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「頑張りようがない」コロナ禍で苦しむエンタメ業界。現役アイドルプロデューサ「へなぎさん」インタビュー

アイドルPへなぎさんインタビュー
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新型コロナウイルス感染拡大によって、経済活動がストップし様々な分野に影響が及んでいます。

僕が住む岡山県倉敷市は、倉敷美観地区など「観光産業」が盛んですが、これもストップ。

「かき入れ時」ともいえるGWが自粛期間になったことで、観光施設・飲食店は深刻な影響を受けています

ただ、もう1つ大きな影響を受けているのが、「3密」が発生しやすい場所としてピックアップされた「ライブハウス」をメインに活動する、アイドルグループです

チー
アイドルなど「エンタメ業界」は、人々が平時の生活を取り戻し、「余裕」がうまれてようやく目を向けられる業界で、回復には時間がかかる

この記事では、当ブログではお馴染みですが、最近僕が設立した「一般社団法人はれとこ」の理事にも就任いただいた、へなぎさんに業界の現状についてお聞きしました。

一般社団法人はれとこ

夢の法人化?「一般社団法人はれとこ」を設立しました。法人化した理由とやりたい事業、理事・監事メンバーの紹介

僕はアイドルに救われてきた人間なので、なんとか頑張って欲しいと思ってます。

この記事が、少しでも多くの方の目に触れ、エンタメ業界の現状を知るきっかけになればと思います。

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「株式会社トイプラ」の現状

新型コロナウイルス感染拡大で、2020年3月中旬からほぼ全てのライブ活動が止まり、予定していたツアーも中止・延期になりました。

とても厳しい状況とは思いますが、最近はどんな感じですか。

へなぎ
おかげさまで「地獄みたいな状態」です(笑)

ただ、「売上」という意味だけでいえば、確かに大幅減ですが、その分「交通費・宿泊費」などの経費は減っています。

なので、利益的には5割ほど落ちた程度で、配信や限定物販でなんとか耐え抜いてる感じですね

ただ、今の状況が長くなるほど減ると思ってます。「3ヶ月」が限界でしょう。

僕が絶対やりたくないことですけど、現実的には、

固定客から「むしり取る」

みたいな形にどうしてもなっちゃうんですよ。

僕たちも苦しいですが、ファンの皆さんも苦しい方が多いはず。

なので、最初は支援しようってなるけど、自分自身の給料も減るから、それどころじゃなくなりますよね。

なので「無理なく」としかいえないですし、何よりも「固定客だけを相手にする構図」が面白くない。

一番苦しいのは大手とデビュー・生誕・卒業を控えていたグループ

業界的にはどうですか?

へなぎ
ものすごくヤバいです。

  • デビューを控えていたグループ
  • 生誕、卒業を予定していたグループ

ここが特にキツいようですね。

うちも生誕は予定していて、とりあえず「延期」と言ってますが、いつできるかなんて正直わからない……

そういう子はすごくかわいそう。

イメージ的に、チェキや握手など「接触」で利益を出していた、地下アイドルが苦しいと思ってるんですけど、へなぎさんの感覚的にどうですか?

へなぎ
地下・地底アイドルは、厳しいと思います。

ただ、「大手」も厳しいですよ。固定費が半端ないので。

大手は薄利多売というか、優良なコンテンツを真面目に作ろうとしているので、逆に危なくなっています

業界的には、夏のフェスができないと厳しいでしょう。既にいくつかのフェスは中止が発表されていますが。

僕らも8月にZepp DiverCity Tokyoでワンマンをやるので、6月には決めないといけません。

ただ、「ソーシャルディスタンス」保ってやろうとしたら、「大きな箱」の意味がほとんどない。

100人規模のイベントが今年は主流になるのかもしれませんね……。

そういう意味で、「アイドル一本」って事務所も苦しいです。

うちは一応「Oh!ng★(オーイング)」とか飲食をやったり、いくつかの事業でマネタイズしているので、多少逃げ道がある。

そこそこ知名度があって、小回りも効くうちみたいな事務所が、「この状況では一番恵まれているかも」とすら思います。

日々減り続けるキャッシュに頭を抱えてますけどね……。

東京と名古屋で「分断」。今までの強みがコロナ禍では弱点に

運営会社や業界の動向は大体分かりました。

煌めき☆アンフォレント」など自社グループはどんな感じでしょうか。

へなぎ
グループもやばいです。
一番致命的なのが、メンバーが集まれないことです。

煌めき☆アンフォレント」と「綺星★フィオレナード」のメンバーは、東京・名古屋・大阪に住んでいます。

東名阪を行き来し、それぞれで定期的にライブし、他の地域にも足を運ぶ。

うちは「地方」を重視しているので、メンバーはもちろん、スタッフもバラバラ

それが、「フットワークの軽さ」という強みになっていた面があります。しかし、「ステイホーム」になると、集まれないんですよね……。

スタッフはまだいいですが、メンバーが集まれないのは痛い……。

初めて今までの強みが、「弱み」になっちゃった

と感じています。練習すらできないので。

僕もこういう状況になってから、名古屋へいけておらず、1ヶ月以上会っていないメンバーもいます。

「ハニースパイスRe.」は東京なので、今はむしろよく見る

外注プロデューサーとして運営に携わっている、「ハニースパイスRe.」はどうなんですか?

へなぎ
ハニスパ」は、メンバー全員東京なので、ネットサイン会とか色々できます。

あと、ハニスパは集まって練習もしているんです

そして、僕も今はわりと時間があるから、暇つぶしで見に行くし、むしろよく会うくらいですよ(笑)

キラフォレ・スタフィオは全員集まって練習できないから、この期間をどう過ごすかで差はつくんだろうなって思います。

  • 一人でもスタジオ借りて、何時間も練習する子
  • ライブができないから、SNSや配信を頑張りますって子
  • 連絡すらせず、ひたすら家に籠もってゲームしてる子

色々います。
それでも、こんな状況ですし「〜しなさい」とはいえないです。

僕ら運営がこの状況でできることは、落ち込んだ売上げの中でも、できるだけ多くのお金をあげることしかないわけで……。

ライブの中止を決断したのは「メンバーからの訴え」

トイプラ系のアイドルは、2020年3月中旬までライブを行っていたと思います。

日々状況が変わる中で難しい判断だったと思いますが、どのような状況だったんでしょうか。

へなぎ
本当に無理になる「直前」までやりましたね。

次々にライブハウスが使えなくなり、会場を変えたり、名古屋をメインにしたり……。

できる限りのことはやりましたが、世の中の状況的に限界でした。

3月に入ると感染リスクも高まっていたと思います。

続けるべきかの葛藤はありましたか?

へなぎ
それはもちろんありましたよ。

マスク着用・アルコール消毒などできる限りの対策はしても、リスクがゼロになるわけじゃないですし。

色々言われもしましたが、僕は経営者なので、給料をちゃんと払うためにはやるしかなかった……。

散々報道されてますが、「休業補償」なんてほとんどないんですから。ちなみに、Oh!ng★(オーイング)」を閉めたのは、名古屋市の休業補償があったからです

それでも、最後はメンバーの訴えで決断しました

どの業界でもある話ですが、「経営者」と「現場」で考えがずれてしまったところもあります。

へなぎさんはステージに立たないかもしれないけど、わたしたちは何百人もの前で歌って、何百人からの「タイガー!ファイヤー!」を浴びて、握手もして、正直今は怖い

そう言われたらできないですよね……。

僕は行政から「強制」でやめろと言われるまではやろうと思っていましたが、結果として「強制になる直前」でやめました

リリース数の翌月で請求がエグく、ギリギリまでやったから耐えられた

O-EASTのライブ
本当に厳しい状況だったんですね……。

ただ、実は僕もいく予定だった、2月25日に開催した「O-EAST」のワンマンライブ(煌めき☆アンフォレント 4thワンマンライブ ~太陽系◉ワンダーラスト~)が開催できたのは、まだよかったのでは?

へなぎ
ポジティブに考えれば、リリースイベントとワンマンが「ほぼ予定通り」できたのは、せめてもの救いでした

「2月最終週」でしたが、3月に入ってガラッと東京の雰囲気がかわったので、1週間後ろにずれてたら、O-EASTはもうできなかったでしょうね……

もう1つ言えば、ギリギリまでやったから会社が今も続いてます。

2020年3月って、僕らにとっては「リリースイベントの翌月」でした。

2月はワンマンやリリイベをたくさん行っていて、その請求が3月にまとめてくるわけですよ。

何百万円も……

ちょうどライブとかをやめた、3月半ばに。「このタイミングでくる?」って胃が痛くなりました……。

ギリギリ払えるけど、全部払ったら死ぬみたいな(笑)

WEBコンテンツの販売で、「固定客からむしり取る構図」にはしたくない

コロナウイルス感染拡大により、活動休止状態になったアイドルが配信など、WEBでの活動に軸足を移しています。

トイプラのアイドルももちろん活動していますが、これはどのように見ていますか?

へなぎ
まあ今はこれしかできない、としか言いようがないですね……。

もちろん、今後ライブができるようになったとしても、以前のようにはならないでしょうし、新しい取り組みは続けます。

  • チェキチャ
  • YouTube配信
  • グッズの通販

色々やってますが、まあ飽きますよね……。

なにより、僕がそんなに好きじゃない(笑)

こういうコンテンツは、「固定客からむしり取る」みたいな構図になりがちです。

僕はできるだけそれをやりたくないんですよ……。

無観客ライブ配信は「ヲタクのエネルギー」がない

ステージという意味では、無観客ライブ配信を行うグループも増えてきました。

ハニスパ」は何度か行っていますが、今後は配信に力をいれていくことは考えていますか?

へなぎ
うちが「無観客ライブ」をやらないのは、そもそも「集まれない」というのが直接的な原因です

ただ、卒業・生誕・周年などの「特別な公演」以外、価値はあまりないと考えています。

「ヲタクのエネルギー」がないライブって、価値を感じないんですよね。

それなら、YouTubeに昔のライブ映像をあげた方が、まだいいんじゃないかと。

「やりませんか」って話はたくさん来ます。

なので、とりあえずやることにはしました。

今はライブそのものができないので、やれば反響はあるでしょうし、継続的にやって欲しいって話にはなると思います。

ですけど、月に1回か2週間に1回でしょうね

遠方からでもみられて、日本だけでなくアジアのお客さんまで見えるのでメリットはある。

ただ、やっぱりお客さんの前でやりたいですね。

やっぱり「ライブ」がやりたい!台湾への移住も考えていた

単刀直入にききます。

やっぱり「ライブ」がやりたい?

へなぎ
そりゃあやりたい!

日本がこれからどうなるかは分かりませんが、徐々に「日常」は戻ってくると思います。

しかし、ライブハウスが「普通に」使えるようになるのは、間違いなく一番最後の方でしょう。

キャパ1,000人の箱が「パンパン」です!

なんて当分できないでしょうし、活動方法はどちらにせよ考えないと、続かなくなりますね。

月宵◇クレシェンテ

世界で今(2020年5月)、一定のルールはあってもライブができるのは「台湾」だけです。

うちは台湾でよくライブをしていたし、たまたまですが、このタイミングで台湾のグループ「月宵◇クレシェンテ」も作った。

台湾に入国できるようになったら、メンタルの強いメンバーを何人か連れて、しばらく台湾に移住しようかと本気で考えていました

ステイホームでゲームばっかりするより、台湾のお客さんを楽しませた方が面白いじゃないですか。

日本へ配信もできますし。

あと、やっぱり「台湾のライブ動画」をみると感動しました

「あー、ライブだ!やりたいな」って。

まあ、台湾に入国できるようになるより、日本が先に落ち着くに越したことはないです。

そうなるよう、もう少しみんなで頑張るしかないですね(笑)

「落ち着いてからで」という雰囲気で、先の予定が立たない

へなぎさんは2015年10月に「煌めき☆アンフォレント」を結成して以来、最低でも半年先を見すえた、戦略的な運営をしていたと思います。

白紙になった予定も多いでしょうし、仮に元に戻ってもそこから「再始動」するのは大変なのでは?

へなぎ
まあプランは丸つぶれですね(笑)

日本については落ち着いて来てから、よーいドンみたいになっちゃうと思います。

ライブも先読み先読みになるけど、キャンセルできるようなところはもう借りられないでしょうし。

そもそも、怖くてできないですよね

みんなに提案もできないですよ。

「10月にこんないいイベントあるんだけど」

とかいっても、「今はちょっと……落ち着いてからで」ってなるじゃないですか

まあ、気持ちはわかるし、仕方ないんですけど……。

これからどうする?

へなぎ
正直この状況は、「しんどさ」しかないです。アイドル事業を考えると「ウッ」ってなりますね……。

ただ、エネルギーは余っているわけですから、声をかけてもらったり、できることがあればやりたいです。

毎日が飽きちゃうんですよ。

メールとかLINEが来る頻度も減ってます。ただ……

動きようがない、頑張りようがない

これが今一番困っていることですね。

緊急事態宣言が解除された名古屋では、ライブができないか、今色々動いています。

東京は、まだ厳しそうですが、6月から100人規模のライブならできるようになるのではないか、という願望を持っているくらいです。

終わりに

キラフォレライブ

日本はもちろん、世界中で当たり前のように行われていた「ライブ」。

音楽がCD・DVDなどパッケージメディアで「所有」されていた20世紀と比較し、「消費」されるものに変わった21世紀は、「音楽体験」を得られる場としてライブが重視されました

アイドル業界では「握手会商法」なんて言われますが、今やアイドルに限らず行われていることで、根底にあるのは「体験に価値がある」という考えです。

  • ウィズコロナ
  • アフターコロナ

という時代の中で、「ライブ」が従来通りに戻るのか、形を変えていくのかはまだ分かりません。

頑張りようがない

という言葉は重いです。エンターテインメントは存亡の危機にあるといっても、過言ではないでしょう。

  • ステージに立つ人
  • スタッフとして支える人

そのいずれかが欠けても、かつてのエンターテインメントは戻ってきません。

そして、一度無くなれば戻すにはかなりの月日が必要です。

チー
早く「ライブ」がみられるように、できる限り支えよう

僕はそう思いました。

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