土地探しのポイントは「学区」。市有地競売による落札体験

高度成長時代で給料は右肩上がり、終身雇用で長期ローンも安心だった20世紀ならともかく、今の時代に35年ローンの住宅購入なんて頭がオカシイとすら思っていた僕が、購入に至るまでの顛末を記録として公開している連載記事の第3回です。

マンション購入を中心で検討したものの、価格や駐車場代などの固定費用がネックになり断念することにして、1度は頓挫したと思ったマイホーム購入計画。それが急に動くようになった理由などを紹介してみる。

倉敷市の管理地が競売に

僕の実家の斜め向かいぐらいに、長年空き地になっている場所があった。

今の実家がある地域というのは、JR倉敷駅から徒歩10分程度という好立地なのだが、そのほとんどが土地区画整理事業で立ち退いてきた人達。家は10年程前に引っ越して来たのだが、地域としてはかなり歴史が浅い。

そんな事もあり、長年集会所を作ろうと町内で検討していて、その間ずっと倉敷市の管理となっていたのがこの土地だ。

ところが集会所建設の話は結局やめになり、土地だけが宙に浮いた状態となった。で、市としてはいつまでも空き地で寝かせとくのもあれなので、そのうち競売にするという話は聞いていた。

まあ、それも何年も前の話。僕だってすっかり忘れていた。
マンションの話を諦めた9月中旬くらいに、倉敷市の情報をネットでチェックしていて競売の話が出ており、競売なんて珍しいなぁと思って開いてみた。

対象地が3つほどあったがその1つが実家の向かい側の土地だったw

この時、一瞬ここに一戸建てを建てる?という考えが巡ったのは事実だが、そこまでで僕の中では終わった。理由は言うまでもなく、実家に近すぎるからだ。

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母からの提案

僕が情報を掴んで1週間ほどして、母から話があると家に呼ばれた。

で、内容は「そこの土地が競売に出るみたいなんよ。家買う気があるのなら検討してみるのもありなのでは?」という話だった。

正直母からこういう話があるとは思ってもみなかった。
長年倉敷にいるのならもう家があるのだから、不動産なんか買うなと言っていたし、マンションの話とかで多少興味をもってついて来たりしていたが、別に乗り気というわけでもなかったからだ。

とはいえ、母からの提案なので嫁と検討する事にした
。というか、ほとんど嫁に決めてもらった。理由は言うまでもない。旦那の実家に近すぎるというリスクを一番被る事になるのは嫁だからだ。

いわゆる、嫁姑問題。現状何か問題があるわけではないが、僕が一瞬考えてやめたのもそこを考えたからだ。

で、嫁も色々考えた末にもしも家を買うならここがベストだと思う、という結論を出した。

理由の大半はやはり子供だ。出産後は仕事に復帰するつもりだし、そうなれば祖母の助けはどうしても必要になる。それなら近いに越したことはない。

まあ実際は決まってからも色々あったのだが、とりあえず購入を検討する方向で話を進める事になった。

土地選定ポイント

自分なりの評価

買うという前提で進めるに当たって、この土地を自分なりに評価してみた。客観的なスペックとしては、

  • JR倉敷駅北口から徒歩10分程度
  • 土地の広さは30坪弱
  • 面している道路は広い
  • 北側にゴミステーションあり
  • 学区の子供数が市内では比較的多い

冷静に考えてみるとなかなか良い条件なのだw

倉敷駅北側は、美観地区などがある南側と比べたらブランド力には劣るが、「住む」という観点では実に便利な土地だ。

メリット

まず、15年程前に出来て潰れた倉敷チボリ公園のおかげで、再開発が進み大通り道が広い。

そして、チボリ公園跡地にはアリオ倉敷と三井アウトレットと倉敷みらい公園ができて、買い物も便利だし子供連れで遊びに行くのにちょうど良い場所。もちろん、岡山では長年No.1ショッピングモールであり続ける、イオン倉敷も近い。

また、実家に近いというのは色々面倒な事もあるが、うまく行けばやはり助かるし、こちらも親に何かあった時安心だ。逆に家族間で問題が起こった時は、ものすごくめんどくさくなるというデメリットもあるが。

デメリット

岡山県で建てる一戸建てとして、30坪弱という広さは中途半端というのがある。岡山で一戸建て建てる人は大体50坪くらいが多いからだ。

理由は単純で、自宅と小さな庭と駐車場2台分、これだけあると大体それくらいの広さになるからだと思う。で、この土地の場合、ざっくり見れば家は一般的な広さで建てられるだろうが、駐車場はせいぜい1台分、庭は皆無という構成になる。

これじゃあ、一般的な家庭にはあまり魅力的じゃないかもと思った。ただ、家の場合は実家が斜め向かいにあるのだから、駐車場は1台分あれば十分。元々アパートでも駐車場は1台だけ借りて嫁の軽を置き、僕の車は実家に置きっぱなしだった。

土地の狭さはとりあえず解消できるとしても、一番大きなデメリットは、どっちかと言えばやばそうなイメージのある「競売」という全く経験したことのない手段を使わなければ、この土地は買えないと言うことだった。

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競売での土地落札

落札までの流れ

とりあえずダメ元で手だけは上げようと言うことで、申し込みをする事になった。競売での土地落札はざっくり言うと以下のような流れだった。

  1. 申し込み(書類のみ)
  2. 指定日までに入札金額の決定と本申し込み(入札金額の何%かを入金する)
  3. 落札者決定
  4. 落札した人は入札金額を指定日までに振り込み

決めないといけないのは、そもそも入札に参加するのかどうかと、入札金額だ。それさえ決めて指定された期日までに申し込めば、その後は開札とかにわざわざ足を運ぶ必要はない。

入札

この土地には一応最低金額が設定されていた。おそらく路線価格でも基準に算出されているのだろうが、650万くらいだった。あとは、ここからどこまで値段をつり上げるかだ。

オークションではないので、1度この価格と決めたら変更はできない。1000万とかなら確実に落札できるだろうが、そんなこともできないので悩む。結局、この辺りの坪単価(大体20〜25万円くらい)を基準に金額決めて入札した。

まさかの落札

入札して1週間後くらいに倉敷市から連絡。決まりました、とw

ちなみに2位の人とは50万ほど開きがあったようで、若干がんばり過ぎた感じもするが、まあ高すぎるという程の価格ではないのでまあいいかと思い買うことを決めた(一応この地点で辞退して次点者に権利を譲ることもできる)。

が、問題はここから。市の土地を購入するため、ローンなんてもちろん組めない。ニコニコ現金一括払いだ。

この資金繰りは正直ちょっと苦労したが、とりあえず土地だけはなんとかゲットした。が、資金も余裕がなくなってしまったし、この土地は少し寝かせていつ家を建てるかはゆっくり考えようと思っていた。

とはいえ、この狭い土地に家を建てたとしたらどんな感じになるのかイメージは掴みたくて、顔見知りのダイワハウス営業マンさんに見てもらったのがある意味間違いの始まりだったw