皆さんご家庭でプリンターは使っていますか?
年賀状シーズンだけ使っているって人も多いだろうが、頻度はともかく恐らく多くの家庭にはプリンターがあるんじゃないかと思う。じゃあ、そのプリンターはどの方式か。
「なんの事?」と思う人もいるかもしれない。
家庭用のプリンターはほとんどインクジェットプリンターなんじゃないかと思う。我が家もそうだ。
ただ、このインクジェットプリンターは近年インクが滅茶苦茶高い。印刷頻度が多い人にとってこのランニングコストがバカにならない。
我が家では子供が保育園に行き始めてからから印刷頻度が激増した。
なので、もう一つのプリンターレーザープリンターを購入したのだが、その経緯・理由を紹介しようと思う。
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保育園の保護者会役員(書記)になり印刷する機会が激増
我が家は2人の子供を保育園に通わせている。
そして、2015年・2016年度は保護者会の役員になった。
学校関係の役員というのは初めての経験だったのだが1つ驚いた事がある。恐らく、保育園に限らず幼稚園・小学校・中学校・高校どこも同じだろうが、連絡手段が未だにプリントが中心と言うことだ。
インターネットがまだ普及していない時代ならまあわかる。だが、インターネットやEメールが一般的になって、もう10年以上経つというのに、学校って僕が通っていた20年程前から変わっていないのだ。
まあ、この事自体をとやかく言う気は無い。紙の方が楽という面もあるし、学校の事情もあるのだろうし、それを変えるというのはこの記事とは直接関係の無い議論であるため割愛する。
というわけで、保護者会(PTAみたいなもの)からクラスの人への連絡事項(バザーとか、会費の徴収など)がある場合、原稿を作成し紙で配布する必要に迫られた。
結果、
我が家では紙を印刷する機会が激増
今までインクジェットプリンターのインクは年に1回年賀状の頃に買えば終わりだったが(要するにほぼ印刷することはなかった)、全く足りなくなった。
で、ここ数年はほとんど使わないから目をつぶっていた不満が顕在化。使う機会が増えると、インクジェットプリンターには腹が立って仕方が無い。
全てはインクの話になる。
- インク代が高い
- インクが無くなるのが早すぎる
- 目詰まり防止でインクを使っていて、なかなか印刷できない
インクジェットプリンターは、モノクロの文章印刷には向いていないと痛感する。
インクジェットプリンターに対する不満・不便な所
インクジェットプリンターへの不満は主に4つある。
インク代が高い(コスパが悪い)
インクジェットプリンターのインクは値上がり傾向にある。
それは、
- 本体を安く売り
- インク代で回収する
というビジネスモデルが未だに継続しているからだ。
プリンターそのものは1万円以下で買えるのに、インクが5,000円程度というよく分からないロジックになるのはそう言う理由だ。
我が家で使用しているプリンタ−はCanonの複合機「PIXUS MG6130」という機種。この機種は顔料系のブラック1色と染料系5色、全6色のインクを使うのだが、詰め替えインクは全色で約5,000円もする。
これでプリント可能なのは年賀状だと大体100枚の印象だ(勿論印刷エリアの大小で変わる)。
昔のプリンターはもう少し印刷出来たし、さらに言えばインクも安かった。色数なんて6色も要らないが、色数の少ない下位モデル(カラー印刷が弱い)より、色数の多い上位モデル(カラー印刷が強い)の方が、実質的に安く売られるのだからつい買ってしまうのだ。
そんな色数の多いモデルを買うから悪いという意見もあるだろうが、今までは使う頻度が少ないからそれほど気にしていなかった。
だが、印刷枚数が増えれば増えるほど、インクコストの割高感が増していく。
さらに言えば、
- 詰め替えインク
- サードパーティー製の互換インク
を使う事でコストを下げる事が以前はできていたが、詰め替えは基本無理になり、サードパーティー製のインクを使うと目詰まりを起こしやすいという傾向にある。
昔のインクジェットプリンターはそんなことは無かった気もするが、「PIXUS MG6130」の場合
互換インクを使って一発で故障したので、以来純正インクしか使用していない。
インクの消費が激しい
現在インクジェットプリンターの多くは独立型タンクを搭載している。
色毎に使えるから効率的なんて思う人がほぼ皆無なのは、インクジェットプリンターを使った人なら分かると思う。どんな色で印刷しても、ほぼ均等にインクが減るのだ。
理由は不明。だが、実感としては間違いなくある。
思い当たるのは、インクノズルが詰まるのを防止するために、定期的にインクを消費する事。
特に我が家の場合だと例年1月に年賀状を印刷した後、次に使うのは半年後なんてことはざらだ。この時半分くらい残っていたインクが、ほぼ空になっていたりするのだから、使わなくてもインクがどんどん減るというのは間違いない。
あと、これも確証はないが「モノクロ印刷」を実行しても、カラーインクを消費していると思われる事だ。
モノクロ印刷していたのに、
マゼンタ(赤系)のインクが切れました!
とか言ってくるのだから、困ったものだ。
正直、納得いかないんですよね。
プリンターの立ち上がりが遅い
これは「PIXUS MG6130」特有の現象かもしれない。
普段は全く使わないプリンターなので、電源は落としている(一応コンセントには繋いでいる)。
で、使おうと思って、電源を入れると、
- ウィーンという音が始まり
- インクノズルのチェックでもしているのがシャコシャコという音が延々
- 数分待つと静かになる
という感じ。
中々使えない。
大体使えるまで3分は待つ必要がある。正直イライラする。
カラー印刷(特に写真)を全く使わない
インクジェットプリンターの特色はカラー印刷が美しいこと。
カラー印刷、特に写真は抜群に綺麗なのだが、そもそも論として今家庭で写真をプリントするかと問われたら、我が家の場合皆無。
昔はもうちょっと印刷する機会が多かった。
だが、今は写真を見るのは大半がスマホ・タブレット。
なので、印刷する事はほぼ無いし、仮に印刷する場合はカメラのキタムラとかで印刷する。ネットプリントみたいなサービスも多い。昔は家庭用プリンターで印刷した方が安かったかもしれないが、今やコンビニでも高品位の写真プリントが出来る時代。
いつ使うかも分からないフォト用紙を家に置いておくより、必要ならコンビニで印刷した方が効率が良い。
また、特に我が家のような子育て家庭をターゲットにした、写真プリントサービスは非常に多い。
都度印刷または月額500円程度で使えるので、利便性は高い。例えば、docomoのフォトコレクションプラス(dフォト)みたいなサービスだ。
印刷手段は今や多種多様。
メーカーは写真印刷の高画質さを未だにアピールしているが、2000年頃ならともかく、今は寧ろ写真を印刷する人が減ってると思う。
モノクロ印刷の品位が低い
インクジェットプリンタはカラー印刷が得意だが、逆にモノクロ印刷は苦手。
構造上インクを吹き付けるため、特に普通紙に対する印刷品位は低い。
具体的にいうと、文字が非常に滲みやすい。
会社員の方だとオフィスに大抵プリンター(複合機)があると思うが、あれはレーザープリンターだ。
特に普通紙に対するモノクロ印刷は、インクジェットと段違いに綺麗だ(スピードが分かり易い違いだが、文字のくっきり感も全く違う)。
会社のプリンターは綺麗なのに、家のプリンターだと汚い、、、なんて思う人もいるかもしれないが、それは高い機種を使っているからではなく、印刷方式が違うからだ。
で、我が家の場合カラー印刷(写真)はほぼ皆無になったが、昔とあまり変わらないのは文章の印刷。
これは人それぞれだが、作成した文章を確認するために印刷するって人は結構多い。そういう場合、使うのはモノクロ印刷だと思う。
インクジェットプリンターを使うメリットがないのでレーザープリンターを検討
というわけで、冷静に考えると我が家ではインクジェットプリンターを使うメリットが皆無になってしまった。
保育園でプリントするのはWordの文章がほとんど。つまりモノクロ印刷だ。
長い目でみれば、今後下の子が小学校を卒業する10年後くらいまで、保護者会・PTAなど何らかの活動に参加することになるだろう。
そういう時に、恐らく役員間の連絡はメールやSNSが使えても、最終的には紙で配付というのは変わらないと予想される。
じゃあ、レーザープリンターを買ってしまおうというわけだ。レーザープリンターを使うメリットとしては、
- モノクロ印刷が綺麗
- 印刷が早い
- ランニングコストが安い
といった辺りがあげられる。価格は1万から2万くらい。これなら十分元は取れると思った。
レーザープリンターを購入して、家庭で使った感想
というわけで、2015年6月にモノクロレーザー複合機を購入した。機種はCanonのモノクロ複合機 Satera「MF224DW」だ。
以来2年以上使っているわけだが、心から買ってよかったと思っている。とにかくランニングコストが安い。
使いたいときすぐ使える
レーザープリンターは基本的に電源を入れっぱなしにしておくことが推奨されるが、主電源を切っていても立ち上がりが非常に早い。
- 主電源をオン
- アイドリング
- プリント実行
- プリントされる
ここまでで長くても2分。
インクジェットプリンタなら5分はかかっている。
主電源を切らずに、スタンバイ状態からの復帰なら1分もかからない。
印刷が早く・印刷品位も高い
保育園の役員関係とかだと、数十枚のプリントをする事も多い。
さらに言えば僕は岡山ブログカレッジなどイベント主催もやっている。
参加者向けの配付資料などをわりと頻繁に印刷刷るのだが、30枚程度の印刷なら3分かからないというスピードはうれしい。
そして、モノクロ印刷であれば普通紙に対する印刷品位はやはりインクジェットプリンターよりたかく、文字がくっきり印刷されるので、4UP(A4用紙1枚に4ページ印刷)とかでも十分に読める。
ランニングコストが安い
そして、最後がレーザープリンタ最大のメリット。
事前に分かっていた話だが、レーザープリンターは圧倒的にランニングコストが安い。
正確に計測しているわけではないが、購入から2年以上使い、印刷枚数は500枚くらいだと思うが、
購入以来インク(トナー)は1度も交換していない
まだ残量が少ないという警告すら出ない。まだ当分使えそうだ。
レーザープリンターのトナーは高いが、モノクロの場合1色なので、インクジェットプリンターの6色インクと比較すれば価格はそれほどかわらない。
これがインクジェットプリンターだったら、最低2回はインクを交換していたと思うので、インク代だけでレーザープリンタの購入費用(約2万円)の元は取ったと思う。
年賀状などカラー印刷はコンビニか業者に
ただ、欠点もありそれはカラー印刷ができなくなったということ。
これで困るのは、
- たまにある写真プリント、カラー資料の印刷
- 年賀状
なのだが、前者がコンビニプリント。
後者は専門業者に委託することで簡単に解消できた。特に年賀状なんかは、印刷品位も高いため自宅で印刷する『手間』を考えたら、業者に委託した方が安いし楽だと思う。
終わりに
家庭用にモノクロレーザープリンター??
と思う方もいると思うが、これが使ってみるとかなり便利だった。
僕が購入したCanonモノクロ複合機 Satera「MF224DW」は、スモールオフィス向けということで最大の欠点は場所を取ることなのだが、逆に言えばそれさえ解消すれば利便性は高い。
2017年現在は後継モデルとして「MF244dw」が発売されているが、印刷スピードの向上などのマイナーアップデートで、基本スペックや価格(実売22,000円程度)はほぼ変わっていない。
インクジェットプリンターのコスパの悪さに不満をお持ちの方、レーザーを検討してみてはいかがだろうか。
印刷サービスや年賀状に関する記事
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