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SoftBankでSIMカードを入れ替える時は、IMEIロック(制限)に注意!iPhone・Androidで入れ替えても通信できません

SoftBankのAndroid用SIMカード

2020年3月に5Gスマホを色々実験したいと思い、SoftBankの「AQUOS R5G」を購入した

あくまでも「実験用のサブ回線」なので、メイン回線ではないのだが、ドコモで当たり前にできていたことが、SoftBankではできないことに気づいてがく然とした……

チー
iPhoneとAndroidでSIMを差し替えて使うことができない……。

使っているスマホは全てSIMロック解除した「SIMフリー端末」。

つまり、SIMロックによる制限で通信できないわけじゃない。

実は、SoftBankのSIMはIMEI(個体識別番号)によって通信可否を制限しており、

IMEI制限(IMEIロック)

にかかっていたためだ。
時代遅れともいえるこのロック。

  • IMEI制限とはなんなのか
  • SoftBank回線利用時の注意点

をこの記事では紹介しようと思う。

この記事の掲載内容は、2021年6月1日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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IMEI制限(IMEIロック)とは

IMEI制限とは

今回僕は、IMEI制限(IMEIロック)に引っかかった。

IMEI(個体識別番号)はスマホ毎に振り分けられている「一意な番号」で、この番号から以下を読み取ることができる。

  • 製造メーカー
  • モデル番号

2015年からロック解除が義務化されたSIMロック」は、SIMカードの携帯キャリア情報をもとに、指定したキャリア以外での通信を行えないようにする制限

このため、例えば同じiPhoneでも、ドコモで購入したiPhoneはドコモのSIMでのみ通信可能となり、SoftBankなど他社のSIMでは通信できなくなった。

対して、IMEI制限(IMEIロック)は、「通信キャリア」ではなく「端末」によって制限をかける仕組みだ。

通信キャリアはスマートフォンなどの端末を販売している。このため、「自社が販売した端末」は全て把握している

自社で販売したスマホ以外、通信不可とする仕組みが「IMEI制限(IMEIロック)」

といえる。

これって、形が変わった「SIMロック」では?

と思う方も多いだろうがその通り。

IMEI制限をキャリア行う理由は「メーカー独自カスタマイズ」

SoftBank AQUOS R5G

このように書くと「IMEI制限は悪」みたいな印象を持つだろうが、キャリアにも言い分がある。

「自社で販売したスマホ以外、動作保証ができない」という理由だ。

確かに、他社から持ち込まれたスマホできないとして、サポートを求められるのはメーカーではなくキャリア。

「知らんがな」とはいえない以上、ガードする仕組みとしても必要と思う。

iPhone・Google「Pixel」は例外として、それ以外のスマホは例えば「AQUOS R5G」という製品でも、キャリア毎に独自のカスタマイズが施されているからだ

このため、同じ製品でも型番などは分けて販売される。

といった感じ。

独自カスタマイズを入れているのは、キャリアでは?

という意見もあるだろうが、そのおかげでセットアップ中にキャリア独自のカスタマイズが行えたりするわけで、これは市場原理にもとづいて導入されている

2024年現在はかなり減ったとはいえ、Androidのややこしさが招いた事態とも言えるかもしれない。

AQUOS R5Gレビュー

SoftBankはSIMカードの種類が多く、Android用は細かいIMEI制限に注意

SoftBankのAndroid用SIMカード

IMEI制限は、2024年現在SoftBankとY!mobileで行われることが多い。

他社も多少は行っているのだが、一般的な利用で困るシーンは少ないと思う。主なキャリアの対応方針を簡単にまとめると以下の通り。

キャリア IMEI制限 備考
docomo なし
au 一部あり ガラケーの一部で実施
SoftBank あり Android用SIMで実施
楽天モバイル なし
Y!mobile 一部あり iPhone用SIMで実施
UQ mobile なし

SoftBankだけがかなり厳しい対応

SoftBankはSIMの種類によって、IMEI制限を行っており、2024年現在主流の「nano USIM」に絞って紹介してもこれだけある。

チー
多すぎるので、全部読まなくていいです!

「多いこと」だけ理解してくれたらOKです!

USIMカード種類 対応機種
iPhone 専用 nano USIM カードA(C2) iPhone 6シリーズ以降
iPhone 専用 nano USIM カードA(C) iPhone 5s、iPhone 5c
iPhone 専用 nano USIM カード iPhone 5
データ通信専用 nano USIM カードA(C2) iPad mini 3以降
データ通信専用 nano USIM カードA(C) iPad Air、iPad mini 2
データ通信専用 nano USIM カード iPad mini
nano USIMカード Google Pixelシリーズ
HUAWEI
など
NFC nano USIMカード 2016年モデル以降のXperia
2016年モデル以降のAQUOS
LGなど
スマートフォン NFC nano USIMカード ARROWSなど旧モデル中心
スマートフォン NFC nano USIMカード(2) Xperia Z5
Xperia Z4
Xperia Z3
AQUOSシリーズの旧モデル
スマートフォン nano USIMカード(C) Nexus 6P
スマートフォン nano USIMカード シンプルスマホの旧モデル中心
多すぎて覚えられない……。

僕もそう思うし、覚えることに意味はない。ポイントは以下の2点。

SoftBank SIMの注意点
  • iPhone・AndroidでSIMカードの種類は分かれている
  • Android用SIMはメーカー・モデルによってさらに細かく分かれている
NFC nano USIMカード

僕が購入した「AQUOS R5G」は「NFC nano USIMカード」だった。

このため、SoftBankのAQUOSであれば基本は使えるが、iPhoneでは利用できない。

iPhone・AndroidでSIMカードの種類は分かれている

IMEI制限とは

SoftBankは元々iPhoneを日本で一番最初に販売したことで、シェアを拡大したキャリアだ。

以前ほどではないが、SoftBankのiPhoneユーザーは多い

チー
Apple信者でも、「SoftBankが導入した功績」は誰もが認めています

なので、iPhone同士の互換性は確保されていることが、ポイントといえる

「iPhone 専用 nano USIM カードA(C2)」は、iPhone 6以降に対応しているので、2024年現在使われているほぼ全モデルで利用可能

しかし、データ通信専用SIMとは分かれているため、iPhoneのSIMをiPadに挿して使うことはできない

実はSoftBankのSIMで最も「汎用性が高い」と言われているのは、このiPhone用SIMだ。

  • iPhone全般で使える
  • APN設定することで、Androidの一部モデルで通信できる

という特徴がある。

APN設定については後述します

Android用SIMはメーカー・モデルによってさらに細かく分かれている

NFC nano USIMカード

対して、Androidは本当に種類が多い。

iPhoneのように、メーカーで統一されているならまだいい。しかし、実際はシャープの「AQUOS」・SONYの「Xperia」など同一メーカーでも、モデルによって対応するSIMが異なる

古いモデルと新しいモデルでSIMが変わるケースがほとんどだが、正直理解不能。

例えば、僕が購入した「AQUOS R5G」は「NFC nano USIMカード」。

  • 2016年モデル以降のXperia
  • 2016年モデル以降のAQUOS

これらに対応しているSIMでわりと汎用性は高そうに見える。

というわけで、手元にあるスマホでいくつか試してみたのだが……。

iPhone 11 Proでは3Gのピクトのみたつ

iPhone 11 Pro」は予想通りダメ(3Gのアンテナピクトは立った)。

ドコモ版AQUOS sense3にSIMを挿入 認識しない

AQUOSシリーズだが、ドコモ版「AQUOS sense3」で試してみてもダメ。

楽天モバイルでは動作する

なお、楽天モバイルでは通信できるので、SIMロックが原因でないことは分かるかと思う

HUAWEI P30 lite

サブブランドのY!mobileで購入した「HUAWEI P30 lite」もダメ。

Pixel 4では普通に動作した

なぜか、「nano USIMカード」にのみ対応していると言われる、Google「Pixel 4」は普通に通信できた。

SoftBankではなく、Googleストアで購入したSIMフリー版です

とにかくややこしい……。
SoftBankにおいては、SIMの差し替えは非推奨と言わざるを得ない

余談だが僕のメイン回線であるドコモのSIMは、完全に自由

  • iPhone
  • Androidスマホ
  • iPad
  • Wi-Fiルーター

一部モデルはAPN設定が必要になることもあるが、大多数のモデルは「SIMを挿せばすぐに使える」

チー
SIMを差し替えるなんてほとんどの人がやらないとしても、ややこし過ぎてついていけない……。

APN設定をすればなんとかなる?

APN設定で解決?

このような問題に直面したとき、詳しい方は「APN設定をすればなんとかなるかも」と考えるだろう。

ただ、IMEI制限(IMEIロック)は端末毎に設定されているため、APN設定をしてもどうにもならない。

Android用のSIMにはIMEI制限がかかっている

という状況が変わらない限りどうしようもないのだが、ここで気になるのはiPhone用SIMの存在。

色々調べた結果、非公式の情報として「iPhone 専用 nano USIM カードA(C2)」はIMEI制限がかかっていないということが分かった

他社のiPhoneでも使えるので、IMEI制限をかけていないことは想像できたが、さらに続きがある。

APN設定をすれば、Androidスマホも使える

僕自身はこのSIMを持っていないため、未検証だがAndroidスマホで以下のAPN設定をすれば使えるそうだ。

APN名 jpspir
ユーザー名 sirobit
パスワード amstkoi
認証タイプ PAP
SoftBankは公式にアナウンスしていません。非公式情報のため試すのは「自己責任」でお願いします

ただ、このような「裏技」を使わないといけない地点でおかしく、SoftBank本体がこの対応を改めてもらうのを祈るしかない。

AndroidのAPN設定

終わりに

SoftBankのAndroid用SIMカード

など、行政主導によるキャリアへの介入で、通信業界は分かりにくくなる一方だ。

本来の思想は、

ライフラインともいえる通信サービスを、なるべく安価に通信キャリアの縛りなく使えるようになること

だと僕は思うのだが、結局行政(総務省)よりキャリアの方が一枚上手ということだろう。

とりあえず、この記事で伝えたいのは1点。

SoftBankを使う場合、同時購入したスマホ以外にSIMをさしても使えないことが多い

この点は注意して欲しい。

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