iPhoneの液晶保護として近年増えたものが。保護ガラス・ガラスフィルムと呼ばれるもの。
その元祖ともいえるSpigen社の「GLAS.t」(グラスティー)に新シリーズが登場した。
その名も「GLAS.tR S」。
- ゴリラガラス3を採用
- 0.2mmの薄型でありながら、9H硬度をもち、更に曲げにも強い
- オレオフォビックコーティング(撥油コーティング加工)
というスペックで、従来保護ガラスでは強度確保の為に難しかった、薄型化を極限まで突き詰めつつ、ガラスとしての強度も確保しているという製品だ。
今回Spigen社さんからレビュー依頼をいただいたので、紹介しようと思う。
これは、かなり良かったです!
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ガラスフィルム・保護ガラスの元祖「Spigen GLAS.tシリーズ」
2016年現在、iPhoneなどの液晶保護と言えば、
- 液晶保護フィルム
- ガラスフィルム(保護ガラス)
が主流となっている。
ただ、保護ガラスの歴史は意外に短く、世代としてはiPhone 4Sの時代、2012年2月にSpigen社が「GLAS.t」(グラスティー)という製品名で発売したのが元祖だと思う。
以来、iPhoneとしてはiPhone 5sの世代まで高いシェアを持っていた。価格も3,000〜4,000円程度と、アクセサリとしては高価格な分類だったが、それでも満足度は非常に高かった。
潮目が変わったのは2014年にiPhone 6が登場してから。
iPhone 6のラウンドフォルムにピッタリはまる保護ガラスの製造は実質的に困難で、とって付けた感の強いアクセサリとなった。
結果、ピッタリはまることを諦めた保護ガラスが乱立。
価格も一気に下がり、2016年現在500〜1,000円というのが保護ガラスの主要価格帯だ。僕も、iPhone 6s Plusでは、
安価な保護ガラスを毎月貼り替える
という形で運用している。まあそれくらい安くなった。
ただ、やはり質感はそれなりだなと思う。特に感じるのは、指紋・手垢・皮脂などの汚れのつきやすさ。Spigen社製の保護ガラスは登場時から、オレオフォビックコーティング加工という同社独自のコーティングが施されており、これが抜群の指滑りと汚れのつきにくさを実現していた。
長年使った印象ではその効果は2ヶ月程度しか持続しないが、
- コーディング効果の持続期間
- コーティング性能
- 指滑りの良さ
どれを取ってもやはり頭1つ抜けた品質だった。ただ、今や500円で入手出来る保護ガラスが多い中で、Spigen社製は2,000円程度なので高いという印象は拭えなかった。
保護ガラスの再発明「GLAS.tR S」
そんな状況のなか、Spigen社が発売したのが「GLAS.tR S」。
余談だが「R」は側面がラウンド加工されていることを表している。
大きな特徴としては、
- ゴリラガラス3を採用
- 0.2mmの薄型でありながら、9H硬度をもち、更に曲げにも強い
- オレオフォビックコーティング(撥油コーティング加工)
と言った辺り。
「S」となって特に変わった部分は、ゴリラガラス3採用で薄くしても強度を確保し、曲げに強くなったことだと思う。その部分はプロモーションにも使用されている。
特にiPhoneの保護ガラスは、
- 厚くすれば強度が上がるものの、ホームボタンとの干渉が大きくなる
- 薄くすればホームボタンとの干渉は減るが、強度が下がり簡単に割れる
という問題があり、どの程度の厚さにするかは非常に悩ましい。
2016年現在は0.3mmという厚さが主流になっており、これが最もバランスの良い厚さということなんだと思う。
だが、使えば分かるがホームボタンとの干渉は結構ある。
これが「GLAS.tR S」の0.2mmになると、驚くくらい干渉が減る。この厚さを実現する為のゴリラガラス3なのだろうと感じた。
ただし、価格は税込3,490円。
Amazonなどでは2割引で購入出来るが、それでも3,000円近くする。品質は高いが値段もそれなりのものだ。
「GLAS.tR S」開封レポートと貼り付け
というわけで、「GLAS.tR S」を紹介しようと思う。
注意点としては、2016年7月時点ではiPhone 6/6s専用となっており、iPhone 6 Plus/6s Plus向け製品は存在しないと言うことだ。
まあ、近いうちに発売されるとは思うが。
かつての「GLAS.t」シリーズと言えば、パッケージも随分豪華だったが、近年の価格下落の傾向を受けてかパッケージは随分簡素化された。
ただし、同梱品は大きく変わってはおらず、
- ガラスフィルム本体
- 貼り付け作業用のクリーニングクロス
- 2種類のクリーナー
- ホコリ取り用シール
- 位置合わせ用ガイドステッカー
- 説明書
が同梱されている。
Spigen社は本社がアメリカで、製品は中国で製造されているが、説明書は多言語対応しており、日本語ももちろんある。
これが保護ガラス本体。
まあパッと見た感じでは、他の製品と区別はつかないだろう。
「GLAS.tR S」の売りは曲げに強く割れにくいことなので、試しにかなり曲げてみたが確かに割れない。
従来品であれば、これくらいでもあっさり割れていただろう。どこまで行くと割れるのか試してみたい気もしたが、そこまでの勇気は無かった、、、
取付方法としては、特別なものはない。
まずは付属のウェットシートで皮脂汚れなどを落とし、それをドライシートで拭き取る。
ホコリがあれば、シールで除去する。
裏面のシートを剥がし、iPhoneに重ね合わせる。
※今回はiPhone 6sを使用
重ねると、こんな感じですーっと張り付いていく。
抑えても良いが、放置していても1分程度でこんな感じになる。
ガラスフィルムで一番難しいのは、位置合わせだ。
過去に購入した事がある人も多いと思うが、ここで失敗して張り直そうとして、割ってしまったなんて経験はないだろうか。
実は僕も失敗した。
で、1度剥がしたのだが、「GLAS.tR S」は曲げに強いため、剥がす時に割れるリスクが非常に低い。
実際僕がやった時は「危ない」と感じる事もなかった。
「GLAS.tR S」貼り付け後の状態と感想
これが貼り付け後の状態。
iPhone 6シリーズのラウンド部分を避けるタイプではあるが、それほど違和感は感じない。
特に角のあたりは端からかなり開いている。
ホームボタン周辺。
下側はくり貫かれるタイプとなっていた。
側面から見ると、薄さがよく分かる。
「GLAS.tR S」は傷が付きにくいことを売りにしているので、試しにハサミでグリグリしてみた。
こんな感じで。
あまり強くする勇気は無かったが、これでも目立った傷はついておらず、0.2mmという薄さにも関わらず、強度は確保されていると感じた。
ただ、これは海外版SIMフリーiPhone 6s Plusに貼り付けている、500円の安物保護ガラスでも同じだったので、相当なものでやらないと差は実感できないかもしれない。
※厚さは0.3mm
終わりに
「GLAS.tR S」を貼り付け後iPhone 6sを操作すると改めて感じたことが2つ。
1つは、非常に薄くホームボタンとの干渉が皆無であるということ。
もう1つは、指紋などの汚れが付着しづらいということだ。
ここ1年くらいはSpigen社以外の保護ガラスを使用していたので、改めて品質の高さを実感した。
やはり1,000円以下の安物とは全く違う。
「GLAS.tR S」は実売価格が3,000円程度と、現在主流の保護ガラスに比べると高価格な分類に入る。
だが、高いなりの品質はある。iPhoneを操作する際にホームボタンへの干渉は地味にストレスで、これが嫌だからガラスは使わないという人も多い。
そんな方は是非1度試してみて欲しい。
それ以外で保護フィルムが勝っていることは皆無と僕は思っているので。