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「℃-uteの解散」が発表された日。アイドルを『繋げる』存在が無くなる喪失感

2016年8月20日の深夜驚きの発表が行われました。

ハロプロ所属のアイドルグループ「℃-ute」が2017年6月のさいたまスーパーアリーナ公演をもって『解散』

というものです。

「いつか」と言うほど遠い未来でもなく、間違いなく近い将来に予想された展開なんですが、いざ現実になるとやはりショックでしたね。

2000年頃からモーニング娘。を見始めてアイドルオタクという沼にハマり、色々ありましたが今でもアイドルを見続けている事のベースに、℃-uteがありました。

柱を失った、みたいな気分です。

この記事の掲載内容は、2020年12月30日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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小学生の頃から活動したアイドル

2004年のハロプロキッズイベントは「伝説」
2004年のハロプロキッズイベントは「伝説」

℃-uteはメンバーは、全員が小学生の頃からハロー!プロジェクトキッズとして活動していました。

そして、2005年に℃-uteが結成され11年。2016年でメンバー全員が20歳となり、岐路を迎えることは明らかでした。

2010年代のアイドルはどんどん低年齢化してますし、レベルも高くなりましたが、それでも大半のアイドルは中学生辺りから活動を開始し、二十歳頃を境にやめていきます。

℃-uteメンバーは

  • 小学校低学年の頃から活動を開始
  • 学業を両立させながら、休むことなくアイドル活動を継続

というアイドルブームなんて時代を経ても珍しい存在だったと思います。

そんな℃-uteも徐々に終わりが迫っていることは明らかでした。要素はいくつかありますが、

あたりの出来事があり、誰がどう見ても次に何かあるのは℃-uteって思ってました。

10年のわだかまりを捨てて見に行った℃-ute

2015年のパシフィコ横浜公演
2015年のパシフィコ横浜公演

そんな事もあり、僕は2015年11月に『初めて』℃-ute単独コンサートへ足を運びました。

僕はデビュー前からメンバーの事知ってますし、あの頃はハロプロヲタク全盛期なので、人並み以上によく知ってると思います。コンサート・イベントにも相当数行ってます。

今や当時を知るハロプロヲタクには伝説とも言える、2004年に開催された「ハロー!プロジェクトキッズイベント」にも行ったんです。何が伝説かって、

  • クローズドな空間で
  • 小学生のパフォーマンスを見て
  • 握手して帰る

という犯罪と隣り合わせとも言えるイベントだったんですよね。

だって、ハロプロキッズ最年少だった後の℃-uteメンバー萩原舞さんとか、当時8歳(やっつ)とか、10歳未満のメンバーが大半ですよ、、、w

デビュー直後に発生したわだかまり

℃-ute1stアルバム
℃-ute1stアルバム

Berryz工房は好きでしたし、イベント・ライブに何度か行ってます。℃-uteも初期は大好きだったんです。

むしろベリ(Berryz工房)より、℃-ute派でした。

それなのにコンサートに行ったことがなかった理由は、2006年10月のメジャーデビューアルバム「キューティークイーン VOL.1」の発売直後の出来事が原因です。

当時の中心メンバー村上愛(むらかみめぐみ)さんが、学業専念を理由に脱退しました(表向きはそういう理由ですが、実態は恋愛スキャンダルと言われてます)。
※上記写真上段左から2番目の子

僕はその村上愛さんが好きだったので、そこで℃-uteは一気に距離を置いてしまいました。当時はちょうどアイドルヲタクとしてもかなりテンションが落ちていた時期なので。

そんなわだかまりを捨てて、2015年11月に℃-uteを見に行った理由は、卒業など何のイベントも絡んでいない『普通の』℃-uteが見たかったからです。

何となく2016年辺りに何かあるという気がしてました。解散は無いと思ってましたけどねぇ、、、

さらに言えば、首都圏というホームグラウンドで開催されるコンサートが見たかったんです。やっぱお客さん入りますから。

結果論ですが、行っておいてよかったと思います。

解散が発表された今、今後℃-uteの活動は全て『解散商戦』になってしまうので。

地方でみて感じた「女性が憧れるアイドル℃-ute」

2016年の℃-ute広島公演
2016年の℃-ute広島公演

その後僕は、2016年5月に今度は地方都市である広島で℃-uteコンサートを再び見ました。

これに行ったのは、前回のコンサートに行ってから間もない頃にFC先行の受付があり、テンション高いまま申し込んだ事が1つ。もう1つは、近くで℃-uteを見てみたかったことがあります。

広島は僕の中でアイドル不毛の地と思っているので、広島の℃-uteコンサートは空席祭りと予想してました。それはつまり、良席(近く)で見られることを意味します。

結果は6列目で狙い通り。集客はやはり厳しいものでしたが、広島で1,000人以上しかも女性客が極めて多いというのは、正直「凄い」っておもいました。

僕は今、iDOL Streetのわーすたを中心にアイドルを追いかけていますが、2010年代アイドルで、

Berryz工房、℃-ute(ベリキュー)に憧れてアイドル始めた

なんて子は非常に多いです。
アイストだとスパガの前島亜美さんとかそうですし、少なくとも知らない人はいない存在です。

インディーズ活動時の楽曲「まっさらブルージーンズ」は、地下アイドルの定番曲でもあります。

地方公演での客層を見て、「℃-uteは女子が憧れるアイドルなんだなぁ」と強く思いました。

目標が見えなくなっていた℃-ute

何故買ったかも覚えていない「矢島舞美」1st写真集
何故買ったかも覚えていない「矢島舞美」1st写真集

だた、広島公演ではもう1つ感じた事がありました。

℃-uteは歌もダンスもレベルの高い、パフォーマンス型アイドルなんて言われます。これを実感しました。

ほぼ完成してしまっているため、前回のツアーと比較して、成長したみたいな要素がほぼありません。

もはや、アイコンタクトすら不要なレベルでステージを展開するわけで、そんなアイドル多分他にいないと思うんですが、逆に言えば変化に乏しいパフォーマンスです。

僕は元々パフォーマンスをアピールしたり、パフォーマンス追求型アイドルが好きじゃないので、℃-uteは年に1回見れば十分だなった思いました(前回からは半年程度しか空いていなかった)。

同時に、この子達はこれからどうするんだろうと思いました。

やろうと思えばあと数年はできるでしょうが、それはちょっと違う気がする。どうしたいのか見えなくなっていた感じがしました。

歴史の長いグループとしてハロプロに「メロン記念日」というグループがありましたが、メロンは主流派じゃなかったから逆に長続きしました。なので、℃-uteがとれる手段は「ハロプロ卒業」か「解散 or 活動休止」と思っていました。

ただ、1つ明確に言えたのは、

さいたまスーパーアリーナ公演を実現するまではやめないだろう

という事でした。

℃-ute解散とさいたまスーパーアリーナ公演

ここで冒頭の℃-ute解散の話に戻しますが、2017年6月の℃-ute解散コンサートは「さいたまスーパーアリーナ」で行われます。

具体的な日付は発表されていませんが、

2017年6月11日(日)の℃-ute結成12周年

であることはほぼ間違いないと思います。これ以上の日程はないですから。

さいたまスーパーアリーナは日本国内で開催されるコンサート会場としては、最大級の規模になります。大体2万〜3万人動員すると思います。

もちろんステージ構成にもよりますし、更に上としてドーム公演がありますが、ゴールと言えるでしょう。

女性アイドルとしてさいたまスーパーアリーナでコンサートしたソロ・グループは数えるほどしかありませんし。

ただ、℃-uteがこだわっていた理由は恐らく全盛期のモーニング娘。(2002年頃)が使用していたことから、ハロプロのトップグループとしてこの舞台に再び立つことが、ハロプロに対する恩返しみたいな意識はあったんじゃないかと思いました。

以下は解散に当たって発表された、℃-uteとしてのコメントの抜粋ですが、

℃-uteはハロー!プロジェクトで生まれ、育てて貰いました。

ハロー!プロジェクトがあっての℃-uteです。
ハロー!プロジェクトでなかったら、私たちはここまで来られなかったと思います。

最後まで「ハロー!プロジェクトの℃-ute」でありたい、と思いました。

これが全てなんだろうなと思います。

人生のほとんどを℃-uteというアイドルに注いだメンバー

未開封だった1stシングル「桜チラリ」
未開封だった1stシングル「桜チラリ」

℃-uteメンバーは幼い頃から、アイドル活動に人生の全てをつぎ込んでいた子供達です。

そもそもハロプロキッズのオーディションを受けたのは、本人の意志だったのか、親の意思だったのかは分かりません。どちらにせよ、これほど長い間活動するとは思っていなかったはずで、色々苦悩もあったと思います。

普通の女の子として恋愛とかを含む青春を謳歌することは出来なかったわけですから。

そんな子供が大人となり、自分達で考えてだした結論なら応援したいと思いますね。

ざっくりした℃-uteの歴史は、

  • 「Berryz工房になれなかったキッズ」としての活動
  • 当時異例だった、インディース活動からのデビュー
  • レコード大賞最優秀新人賞を受賞した華々しいデビューと、その後の低迷
  • メンバーが減り続け、遂に5人まで減る
  • モーニング娘。人気低迷の影響を受け、活動そのものがさらに低調に
  • そんな中パフォーマンスを磨き、「アイドル横丁祭り」など対バンに、「ハロプロ所属アイドル」としてはほぼ初めて参加し存在感を示す
  • 2013年に初の武道館公演を実現し、その後毎年のように開催
  • 「アイドルが憧れるアイドル」を体現する

だったわけで、比較的華やかだったのは、メジャーデビュー後の1〜2年と、初の武道館公演を成功させた2013年以降と、全体から見れば数年でしょう。

その他は辛いことの方が多かったであろう、「努力のアイドル」だけにさいたまスーパーアリーナまでたどり着けたことは、本当に素晴らしい事だと思います。

努力したアイドルが全て報われるとは思いませんが、少しくらい、

  • 努力が報われる
  • 継続は力なり

みたいな夢のような事例があってもいいんじゃないか、それが℃-uteなんじゃないか、そう思います。

解散後も出来れば、芸能活動は継続して欲しいと思いますが、そこも含めて恐らく白紙でしょう。

終わりに

最後の舞台にさいたまスーパーアリーナを選んでくれた事を個人的には凄く嬉しく思ってます。

というのも、僕は行ったことが無かったんです。
℃-uteが目標に掲げていたのは知っていたので、じゃあ僕のSSA(さいたまスーパーアリーナ)は℃-uteで実現しようと思ってたんですね。

というわけで、℃-ute解散コンサートは何としても足を運ぼうと思います。

ただ、アイドルを応援する醍醐味が『成長』にあるのだとすれば、℃-uteほど長く見ていたアイドルは他にいません。

おこがましく言わせてもらえば、子供から大人まで見守っていて、「気分はお父さん」なわけで、そういう子がいるから、アイドルの歴史という連続性の中で、色んなアイドルを見る事ができました。

  1. 初期モーニング娘。
  2. 初期モーニング娘。に憧れた子(℃-uteを含む現ハロプロメンバーの大半)
  3. Berryz工房・℃-ute(ベリキュー)に憧れた子

という流れがあるわけで、ハロプロ以外の今のアイドルを繋げてくれていたグループが解散するっていうのは、凄くショックが大きいです。

ベースがなくなってしまうみたいな感覚があって、流石に戸惑っているというのが今の正直な気持ちです。

解散に際してのコメント

℃-ute解散にあたり、メンバー全体のコメントとして発表されたものを転載しておきます。

いつもハロー!プロジェクト及び、℃-uteの応援ありがとうございます。

本日は、皆様にご報告があります。
来年6月に、私たち℃-uteが夢に掲げてきた、さいたまスーパーアリーナ公演が実現する事になりました。
そして、その夢だったステージを最後に℃-uteは解散する事になりました。

今年2月、メンバー全員が20歳以上になったタイミングで、
グループだからできる事と一人だからできる事、、、
それぞれの将来について、話すタイミングがありました。
それぞれの進みたい道を、お互いが理解し合い、
グループの今後を具体的に考え始めたのが、その時からでした。

しかし、「まだ℃-uteとして叶えたい夢を叶えられていない!さいたまスーパーアリーナという夢のステージに行くまでは終われない!」と改めて、夢に向かって5人で走って行く事を決意しました。
それから5人で気持ちを一つにして活動してきましたが、
そんなある日、さいたまスーパーアリーナ公演が決定した事を告げられました。

本当に本当に、嬉しかったです。
それと同時に、常に夢を追い続けて来た私たちの大きな目標に到達するんだ、、、と、
なんとも言えない不思議な気持ちになりました。

さいたまスーパーアリーナ公演が決まったタイミングで、再びメンバー5人で、
そして事務所の方とも話し合い、さいたまスーパーアリーナを最後に、
それ以降は個々の目標や夢を叶えていこう!という結論になりました。

今後について、3つの選択肢がありました。
1つ目は、ハロー!プロジェクトは卒業して、
℃-uteとしてこれまでとは違ったスタンスで活動を続けて行く事。
2つ目は、活動休止。
そして、3つ目が解散で、私たちはこれを選びました。

℃-uteはハロー!プロジェクトで生まれ、育てて貰いました。
ハロー!プロジェクトがあっての℃-uteです。
ハロー!プロジェクトでなかったら、私たちはここまで来られなかったと思います。
最後まで「ハロー!プロジェクトの℃-ute」でありたい、と思いました。

11年間、真剣に夢と向き合い、メンバーみんなで走り続けてきたからこそ、
さいたまスーパーアリーナ公演を終えたら、「もう、未練はない!精一杯℃-uteを全うした!」と、
自信を持って言えると思います!
5人で時間をかけて前向きに話し合い、活動休止ではなく、解散という結論を出しました。

2005年6月に℃-uteを結成してから、来年の6月11日で丸12年になります。
良い時も悪い時も、どんな時も支えて下さったファンの皆さんがいたからこそ、
初期からのメンバーで12年も走ってこられたと思います。
本当に感謝の気持ちは尽きません。

今ではハロー!プロジェクトに頼もしい後輩たちがたくさんいます。
私たちが解散した後も、きっと力強くハロー!プロジェクトを守り、
引っ張っていってくれる!と確信しています。
先輩から私たちが受け継いだものを、私たちから後輩へと、伝え、渡す時がきました。

毎年恒例の夏と冬に行なっている、ハロー!プロジェクトコンサートへの参加は現在行っている
「Hello!Project 2016 SUMMER 〜Sunshine Parade~/〜Rainbow Carnival 〜」が最後となります。
さいたまスーパーアリーナ公演までは、なるべく℃-uteとしてメンバーと活動をともにして、
全国の皆さんにこれまでの感謝をたくさん届けたいと思います。

どうか最後まで、℃-uteの応援をよろしくお願いします。
そして、今後もハロー!プロジェクトの応援をよろしくお願いします。

2016年8月20日
℃-ute

引用元:℃-uteに関するお知らせ

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