2013年4月15日からau版iPhoneのキャリアメールで大規模障害が発生し、メールが受信できない状態が続いている。
- メールが消えた
- タイトルだけ受信された
- 迷惑メールが届くようになった
などなど、設定自体が吹き飛んだんじゃないか?と思ってしまうくらい色々な不具合が起っているようで、復旧→再発を繰り返して現在に至っている。Twitterなどでは怨嗟の念が溢れていて、今でもキャリアメールって重要なんだなぁと改めて思ったが、この問題根が深いんだろうなと思う。
脱キャリアメールした人に取っては無害
僕は2012年にキャリアメールの使用をやめた。
脱キャリアメール後はGmailをメインに、iCloudメールを従来のキャリアメール的に使っている。併用している理由は、PUSH通知をiCloudだけにしたいからだ。Gmailでも出来なくはないが、毎日DM等100通近くメールが来るため、PUSH通知なんか設定したらうっとうしくてたまらない。
また、今使っているau版iPhone 5でも一応キャリアメールは設定しているが、携帯ドメインでしか登録出来ないECサイトなどでしか使っておらず、しかも受信はMMS形式。大体週2・3回しかメールは来ないのだが、不思議とMMSだと普通に受信されている。よって今回の障害は僕に取っては無害と言ってもいい。
メールの重要性は変わらない
上記で紹介した過去記事でも書いたが、従来キャリアメールで連絡していた内容(「今どこ?」、「これから帰る」)は、今やLINE・iMessage・Facebookメッセージなどで9割以上事足りるようになった。結果、メールを使う機会は減ったのだが、用途が変わっただけでメールの重要性は変わっていないと思っている。
ただ、どうも携帯キャリアは自身の基幹サービスであったキャリアメールの位置付けを、未だにガラケー時代と同じと思っているように感じる。要するに無くなってもそんなに困らないような、インスタントメッセージという位置付けにしているんじゃなかろうか。docomoのSPモードメールなんてまさにそれだし、auはiPhone提供キャリアとしては後発だからとりあえず使えたらいいという、突貫工事のメールシステムになっているんだろう。
特にビジネスシーンにおいてメールは今や文書に匹敵する公式な連絡ツールだ。一番重要なのは信頼性が高いと思われていること。実際はそうでもないが、この位置付けは中々変わらないと思う。なので、キャリアメールも少なくとも同じ位置付けになる事が存在価値に繋がると思うのだが、この部分が完全に揺らいでいる。少なくとも今一番信頼できないメールサービスってキャリアメールで、その信頼性ってLINEなどの無料SNSサービスにも劣ると思うので。
このままだと、もはや携帯メールは消えて行くのみだろう。
ドコモメールはキャリアメールを再定義できるか
正直僕はキャリアメールというサービスは不要になると思っている。ただ、もし期待できるモノがあるとしたら、本来1月には始まる予定で、延期を繰り返している「ドコモメール」だ。サービス発表当初のドコモメールについては以下の記事で紹介したのだが、
正直地雷臭たっぷりのイケてないサービスだ。ただ、延期を繰り返しているだけに、今では形が変わっているのではないかと思っている。インフラ屋という一面から、あらゆる人に公平なサービスを自社サービスで提供すべきという使命感が強い会社なので(それ自体は悪い事とは思わない)、多分無理だろうとは思っているが淡い期待、、、。
また、今年こそ出るという情報が盛り上がっている、iPhoneとも大きく関わるだろう。現在メールサービスとしては利用者が一番多いであろうGmailと少なくとも同等、さらにキャリアメールを使うメリットが付与されるかどうかが焦点。
神尾寿さんの記事がタイムリーに公開されて驚いたが、このままではケータイメールは「死ぬ」のみというのは完全同意。
docomoはSPモードメール、auはiPhone向けメールサービスでかつてはMNP防止の武器にしていたキャリアメールを自ら死の淵に追いやってしまった。auの対策はおそらく当分先になるだろうが、キャリアメールはこのまま先細っていくのか、新たな価値が提供出来るのか、今年中にはその決着がついてしまう気がする。
少なくとも僕はもう使う気ないなぁ。
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