高齢者の母が使うスマホが、iPhone 6 PlusからiPhone 6sに変わった。
この事で、僕の手元に使わなくなったiPhone 6 Plusが戻ってきたのだが、用途に若干困っていた。
「下取りにだすのがいいかな、、、」
とか思っていたのだが(SIMロック解除できないが、docomo版なので価値は高い)、ふと思った。
車載スマホとして使ったらどうか?
僕の車にはHDDナビが搭載されているが、10年以上前に購入したモノで、
- ナビの地図データはかなり古い
- iPhoneの音楽を再生する機能もない(iPodは一応対応してる)
- DVDしか再生できない
- 地デジ対応していない
- という感じで2018年現在はあまり役に立たない。
というわけで、お試ししてみたらこれが意外と良かった。
だが、スマホを車載する問題点も感じた。
それは「熱」だ。
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iPhone 6 Plusを車載スマホとして搭載してみた
これがiPhone 6 Plusを搭載した状態。
僕が乗っているカローラルミオンの場合、ちょうどいいと感じた。
ハンドルの間から、運転しながらでもいい感じに見られる
というのがポイント。
一番多いのはダッシュボードの上に置くパターンだろうが、これは視界を遮る。ポケットなどに入れたら、見えづらいし、操作にも手間がかかる。
対してこのパターンだと、操作するときもスッと触る事ができる
車載ホルダーには『スタイルリング』が使いやすい
今回車載に利用したのはSpigen社の『スタイルリング』だ。
バンカーリングなどが有名な、スマホ落下防止用のリングなのだが、これを車載ホルダーとして使うと非常に便利だ。
というのも、引っかけるだけである程度しっかり固定されるというのが便利。
そして、もう1つ重要なのは取り外しやすいこともポイントだ。
詳しくは後述するが、
- 真夏の暑い時期
- 真冬の寒い時期
この季節はスマホを車載していると、しばらく使えなくなってしまうので、定期的に取り出す必要がある。
ガッチリ固定しすぎると、外すのが面倒なので、簡単に外せるのはスマホを車載する上では重要なポイントだ。
車にスマホを置くと音楽・動画の再生が快適
カーナビでもそうだが、一番よく使う機能がナビゲーションという人は少ないと思う。
- 音楽再生
- テレビ・DVD・Blu-rayなどビデオ再生
など、メディア再生機能が主という人が多いだろう。僕もそうだ。
特に2016年以降の僕は、アイドルグループ『わーすた』にハマっているので、一人で車を運転するときはほぼわーすたの音楽か映像を再生している。
音楽再生は、画面上のタッチ操作で曲送りなどが可能な『LeechTunes』を使っているし、
あとは、普通にYouTubeで動画を再生するくらいだろうか。
通信量が多くなるため、使う使わないは時と場合にもよるが、『なんでも見られる』というお手軽さは大きい。
普通のカーナビだと、ネットワーク経由で動画は再生できないので、基本はDVDなどのディスクを再生するか、SDカードなどにデータを入れて再生するしかない。
この差はかなり大きい。
オーディオ出力はLightning経由で
そして、音声はLightning経由でカーオーディオへ出力可能な車載ケーブル『Logitec LHC-ACI02』を使い、カーオーディオで再生している。もちろんこれは充電も兼ねている。
たかがiPhoneと思うかもしれないが、これでかなり本格的なオーディオ環境になる。
欠点は、ほぼ1人しか見えないことで、家族で車に乗ることが多く、特に子供に映像を見せたりする用途には向かないかと思う。
そういう場合は、iPadなどを利用し、単体で音声を再生させた方が理にかなっているかと思う。
横画面(ランドスケープモード)が便利
また、車載用と考えた場合、ナビの画面もそうだが横長のワイド画面が多い。
特に動画を再生する場合などは、こちらの方が適しているし、縦に置くと視界を遮りやすいため、横向きの方が良いと思う。
そう考えた時、PlusシリーズのiPhoneは横画面(ランドスケープモード)をサポートしていることが大きい。対応アプリは少ないが、ホーム画面など横向きでも使えるようになっているため、Plusを使う優位点と言える。
ちなみに、iPadは当然このモードをサポートしているが、iPhone 6・6s・7・8・SEなど小型のiPhoneはサポートしていない。
ナビとしても使えるが、通信回線が必須に
そして、本来の使い方とも言えるナビ機能もスマホなので当然使える。ただ、欠点がある。
通信回線が必須になってしまう
ということだ。
例えばGoogle Mapアプリもナビ機能は搭載しているが、オフラインでは利用できない。MapFanなどオフライン読み込みに対応しているナビアプリも一部存在しているが、種類が少ない上に精度が落ちる。
スマホのナビを使うならやはり通信回線が必要になってしまう。この対応策は、
- 通信回線を持っている(SIMを挿している)スマホを使う
- Wi-Fiルーターやテザリングで接続する
の2種類がパッと思い浮かぶ方法だが、実は結構使い勝手が悪い。
メインスマホを使うと、例えばメッセージの着信通知などもあるため、運転の邪魔になることが多い。利便性という意味では良いことかもしれないが、安全性という意味では良くないだろう。
Wi-Fiルーターやテザリングは有効な方法だが、例えばちょっとお店に立ち寄った程度の場合、車載スマホは車に放置になる事が多く、その場合は通信が切れてしまう。
切れると特にテザリングの場合、毎回再接続操作が必要になるわけで、はっきり言えば面倒くさい。
そういう意味で、車載スマホには格安SIM(MVNO)を契約するのが良いかと思う。
格安は業者によって通信品質は様々だが、車載スマホの場合『安定した高速通信』はそれほど必要ない。
僕は月700円で2GB通信でき、通信容量が繰り越し可能な『nuroモバイル』を契約した。
お世辞にもスピードは速くないが、2Mbps程度は大抵の場合出ているので、普段使いにはしんどいが、車載用としては十分と感じている。
車載スマホ利用時の注意点は『真夏の熱暴走』
このような感じで、車載スマホはカーナビにない魅力があるのだが、1つ大きな欠点がある。
それは、
車の中に放置できない
ということだ。
盗難など安全性の問題もあるが、一番大きいのは車内は冬は寒く、夏は暑くなるということだ。
特に真夏の炎天下で駐車しようものなら、車内の温度はものすごい暑さになる。
避けるにこしたことはないが、真夏の炎天下に駐車というのは特別なシーンではない。
車載専用機であるナビやカーオーディオは、このような環境でも壊れにくいような作りになっている。実際、ゼロではないがほぼ壊れたことがない。
逆に、一般的な機器に該当する、スマホやタブレットを真夏の車内に放置したらどうなるか。
まあ、壊れないまでも熱暴走でしばらく操作できないという状態になる。iPhone・iPadの場合だと、
高温注意
本体温度が下がるまでしばらくお待ちください
というような画面表示となり、操作不能となる。
また、基本的に想定されていない使い方なので、本体の寿命を縮めることにも繋がると思う。
真冬の温度低下にも注意
熱い車内に放置したら熱暴走する
このことは、コンピューターなどを日常に使う現代においては、わりと想像が付く問題だと思う。
ただ、僕も盲点だったが、真冬の温度低下にも注意が必要だ。
スマートフォンなどが採用している、リチウムイオンバッテリーは、せめて0度以上の温度がないと活性化しない。
どういうことかというと、バッテリーが正常動作しない。
これは実際に発生したケースだが、真冬の早朝に車に放置したiPhoneを触るとびっくりするくらい冷たく、この状態では起動しなかった。
具体的にはバッテリー残量がゼロという扱いで、動かなくなってしまい、しばらく暖房で温めたら復活した。
その時も、バッテリー残量が増えて行くという不思議な現象が発生した。
つまり、温度が低すぎても動かなくなるわけで、車載スマホは基本的に車内に放置できないという欠点がある
終わりに
今や家庭内に1台くらいは余っているスマホがある状態だと思う。
下取りにだして、次機種購入時の原資にすることも多いとは思うが、車載用スマホとして1台残しておくと便利だ。
その際は、なるべく画面の大きな機種を残すのがお勧めだと思った。
- iPhone 6 Plus、iPhone 6s Plus、iPhone 7 Plus、iPhone 8 Plus
- iPad miniシリーズ
あたりが車載用として使いやすいと感じる機種だろうか。
古くなったスマホを有効活用する1つの方法として参考になればと思う。