「カケホーダイ&パケあえる」docomo新料金プランを検証。メリットを受ける為の契約内容とは

前日に報道されるなどほぼ間違いないと思われた、docomoの新料金プランが先日発表された。

色んな意味で驚きのプラン。
内容も驚いたが、docomoが現在の秩序を壊すような料金プランを発表したことに一番驚いた。こういうのって、SoftBankの得意分野だったので。新プランのメインは通話定額とデータシェア。

僕が兼ねてからあったらいいなと思っていたもので、まずはその夢が現実になったわけだが、果たしてメリットがあるのか。得する人と損する人という観点を中心に紹介してみる。

全部まとめて書くと長くなりすぎるので、料金面の試算は後日の後編にて。

docomo新料金プランの概要

詳しくは公式サイトをご覧いただくとして、

基本プラン

ScreenSnapz-Pro-092

パケットプラン

ScreenSnapz-Pro-093

雑感

ポイントは以下だ。

  • 時間帯制限・時間制限一切の条件がない完全な通話定額(カケホーダイ)
  • 家族内でデータ通信量の共有が可能に(パケあえる)
  • 契約期間に応じた料金の割引(長期利用者優遇施策)

最後のは最近特に問題となっていた、MNP新規契約者を極端に優遇する施策を改めるというアピールもありそうな内容。

攻めるdocomo

SoftBankがホワイトプランを発表してから、携帯電話の最低基本使用料は980円という時代が長く続いた(docomoだけはXiで780円としていたが)。今回docomoはそれを壊して、音声通話の従量課金プランすら撤廃し(FOMAだけは残る)、全て通話定額プランに一本化した。

料金はスマートフォンの場合2,700円、フィーチャーフォン(ガラケー)の場合2,200円。VoLTE時代を見据えてと言っているが、対応機種だけじゃなく、既存のXi端末はもちろん3GのFOMAすら対象にしたことが、実にしたたか。この戦略には2つの意図が見える。

  • 既存客も新規客も家族単位で囲い込む
  • 維持費の安い、いわゆる寝かせ回線を撤廃

データ通信を家族単位でシェアし、1回線あたりの割高感を軽減させると同時に、回線追加の心理的負担を軽減。さらに家族内でもっとも契約期間の長い回線が割引対象になるなど、囲い込みをやりやすくしている。

また、僕もdocomoでは2回線780円で寝かせているが(2年契約満了後他社へMNPさせる弾)、こういう数あわせの契約はいらないと言われている感じがする。TCAの発表も四半期毎に決まったし、契約数の増減は今後宣伝材料としては弱くなっていくと読んだからだろうか。

恐らく今後、寝かせ回線を持っていた人はどんどん他社にMNPする。それをかすめ取る戦略が重要かもしれない。Y!mobileの出番かな。とりあえず、今のままだと今後docomoの契約数は減少し、ARPU(加入者一人あたりの月間売上高)が上昇するのは間違いなさそう。

結果、売上げと利益がどうなるかが見物。来年の決算報告は注目だろう。

新プランで得するのはどんな人?

間違いなく言えるのは、「音声通話」をたくさん使う人だ。
もう1つは、データ通信量が比較的少ない(1月2GB程度)家族でシェアプランを導入した時だろう。

とにかくどこへかけても、いくら話しても基本使用料以上のお金はかからない。このインパクトは大きい。ただ、定額になったからと言って電話の利用がそれほど増えるとは思わない。docomoがこのプランを導入する狙いはまさにそこだろう。

かつて、電話するよりもメールの方が安いからとメール使っていた人も多いが、今は楽だから使っている人の方が多い。特に若い人は電話ってよっぽど急ぎの時しか使わない。僕も最近は仕事以外で電話をかける事は激減。用件伝えるだけなら、メールや各種メッセージサービスの方が楽だし早い。

ただ、電話が大好きな人が多いのもまた事実。年配の方には特にお勧めだ。この値段なら固定電話代わりにするのも十分ありだ。

あと、得になるとしたら3人以上の家族でデータシェアする場合だろうか。
家には固定回線とWi-Fiがあり、一人あたりの通信量は月間1~2GBなんて家庭なら通話定額がついて、最低利用金額は今より少し安くなるか、ほぼ同じだろう。

新プランで損するのはどんな人?

電話をほとんど使わない人だ。

今や電話サービスはiPhoneユーザーならFaceTime Audio、LINE、Facebookなど様々な方法がある。これらを上手く使ってやりくりしていた人にとっては、むしろ高くなる。

もう1つは現在の通信量である7GBギリギリくらいまで毎月使っていたような人だ。新プランでは7GBというものはないため、「データMパック」で5GB確保して、後は追加容量を払うしか無い。そうなると合計の通信量は、現在よりも高くなる。7GB通信する場合の料金は、

現在:5,700円
新プラン:7,000円(5,000円+1,000円×2)

という感じなので。7GBギリギリ通信するけど、電話はほとんど使わないなんて人は、絶対に新プランに移行してはダメだ。

気になる事

1つは月々サポートの扱い。
新プランではデータ通信回線を2,500円で維持できる。月々サポート自体は新プランでも恐らく継続するし、新プランに移行しても現在の月々サポートは継続するそうだが、一括で購入した時の扱いが気になる。

例えば、月々サポートが3,000円ある端末を一括で購入した場合、子回線のタブレットなら月の負担は-500円。要するに支払金額以上のサポートが付いてしまう。この場合の扱いが、どうなるかが気になる。親回線に回せたりするならいいが、捨てられるだけなら一括購入はむしろ損と言う事になる。

もう一つはデータ通信量をシェアする特定の家族が、無茶苦茶使う事を制限できないかということだ。得に気になるのはやはり子供の扱い。ITリテラシーの低い子供が動画見まくって、月間通信量を一人で使い切ったら、家族全員に被害が及ぶ。

例えば人ごとに使える通信量を、親回線が割り当てられるような事が出来なければ、例え家族であっても恐ろしくて使えない。

終わりに

要するに、電話をよく使ってデータ通信はそれほど使わない人が得するようなプランと言えそうだ。

docomoの新料金プランはdocomoの平均的なユーザーが得するように出来ている。docomoが考える平均的なユーザーとは、以下のようなユーザーと読み取れる。

  • 通話は月に1時間程度
  • データ通信は2GB程度

カケホーダイは月に約49分通話していれば得になるし、データ通信量が2GB程度なら一人なら「データSパック」、家族なら「シェアパック10」を導入しパケあう事でトータルの支払金額は今より安くなることが多い。

特に電話代が定額になるのは、突発的な事で長電話してしまい料金が高くなるという自体が避けられ、携帯料金の平準化に繋がる。

逆に言えば、データ通信のヘビーユーザーなどdocomoが考える平均的なユーザーから外れる事をすれば、高くなる可能性が高い。無茶苦茶使う人はむしろ安いが、毎月7GBギリギリまで使っていたような人が一番損するイメージだ。

docomoの新料金プランは「高い」と叩かれているが、必ずしもそういう一面ばかりではないと思う。で、元々我が家では今年からdocomoに戻す計画だったのだが、今回のプランを導入した場合、どんな感じになるのか試算をしてみた。

こちらは後編記事にて。

SPONSORED LINK

SPONSORED LINK