あまり、積極的にアピールはしていなかったんですが、2019年11月7日に「一般社団法人はれとこ」という法人を設立しました。
2018年7月で会社員をやめ、フリーランスとして独立。
夢の法人化!?
確かに、フリーランスとして独立後、法人を立ち上げて「社長」になる人は多いです。僕の周りにもたくさんいます。
「法人成り」はある意味夢であり、成功の象徴ともいえるでしょう。
ただ、僕は正直全く興味がなかった……。
では、なぜ法人化したのか?
それは「一般社団法人」という法人格にも表れているんですが、儲かったからというよりは、2018年9月に始めた「倉敷とことこ」の信頼度を上げたかったからです。
この記事では、以下を紹介します。
- 「法人化」に興味がなかった理由
- なぜ「一般社団法人」なのか?
- 「一般社団法人はれとこ」で行う事業
- 理事・監事(株式会社などでいう取締役)メンバーの紹介
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
「法人化」に興味がなかった理由
独立したなら、いつかは法人化
そう考える方は多いようです。
実際、2018年7月で会社をやめるときも「会社作るの?」とよく聞かれました。
ブロガーなどフリーランス系の友達でも、法人化している方は多いです。
法人設立は「成功の象徴」
多分会社を作ったことが無い方は、そう思うでしょうね。
僕も実際そう思ってましたが、会社自体は「30万円」もあれば作れます。見方を変えれば、
「30万円」で社長になれる
ともいえるでしょう。
そして、実際作ったから分かりますが、手続きが死ぬほど面倒なので、1人で仕事をするのであれば、法人化のメリットはそんなにないと思います。
- 家族を役員、従業員などとして雇用することで節税に繋げる
- 「社長」という肩書きの力
- 信頼度アップ(個人では取れない仕事も現実は多いので)
そういう意味合いの方が、「個人事業主の法人成り」では多いでしょうね。
僕はそのいずれにも興味がなかったんです。
ちなみに税理士さんには、「利益が600万円超えたら法人化した方がいい」と言われていました。
なぜ法人化したのか?地域メディアの「信頼度アップ」が最大の目的
そんな感じで法人化に興味のなかった僕ですが、フリーランスになってすぐ転機が訪れます。
2018年9月の「倉敷とことこ」開始
「倉敷とことこ」は僕の個人事業として始めましたが、「岡山ブログカレッジ」で出会った人に助けてもらっていたので、開始当初から「チーム」で動いていました。
なので、取材相手からは不思議がられるんです。
- 個人運営なのか?法人運営なのか?
- 代表を名乗っている「戸井」とは何者なのか
特にライターさんが店舗に直接取材交渉したときなど、「戸井の位置付けの説明」に困るシーンがありました。
だって、社長でもないし、上司でもない。あえて言えば、チームリーダー(笑)
1年以上続ける中で、それなりに知られてきて、「倉敷とことこ」と名乗るだけで話が通じるシーンも増えました。
しかし、ある程度有名になったが故に、「くらとこは何者?」みたいに怪しまれることも、さらに増えていきます……。
やるからには「本気でやる」と思っていたので、当初からそうなるであろうことは想定していました。
なので、法人化構想自体は、倉敷とことこを開始して半年ほど経った、2019年春からスタートします。
なぜ「一般社団法人」なのか?
最初に悩んだのが「法人格」でした。
資金面でいうと、このブログ「アナザーディメンション」のアフィリエイト収入を、「倉敷とことこ」へ投資している状態だったので、アフィリエイト事業を含めて、「株式会社」か「合同会社」で法人化するのが自然でしょう。
ただ、アフィリエイト収入は、Google検索エンジンへの依存度が高く、極めて不安定です。
アフィリエイト収入をあてにした事業では、あっという間に先細ります。
なので、個人事業のアフィリエイトとは分離し、「倉敷とことこ単体」で事業継続を目指す必要があると考えました。
地域メディア運営は「収支ゼロ」でOK
地域メディアの事業継続に必要なものは何か?
「お金」はもちろんなんですが、地域メディア運営で「利益」を追求する必要はありません。
多分、よほど上手くやっても利益は出ない(笑)
真っ当な感覚を持っているなら、「やらない」のが正解でしょう。
なので、始めたからには「ちゃんと続けること」が大事と考えています。
収支が「プラスマイナスゼロ」であればOK
そう考えたら、寄付なども可能なら受けたかったので、NPO法人での法人化を考え始めます。
NPO法人は寄付募集などのメリットはあるが、書類がややこしく時間もかかるのでやめた
平成30年7月豪雨で倉敷市災害ボランティアセンターの支援に関わった関係で、「NPO法人」の知りあいが増えていたので、相談できる人はたくさんいたんです。
で、その時言われたのが、
「NPO法人」は税制上のメリットはあるけど、色々大変(主に書類関係)だからあまりおすすめしない
ということで、かわりに提案されたのが、「一般社団法人(非営利徹底型)」です。
- 登記予定の「岡山県倉敷市」では税制上の優遇がある
- それ以外は、株式会社・合同会社とほぼ変わらない
- 「約2ヶ月」で設立できるので、NPO法人よりは設立にかかる時間が早い(NPOは最低半年)
要するに「普通の会社」とほぼ同じだけど、「公共系っぽい」というのが一般社団法人のメリット。
その後、設立に向けて動き始めたのが2019年9月末で、登記完了したのが「2019年11月7日」なので、1ヶ月ちょっとで設立完了しています。
「一般社団法人はれとこ」で行う事業
こんな感じで、一般社団法人(非営利徹底型)の法人「一般社団法人はれとこ」は設立されました。
はれとこでは、以下の事業を行うこととしています。
- ウェブ等を活用した地域の情報発信事業
- 災害発生時の情報発信支援事業
- ICT普及活動支援事業
最大のポイントは、このブログ「アナザーディメンション」とは完全に分離し、WEBメディア運営および社会貢献事業をメインとしている点でしょうか。
アフィリエイトは、今までもこれからも「個人事業」で行うこととしました。
ウェブ等を活用した地域の情報発信事業
「ウェブ等を活用した地域の情報発信事業」は、はれとこのメイン事業です。
地域メディア「倉敷とことこ」など、地域メディア運営事業が中心となります。
「など」と書いているのには理由があり、今後「〜とことこ」という地域メディアを、増やしていこうと考えているためです。
地域メディア運営は、単純なホームページ運営とは異なり、ツールも含めて様々な要素が含まれます。
- SEOなど戦略的なコンテンツ制作
- WEBページのデザイン
- ライター
- SNS運営
- 地域との関係構築(営業に近いが営業ではない)
これらがあり、1人で全てやるのはなかなか難しい。
しかし、倉敷とことこは当初から「チーム」で運営しているため、各分野で詳しい人材が育ちました。
WEBメディア運営を行いながら、「地域の情報発信」として行政や地元企業の支援も行うことを目指します。
災害発生時の情報発信支援事業
地域メディア運営が「平時の仕事」とすれば、災害発生時の情報発信は「非常時の仕事」です。
そもそも、倉敷とことこを開始したのは、平成30年7月豪雨があり、倉敷市災害ボランティアセンターの運営に関わったことがきっかけでした。
災害時の情報発信は、平時以上に重要
というのは実感しています。
しかし、ボランティアセンターを運営する社会福祉協議会、支援するNPO団体はICTに明るい人ばかりではありません。
僕らが普段から地域の情報発信をしていれば、非常時も役立てるのではないか
という考えが根底にあります。
設立時点で具体的な動きがあるわけではありませんが、「はれとこの原点」ともいえる部分なので、時間をかけて体制を作っていくつもりです。
ICT普及活動支援事業
「ICT普及活動支援事業」は、主にITをキーワードにしたイベント運営です。
僕が以前から運営していた、岡山スマホユーザー会・岡山ブログカレッジは、はれとこの事業と位置付けました。
また、友達のつぶあんさんが運営していた「備後ブロガー会」も、はれとこの運営イベントとして復活。
3つのイベントは、以下のように役割を分けました。
イベント名 | 目的 | 参加費 |
---|---|---|
岡山スマホユーザー会 | ガジェットをテーマに雑談する会 | 無料 |
岡山ブログカレッジ | ブログ・WEBメディア運営に関する、実践的な勉強会(外部講師あり) | 有料 |
備後ブロガー会 | ブログ・ライティングをテーマに雑談する会 | 無料 |
という予定でしたが……。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大により、全てのイベントを中止しており、収束状況を見極めつつの開催となります。
また、イベント運営をはれとこに移管したことに伴い、僕は岡ブロの代表を下りて、やぶなおさんが新しい岡ブロ代表になりました。
もう1点、ICT普及活動支援事業としては、児童養護施設向けに地元IT企業の協力を受けながら、パソコン・スマホの貸与も行っています。
理事・監事(株式会社などでいう取締役)メンバーの紹介
こんな事業を行っている「一般社団法人はれとこ」ですが、僕が設立したので、僕が社長です。
といっても、一般社団法人において「社長、代表取締役」は存在しません。
株式会社などでいう取締役が「理事」という位置付けで、その中のリーダーが「代表理事」です。
つまり、僕の外向けの肩書きは「一般社団法人はれとこ 代表理事」となります。
なんだか「強そう」ですよね(笑)
そして、はれとこの理事・監事には、僕が信頼している仲間に参加をお願いしました。
僕も含めて「全員無報酬」で協力してくれています。
理事・村上 智英
1人目は、「岡山ブログカレッジ」を共同運営しており、「倉敷とことこ」においてもマーケティング担当として力を貸してくれている、村上智英さんです。
通称「師匠」と呼ばれるほどの分析力・戦略立案は、倉敷とことこが短期間で大きくなったことからも証明されています。
また、それ以外のことでも色々相談に乗ってくれている、まさに「ブレーン」といえる存在で、頭が上がらない方ですね(笑)
理事・岡本 康史
2人目は村上さんと同じく「岡山ブログカレッジ」を共同運営しており、「倉敷とことこ」では編集長を担当している、岡本康史さんです。
このブログでは「パパンダさん」としてお馴染みですね。
ライターとして活動しながら、倉敷とことこの全記事を編集している、すごいライターさん。
WEBメディア運営はメイン事業であり、文章中心です。
今後「〜とことこ」が増え、記事公開数も増えてきたときに備えて、編集体制の強化に取り組んでもらおうと思い、就任をお願いしました。
理事・杉原 佑友太
3人目は、「岡山スマホユーザー会」出身のメンバー、杉原佑友太さんです。
このブログでは「現役社長ゆうたのiPad仕事術」を連載してくれていますが、僕が出会った2012年当時から「株式会社松本鉄工の社長」でした。
僕に一番欠けているのは「経営者感覚」だと思っています。
その部分を補ってもらい、色々相談したいと思い、はれとこ理事への就任をお願いしました。
理事・木本 憲志(へなぎ)
4人目は異色の存在。
「アイドルヲタク」として僕の原点といえる「モーニング娘。」を通じて出会った、木本憲志さんです。
2024年現在は、「煌めき☆アンフォレント」などのグループをプロデュースする、現役アイドルプロデューサー「へなぎ」として有名です。
このブログでも、2016年から「煌めき☆アンフォレント」および「へなぎさん」の特集記事やインタビュー記事を何度も書いています。
そんな彼に理事をお願いすることになったのは、彼が「地元岡山に恩返しできる仕事がしたい」と話していたから。
出会ったころ(2002年)中学生だった彼は、今や数十人のタレントを抱える「株式会社トイプラ」の社長になり、今後は「はれとこの理事」として一緒に仕事をするようになる……。
監事・坂ノ上 博史
最後は監事をお願いした、坂ノ上博史さんです。
坂ノ上さんには、はれとこの登記住所でもある「住吉町の家 分福」オープン前の2018年3月に、ある方の紹介で出会いました。
ただ、正直その時は、こんなに深いお付き合いになるとは、お互い思っていなかったでしょう。
転機は「平成30年7月豪雨」。
発災直後から倉敷市災害ボランティアセンターに出入りして、一緒に色々奔走したことで、その後も情報交換するようになりました。
「倉敷とことこ」の立ち上げ、その後の運営についても、相談に乗ってもらったり、支援してくれたり、数々の恩がある方。
実は、高校の先輩でもあります。
NPO・一般社団法人の運営などにも詳しく、監事として客観的な意見をいただくために、就任をお願いしました。
終わりに
長々と書きましたが、こんな感じで「一般社団法人はれとこ」は設立されました。
個人事業のアフィリエイトと地域メディア運営を分離
というのは、言葉でいうとかっこよく聞こえるかもしれませんが、実際は火の車……。
2019年11月に設立し、銀行口座など諸々の手続きが、おおむね完了したのが2019年末。
と、思っていたんです。
主にアイドル系記事は、個人ブログと絡めながら、へなぎさんの力も借りつつ色々構想も広がっていた……。
いくつかいただいていた商談もあった……。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大によりストップ……。
「観光メディア」と考えた場合、先行きは不透明なんですが、WEBメディア最大のメリットは、「固定費が安い」ということなので、細く長く続けて行こうと思います。
直近の目標としては、今の運営を続けながら「収支ゼロ」。
その次の目標は……。
コロナでさらに遠のいた感じもしますが、応援よろしくお願いします。
一般社団法人は特別な優遇はないですが、一般的な寄付控除があります。
特に法人経営している方、よろしければご支援ください(笑)