マイレージなどポイントを貯めている人は多いと思うが、意外と忘れがちなのが、
いかにして使うか
ということ。
マイレージなら「無料で飛行機に乗りたい!」とか最初は明確な目標があるものの、いつしか貯めることが目的になりがちだ。
そして、いざ使おうとすると悩む事がある。特に商品購入の原資に使う場合、
ポイント利用は現金購入の扱いと同じなのか?(=消費税は発生するのか)
ということだ。
これは各社対応が分かれているが、基本的には税込金額への適用(=消費税は発生する)という認識なのだが、少し特殊なのがdポイント(旧:ドコモポイント)だ。
dポイントにおける消費税の取り扱いについて紹介する。
取得機会が多く還元率が高い事が魅力だったドコモポイント

携帯キャリアのポイントは、通常利用料に対して1%程度還元される。
しかし、近年の傾向は、
- docomoは「dポイント」に名称を変更
- auは「au WALLET ポイント」に名称を変更
- SoftBankはTポイントに共通化
となっており、基本的なアプローチとして、様々な店舗で取得・利用が可能な総合ポイントサービス(TポイントやPontaなど)に移行しているのがトレンドだ。
しかし、docomoのポイントだけは2015年12月まで従来通りの仕組みだった。つまり、
- 携帯利用金額に対するポイント還元中心
- 利用も携帯やアクセサリ購入に限定される
というもので、dマーケットなどのECサイトでも取得・利用出来るが、基本的にdocomoのサービスでしか使えないというイメージだった。
そう考えると使い勝手は悪いのだが、その分良く貯まる。
具体的に言えば、利用料に対するポイント還元はDCMXゴールドカード(現在のdカード GOLD)を持てば、無条件でほぼ10%のポイント還元が受けられるし、プレミアアンケートというアンケートに答えることで、ちょこちょこ貯めることができる。
コンビニの買い物で貯めるとかはできないが、docomoのサービスを使う分には結構ポイントを貯める機会は多い。
SoftBank、auではそういうのってほとんど無かったんですよね。
結果、docomoのサービス限定でも案外ポイントは沢山貯まっていた。
そして、使う場合だがこれはかなり大きな違いがある。
税抜価格に対してポイントを『利用できた』ドコモポイント
そして、旧ドコモポイントは消費税に対する考え方も異なっていた。
ドコモポイントは『税抜き価格への適用』
となっていた。
以下は2014年にiPhone 6をポイントとクーポンを使って一括購入した時の明細だが、ポイントは税抜価格に適用され、非課税という扱いとなっている。
※ちなみに税込価格は86,832円
au・SoftBankはこれほど多くのポイントを貯めた事がないため実例はないのだが、例えばauの場合以下の表示を見れば分かるようにポイントを使って購入する場合、税込価格に対して適用される事が分かる。
※商品は一例
これってかなり大きな違いだった。
税込10,800円の商品をポイントで買う場合、docomoは10000ポイント、auは10800ポイント必要ということになり、実はポイントの価値が異なるのだ(ドコモポイントは1.08倍の価値がある)。
dポイントは税込価格への適用に『改悪』

しかし、2015年12月になりドコモポイントはdポイントと名を変え、オープンなポイントプログラムへリニューアルした。
大きく変わったのだが、ローソンやマクドナルドなるリアル店舗でのポイント利用が可能となったことで、ポイントは税込金額への適用と制度がかわった。

このように2016年10月に購入したiPhone 7の時だと、税込価格への適用と変わっている。
実は厳密な意味だと、2015年12月以降もポイント付与時期の関係でドコモポイントは残っていたのだが、
2017年5月時点で全てdポイントに統合された。
この為、2017年時点としてはドコモポイントは完全になくなったので、
ポイント名 | 消費税の扱い |
---|---|
ドコモポイント | 税抜価格への適用 |
dポイント | 税込価格への適用 |
という理解で良いと思う。
終わりに
ポイント制度は基本的な考え方として、企業がマーケティングや販売促進のツールとして導入しているものだ。
この為、制度はコロコロ変わる。
消費税に対する扱いにしてもそうだが、
- お得な使い方
- 抜け穴
- 裏技
なんてものは意外と存在しており、そういうものは使ったもの勝ちというのが現実と言える。
この為、ポイントは貯めることも重要だが、使う事もそれ以上に重要ということは肝に銘じておいて欲しい。
ただ、全体的に見て改悪もあるがdポイントになって使いやすくなったし、魅力が増したとも思う。


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