こんにちは。ぽんイケ(@Pon_ike002)です。
2020年末頃から2021年4月頃にかけて、通信業界は大きな動きを見せました。
「ahamo」など、大手キャリアによる格安のオンライン専用プランがスタートしたのです。
こうした世の中の動きを受けて、これまで格安プランにあまり関心がなかった方も、興味を持つようになりました。
実際、「ahamo」サービス開始1か月程度で、100万契約を達成し好調なのは明らか。
しかし、他社のお得なプランに乗り換える場合、最初の壁となるのが「SIMロック解除」です。
- SIMロック解除ってなに?
- SIMロック解除のメリットやデメリットは?
- SIMロック解除はどうやってするの?
他社へ乗り換えをする際に、このような疑問が出てくるかもしれません。
そこで本記事では、これまでSIMロック解除を行ったことがない方でも「SIMロック解除」について1から理解できるように、元携帯ショップ店員のぽんイケが解説しました。
SIMロック解除を行う際には、いくつかの方法がありますが、場合によってはお金がかかってしまうこともあります。
記事を読むことで、損せずに安心してSIMロック解除を行えるようになるので、ぜひ最後までお読みください。
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SIMロック・SIMロック解除とは
日本で各キャリアからスマホを購入する場合、そのキャリアのSIMカードしか使用できないように制限がかけられています。これが「SIMロック」です。
「SIMロック解除」とは、他社のSIMカードが使えないように制限をかけられた状態を解除することを指します。
SIMロック解除を行うことで、「SIMフリー」になります。
「SIMフリースマホ」はメーカー直売またはAmazon等で主に販売されていますが、iPhoneの場合、SIMロック解除後はSIMフリー版とまったく同じものになります。
現在使っている端末のまま他社に乗り換えられるので、利用者にとってはメリットしかありません。
SIMロック解除のメリット・デメリット
SIMロック解除のメリットは、どの会社のSIMカードでも使用できるようになる点です。
SIMロックが無ければ、格安SIMロック解除はもちろん、海外旅行時に現地のSIMも利用できます。
逆にSIMロック解除のデメリットはとくにありません。強いて挙げるとすれば、店頭でのSIMロック解除手続きの場合は有料となる点です。
現在もSIMロックを設定しているキャリアの場合、店頭でSIMロック解除手続きを行うと3,300円(税込)の手数料がかかります。
【2024年12月版】日本国内のSIMロック状況
2024年12月現在の主要キャリアの「SIMロック」はどうなっているかというと、依然としてSIMロックが存在しています。
ただし、以下の3社に関してはSIMロックをかけていません。(一部条件付き)
また、docomoに関しては以下の条件を満たしていれば、即日SIMロックが解除された状態の端末が手に入ります。(SIMロック解除手続き不要)
- docomoの回線契約を伴う場合
1.購入機種を一括払いで購入した場合
2.月々の利用料金をクレジットカードで支払っている場合 - docomo回線契約を伴わない場合
1.購入機種を一括払いで購入した場合
2.「スマホおかえしプログラム」を適用し、当該機種の分割支払金の支払い方法をクレジットカードに設定した場合
auとUQ mobileに関しては、購入時のSIMロックを継続しています。(解除手続きが必須)
【2024年12月版】SIMロックに対する総務省の見解
これまで総務省は長きに渡ってSIMロックの是非について議論してきましたが、とくに問題視しているのは以下の2点です。
- 端末購入者の回線選択の権利を制限している
- 携帯電話サービス市場における競争を制限している
当たり前の話ですが、SIMロックは利用者にとってのメリットありません。
そしてついに、2021年5月28日に総務省は「2021年10月1日よりSIMロックを原則禁止とする」ことを発表しました。
10月1日以降に販売される端末に関しては原則禁止されるので、それ以降はSIMロックに悩まされることはなさそうです。
現在は廃止された昔のSIMロック解除の条件
SIMロック解除に関しては、総務省が長年働きかけたことによって、徐々に条件が緩和されてきました。
このため、時期によって制度がコロコロ変わっています。
過去にあったSIMロック解除に関する項目は以下の通りです。
- SIMロック解除に必要な日数が端末購入から180日だった(現在は100日)
- 中古スマホのSIMロック解除を一切受け付けない時期があった(現在は全キャリア可能)
- 中古スマホのSIMロック解除を店頭でしか受け付けていない時期があった(手数料別途3,000円)
→現在は全キャリアWebもしくはお客様センターから受付可能(手数料無料) - 解約済みの場合は、解約後から90日以内でないとSIMロック解除できない
- 機種を一括払いで購入した場合でも、購入から100日経過していなければSIMロック解除できない
今改めて過去の条件を見てみるとなかなかひどい内容になっていますね(笑)
キャリアとしては、できる限りSIMロック解除をさせたくないというのが如実に現れています。
各社共通のSIMロック解除条件
昔に比べてSIMロック解除の条件がかなり緩和されたとはいえ、元携帯ショップ店員から見てもいまだに条件が色々あり、複雑に感じます。
度重なる総務省からの指摘によって、状況は改善してきているものの、キャリアとしては「SIMロック解除」に取り組みたくないのが本音のようです。
- SIMロック解除を希望する端末が自社の端末であること
(例えば、docomoならdocomo、auならauで販売したスマホである必要あり) - 2015年5月以降に発売された機種であること
- ネットワーク利用制限中の端末(本体の分割支払いが滞っている状態)でないこと
- 月々の料金支払の滞納がないこと
- 機種購入から101日目以降であること
また、5番目のいわゆる「100日ルール」に関しては、以下のような条件を満たした場合のみ、100日以内であってもSIMロックを解除できます。
- 割賦残債がない(一括購入や割賦残債の一括精算をしている)
- 利用している回線契約で前回のSIMロックから100日経過している
- SIMロック解除を希望している端末の割賦代金および回線の利用料金の支払いをクレジットカードで行っている
ちなみに、各社ともに中古スマホに関しても上記の条件を満たしていれば、SIMロック解除可能です。
docomoのSIMロック解除の方法と料金
docomoのSIMロック解除の方法と料金は以下の通りです。
手続き方法 | 料金 |
---|---|
My docomo | 無料 |
電話 | 3,300円(税込) |
ドコモショップ | 3,300円(税込) |
また、docomoは以下の条件を満たしていれば、そもそもSIMロック解除の手続き自体が不要になります。
- docomoの回線契約を伴う場合
1.購入機種を一括払いで購入した場合
2.月々の利用料金をクレジットカードで支払っている場合 - docomo回線契約を伴わない場合
1.購入機種を一括払いで購入した場合
2.「スマホおかえしプログラム」を適用し、当該機種の分割支払金の支払い方法をクレジットカードに設定した場合
上記条件を満たしていない場合は別途、手続きが必要になります。その場合は、手数料無料で24時間手続き可能な「My docomo」がおすすめです。
auのSIMロック解除の方法と料金
auのSIMロック解除の方法と料金は以下の通りです。
手続き方法 | 料金 |
---|---|
My au | 無料 |
auショップ | 3,300円(税込) |
docomoなどとは違い、SIMロック解除の条件を満たしている場合でも自動でロック解除にはならず、必ず手続きが必要になります。
SIMロック解除の手続きには、手数料無料の「My au」がおすすめですが、受付時間が9:00〜21:30となっている点に注意しましょう。
SoftbankのSIMロック解除の方法と料金
SoftbankのSIMロック解除の方法と料金は以下の通りです。
手続き方法 | 料金 |
---|---|
My Softbank | 無料 |
ソフトバンクショップ | 3,300円(税込) |
Softbankの端末のSIMロック解除を行うなら、手数料無料の「My Softbank」で行うのがおすすめです。
また、Softbankでは2021年5月12日以降に購入した端末は、初めからSIMロックが解除された状態で渡されるようになっています。
5月12日以前にスマホを購入して、SIMロック解除したい場合は手続きが必要になるので注意しましょう。
My Softbankでの手続き受け時間は9:00〜21:00となっています。
Y!mobileのSIMロック解除の方法と料金
YmobileのSIMロック解除の方法と料金は以下の通りです。
手続き方法 | 料金 |
---|---|
My Y!mobile | 無料 |
My Softbank 専用ページ
回線契約なし・中古端末の場合 |
無料 |
ワイモバイルショップ | 3,300円(税込) |
Y!mobileの端末のSIMロック解除を行うなら、手数料無料の「My Y!mobile・My Softbank」で行うのがおすすめです。
また、Y!mobileでは2021年5月12日以降に購入した端末は、初めからSIMロックが解除された状態で渡されるようになっています。
5月12日以前にスマホを購入して、SIMロック解除したい場合は手続きが必要になるので注意しましょう。
ただし、Y!mobileのSIMロックは、Y!mobile回線契約有無・他店で購入した・譲渡されたなどの中古端末かによってWeb手続きサイトが異なります。
Y!mobile回線契約 | 購入場所 | Web手続きサイト |
---|---|---|
あり | Y!mobile | My Y!mobile |
Y!mobile以外 | My SoftBank(専用WEBページ) | |
なし | Y!mobile | My Y!mobile |
Y!mobile以外 | My SoftBank(専用WEBページ) |
どちらの場合も受付時間は9:00〜21:00となっているので注意しましょう。
UQ mobileのSIMロック解除の方法と料金
auのSIMロック解除の方法と料金は以下の通りです。
手続き方法 | 料金 |
---|---|
My UQ mobile | 無料 |
UQ mobileお客様センター (電話対応:0120-929-818) |
無料 |
UQ mobileでは他キャリアと違い、店頭でのSIMロック解除手続きを行っていません。
またauと同じく、SIMロック解除の条件を満たしていても自動的に解除されず、解除手続きを必ず行わなければいけません。
UQ mobileお客様センターで手続きをする場合は、受付時間が9:00〜21:00となっている点に注意しましょう。
さいごに
2021年5月28日の総務省の発表により、ついに10月1日から「SIMロック」が原則禁止となりました。
ただし、今すぐ他社に乗り換えい場合にはやはり「SIMロック解除」からは逃れられません。
お得なプランに変更するタイミングが遅くなればなるほど、トータルの損失は大きくなるので、早めのSIMロック解除と乗り換えをおすすめします!
SIMロック解除まとめと確認方法
SIMロック解除方法は、キャリアや端末(iPhone・Android)によって違います。
その違いや、SIMロック解除後のSIMフリーになったかどうかの確認方法は以下の記事をご覧ください。
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