2015年末から始まった、総務省タスクフォースにより携帯業界に以下のような施策が行われた。
- 一括0円、実質0円など「0円スマホ」の禁止
- 5,000円以下で利用出来る安価な料金プランの創設
- MNPによる新規ユーザーに対する過度な割引を改め、既存利用者も優遇する
この結果、MNP一括0円などの格安端末は姿を消し、メリットの薄い安価なプランが登場し、携帯業界は明らかに盛り上がらなくなった。
そんななか既存ユーザーへの優遇という部分で1人気を吐くのがdocomo。長期利用割引の1施策として、2年縛りの見直しを実行している。
僕は2016年5月がちょうど2年契約の更新月だったので、この制度開始直後にたまたまその対象となったので、どのような流れだったのかを紹介しようと思う。
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2016年4月に発表されたdocomoの2年縛り見直し施策
従来の2年縛りというのは、どのキャリアでも共通して以下のような施策だった。
- 契約時は2年契約が前提で、基本料金や端末の割引を行う
- 解約は2年契約の更新月(契約日起算で25ヶ月目)のみ手数料がかからず、それ以外は約1万円の違約金が発生
- 更新は自動継続
特に自動継続という部分は問題で、キャリアの本音としては気がついたら更新されていた状態なので、ろくに案内すら出さない時期が長く続いたが、近年は更新月の前月にSMS(ショートメッセージ)などで通知を出すようになった。
だが、利用者としては新規契約時は割引などのメリットがあったが、3年目に入るとそういうものはほぼ無くなる。契約更新するメリットなんて無いというのが現実だし、メリットも無いのに2年契約をまたしなきゃいけないというのは納得感が薄かった。
そこでdocomoは見直しを行った。
2年定期契約満了後の更新期間に2つのコースを用意し、それを選択可能とした。その2つのコースとは「フリーコース」・「ずっとドコモ割コース」でざっくり違いを挙げると以下のようになる。
コース名 | 基本プラン料金の割引 | 2年縛り | 更新ありがとうポイント |
---|---|---|---|
フリーコース | あり | なし | なし |
ずっとドコモ割コース | あり | あり | あり |
「フリーコース」が一番新しいと思えるもので、基本料金はそのままで2年縛りなしというもの。つまり、いつでも解約が可能。
例えば、7月が更新月だったとして、9月の新型iPhoneを見てから他社にMNPするか検討したいなんて人は多かったと思うが、そう言う人はとりあえず「フリーコース」にして待つなんてことが可能になった。非常に柔軟性の高いプランだ。
「ずっとドコモ割コース」は従来の2年縛りと同じ考えだが、2年契約の更新毎に「更新ありがとうポイント」が付与されるというもの。ポイントは3000ポイントなので大したものではないが、今までは無かった部分。
今回僕はこの「ずっとドコモ割コース」を選択して、「更新ありがとうポイント」をもらったのでその流れを紹介する。
2年契約の更新通知はいつごろ?
更新通知は前月末頃にSMS(ショートメッセージ)で送信される。
僕の2年縛り更新月は「2016年5月」だったのだが、2016年4月末に以下のようなSMSがdocomoから届いた(具体的には2016年4月27日)。
以下のような内容だ。
■契約期間満了および契約更新のご案内■
(株)NTTドコモから受信にかかる通信料無料で配信しています。ご契約中の料金プラン契約は2016年4月30日に契約期間満了となります。※ご利用機種の利用期間とは一致しない場合がございます。
【1】契約を継続される場合
2年毎の自動更新のため、手続き不要です。継続の場合は、2016年5月1日から2年間の「ずっとドコモ割コース」となります。
≪ずっとドコモ割コース概要≫
▽ずっとドコモ割
ご利用年数4年以上よりパケットパック料金を毎月割引▽更新ありがとうポイント
契約更新後(7月以降)に3,000ポイントプレゼント(申込要)
※機種変更等にご利用いただけ、有効期限は12月末です(ケータイ料金充当等一部用途利用不可)。
詳細は後日メールにてお知らせいたします。※2016年7月以降の契約期間途中でご契約を解約の場合は解約金が発生いたします。
【2】フリーコース(解約金不要、ずっとドコモ割・更新ありがとうポイント対象外)を希望される場合
2016年6月1日から6月30日までに手続き願います。【3】契約の継続を希望されない場合
2016年5月1日から6月30日までに手続き願います。
いずれの場合も上記期間中の解約金は発生いたしません。
僕は今回解約する気はなかったので「ずっとドコモ割コース」を選択するつもりだった。この為、特別な手続きは不要だったが、実は対応方法によって受付期間が異なることが分かった。
コース名 | 更新期間 | 手続有無 | 手続可能期間 |
---|---|---|---|
ずっとドコモ割コース | 自動継続 | 不要 | – |
フリーコース | 2016年6月1日〜30日 | 必要 | 1ヶ月 |
解約(MNP含む) | 2016年5月1日〜6月30日 | 必要 | 2ヶ月 |
一番重要な事は、フリーコースを選択する場合。
- 26ヶ月目(更新月の翌月)に手続きが必要
- 手続を受け付けるのは1ヶ月間のみ
という部分。解約と同じようにしてくれたらいいのに、ここはなんとも分かりにくい対応となっている。
キャリアの本音としてはやりたくないっていうのが少し伝わってくる、、、
そして、僕の場合だが手続きは特に不要だとしても、一番肝心な「更新ありがとうポイント」の付与方法がさっぱり分からなかった。
詳細は後日メールにてお知らせいたします。
書かれているだけだからだ。
「後日っていつだよ!」って思いますよね。
「更新ありがとうポイント」の案内通知はいつごる届く?
というわけで、2016年4月末からモヤモヤした気持ちを持ちながら、時間が経ち、気がつけば忘れていた。
そして、2ヶ月弱経過した、7月になってまたdocomoからSMSが届いた。
【ご契約期間更新のお知らせ】
(株)NTTドコモから通信料無料で配信しています。この度は料金プラン契約を更新いただき、誠にありがとうございました。ご契約内容は下記のとおり承っておりますので、ご確認ください。(通信料有料)
【URL】
▽ずっとドコモ割のご案内
ご利用年数に応じ、パケットパック料金が毎月割引となります。
※割引額については上記サイトにてご確認願います。
※一部割引対象外のパケットパックがございます。▽料金プラン契約の更新に感謝を込め、dポイント3,000ポイントプレゼント
【1】獲得・利用期限
2016年12月末【2】本ポイントの利用可能サービス
・スマートフォンやタブレット端末、付属品等のドコモ商品購入代金
・dマーケット等でのコンテンツ購入やショッピング
・ローソンやマクドナルド等dポイント加盟店でお買い物【3】お受け取り方法
下記サイトより申込願います。(通信料有料)【URL】
つまり、更新月の翌々月に届くと言うことになる。
正直忘れてしまう時期だが、さらにややこしいのが、自動付与では無く、受け取り手続きが必要ということだ。
正直勝手に付与してよ、って思った。
「更新ありがとうポイント」の受け取り手順
というわけで、早速受け取り手続きを行った。
基本的にウィザードに従うのみ。
SMSに記載されているURLをクリックすると、この画面が表示される。
手続画面に遷移すると、受け取り確認画面が表示される「3,000ポイント」もらえる。
これで受け取りが完了。
たったこれだけの事をわざわざやる理由はあるのだろうか、という疑問は消えない。
本音としてはあまりやりたくなかったのが、ミエミエって思ってしまう、、、
受け取ったポイントの有効期限や用途は?
今回のポイントは2016年7月付与のポイントで、有効期限は半年となっていた。
つまり僕の場合は2016年12月末日まで使える。また、利用用途は、
- スマートフォンやタブレット端末、付属品等のドコモ商品購入代金
- dマーケット等でのコンテンツ購入やショッピング
- ローソンやマクドナルド等dポイント加盟店でお買い物
という感じで、docomoのサービスだけじゃ無くコンビニとかでも使えるのは嬉しいところだ。
ちなみに付与後のポイントはこんな感じで、期間限定ポイントという扱いだった。
※9月末期限のポイントはdカード GOLD保有によるステージポイント
終わりに
総務省タスクフォースの指導により、携帯キャリアの施策は未だ混乱しており、口には出さないが「余計な事をしてくれた」と思っている気がする。
docomoは他社に比較すれば真摯に対応しているし、そこは僕のような長期契約者には嬉しい事なのだが、一手間かけさせることに疑問を感じる。
とはいえ、ちゃんとしたキャンペーンなので、docomoユーザーはきちんとSMSをチェックして、「更新ありがとうポイント」は忘れずにもらっておこう!
最後に繰り返しの補足だが、このポイントは長期利用者優遇施策だが、契約期間は関係ないため、2年契約の初回更新時でも権利は有しているため注意して欲しい。
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