の人は見ても忘れてしまう。

なので、1日に1つでいいので気になる数字、記事をメモする事を心がけて欲しい。これは社会の事を正確にインプットするための訓練となる。

記事を関連付けながら読む

一面などには関連記事は何面を参照というような記載がある。その場合は、その記事もセットで関連付けて読むことが重要。

新聞にでてない事が何なのかと思いながら読む

これはなかなか難しい話だが、新聞にでてない事が何なのかと思いながら読む。

例えば現在は、日本企業が海外に移転する・工場を建築するするというニュースが多いが、逆に海外の企業が日本に来るという記事に注目していると講師が話していた(半年に1度程度しかみないため)。

景気指標を読む

毎週月曜日に景気指標が掲載される。
この情報があるだけで、月曜日の日経新聞は安いと言っても良い。

景気指標はほとんどの人が見ていないがこれはとても重要な情報である。

名目GDPというのがある。これは付加価値の合計である。
付加価値とは会社の売上高から仕入れを引いたもので、全社の合計が名目GDP。この付加価値の中で一番使われているのは皆さんの給与。

つまり、名目GDPが上がらないということは給料が上がらないということを意味する。また実質GDPというものもあるが、これはインフレやデフレを調整した後の金額のため、金額自体より増減率の方が重要。

名目GDPは2007年度に515兆円あった。2002〜2007年度は経済成長が続いた時期で、2007年にパリバ・ショックが起き、2008年にリーマン・ショックが起こった。

つまり近年で2007年度は最も経済状態が良く、ある意味バブルだった時期である。それが徐々に下がってきて、現在の名目GDPは1991年と同じ水準となった。

91年はバルブ期であり、その頃からGDPが変わらないという事実から、失われた20年というのはあながち間違いではない。

この辺りの一番わかりやすい指標は、初任給でこれが当時と現在ではほとんど変わっていない事からもうかがい知ることが出来る。この名目GDPは主要60カ国と比べて20年前と変わらないのは日本だけで、日本は特殊である言う認識を持つことが重要となる。

その他、注目ポイントは法人企業統計、公共工事請負金額、国際収支、消費者物価指数、経常収支などがある。

景気指標は隔週で海外(アメリカ、ヨーロッパなど)の情報が掲載されるため、日本の景気指標と見比べると経済情勢がよく見えてくる。

例えば、消費者物価指数については日本はほとんど変わらない。これはつまりデフレ状態であることを意味する。米国や景気が停滞している欧州、アジアも上がっている。主要国で上がってないのは日本だけで、これを見ても日本の経済状態は特殊であることが読み取れる。

感想

ブログなんてやっていると、自分の意見に共感してくれたり、自分の関心毎に興味を持ってくれる人が少しだけ生まれる。

いわゆるアルファブロガーなんて立場になってくると、それなりに影響力も持てるのかもしれないが、

「あなたの関心事に人は興味を持たない」

というのは非常に納得できた。WEBの力というものを信じている僕としては、全てがそうだとは思わないし、昔よりは一個人の関心毎に興味を持つ人(=共感してくれる人)ははるかに増えてると思いますけどね。

でも、まずは社会の関心毎に自分の関心を合わせるというのは実践してみようと思う。

そして、気になる記事を記録するというのもやってみたい。既にはてブやTwitterで実践している事ではあるが、これは新聞記事含めた多数のWEB情報を記録しているもの。

新聞記事に限って行うというのはライフログという意味でも有益と感じる。問題は、いかに負担無く記録していくか。

講演では手帳にメモる的な話をしていたが、既に手帳を廃した今これをWEBで出来ないとあまり意味が無い。うまい方法を考えたい。

詳しい内容は以下の書籍に書かれていると思う。僕も今度読んでみよう。

実践した結果

その後半年くらいこのセミナーで聞いたことを実践してみた。

まずよかった点としては、

新聞を読むハードルが下がった

ということが上げられる。読むからには全部目を通さないとという意識がどうしても働いて、それが逆に「面倒」って結果に繋がる事もあったのだが、

  • まずは一面をしっかり読む
  • 余裕があれば二面

くらいの気持ちになったため、気楽に日経新聞が読めるようになった。
これだけなら、じっくり読んでも15分かかるかかからないか。朝の忙しい時間や寝る前でも読む事が出来る。

しかし、知見が広がったかどうかの実感は正直薄い。読む量が少ないこと、僕が株式など経済に疎く強い関心を持っていないことも関係していると思う。

だが、まずは読まないと始まらないわけで、新聞を読むに当たって的を絞った上で、継続的に読む習慣が作れたことが一番大きかったように感じた。

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