こんにちは!坂井(@sakaimi)です。
今回は、子どものかかりつけ医に関する記事です。
転勤族の妻としての地域の繋がりに対する体験談は、以下の記事をご覧ください。
子どものかかりつけ医ってどうやって見つけましたか?
そしてどういう理由でその病院にかかり続けようと決めましたか?
ほとんどの方が、
- とりあえず近いところを受診して、先生や施設に問題がなければそのまま通い続ける
- ネットの口コミで調べて決める
- 近所の人やママ友さんからの評判を参考に決める
こういった方法でかかりつけ医を見つけたのではないでしょうか。(持病などにより決まった病院で受診しなければならない場合を除く)
転勤族である我が家は、かかりつけ医を見つけて先生に慣れ出した頃に転勤が決まり引っ越さなければならない…なんて事がよくあります。なので、かかりつけ医を見つけるにはとにかくスピード重視、転勤が決まった段階から情報をなるべく多く集めるようにしています。
転勤先に知り合いがいない事も我が家ではお決まりのパターンなので、機会を見つけて実際にいくつか受診してから、かかりつけ医を決めるように心がけています。
今回は、これまでの転勤による引っ越しを振り返り、子どものかかりつけ医探しについて感じた事、学んだ事、後悔した事などをまとめてみました。
転勤が決まっていてすでに引っ越しが済んだ方やまさに今荷造り真っただ中の方、小さいお子さんのいらっしゃるパパやママの参考になると嬉しいです。
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
転勤が決まった時点でまず情報収集を
転勤の辞令が出るタイミングは企業により様々です。1ヶ月前だったり、かと思えば2週間前とかなりタイトだったり…。なので春や秋になると転勤の辞令が出ないかハラハラする人も多いはず。
転勤が決まったけど、家探しはこれから。
じゃあ小児科探しは家が決まってからでいいかな?
…なんて思いがちです。
もちろんそれでも遅くはないのですが、辞令が出た時点で一度はその地域の小児科について情報を集めてみましょう。
- 駅の近くなど、便利な場所に小児科があるかどうか
- ネットで評判の良い先生を見つけたら、その地域を家探しのエリア候補にする
- 現在のかかりつけ医に、その地域で知っている小児科が無いか聞いてみる
少し事情が異なりますが、2015年末に我が家でこんな体験がありました。
帰省中に娘が額を切る怪我を負い、形成外科へ通うことに
娘とふたりでわたしの実家がある大阪へ帰省した際、娘が屋内で転倒し、額をぶつけ1cmほど切る怪我をしました。実家近くの形成外科で治療を受け経過を見てもらった上、札幌へ戻ってから通院するにあたり市内の形成外科へ紹介状を書いてもらうことに。
しかし、わたしは札幌の家の近くに形成外科があるかどうかすらわからず…「この病院宛に書いてください」とお願いするにも迷いました。なので、先生の紹介に委ねてみることにしました。
いつも診察時には怪我の経過をしっかり説明してくれる先生。短期間で何度か通ううちに信頼のおける先生だと感じ、この先生の紹介なら間違いないだろうと思ったからです。
先生には「高校の後輩で知ってるやつがここの形成外科にいるのでそこを紹介します」と言われ、いただいた紹介状の封筒には北海道大学病院宛と書かれていました。一部の科を除き、紹介状がないと受診できない大病院です。
娘の怪我が経過によっては手術を必要とする場合があるため、できれば乳幼児の手術に関して経験や知識の豊富な病院を紹介してもらいたかったのです。なので、信頼のおける先生から北海道大学病院を紹介してもらえたことにホッとしました。
話がそれましたが、こういうふうに思わぬところへ紹介してもらえることがあるので、持病が特に無く紹介状が不要でも、先生に
「○○県へ転勤が決まったんですが、良い小児科をご存知ないですか?」
と尋ねてみるといいかもしれません。
特に、次の転勤先が土地勘の無い場所であれば、ネット以外で人から入手する情報はなかなか貴重です。
安易な紹介には気をつけて
ただし、1点だけ注意が必要です。
- 紹介先の先生と現在のかかりつけ医の関係を確認する
これもわたしの体験から学んだことなのですが、かかりつけ医におすすめされるままに受診したら、実はかかりつけ医の先輩の奥さんが開業しているだけで直接の繋がりはないなど、思ったより関係が希薄なことがありました。
わたしはこれで妊娠中に紹介先の先生とトラブルになり、紹介元のレディースクリニック(20週までしか健診が出来ない診療所)に別の病院へ紹介状を書き直してもらいました。新しい病院は、結局自分で探して決めました。
先生も、紹介先の先生については「先輩の奥さん」というだけで、よく知らなかったそうです…。
個人的な印象ですが、これまでを振り返ると、
- 先輩後輩の関係
- 研究室が一緒
- 大学の同期
あたりだと、先生同士の信念や方針などが似てるため紹介されてもハズレが無いな〜と感じます。(あくまで個人的な意見です)
とはいえ、紹介元の先生にその病院を紹介する理由くらいは事前にしっかり聞いても失礼ではないと思います。
転居先が決まったら、情報収集と乳幼児医療費助成制度の確認を
- 社宅の住所がわかった
- 借り上げの家が決まり、住所がわかった
など、家が決まったらもう一度情報収集を。病院口コミサイトやベネッセのウィメンズパークなど、複数のサイトを見比べてみましょう。
そしてもうひとつ忘れてはならないのが、転居先の乳幼児医療費助成制度についての下調べです。
乳幼児医療費助成制度とは、乳幼児が医療機関で診察や治療を受けた際に、その費用の一部または全額を自治体が助成してくれる制度のことです。
手続きや必要書類については各地方自治体により異なり、所得証明など転居元の役所でないと用意できない書類を必要とする地域もあります。
所得証明は郵送で請求できますが、何かと忙しい引っ越し後のタスクをあらかじめ減らしておくためにも、引っ越し前日までに準備しておきましょう。
転居先の役所へ転入届と同時に手続きできれば一番手っ取り早いです。
乳幼児医療費受給者証が届いたら、さっそく受診
これも地域により様々ですが、乳幼児医療費の受給を証明するための受給者証が発行されることがあります。その場合、受診時に窓口へ提出しないと医療費の助成をその場で受けられません。
後日請求し、返還してもらえるケースもありますが、めんどくさいです。わたしも広島に住んでいた頃に帰省中の受診などで何度か返還手続きを経験しましたが、とっても面倒なのでおすすめしません。
なので、受給者証が届くまで日数を要することは念頭に置いておきましょう。なるべくなら受給者証が届くまで受診する必要がないようにしたいものですね。
とは言っても、どんな理由で受診したらいいの?
用事がないのに病院には行けないですよね。じゃあ、何か用事はありませんか?用事を作りましょう。
健診や予防接種があると望ましいのですが、2歳以降だとなかなかありません。だからといって嘘の病気をでっちあげるなんて出来ないし…。
うちの娘の場合、乾燥肌で保湿剤が欠かせませんでした。なので保湿剤をもらいに、気になっている小児科を受診してみました。結局、初めに行ったその小児科の先生がきちんと診てくれるし十分な説明もして下さるためまったく不満を感じず、今ではそこがかかりつけ医になっています。
うちの子は乾燥肌でもないし健診も無いし、
体調を崩す事が少ないためやっぱり小児科に行く理由がない
わかります。わたしが広島に引っ越した頃がそうでした。
月齢2ヶ月だし真夏だから風邪もひかないし当時は乾燥肌でもなかったし…。もちろん情報収集も札幌に来る前ほど熱心ではなかったので、何となく決めた小児科に予防接種を受けに通っていました。
その後、支援センターで知り合ったママ友さんから評判の良い先生のいる小児科を教えてもらい、近所なので健診に行ったところ評判通りの良い先生だったのでそちらに乗り換えました。
受診する理由がない以上、無理に病院を訪ねることは出来ませんよね。なのでそんな時は、知り合ったママ友さんなどから情報を集めてかかりつけ医候補をピックアップしておく程度で十分だと思います。
お散歩がてら場所の確認をしてみるのもおすすめです。
- ここは駐車場が多いから車でも来れそう
- 少し遠いけど駐車場が少ないから車は控えた方がよさそう
- 病院の前にバス停があるから、バスも使えそう
- エレベーターが広いからベビーカーでも来られそう
…など、緊急時に病院へ向かう際のシミュレーションも出来ます。
こういうちょっとした準備や情報の積み重ねは後でプラスに働くはずです。普段から意識しておきたいものですね。
先生の良さだけじゃない、病院選びに重要なチェックポイントとは
これまで、わたしの娘が通った小児科や耳鼻科で困ったことを挙げます。
- 待合室が狭い(子ども同士で病気のうつし合いっこになりそう)
- 看護師さんの手際が雑(丁寧にしてとは言わないけどそんな乱暴にしなくても)
- 受付で病状を伝えたのに、先生との間で情報共有がされていない
- 先生に病状の経過を尋ねても、返事があいまい
一番困るのは4です。これは耳鼻科であった出来事なのですが、1歳前でおしゃべりの出来ない頃に娘が中耳炎になり、薬を出してもらったもののなかなか治らず、再度受診し経過について尋ねたところ「薬を飲めば治りますけどね…」の一点張り。
さすがに不安になったので病院を変えたところ、前の病院では、中耳炎に対し効きにくい上に小児には稀に副作用が認められここ最近では処方を控えられている薬が出されていると言われました。
初めに診てもらった先生が、薬に対する最新の情報を持っていなかったのかもしれません。
変えた先の病院で出してもらった別の薬も娘の中耳炎には効きにくかったのですが、そこの先生は経過をきちんと説明した上で薬を続けたり他の薬や漢方を提案して下さいました。そのおかげもあって、中耳炎は一ヶ月ほどで完治しました。
患者として知りたい事をきちんと教えてほしい
患者はそこまで難しい説明を求めていません。
- 今どういう状態なのか
- まだ治っていないのであればそれはなぜなのか
- どうすれば治る見込みがあるのか
それを知りたいだけなんです。
あいまいな返事だと、先生の治療が正しくても心配になりませんか? それを見極めるためにも、こちらの質問やそこから始まる先生との会話は必要だと感じます。
総合病院とクリニック(町医者)、どっちがいいの?
かかりつけ医といえばクリニック(いわゆる町医者、入院機能を持たないまたはベッドが19床以下の診療所)、というイメージがあるかと思います。まずは町のお医者さんに診てもらいましょう、という風潮がありますが、この流れは正しいとわたしも感じます。
クリニックは先生がほぼ固定されていて、決まった曜日または毎日行けばいつもの先生に診てもらえます。先生や看護師さんもすぐ子どもの事を覚えて下さるので、乾燥肌だったり中耳炎になりやすい、など特徴も伝わりやすいです。
これが総合病院など大きいところになると、患者が多い分、クリニックのように子どもの特徴を覚えてもらうには時間がかかるんじゃないかと思います。
クリニックのメリット
- 待ち時間が短め
- 先生や看護師さんに顔を覚えてもらいやすい
- 風邪や乾燥肌など日常的な治療を得意とする
クリニックのデメリット
- 高度医療をカバーしきれない
- 敷地がそこまで広くないため、待合室が狭いことも
- 先生によっては薬に対する知識が最新ではない
こうしてメリットやデメリットを挙げてみると、やはり日常的にお世話になるかかりつけ医といえばクリニックかな〜と思うものの、わたし自身、一時期は総合病院をかかりつけ候補として視野に入れたことがありました。その理由はアレルギーです。
我が家は、
- 夫が現在アトピー性皮膚炎持ち、幼い頃は喘息持ち
- わたし自身も幼児期に卵アレルギーだった
…と、それぞれにアレルギーについて心配ごとがありました。そのため娘にも何かのアレルギーを持っているのではないかと思い、2歳の頃まではかかりつけの小児科でアレルギーを確かめる血液検査を何度か受けていました。
そういった不安要素があるなら、他の科と連携を持つ総合病院に初めから通っておいた方がいいのかなぁ…と考えていたのです。
総合病院を安易に選べない、その理由
でも、総合病院など大きいところはお金もそれなりにかかるんですよね。
総合病院のメリット
- 他の科との連携があるため小児科で対応できない疾患が見つかった場合に適した科へ回してもらえる
- 専門性が高い
- 待合室にキッズスペースがあり、広い
総合病院のデメリット
- 初診料が高く、乳幼児医療費助成制度が適応されない
- 待ち時間はクリニックに比べて長い
何よりもお金の問題が大きいです。紹介状が無い初診の場合、選定療養費がかかるそうです。
Q1.初診の選定療養費とは何ですか?
A1.健康保険の自己負担分とは別に、200床以上の病院で、かかりつけ医の紹介状を持たずに初診で受診される場合にお支払い頂くことが、健康保険法で定められている項目の事です。
日本赤十字社 高山赤十字病院
我が家の場合は娘が現時点では特定の物質に対するアレルギーを持っていないことが検査で分かっているし、重大な持病もないため、総合病院をかかりつけ医にすることはやめました。
そりゃ、施設も新しくてキレイだし、キッズスペースが広いから病気のうつし合いっこもないだろうけど、総合病院でないと困ることが無いですからね…。
ただ、セカンドオピニオンとして総合病院を利用する手もあるかもしれない、と考えています。今後、何かの機会があれば総合病院の小児科を受診してみたいです。
終わりに
かかりつけ医を見つけたくても、まず受診する機会がなければ選びようがありません。
自分の目で病院を見に行くことができなければ、インターネットで情報を集めたり、ママ友さんやご近所の人にあらかじめ評判を聞いておくと良いかと思います。
支援センターなどはまさにそういった情報が集まる場所です。ママ友さんだけでなく見守りのボランティアさんも情報を持ってるかもしれません。
- 上の子の時によく通っていた
- 先生が○○総合病院から独立した
- 何十年も同じ場所で診療を続けている先生だから地域からの信頼が厚い
- 診察が終わったらおもちゃをくれる
- ○曜日の女性の先生は話がわかりやすくて良いよ
これだけでも、かかりつけ医を選ぶヒントになりますよね。
また、総合病院をかかりつけ医にするかどうかは、クリニックに出来ない部分をカバーする必要があるかどうかを含めて検討する必要があると感じます。
- 子どもに持病がある
- アレルギーの心配はどれくらいのものか
など、総合病院じゃないと困るポイントに必要性を感じなければ、まずはクリニックをかかりつけ医に選んでみてはいかがでしょうか。それから総合病院に乗り換えたり、セカンドオピニオンとして利用しても、役目としては十分ではないかと思います。
積極的な情報収集がいい先生を見つけるためのカギだと、これまでの経験から痛感しました。
春の新生活に向けて、今回の記事が少しでも役立てば幸いです。
転勤族の生活に関する記事
- 転勤族の妻の子育て
- 転勤族の子育て体験まとめ記事
- 転勤族の妻としての地域やママ友との付き合い方
- 転勤族が学んだかかりつけ医の見つけ方
- ファミリーサポート利用体験