アイドルヲタクからプロデューサーへ。「煌めき☆アンフォレント」へなぎPインタビュー

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2017年はアイドルグループの解散・メンバーの卒業が非常に多い年ですが、東海・関西地方で2017年最も勢いがあると言われるアイドルが、三重県のご当地アイドル『煌めき☆アンフォレント(通称:キラフォレ)』です。

三重県のご当地アイドル「煌めき☆アンフォレント」。東海・関西地方で最も勢いのあるアイドルの秘密

2016.04.09

2015年10月31日から活動を開始したアイドルグループで、

  • でんぱ組.incやTHE IDOLM@STER(アイマス)のクリエイターを楽曲に採用するなど、メジャー並みに力の入った楽曲
  • ライブパフォーマンスに定評があり、ワンマンライブはSOLD OUTを続けている

という特徴があります。

2017年に入ってからは音楽雑誌『MARQUEE』に掲載される、1stシングルをリリースする、など活動を活発化させていますが、この仕掛け人がプロデューサーのへなぎさんです。

ハロー!プロジェクトからアイドルにハマり、2009年頃からのイベンター経験を経て、TOY Planet*(トイプラネット)という芸能事務所を立ち上げ、

などを手がけている、『プロヲタク』を名乗る異色のアイドルプロデューサーですが、同時に僕にとっては、15年程の付き合いになる友人でもあります。

今回は、僕自身もライブを2回見に行ったことのある、煌めき☆アンフォレントについて、2017年4月4日リリースの1stシングルの裏事情や、グループに対する想いなどを聞いてみました。

1stシングル『運命√ビッグバン/幻影★ギャラクティカ』発売の経緯

1stシングル『運命√ビッグバン/幻影★ギャラクティカ』

1stシングル『運命√ビッグバン/幻影★ギャラクティカ』

2017年4月4日にインディーズで1stシングル『運命√ビッグバン/幻影★ギャラクティカ』をリリースしました。

ただ、見ていて疑問もいくつかありました。具体的には、

  • 何故、インディーズシングルだったのか?
  • 何故、敢えて出したのか?
  • クラウドファンディングで資金を集めた理由は?

といったあたりでしょうか。
一応CDも発売し、結果も出ましたし、その辺りの事情を教えてください。

へなぎ
まず、一言でCD販売と言っても大きく分けると実は3種類あります。

  1. 一般的に連想する販売元と流通がメジャーの、完全メジャー
  2. 流通だけメジャー
  3. インディーズ

今回のキラフォレは『インディーズ』です。

例えば、先輩のまりえ(35)さんはメジャーですよね。
なので、メジャーでもやろうと思えば出来たんだと思いますが、敢えてインディーズにした理由はあるんですか?

へなぎ
それはもちろん出来ます。

ただ、実は僕が、

インディーズでCDを流通させたことがなかった

ので1度経験しておく必要があると考えました。
つまり僕はメジャーでしかやったことのない変なプロデューサーだったんです。さらに言えば、予算があるメジャーではなく、予算のないメジャーだったんですね。

その中で、

メジャーというのはちゃんと売ろうとすると、何千万・何億もかかるものなんだ

っていうのを痛感しました。
なので、ここからが本当の理由ですけど、まりえ(35)はソロだからまだ出来たけど、キラフォレはグループなので必要経費が単純に何倍にもなるから、正直予算的に厳しかったんです。

例えば、リリイベの期間って物販とかが出来なくなってしまいます。チェキ会とかやってもいいけど、やると現実問題としてCDが売れなくなってしまう。

ある程度は持ち出しでやるとしても、収入がなくなってしまうと、他の活動に影響が出てしまうんですよね。僕たちはやはり地方アイドルなので。

もちろん『販売するだけ』なら出来ます。ただ、『売る』っていうのは全くエネルギーが違うじゃないですか

僕もヲタクだしその違いは分かってます。なのでここはファンの皆さんに聞いたんですよ。キラフォレのワンマンで。

へなぎ
オリコン100位とかでいいならいつでも出すけど、本気で『売る』場合、ぶっちゃけ出来て2年の事務所にそんなお金は無い。

なので『売る』なら、クラウドファンディングするからみんなも協力して欲しい。

その代わり、この資金は100%キラフォレのプロモーション費に使うし、こっちも本気で売る。

ってほんとに聞きました。で、その場にいたファンの皆さんが全員「それで売ってくれ」って言うから、やることになったんです。

あと、プロモーション費もメジャーとインディーズはやっぱり違っていて、例えばテレビとかに流すにしても価格が違います。

なので、今まで構築したメジャーのコネクションを使って、インディーズ価格でプロモーション出来た面はあります。

ただ、クラウドファンディングで300万集めましたと言って、一応東京の大手広告代理店さんに行ったりしましたが、

へなぎさん、正直東京で300万じゃ全然足りないですよ

って言われちゃいましたね(笑)

でも、

  • ダブルA面にしてPVも2本作れた
  • 深夜番組だけどそれをテレビに流せた
  • 全国4都市の大型ビジョンに流せた
  • ファミリーマートさんのラジオや有線に流せた

など、今まで出来なかった事が出来たのは事実で、実際反響もあったんです。

それはファンの皆さんからいただいたご支援のお陰で、本当に感謝しています。

オリコンランキング

クラウドファンディングで得た資金で、プロモーションを実施

クラウドファンディングで得た資金で、プロモーションを実施

こうして発売したシングル『運命√ビッグバン/幻影★ギャラクティカ』は、

  • オリコンデイリー2位
  • オリコンウィークリー14位
  • 実売10,000枚

という地方アイドルとしては驚きの結果を出したと思います。

しかし、オリコンランキングは2016年9月以降『最適化』が行われ、1回のイベントでの販売は1枚しかカウントしないなど、特にアイドルに多い握手会や撮影会セットで複数枚購入を煽る手法が使いづらくなりました。

『独自の係数がかかる』というただこの1点で、データとしての信頼性が薄くなるわけで、個人的にはオリコンランキングはもう意味がないと思ってますが、それでも敢えてこだわった事には理由があると思ってます。

その辺りの事情を教えてください。

へなぎ
オリコンランキングについては、確かに昨年(2016年)から厳しくなりました。

ランキングに反映されているのは、実売の半分以下ですね。本当に厳しいです。

そんな中で『オリコンチャートに載るために売る』ことに力を入れる意味があるのかというのは、もちろん思いますし、そこはファンの皆さんとほぼ同じ考えだと思います。

ただ、この辺りは東京を中心としたメジャーアイドルと、僕たち地方・ご当地アイドルでは違う部分でもあります。

三重というか地方では、『オリコン○位になりました』

というのは、プロモーションや仕事を取るという意味でも、まだまだ大きな意味があります。東京じゃもうそこまで重視しないですけど、地方ではこういうのがないと相手にもしてもらえない(笑)

煌めき☆アンフォレントは『三重県のご当地アイドル』です。
東京の仕事もしますが、やはり三重、さらに言えば東京以外の地方での活動を増やしたいわけです。

なので、煌めき☆アンフォレントとして1度はオリコンの評価を受ける必要があったし、やるからには少しでも上を目指す必要がありました。だから、クラウドファンディングでファンの皆さんに資金援助してもらいながら、まさに『戦った』んですよね。

お陰様で1万枚も出荷出来て、オリコンランキングの結果は出ましたが、今はロングプロモーションという感じで、継続的に露出し売上げも上がっています

こういう形のリリースは、正直しんどいですし、しばらくやらないと思いますけど、意味はあったかなと思っています。

『煌めき☆アンフォレント』への想い

左から 花乃木りおな・西ひより・茉井良菜・二條満月・如月愛花

左から 花乃木りおな・西ひより・茉井良菜・二條満月・如月愛花

煌めき☆アンフォレントは2015年10月に結成し、2017年4月現在で2年目に入っていますが、2年目に入った2016年11月以降活動がさらに活発化したと思います。

  • 東京でのワンマンライブや定期ライブ
  • 音楽雑誌『MARQUEE』などメジャー媒体への露出
  • CDリリース

など、地方アイドルですが、やっている事はほぼメジャーという雰囲気です。

「今後は東京での活動が中心になるのか?」

など思っているファンもいると思うんですが、現状の認識やメンバーへの期待など思う所を教えてください。

へなぎ
繰り返しになりますが、煌めき☆アンフォレントは三重県のご当地アイドルです。ここは絶対に譲れない部分で、こだわっています。

グループを立ち上げた2015年10月以降、『三重3年計画』ってよく言ってるんですけど、

3年で三重県に1,000人集められるグループになりたい

って思って活動してます。

東京の活動は今年(2017年)に入って特に増えてますけど、それはアイドル活動においてやはり東京が中心地であることは変わらないので、「名古屋や三重までなかなか行けないけど、東京なら行ける」って人との接点を増やしたいからです。

折角興味持ってもらっても、「次はいつ会えるか分からない」ではなかなか継続的に応援してもらえませんし。なので、定期公演として継続的に開催する事にしました。

ただ、本音としては、東京で知ったけど、

  • やっぱり本拠地で見たい
  • 週末ちょっと時間あるし行ってみるか

って感じで、三重や名古屋に足を運んでもらえるようになるのが理想ですね。

人が来なさそうな地方公演に頑張って行ってこそヲタク、みたいのありますよね。普通に埋まる、首都圏ばかりだと飽きちゃうので(笑)

へなぎ
そういうのもありますね(笑)

なので、東京はほどよく活動しながら、やはり東京以外の地方で評価してもらえるようになりたいです。

そういう意味では、奈良や三重出身のメンバー加入は大きいですよね。

へなぎ
茉井良菜(まついらな、奈良県出身、2016年7月加入)、如月愛花(きさらぎまなか、三重県出身、2016年10月加入)の加入は大きかったと思います。

茉井良菜・如月愛花

茉井良菜・如月愛花

彼女達はそれぞれの出身地域で芸歴も長く、メジャー級ではないですが、知名度もあります。
さらにいえば、

「この世界でやっていくんだ」

という意志も強いと思います。
仕事を取ったり売り込むのはもちろん僕たち運営の役割なんですけど、どんな仕事でも、

自分の仕事は自分で取ってくる

みたいな意識は大事じゃないですか?
この2人は自分からも関係者にガツガツいきますね(笑)

また、僕に積極的に『仕事の話』をするかしないかでも、差があります。

僕も人間なので、やりたい事や夢を口に出す子の手助けをしたいですよね。こういうことはあまり言うべきではないかもしれませんが、、、

なので、5人という人数を含めて、バランスよく収まったような感覚はあると思いますが、その裏でメンバー間で差が出来つつある状況でもあります。

今の体制になって、例えば雑誌で超メジャーなアイドルと見比べて、負けてないなって印象あります。
ただ、初期メンバー、特にリーダーの西ひよりさんはやはり特別なのかなって思ってましたが、相対的にちょっと落ちたかな、、、

へなぎ
そう見える面は確かにあるかもしれません。

本当に変わった子なので、他の事務所じゃ多分続かないだろうなとか思ってる面はありますし。かといって、凄くコミュニケーションとれてるかっていうとそうでもないですけど。

西ひよりさんがいなくなったら、キラフォレじゃないみたいに思ってる人は多いと思いますよ。センターではないけど、グループの象徴的なメンバーって意味で。

へなぎ
そうでしょうね。
前まではこのグループがどうなるか、中途半端なところで終わるのか、やる気を持って大きなところにいけるのかは、西ひより次第かなって思ってるところは結構ありました。

現在は全体的なステージのパフォーマンスとかはちゃんとしてますし、ステージに関して特にいう事はない気もします。

ただ、そういう期待を背負っているわりには、ちょっと物足りないと思っているのもまた事実です。

西ひよりを含む、初期からのメンバー3名(西ひより、二條満月、花乃木りおな)に対しては。

花乃木りおな・西ひより・二條満月

花乃木りおな・西ひより・二條満月

普通の目線から見ると勿論よくやってますが、グループ全体としてのスピード感についてこれてないのかもしれませんね。

今の環境と業界的ポジションの理解にズレがあるのかもしれません。仕方の無いことですが。

ただ、今はグループとしてのパッケージの見せ方を大切にしているので、焦らずに自分と戦いながら自分のペースで頑張ってほしいですね。

動いてくれる大人や支えてくれるファンが、最初に比べて格段と多くなっているのでそれを大切にしながら、日々感謝の気持ちを忘れずに。

いつ僕がいなくなるかわからないので(笑)

パフォーマンス面で言うと、二條満月さんが延びると全体的に底上げされる印象はありますね。初期に比べると凄くよくなってますけど。

へなぎ
唯一の素人出身ですからね。
とはいえ、活動開始から1年以上経過してそうも言えなくなってますが、そういう印象はあるでしょうね。

キラフォレも活動開始から1年半ほど経過し、最初の頃に比べたら、

  • お客さんも入るようになった
  • フェスとかでも、憧れのアイドルと同じ舞台に立てた

って感じで、現状にそれなりに満足してしまい、普通にお客さんになっちゃってるところがあるんですよね。

気持ちは分かるんですが、本来はそこと戦わなきゃいけないわけで。

上を目指して欲しいと。

へなぎ
「芸能をちゃんとするなら、もっとストイックにならないといけない」

って、繰り返し言うんですけどね。
『甘え』とか『弱さ』に勝ち続けないといけないんですよ。いかに積極的に向上心を持てるか。

東京での初ワンマンライブ

東京での初ワンマンライブ

これは何度か言ったこともありますが、

  • 普段は個人で活動し
  • 週末はグループとして稼働する

これが理想です。
そして、最終的にメジャーになっていって、プロモーション費も出してもらえるようになって、自分の手から離れるのが最高かなって思ってます。

普通の感覚なら、手塩にかけたタレントを手元に残したいと思うんじゃないかと思いますが、手放してもいいと?

へなぎ
それが彼女達のためになるのなら、いいと思ってます。

本来なら一緒に行くのがいいのかもしれないけど、こういう時僕が足を引っ張る可能性もゼロではないので。

やはりそういうシーンって、大企業が絡むようになるので、コンプライアンスとか色々あるじゃないですか。

まあ、メジャーに僕よりちゃんとやってる人、そんなにいないとも思ってますけど(笑)

ただ、そういう形にならなかったとしても、メンバーやスタッフをビジネスパートナーとして大切に出来る関係であれば、『アイドルという仕事』を長く続けられると思うんですよ。今は、昔と違って20代半ばでアイドルも珍しく無いわけですから。

あと5年くらいならその気になれば続けられるはず。

先輩にはもっと芸歴の長いアイドルもいる(笑)

「アイドルは夢のステージ」だったはずなんだし、折角なれたんだから、長く続ける努力は惜しまないで欲しいなと思ってます。
その為のバックアップは運営としても惜しまないわけですから。

でも、正直に言えば、少人数グループって難しいなって思いました(笑)

『煌めき☆アンフォレント』2017年の活動について

メディアへの露出も増えたキラフォレ

メディアへの露出も増えたキラフォレ

2017年5月5日にNAGOYA CLUB QUATTRO(名古屋クラブクアトロ)でワンマンライブを開催します。

既に、新曲や新衣装の発表がアナウンスされていますが、オリジナル曲も増え、カバー無しでもライブが出来るだけの武器が、もうちょっとで揃うのではないかと思います。

『三重3年計画』の最終年となる、3年目に向けて下地は整ってきた感じもしますが、展望を教えてください。

へなぎ
お陰様で、MARQUEE祭やアイドル横丁祭りなど、キラフォレより格上のアイドルが出演するフェスや対バンイベントに出演させてもらったり、ワンマンライブでもお客さんが集まるようになって来ました。

今までもお話ししたように、煌めき☆アンフォレントは地方・ご当地アイドルです。
ですが、活動内容や楽曲はメジャー並みというのが特徴で、特に楽曲や衣装のクリエイティブはこだわって製作しています

なので、特に東京以外で応援してもらえるファンを増やせるように、こちらから実際に足を運んだりして、フットワーク軽く活動したいと思っています。

メンバーも今は5人で、結構いい感じにはなってますが、随時アナウンスしているように、いい人材がいれば新メンバーも追加しようと考えていますし、これで固定ではありません。

アイドル活動はやはり東京が中心ですが、それだけだと面白くないと思います。

東京以外でNo.1アイドル

になりたいと思って頑張って活動していますので、特に地方在住の方には応援していただきたいですし、出来れば1度ライブに足を運んでいただけたらなと思ってます。

終わりに

左:へなぎ右:チー(2016年9月)

左:へなぎ
右:チー(2016年9月)

いかがでしょうか。
キラフォレって今やどこにでもいる地方・ご当地アイドルと、少し目指しているところが違うと感じませんか?

僕が今アイドルヲタクとして一番好きで応援しているアイドルは、iDOL Streetのわーすたなんですが、煌めき☆アンフォレントは全く違った視点で応援しています。

理由の1つはもちろん今回インタビューさせていただいたへなぎさんは、彼が高校生の頃から10年来の友達で、家族も含めてよく知っており、ハロプロ現場における保護者だった人間として、彼の成功を心から願い・応援しているためです。

そして、もう1つの理由は、メジャー以外のアイドルにおける成功事例になって欲しいと思っているからです。

アイドル活動をする人は、ほぼ東京に移住します。

アイドルとしての舞台はもちろん、メディアなども全てそこにあるからなんですが、岡山という地方在住の人間としては、やっぱり面白くありません。

夢のために行く

という覚悟は大事だと思うんですけど、出来ない人でも活躍できる舞台があってもよいと思うわけです。

僕はIT業界の人間なので、インターネットなどが普及し情報を誰でも簡単に発信できるようになったからこそ、地方在住のデメリットが薄くなっていって欲しいと思っています(現実は逆ですが)。

僕個人としては、東京って凄く便利な街だし、実際住んでみて好きになりましたが、

夢は東京じゃないと実現出来ないなんて昭和かよ

とも思ってます。

その為には、地方発文化の成功事例が必要だと思っていて、アイドルにおいては煌めき☆アンフォレントに期待しています。

地方・ご当地アイドルは山ほどいますが、ほぼ全てメジャーへの通過点として位置付けており、地方で活動する理由付けをちゃんとやっているアイドルは少ないと思います。なので頑張って欲しいんですよね。

今回のインタビューにおけるへなぎさんの発言はちょっと厳しいものも多いと思いますが、ゼロから地方で立ち上げるというのはそれくらい大変ということの裏返しとも言えます。

やるからには『本気』なんだなと、僕は感じました。

愛知県・三重県周辺にお住まいの方はもちろん、主に西日本在住の方は、是非注目していただけたらと思います。

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