うつ病になって私が失ったもの(外部面)【うつを受け入れて強く生きる方法-3-】

前回は主に自分の気持ち的な部分(内部面)を紹介したが、今回は対外的な部分を紹介する。

これも、予想しない部分から攻撃を受けた感じがして結構辛いものだった。

連載「うつを受け入れて強く生きる方法」の目次

無理が効かない事を悟った職場復帰後の仕事

とりあえずだいぶ良くなったという事で、休職を終え職場に復帰した後、何をするにもとにかく疲れた。

仕事に行って帰るだけでクタクタなのだ。なのでそれまでの仕事のやり方ができない。そうなって初めて、今までと同じような働き方はもう出来ないし、やるべきでもないと悟った。

というわけで、当面は自分の限界点を以前に比べたら遙かに低い位置に設定し、仕事をするようになるわけだが、周りからしたら「何で?」ってなりますよね。

僕は中小企業勤務なので周りの人が大体事情を察してくれたが、それでも知らない人はいたし、これが大企業とかだともっとそうなるだろう。

結果、周りからの「目が変わる」。

会社・家族・友人など周りからの見られ方・扱われ方が変わる

自分の中での限界基準を勝手に作ると、それは他人はもちろんグループともそぐわなくなってしまう。つまり、特に会社の同僚からの見られ方が変わる。事情を知らない人は「どうして?」と思うだろうし、知っている人は遠慮するようになってしまうのだ。

うつ病の人には「頑張って」と言ってはいけない

そんな話を聞いたことがある人はわりと多いのではないかと思う。うつ病で苦しむ人は、何とか元の自分を取り戻そうと既に「頑張っている」。そして、頑張って何とかなるならいいが、自分でもよく分からないのが一番厄介で、これに苦しんでいるわけなので、あまり追い詰めないで欲しいとは確かに思う。

そして、元の自分というのは、例えば会社でいえば、出社して仕事をする事だ。
頑張らせないために周りがやることは、仕事を何でも引き取る事でも、何もさせないって事でもないんですね。そういう話を聞いたら、「あー、めんどくさそう」と思った方もいると思う。

これがまさに現実であり、難しいところなのだ。もちろん口には出さないが、周りにそういう人がいたら、遠慮するか声をかけなくなるかのどちらかになる人が多いんじゃなかろうか。

極端な例かもしれないが、「うつ病を患っている(いた)」という事実が、他者から自分に対する見方を一変させてしまうのだ。

そして、これは会社や学校だけでなく、家族や友人についても同じことが言える。

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社会的信用の失墜

昔のようにバリバリ動けない、周りから遠慮されるようになった。こういうのは最初つらいがある程度時間が解決してくれる話だ。事実僕も、うつ病の治療から数年経ち、周りからそういう過去を忘れられてるなと思う事は多いし、逆にいえば遠慮もされなくなった。

僕は幸いな事に再発するような事がなかったからだが、そんなに上手く行かない人も多いだろう。だが、そういう事実も含めて時間が解決してくれる面は結構あると思う。

しかし、社会はそれを許さない。ある意味一番ダメージが大きいのが、社会的信用の失墜。具体的に言えば、保険やローンなど自分の信用情報が担保となる契約関連だ。

保険の契約、住宅ローンの契約など信用情報が伴うものには、健康状態などの告知義務がある。この中に「精神疾患」というような項目があるため、はっきり言って通常の保険や住宅ローンの審査が通る可能性はゼロに近くなる。この告知義務の要件から外れるのは、5年と言われているため、それまでは「緩和型保険」などを契約するしかない。

「うつ病は心の風邪なので、すぐに病院に行こう」なんて言われるが、風邪と全く違うのは、うつ病と診断され投薬を受けた地点で、とてつもない制約が発生してしまう。正直、「どこが心の風邪なんだ」と思った。

いくら元気になっても、「社会的信用がゼロになる」という事実はかなり辛かった。

終わりに

2回に分けて「うつ病になって失った事」を紹介してきた。
うつ病の一番辛いところは、病気になって治療をしているときだけで無く、一応治ったと言える状態になっても尾を引くことだ。正直、今まで築き上げたもののほとんどを失ったような感覚だった。

それはある意味「絶望」と言っても良かったかもしれない。
ただ、そんな中でも新たな「気づき」は得られたし、僕自身がうつ病から回復する中で色々考える事も増えて来た。結果、意識が変わった事は沢山ある。それが現在の「生き方」・「考え方」に繋がったし、これこそが僕が回復できた最大の要因じゃないかと思っている。

実際同じような考えの方もいるようで、このような記事を最近見た。この方の記事に僕はかなり同意する。

次回はその辺りを紹介しようと思う。

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うつ病治療中、回復後の出来事などは以下の記事をご覧ください

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