世の中本当に何が起こるか分からない。
まさか、モーニング娘。のアルバムを再び購入する時が来るとは、、、購入する事になった理由は以下のエントリーをご覧くださいませw
モーニング娘。のアルバムは1st~7thまでは全部持ってる(一応今でも処分してない)。8thはレンタルして、9th以降はレンタルはおろか聴いてもない。というわけで、多分5年ぶりくらいで購入したモーニング娘。さんのNEWアルバム「The Best!~Updated モーニング娘。~」。
ベストと言うことで当時の事など振り返りつつ、解説などやってみる。
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「The Best!~Updated モーニング娘。~」の概要
ベストの名の通り過去のシングル曲中心の構成だが、15年の歴史を誇るモーニング娘。はシングルだけでも50曲を超える。過去に何回もベストは出している。ただ、今回はベストだがコンセプトが少し違う。
副題で「Updated」とある通り、過去の人気曲を現メンバーによる新録&サウンドも今のモーニング娘。風にアレンジしたというものだ。こういうのはいわゆる企画もののアルバムとしてよくあるもので、何をやっても原曲を超えることはないし、色物の扱いしか受けない。濃いファンであるほど原曲に思い入れは深いから、受け入れられる事は難しいのだ。
今回の収録曲は”LOVEマシーン”や”恋愛レボリューション21″など、まさにモーニング娘。全盛時代の楽曲であり、未だにモーニング娘。の代表曲とされるものだ。僕はまさにこの全盛時代(大体2000年の4期メンバー加入から、2001年の”ザ☆ピース!”発売辺りまでは、ピースの衣装に因んで黄金期と言われる)のファンなので、若干複雑な気持ちも持ちつつ聴いてみた。
古いファンにしてみれば当時の思い出を壊されたくないし、新しいファンにしてみれば過去の楽曲よりも今の曲が聴きたいので、そういう意味でも微妙な位置付けなのだ。
ただ、結論から言えばなるほどなぁと思えた、なかなかよいアルバムだった。
全曲レビュー
01.LOVEマシ-ン(updated)
言わずと知れたモーニング娘。最大のヒット曲であり、今でもテレビにモーニング娘。が出演した時、必ずと言っていい程歌われる楽曲。
初めて生で見たのは2001年春なので、この曲のパワーってやはり凄かったが、徐々に落ちていき濃いファンほど、「ラブマはもう飽きた」と思っていたのもまた事実。サウンド的にもさすがに若干古くさい感じがするし、今のモーニング娘。楽曲にはあまりあわない感じになっていた。
updatedではバックトラックが今風な感じになっているが、原曲の雰囲気はそれほど壊していないので、それほど違和感なく聴けるアレンジとなっていた。
02.I WISH(updated)
多分、2000年代前半のモーニング娘。ファンに人気投票でもしたら、1位になるんじゃないかと思う楽曲。セールス的には振るわなかったが(当時の基準)、時間の経過と共に名曲になったという印象がある。”LOVEマシーン”以降のお祭り楽曲とは一線を画していているため、アレンジは不要じゃない?と思っていたが、、、
アレンジは正直イマイチだったw
ただ、パート割とかはなかなか面白い。
当時も後藤真希(3期)と4期メンバーがフィーチャーされたように、updatedでもコンセプトは引き継がれ9~11期のみが歌っている。ちなみにオリジナルである意味一番注目を受けた、石川梨華伝説の初ソロパート「メール」は生田衣梨奈(9期)が歌っていた辺りがなかなか、、、
パート割に着目するとこの曲はなかなか楽しめる。
03.恋愛レボリュ-ション21(updated)
04.ザ☆ピ~ス!(updated)
こちらも”LOVEマシーン”に匹敵する代表曲。
ライブでの楽しさ含めたら、おそらくラブマよりも人気のあった楽曲だと思うが、最近の楽曲と比較すると一番浮いているように感じた。良くも悪くも未だにインパクトが強い。
updatedでは濃い部分を薄めて今風にした印象。これなら今の楽曲と並んでもそれほど違和感はないかなと思うが、きれいにまとまりすぎてインパクトは薄くなったかもしれない。
この理由は楽曲だけじゃなくて、当時のメンバーも含めた強すぎるオリジナルなのだと思う。
“恋愛レボリュ-ション21″と”ザ☆ピ~ス!”この2曲は個人的に思い入れが深い楽曲だが、それをさっ引いても当時のメンバーや全盛期というパワーが強すぎるし、完成度が高すぎて超えることはできないと感じた。
だったら、少しマイルドにして今のメンバーでも歌えるようにしようというアレンジのように感じた。
05.そうだ!We’re ALIVE(updated)
発売前にCD音源がネットに流出して、「これはすごい!」と話題になった楽曲。
「努力!未来!」という強いかけ声が印象的で、ザ・シングル曲という感じなのだが、発売前の熱狂が嘘のようにどんどんパワーが落ちていった印象がある。ピークは発売直後に行われた2002年春ツアー。
updatedでは”恋愛レボリュ-ション21″と同じく、強すぎるインパクトを押さえたような印象が強い。
06.THE マンパワー!!!(updated)
この曲当時よりも、今の方がサウンド的には合ってると思っていて、実際updatedの方がよいくらいに感じた。
なのだが、この曲聴いて思い出すのは発売当時、その年に発足した楽天ゴールデンイーグルスの応援歌という位置付けだったのだが、ミュージックステーションに田尾監督が映像出演していた。で、マンパワーをモーニング娘。が歌うわけだが、曲の途中で田尾監督が抜かれた。その時の何とも言えぬ微妙な表情が忘れられないw
いや、応援歌としては実際微妙だったと思うのでw
その楽天が今年初優勝し、モーニング娘。も復活の気運があるのだからこのシンクロはなかなか興味深い。
07.歩いてる(updated)
個人的にモーニング娘。をあまり見なくなった期間で、唯一と言っていいくらい認識している曲。
updatedでは現リーダー道重さゆみのソロ曲となっている。常々この曲が好きと語っていた本人の希望が通ったのだろうか。手堅くまとまっているし、道重さゆみのかわいさが全面に出たような楽曲。
しかし、現モーニング娘。のファンは普通やんと思うかもしれないが、何に驚くかって道重さゆみの歌唱力ですよ。CD音源だし、Perfume的な声の加工があるという考慮しても、歌えてる!わりと普通に!w
まあこれをご覧ください(久々に動画探したw)
6期オーディション時の”赤いフリージア”はある意味伝説なのでw
この頃の事を思えば、「さゆみちゃん、お歌上手になりましたね〜」と感涙ものww
デビュー当時から知っている人間としては、歌えないことの代表格みたいなメンバーだったので、、、。
08.恋愛ハンター(updated)
新垣里沙と光井愛佳の卒業ソング。
個人的にこの曲まで数年間モーニング娘。のシングルは聞いてなかったが、久々に目にしてなかなか格好いいなと思って、若干注目した楽曲。考えてみれば、昨年から続くEDM(Electronic Dance Music)路線のベースになったような楽曲なのかもしれない。
updatedではオリジナルでメインだった新垣里沙の歌がなくなるわけだが、それだけで随分印象が変わっていた。こういう楽しみはモーニング娘。ならではかもしれない。
09.One・Two・Three(updated)
10.ワクテカ Take a chance(updated)
11.Help me!!(updated)
12.ブレインストーミング(updated)
13.君さえ居れば何も要らない(updated)
EDM(Electronic Dance Music)路線になった、最近のモーニング娘。シングル曲。ここ1年程の曲なので、全体的にアレンジ面でも大きな違いはない。
一番違うのは、歌唱面でも中心だった田中れいなが抜けたことにより、そのパートをどのように引き継いだのか、注目だった。
その中でも、僕も含めて古いファンも「なんか娘。の新曲が凄くないか!」と振り向かせるきっかけになった、50thシングル”One・Two・Three”は一番興味を持っていた。結果的には全く違和感ない感じ。発売から1年弱経過しているが、その間のメンバーの成長が伺い知れる。
50枚目という大きな節目のシングルという事もあるが、9期以降の新世代モーニング娘。の代表曲になるんじゃないかと言うことを感じさせた。
14.わがまま 気のまま 愛のジョーク
最新シングル。
15.ウルフボーイ
唯一の新曲。
ウルフ(=狼)ということで、特定層のファンが盛り上がったそうだw
2chなんてもう何年も見てなかったが、狼ってまだあったんだなぁ。昔みたいに番組の実況中継でサーバーを落としたりすることはないのだろうが。
楽曲的には寺田(つんく♂)が頑張ってるようなので、寺田ファンはヘッドフォンで聴くことを推奨w
終わりに
全体的な印象としては、過去にすごいパワーを持っていたシングル曲を、現モーニング娘。のサウンドにアレンジして少し個性を薄めた印象が強い。ただ、原曲の雰囲気は基本的に残しているので、別ものになったと言うよりまさにUpdateされた感じだ。なので、アルバムとして通しで聴くとなるほど、と思える。逆に好きな曲だけ抜粋して聴いたりすると、「なんでこんなアレンジ?」って思う事も多いかもしれない。
昨年ドリームモーニング娘。というモーニング娘。卒業メンバーのユニットがあったが、彼女たちは「今のモーニング娘。が頑張っているから、このユニットが存在できる」なんて事を言っていた。
卒業メンバーが作り上げた礎があるから今があるとも言えるが、現メンバーと卒業メンバーがお互いに敬意を持っているからこそ、皆頑張れるのだと思う。正直モーニング娘。いつまでやるんだろ、って思ってた時期もあったが、今はよくぞ続けて来てくれたと、低迷期のメンバー含めて感謝したい。
その為にも、現メンバーは過去の呪縛にとらわれるのではなくて、過去のモーニング娘。に真っ向勝負を挑みながら、今のモーニング娘。をアピールして欲しい。
「The Best!~Updated モーニング娘。~」というアルバムには制作側からそういう思いが込められているように感じるし、その為に生まれたのだと思う。収録曲の発売時を知っている昔のファンとしても、リメイクされた過去の名曲も引っ提げて、再び羽ばたいて欲しいなぁと思う!
モーニング娘。関する最新ライブレポート
2000年頃からのハロプロファンですが、一時期遠ざかり2014年以降再び年に2回程度のペースでライブを見に行っています
最近行ったライブのレポート記事です。
2001年頃からのモーニング娘。ファンです
2001年からモーヲタテキストサイトを運営していたので、当時の記事を徐々に移行しています。
最古の記事は2001年秋ツアーのライブレポートです。