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iPhone 5がキャリアを経営統合させた日

本日なんとも驚きの発表があった。ソフトバンクモバイルとイー・アクセス(サービス名:イー・モバイル)が経営統合するというもの。

まあ補完関係になる面もあるだろうし、両社にとってメリットはあるんだろうが、1つだけ言えることがある。それはこの統合は、iPhone 5というたった1つのスマートフォンがもたらしたキャリア統合であると言うことだ。

SoftBankはiPhone 5から始まるLTEネットワーク拡充と3Gエリア拡充の両方を頑張る必要があるが、資金もさることながらもう帯域に余裕がないと言うことはiPhone 5発売後のインタビューなどで明らかになっていた。それに加えてKDDI(au)が激しい攻勢をかけてきて、おそらく相当数のユーザーがSoftBankからauにMNPしたんだと思う。多分相当焦ったんだろう。そう考えたらiPhoneってほんとすごいなと、少々唖然としてしまう、、、

というわけで、今回の発表内容を軽くご紹介。

この記事の掲載内容は、2020年12月21日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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ソフトバンクモバイルとイー・アクセスが経営統合

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とにもかくにもこれ。
今年はプラチナバンドと呼ばれる900Mhz帯と700Mhz帯の割り当てが話題になったが、イー・アクセスは700Mhz帯を取得しているのでこれがどういう扱いになるのかが少々気になる所。

ただ、当面は孫正義社長が言っていたように、2.1Ghz帯に加えて1.7Ghz帯によるLTE通信が出来るようになることが大きい(ちなみに1.7Ghz帯は国際的な表記では1800MHz帯となるためiPhone 5でも使えるらしい)。LTEのメリットはiPhone 5を使い始めた人のほとんどが体感したものだし、これは大きい。現状LTEのエリア面ではSoftBankの方が広いとされているが、auとの戦いの熾烈さを伺い知れる。

テザリングの開放日前倒し

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孫正義社長の言葉にもあったが、イー・アクセスの回線も使えるようになることで余裕が生まれ、テザリングの開放が2013年1月15日から2012年12月15日に前倒しになった。auの提供時期との差はこれで約3ヶ月。年度末程ではないにしても、年末年始商戦に間に合わせたのはSoftBank的には大きいと思う。

通信制限の内容を明確化

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SoftBankは先日のテザリング開放の話から、パケット定額料金プランの話が色々ややこしくなりユーザーの批判を浴びていた。特に「パケット定額 for 4G LTE」というプランはテザリングオプションがない代わりに、通信料は無制限というのをウリにしていた割に、前々月の月間パケット通信量が1,000万パケット(約1.2GB)以上に達したとき、当月1カ月間通信速度を制限するというものだった。なので、

  • 制限が1ヶ月間とか長すぎる
  • 1.2GBは少なすぎる
  • 無制限なんて嘘

なんて言う批判が集まっていた。こちらについても、「パケット定額 for 4G LTE」・「パケットし放題フラット for 4G LTE」(テザリングオプション含む)の両プラン共にdocomo・auの基準に合わせて直近3日間の通信量が1GBを超えた場合に、通信制限が行われるようになった。

まとめ

これで携帯キャリアは実質的にdocomo・au・SoftBankに集約され、LTEの通信サービスは料金・通信制限などがほぼ横並びとなった(docomoのXiはテザリングオプションが必要無い分単体では安い)。ここからはかつての3Gのように、エリアの広さ・通信の安定性などがものを言うわけで、サービス競争になったと言えるかもしれない。

ただ、いずれにしてもLTEは急速に普及しているとは言えまだ過渡期のサービス。ここ1週間程度でも随分変ってきているわけで、急がないならもうちょっとだけ様子を見た方がよいような気がしてきた。それくらい、変化が早すぎる、、、

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2件のコメント

たったスマホ1機種であるiPhoneが、これだけの業界統合を可能とさせるインパクトはもの凄いものがありますね。
今回の統合の目的は『通信帯域の拡大』ですよね。今が過渡期と思うけど、この先この過剰な投資で得たモノを企業利益にどれだけ反映させることができるか、トップの手腕が試されるところですね。
それにauやdocomoのアクションも見所ですよね。

ほんとそうですね。
これで帯域だけで言えば、SoftBankは一番たくさん持っているわけで、特にdocomo辺りがどう動くかは注目だと思います。