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マイホーム購入のきっかけと理由は「子供」でした

2013年3月にマイホームが完成し、4月に引越をした。

それまでマイホームなんて考えた事もなかった僕が、購入にまで至ってしまった顛末や思った事を残しておこうと思う。これからマイホームを考える人に、もしかしたら何かのヒントとなる事もあるかもしれないので。

この記事の掲載内容は、2020年12月25日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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マイホームというものに対するスタンス

結婚したあたりから誰もが思い描くのは、人生最大の買い物と言われる家、つまりマイホームだろう。

友人や会社の同僚にも、結婚をきっかけに不動産購入をする人は多少いた。ただ、こういうの個人的にはものすごく否定的な立場で、正直頭おかしいんじゃないかと思ってたくらいだ。

理由は不動産購入で多くの人が組んでいる35年ローン。高度成長と終身雇用が当たり前だった20世紀と違い、今は給料アップどころか自分の職が35年間安定している保証なんてどこにもない。

30歳で購入したとして、ローン完済が65歳。その頃には65歳定年は当たり前になっていると思うが、やはり不安は消えない。

もう1つは、東日本大震災を見て感じた固定資産を持つリスクだ。

火災などで家自体がなくなってしまうリスクは変わらないとしても、原発事故などによりその土地自体が住むことに適さない場所に一夜にして変わってしまうことがある。こういう時不動産はやはり足かせになる。

転居がしやすく、フットワーク軽く生きていけるという意味で、不動産を買うより賃貸住まいの方がいいと思っていた。

あと、これは個人的な事情だが、実家があるためこれ以上不動産を増やす必要性が薄く、増やしすぎると将来税金に苦しめられるという思いもあった。

また、元々岡山に対するこだわりが薄く、いつかはまた東京にでも行きたいという思いを持っていたので、不動産購入なんて全く考えていなかった。

きっかけは妻の妊娠

マイホームを購入する人で圧倒的に多いきっかけは、やはり子供。結果的に僕もその流れに乗ってしまったわけだが、最初から考えていたわけじゃあない。

妻の妊娠が分かったのは昨年5月中旬の事だった。まずは妻をどうサポートするか、出産はどこでするか、各種グッズの購入など、どちらかと言えば妻のことを中心に考えていた。

それがある程度落ち着いて、今度は産まれてくる子供の事を考えた時にふと思った。

この子にとっての実家とはどこなのか

当たり前だが、僕だって子供だった時がある。その時にやはり「家」というのは当たり前に存在していたし、大学生になり親元を離れ京都に住んでも、社会人になって名古屋や東京に住んでも実家は実家。

あまり頼りすぎるのも良くないが、いざとなれば戻ることが出来る場所は実家。そういう意識はどこかにあった。

人間が何かにチャレンジしたりする為には、余程の人間じゃない限りある程度のベースは必要だと思う。

一番大きいのはお金だと思うが、家というのもベースになると思う。そう考えた時、将来的に子供と同居するとかは置いておいて、いざという時戻って来られる場所を用意しておくことは親としての責任なのかもしれないと思った。

それが、完全否定だったマイホーム購入を検討しようかと思い始めたきっかけだった。

学区という現実

もう一つの理由がまた東京に住みたいなんて思った所で、子供が小学生になるまでが1つの区切りで、それ以降10年くらいは余程の事情がない限り転居が難しくなるという現実だ。

理由は言うまでもなく子供に転校などの負担を強いたくないから。

場合によってはどうしても転校させたくなることもあるかもしれないが、少なくとも中学校くらいまでは同じ仲間と成長してほしい。それが地元への愛着にも繋がると思うからだ。

というのも、僕は小学校まで地元の公立小学校に通ったが、中学から電車で15分ほど離れたとこにある私立に通った。

その為、中学以降はそれまで遊んでた地元の友達と違う道を歩んだのだが、結果としてそこでほとんど縁が切れてしまい、地元に友達がいなくて、東京・大阪・広島の方がはるかに友達が多いという状態で現在に至っている。

それだとやっぱ地元にいても、別に楽しくない。会社の同僚とかから地元の中学・高校の同窓会があったとか聞くと、なんとなく羨ましいなぁと思ってしまう。こういう絆は、薄くなったとしても大切だと僕は思うのだ。

なるべく学区を変わらない、つまり転居ができないとなれば賃貸に住むメリットがかなり薄くなってしまう。だったら思い切ってマイホームを考えるのも、もしかしたら有りなのかもしれないとも思った。

田舎か都会か

マイホームを購入するにあたって場所というのはとても重要だ。

狭い単位では地域事情、学区など色々あるが、まず思ったのは東京などの都会がいいか、地元岡山がいいかという事。もちろん今は職場が岡山なので東京の家を買うなんて事は、全く現実感がないのだが、人口が減少し地方が衰退する中で岡山で子育てする事にメリットがあるのかというのは一応考えた。

都会に住んで分かった、都会の魅力

東京(とその近郊)というのは、地方から見るとゴミゴミして暮らしにくいというイメージがあるが、実際住んでみると案外そうでもない。

小さな話では、テレビやネットで話題になるようなものの実物がすぐに見られる。この優越感は意外に大きい。また、これが一番大きいのだが商店街や祭りなど地域コミュニティーが案外生き残っていて、街の個性があるのは都会の下町というのはあっちに住んでみて驚いた事だ。

人口が多い・人が集まるというのは、そういうメリットがあるということを強く感じた。

ビジネス的観点でみても、ネットが進化・普及して従来都会じゃないと出来なかった事が、地方でも出来るようになってきたのに、むしろ東京への一極集中が進んでいる。

これがなぜかと考えて自分なりの結論は、過程はネットで出来ても物事を決めたりする時に最後は「人」なのだ。つまり顔を合わせて話をするため、その場は自然と人が集まる都会になってしまう。この流れが変わることは、多分無いんじゃなかろうか。

地方の現実

都会は画一的で、地方は個性があるなんてのは昔の話。

駅前には寂れた商店街とコンビニ・ビジネスホテル、郊外にはイオンなど大型ショッピングセンターという構成は今や地方ではどこでも見かける風景で、むしろ地方の方が画一的になっているとすら最近は思う。

それでも最終的に岡山を選択したのは、薄いとは言え僕の地元愛が一番だろう。

うつ病できつい時期に療養できたのは地元岡山のお陰だし、今後の活動もやはり岡山をベースにして少しずつでも地域貢献したいという思いは強い。

子育てという観点でも、親(祖父母)の協力が得やすい環境は、両親が共働きでおばあちゃん子だった自分としてもよい環境だろうと思った。

そうなると、将来岡山も衰退していくと仮定した場合に資産価値の残りそうな不動産がターゲット。となれば、やはり駅から近い・アクセスの良い場所となる。駅から近い土地なんて岡山でも高くて買えないし、となればマンションかなぁとぼんやり考え始めた。